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全日本2018坂本女王爆誕!露女はジュニアがメダル独占!

全日本&ロシアナショナル2018

 

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【全日本女子総合順位】

1 坂本花織 228.01

2 紀平梨花 223.76

3 宮原知子 223.34

4 三原舞依 220.80

5 樋口新葉 197.63

6 山下真瑚 197.14

 

【露ナショナル女子総合順位】

1 アンナ・シェルバコワ 229.78

2 アレクサンドラ・トゥルソワ 229.71

3 アリョーナ・コストルナヤ 226.54

4 S・コンスタンチノワ 212.92

5 アリーナ・ザギトワ 212.03

6 ソフィア・サモドゥロワ 209.77

7 エフゲニア・メドベージェワ 205.90

 

誰でも優勝する可能性ありな新ルールって面白いかも!と思った大会でした。

 

【目次】

坂本・紀平・宮原のスーパートリオ

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まず先に我らが日本女子スーパートリオの感想から。こんな頼もしい表彰台ってあり??もうロシアなんてコワくないもーんだ。嘘です、すいません

 

坂本花織

ショート&フリーで底力を発揮!ファイナルからの連戦で良くぞやってくれました!何より素敵だったのは、フリーでの丁寧な滑りです!直前にプログラムをブラッシュアップしたという通り、細かな部分で「リショーさんから指導されたのだろうな」と、見られる今までにはなかった美しい体の使い方を感じました。

 

ジャンプを全て終えた後は、一瞬いつものエネルギッシュな舞に戻ってしまいましたが、それまでの動きは神がかっていました!単なる大海原だけではなく、哀愁や儚さや力強さや美しさを感じちゃいましたよ・・。この調子でワールドも頑張ってください!

 

紀平梨花

正直、ファイナルまでは追う立場でレッツゴーできたのに、全日本では完全に追われる立場にされてしまい気の毒な状況でした。ショートでは不安気な顔で演技を開始し、ミス。靴の不調も原因ではありますが、精神面も関係しているように見えました。

 

しかし、これは彼女にとっては良い経験にしかなっていない、次に繋がる試練だったと思います。フリーで追う立場になってからは、やはり強かった!リスキーな構成ではあるけど、ハマれば最強。世界で戦えるのは紀平だな、と改めて実感した大会でもありました。

 

宮原知子

ショートは伝説を観たのかと思いました。すべてが好きです。次元が違います。演技後の、あの緊張から解き放たれた顔を見ると何だか泣けちゃうよ。猛特訓の影響か?かなり痩せたね。ファイナルで窮地に立たされても色んな苦しみのパターンを経験している彼女なら、必ずやると信じていました。

 

フリーはベストではありませんでしたが、演技の美しさはアクトレス級。ジャンプに関しては、まだ暫く良くなったり戻ったりを繰り返すと思いますが、ブリアンコーチに指導してもらってあんなに改善したので、崩れたら再度みてもらうのも手かもしれませんね。

 

大会を終えてこのスーパートリオがメダルをつかみ取った理由は何だろう?と考えると、ズバリ驚異的な成長スピードですよね。普通、早くても2~3年かかるような成長過程をたった半年ほどで到達している。凄いです。

 

そしてA選手がダメでもB選手がいる!いやいやB選手がダメでもC選手がいるから!というのが現在の日本女子最大の強みです。しかも、全部タイプの違う、それぞれのタイプで一流のスケーターばかり!これは採点傾向がどう転んでも、誰かしら生き残ってくれるであろうという安心感があります!素晴らしいね日本女子!

 

3選手とも、ファイナルからお疲れ様です&おめでとうございます!!

ジュニア>シニアなロシアの現状

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続いて、全日本と時を同じく開催されたロシアナショナルの様子をチラ見、いやガン見。表彰台は全部ジュニア!4回転っ子が金銀、コストルナヤ様が銅メダルでした。ザギトワ選手はフリーで失速、メドベージェワ選手はショートで出遅れ7位となり、シニア勢にとっては悲しい結果で終わってしまうことに・・。

 

ショート比較

1ザギ80.62 2トゥル74.96 3コス74.40 5シェル74.09

 

TES編

ザギ42.47 トゥル42.79 コス40.69 シェル42.28

PCS編

ザギ38.15 トゥル32.17 コス34.71 シェル31.81

 

TESはコストルナヤ様以外はどっこいどっこい。ミスれば終わるという状況。PCSではザギが五輪女王の貫禄でジュニアっ子を大きく突き放しトップ!しかし38点が出てもトータルで紀平選手には届かないところも今後、注目されてしまうところなんでしょうね。

 

フリー比較

1シェル155.69 2トゥル154.75 3コス152.14 5ザギ131.41

 

TES編

シェル89.35 トゥル90.22 コス80.78 ザギ61.18

PCS編

シェル66.34 トゥル65.53 コス71.36 ザギ72.23

 

はい、ここからおかしくなりますw一瞬コストルナヤ様のTESが普通に思えてくるくらい当たり前のように90近い点数が並んでいる!そして今季の傾向としてガツーンと上がったと思えば、ガツーンと下がるPCS。コス・ザギのPCSが1点差くらいしかないのも興味深いです。

 

4回転ジャンパーのシェル・トゥルは、共にPCS65~6点。ロシアもジャンプ娘だけじゃなく、そこにコストルナヤのようなスケーティング+表現のスケーターを生み出してきているのが面白いところ。あぁ、ここは日本式のスタイルだと思っていたのに、このジャンルまでロシアに進出されると厳しいですな。

 

ジュニアっ子たちの体を見る限り、まだ実年齢よりずっと幼い細さがありますが、成長期が来たら先輩たちのようにジャンプが跳べなくなってしまうのでは?という見方がファンの間でも言われていますね。

 

しかし、それと同時にロシアは瞬間風速式大技スケーターの他にも、別タイプのスケーターも密かに育てています。これが今後どういった形で生きて来るか、日露のスケート戦はここからが楽しみです。

昨日と同じ明日はない

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そんなロシア国内ですが、すっかり成績が落ちてしまったメド・ザギに対しても温かい拍手と声援がありました。私はまだ悲観していませんよ!日本でもそうなんですが、ひとつの大会の点数や順位だけで全てを決めつけるのはナンセンス。

 

ポテンシャルの高い選手は、一度、怪我や修正&矯正で沈んでも、再び這い上がったときの爆破力は人一倍ありますからね。だって元に持っている才能がピカイチなんですから。それが100%出た時には凄いに決まってるでしょ!

 

てなわけで、メドベージェワもザギトワも新葉ちゃんも真凜ちゃんも私は信じて待っています!だって今まで絶望から復活したスケーター、花咲くまで何年も何年もかかったスケーターをファンは、たくさん見てきましたもの。人生、最後に笑えればいいのよ。

毎年ながらの賛否両論

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最後に。毎年、賛否両論で終わるのが全日本らしいというか、そうでなきゃ全日本ではないというか。今回も女子フリーの点数にざわざわ・・ざわざわ・・と悪魔の囁きが聞こえてきたので、それだけ書かせて頂きます。

 

PCSの暴走?

なんか紀平さん以外の上位選手のPCSが国際基準からかけ離れていない?という声がチラホラありました。うーん、確かに全体的にいつもより高めでしたよね。だから紀平さんもファイナルよりは(ミスこそありましたが流れ的に)出るんかな?と、私も思いました。

 

宮原75.09>坂本73.25>紀平72.06>三原69.77

 

しかし、全日本のノリを置いといて、冷静に考えてみれば、今回のフリーは他の大会でもPCSは大体このくらいなのでは?と思いましたね。ついに70点台に乗ったのは、たったこの前だもんね。そうなるとやはり周りが高いのか?

 

知子ちゃんのPCSは75点台!ちょいとジャンプが完璧ではなく、途中で固さが出ちゃったように観えたので、ファイナルと同じく紀平>宮原になるのかな?と思いましたが結果は全体トップ。スコアだけ見ると高いのですが、ショート・フリーときて、やはり別格の洗練されたスケートなんですよね、知子ちゃん。

 

逆に今までもっと出ないの~?と期待していたモノがついに出た!と考えれば納得。これまで出なかったから、出ないのが普通の感覚になってしまったのもあるのかな?やはり今季の彼女は他の選手とレベルが違うと思います。

 

だって全体として見ても昨季より遥かに良い滑りですからね!軽く昨季を超えるのは当然です。

 

じゃあ坂本さんは?についても。坂本さんは表現が課題とされていて、今季はじめも60点台後半がMAXかな?というところで突然73点台。しかも紀平さんの上になったので騒がれていたようですが、私はあのフリーを観て70は出ると思いましたね!73まで出るとは予測できませんでしたが、自己ベストはくると確信しましたよ!

 

出だし3秒でいつもと違う坂本花織を感じませんでした?ファイナル頃から別人のような滑りになったと思います。多くの選手が新しいジャンルの開拓で挑戦的なプログラムを選ぶと、その年は低迷しちゃう中で、坂本さんがこんなにも成長を見せたのは、リショーさんとの相性の良さが大きいのではないでしょうか。

 

本人が苦手とするような曲調やイメージの中で、本人の強みとする動きを多用する面白さ。とにかく長所を生かしてくるプログラム。本当に凄い。坂本さん本人は「いつもよりGOEがつかないかな」「知子ちゃんの点を見て、ノーミスしなきゃ出せないと思った」と語っておりましたが、十分冷静な分析が出来ているあたり、彼女の伸びしろは無限大だと思いましたね。

 

そして舞依ちゃん。69.77点。ここでも私はノーミスだし、好調そうな滑りだったし、観客のテンションも凄いしで、68点くらいかなーと思っていたら予想より少し高かったくらいでした。他の3人と比べると低い点数になっちゃうのは仕方がないかな・・と思うし、今回の滑りは舞依ちゃんの持つ力と才能全てを出したスケートに私は観えたので、いつもより高い点数が出たのは理解しました。

 

まとめると・・

・紀平以外は、気持ち少し高めだったのは事実だと思う。

・三原からスコアが高めに出だしたので、後に続く選手の点もそこをベースに高くなっていったのでは?

結論 

・誰も悪くないし、総合順位は妥当だと思う。

・国際大会で全日本と同じようなPCS(TESも)が簡単に出ないことを選手も分かっていると思う。

勝手に賞

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鬱々と終わりたくないので、勝手に賞を作って今年を締めます!

 

ベストパフォーマー

樋口新葉さん SP「エナージア」

あのね、樋口新葉がいる試合とそうでない試合とでは、面白さが違うのよ。

「やらされている感」や「振付されている感」がなくて自分色の表現を身に着けて踊っているのが観ていてとても楽しい!ステップとかサービス精神多すぎ!レベル取りムズイだろうにありがとう。でも無理しないでね。

 

手の動きが美しいで賞ノミネート

宮原知子さん

本田真凜さん

紀平梨花さん

樋口新葉さん

 

ジャンプ凄いで賞ノミネート

・横井ゆは菜さん

細田采花さん

・坂本花織さん

紀平梨花さん

 

名前に花もしくは植物っぽい字があるといいんでしょうかね?

 

期待しますで賞

山下真瑚さん

真瑚ちゃんのジャンプはピカイチよ。未来の日本に必要なジャンプです。緩急あるスケーティングも好き。今は色々な事情アリで本格的に追い込めていないかもしれませんが大成してほしい!

 

かわいいで賞

三宅咲綺さん

存在感ある素敵な選手

 

感謝で賞

中塩美悠さん

お疲れ様!寂しいけどありがとう!!

 

元気になるで賞

十倉日和さん

観ていてエネルギッシュになる演技!ジャンプの迫力すごい!

 

以上。お次は男子!どうなるかな~???