全日本選手権2020女子の感想
こんにちは。お久しぶりです。現在他ブログで本レビューブログをやっていて、こちらのブログがお留守になっていましたm(__)m
いつぶり?かわかりませんが・・全日本フィギュア(女子)の感想をちらっと書きたいと思います。
今年の予想はズバリ紀平VS坂本の優勝争いでした。
四回転投入の紀平選手とNHK杯で試合感覚を取り戻している坂本選手。これは坂本選手の方がやや有利か?と思いましたが、結果は紀平選手の優勝でした。
フリーだけの点差でいえば150点と154点の約4点差。総合得点では220点台と230点台の差となりました。
坂本選手はショートでミスがあったので、総合得点で考えればもっと伸ばせます。紀平選手はフリーがMAX構成ではないので、伸びしろがあります。
坂本選手は後半にかけて(もとから速いのに)さらに加速していくスケートが唯一無二の圧巻です。ジャンプも気持ちいいくらい大きい!プログラムがハマっている!これに尽きます。そして大きなミスをしないのも強さのポイントです。
もしも~はないけれど、キム・ヨナの現役時代に現在の坂本選手がいたら・・・スピードもジャンプの幅も大きさも”基準”がヨナではなく、カオリ・サカモトだったかもしれない・・と思いました。なんかもう、坂本選手のスケートは女子では見たこともない速さです。
紀平選手は全日本では、四回転成功に力を注ぎ、まだ余力を残しています。というより、勝つための構成を常に思い描きながら試合に挑めるところが頼もしいです。無理はしない、目的を達成させることだけに焦点を置く、これってなかなかできることじゃありませんよね。
アクセルとルッツを投入したMAX構成を成功させれば、ロシアと戦えるラインに立てるのでは・・?と期待してしまいます。本来ショートでも80点台出せちゃう選手ですし、総合得点はもっともっと上を目指せる存在。ショートとフリーの表現力の対比も素晴らしいです!色々挑戦していますね。
そして三位の宮原選手。憎きコロナのせいで、みんな辛かったと思うけれど、海外拠点の選手は本当に心細い思いと恐怖でいっぱいだったと思います。
それでも相変わらずの美しいスケートに、やっぱり感動させられました(´;ω;`)
息止めて見入っちゃうというか、演技終了後は自然と拍手しちゃうスケートなんですよね。やっばり世界一のスピンと表現力は健在だなと思いした。
若手のホープ松生選手はうまい・・・うますぎる。ジャンプも軽やかだし、演技も見やすいし、癖がなくていいです。度胸もあるし、期待大。これからの日本女子フィギュアをよろしく!という感じ。
三原選手はベストを尽くせたと思います!今できることを少しずつ・・!が大事ですよね。とにかくゆっくり休んで、三原選手のペースでもとの位置まで戻ってくればいいよ~。精神的にもあまり自分を追いつめず、ひとつひとつの結果に自信を持ってスケートしてくれたらなーと思いました。
樋口選手はアクセルに悩まされてしまいました・・。試合の度に上質なアクセルになっているのを見て、少ない練習時間の中で相当頑張っているんだなーと推測できます。実は他のジャンプもよくなっているし、スピンも素晴らしいんですよね。
でも、今後は「結果を出す」ことにもバランスを取りながら、きっと試合中にトリプル難しそうな踏切だったな~なんて時には、ダブルに変えたりとかも出来るようになるだろうし、フリーの得点からしてもノーミスしたら高得点が出ることがわかったので応援しています。
全体の感想としては、演技構成点を出すにはスピードもそうだけれど、点の出るプログラムを持った選手は強いよな~ということ。
「つなぎ」もそうなんですが、選手自体がノリやすいに加え、わかりやすくて印象的な振り付けが何個もあるプログラムは、動いてる感ありますもんねー。
逆に振付が薄いな~というプログラムだと、ステップがすごく目立つし、なんだかもったいなさを感じてしまいます。こんなポテンシャルある選手なら、一か所に見せ場をつくらず、均等にすればいいのにーって。
選手それぞれの力量があるのは、もちろんですが、ハマりプロを持っているシーズンって大事ですよね。
ただ、これだけ選手があれこれ努力していても、肝心の五輪や世界選手権が開催されるのか・・・・コロナのせいで予測が立てられません。
全日本も開催してくれて嬉しい気持ちと不安な気持ちが半々でした。それでも久しぶりに試合を観ると、やっぱり嬉しい・・。きっと選手もファンもみんながスケートに飢えている・・・。
みなさんにとって今年は、改めてスケートが好きだなと実感した一年だったのではないでしょうか。
来季はどうなるかわかりませんが、こんな状況の中でも素晴らしい演技をみせてくれた選手の皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。
ありがとうございました!