オオカミのとおぼえブログ

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全日本ジュニア2017 紀平・山下・荒木の凄さ

 

2017年11月24日~26日に行われた「第86回全日本ジュニアフィギュアスケート選手権大会」の感想になります。

 

今回は、女子フリーを振り返って「凄い!」と思った選手の演技について簡単にメモを残したいと思います。

 

まずは、10位までの結果をご覧ください。

 

女子総合結果

1. 紀 平 梨 花 関西大学KFSC 193.46
2. 山 下 真 瑚 グランプリ東海クラブ 190.03
3. 荒 木 菜 那 中京大中京高校  177.07
4. 横 井 ゆは菜 中京大中京高校  172.97
5. 渡 辺 倫 果 青森山田中学校  168.62
6. 川 畑 和 愛 N高東京  167.52
7. 滝 野 莉 子 関西大学KFSC  164.78
8. 吉 田 陽 菜 名東FSC  158.04
9. 鈴 木 沙 弥 中京大中京高校  157.29
10. 長 縄 和 奏 グランプリ東海クラブ  155.47

 

1位はジュニアのホープ紀平梨花選手がショート6位からの大逆転!続く2位は、しっとりとした大人っぽい演技で急成長の山下真瑚選手、そして3位は今季驚異的なジャンプで存在感を出す荒木菜那選手となりました。

 

注目のノービススケーター吉田陽菜選手は大健闘の8位、上位を狙う笠掛梨乃選手は、フリーで順位を落とし、まさかの22位で全日本選手権の出場を逃してしまいました。

 

その他、フィギュアファンが復活を祈る青木祐奈選手は17位、女優&本田真凜選手の妹として有名な本田望結選手は20位でした。

 

大会結果の詳細はこちらからどうぞ 

|Japan Skating Federation Official Results & Data Site|

 

※ちなみに個人的に、13歳(中2)とは思えないほど大人っぽくて好きなスケーター岩野桃亜選手は153.52点で11位でした。

 

さて、ここからは、私がグッときた選手のフリーを語っていきたいと思います。今回はテレビも気合いを入れて、生放送&TESカウンターでも各要素のレベルからGOEまで細かく載せてくれてので、演技を見たり、カウンターを見たりで目が忙しかったです!

 

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Sportsnaviより

 

 

(目次)

 

紀平梨花

SP 57.89 FS 135.57 

ジェフリー・バトル振付「道」

 

「ピュアで少しおかしな道化師の少女のストーリー。喜びと悲しみ。場面場面で様々な喜怒哀楽を描きます。」BSフジにて

 

群を抜いて上手い紀平選手。フリーのTESは脅威の73.97点!PCSでも唯一の60点台である61.60点でした。

 

冒頭でいきなり3A3T2Tを披露、GOE+2.40です。さらに呼吸をする間もなく華麗な3Aをもうひとつ!こちらは何のタメもなくサラッと跳び、流れも美しく、かなりの上質。その後も3F、3Lz2T、2Lo、3Lz2T,3Sと要素をこなし、ループが抜けたこと以外は、アクセルを跳んだ疲れによる回転不足もなく演技を終えました。

 

2Tは全部で3回跳んでしまったため、最後のジャンプはルッツのみのカウントになりましたが、もし今後も調子的にいけそうだったら3A3T2Tの構成に挑戦してきそうですね。その時は、たとえ2Tであってもノーカンはもったいないので、どこかで構成を変えてやってくるとすると、もっとスコアが伸びるので恐ろしいです。もう一度試すなら全日本でしょうか?ここでパーフェクトな演技をしたら、正直、表彰台がどんなメンバーになるのか想像さえつきません。

 緊張?金超?

紀平選手といえば、ちょっぴし緊張屋さんなイメージがあります。今回もフリー直前までは、かなりソワソワしていたように見え、「大丈夫かなぁ」と心配していましたが、本番ではいい意味で期待を裏切る見事な演技で観客を圧倒し、私も度肝を抜かれました。その出来は緊張どころか金超、金を超える演技です!スピナーな予感がする紀平選手比で、今回のスピンはマックス状態よりは、少し控えめかなぁと思ったのですが、ステップではレベルもきちんとGOE+1.40つきでこなし、凄いの一言です。一ファンとしては、紀平選手はアクセルの調子が悪いときでも、他のジャンプや各要素でもトップクラスの得点を重ねられる選手だと思うので、大技好きのマスコミや期待をかける外野の重圧に負けないで、マイペースに頑張ってほしいです。もはやルールを惑わす勢いで、成長していってほしい。楽しみな選手です!

山下真瑚

SP 65.13 FS 124.90

山田満知子・樋口美穂子振付「蝶々夫人

 

「最後に自ら命を絶つ悲劇のヒロイン”蝶々夫人”帰らぬ夫を健気に待ち続ける女性の哀愁を演じます。」BSフジにて

 

紀平選手と並んで、表現面で他と差をつけてきているなぁと感じた演技の山下選手!技術だけではない結果には頼もしいですね!フリーのTESは65.62点、PCSは59.28点。山下選手が何よりも凄かったのは、高難度ジャンパー紀平を相手に最後までどちらが勝つか分からないほどの戦いを見せたこと。素晴らしいです。

 

3Lz3T2T、3F、3S、3Lz3T、2A、と、落ち着いてこなし、2Lo、2A2T・・で演技を終えました。あああループが惜しかったですね~。これが成功していたら優勝できていたのかな?!というと、どうなんだろう??ジャンプは後半なので基礎点の1.1倍・・となると、GOEをなしとして考えても5.61点なので、わずかな差で勝っていたかもしれませんね。また、最後のスピンにVマークがついていますので、山下選手もまだまだスコアを伸ばせる要素が満載なんですね!これは楽しみ。まぁタラレバで語っても仕方がないのですが、ジュニアで紀平選手に負けず劣らずな選手が日本にいるのは心強いですよね。

気持ちのこもった演技

パッと見は目立つタイプではありませんが、曲がかかると観客を惹きつける表現力を持っている。今回のフリーで強く感じた点はそこでした。ジュニアの選手の中でも音を聴きながら滑れる貴重なスケーター。そして憂いのあるしなやかな蝶々夫人。まだ若いのに情緒あふれ、こんなに演技が見やすいのはなぜかと考えたら、それはやはり技術的な癖のなさだと思いました。この強みはこれからシニアに上がっていく過程でも、失わずにいってほしいですね。あとは、衣裳やメイクが華やかなチーム濱田と比べると、他の選手たちはオーラが薄くなって見えてしまうなんて声もありますが、そこら辺は好みの問題ですし、アドバイス等でどうにでもできる部分なので、あまり気にせず、今後に期待します。また、紀平・荒木選手と並んでいた時に背が頭ひとつ分以上大きかったのに驚き!公表されている151cmという身長よりは、現在もう少し高いように見えました。(153cmの紀平選手より大きいし)ジャンパーとしては小柄な方が良いですが、スケーターとしてはせめて150cm台後半くらいはあると見栄えが違ってきますよね。まだ伸びそうなので楽しみです。

荒木菜那

SP 61.51 FS 115.56

宮本賢二振付「善徳女王」

 

「国をまとめる女王の力強さと悲しみがテーマです。気高くも儚い、波乱の人生を力強く表現します。」BSフジにて

 

総合得点では紀平・山下選手から大きく離されてしまいましたが、フリーのTESは63.00点、PCSは52.56点ということを見れば、これから努力で演技構成点を伸ばせれば、いくらでも日本女子の主要メンバーとして戦っていける可能性を秘めているのでしょう。

 

3Lz3T、3Lo、2A、3Fe、3Lz2t2Lo<、2A3T、3Sと、エッジエラーと回転不足があったことで、フリーの順位自体は横井ゆは菜選手に抜かれてしまいましたが、スピードに乗った高いジャンプと、堂々とした滑りには、目標に掲げていた全日本出場への熱い思いが伝わってきました。ステップが強化されると全体的にも、もっともっと勢いがついて表現面でも評価がアップすると思います!

どんなスケーターになるのか

シニアの坂本選手といい、こうしたスカッとするダイナミックなジャンパーは、日本にとって常にひとりはほしい存在です。選手ひとりひとりに個性がありますが、表現が得意な選手、トータルで無難な選手、そしてジャンパー、この神スリー辺りの選手が揃っていれば、どんなルールになろうが、世界と戦っていけそうで安心できる。荒木選手については面白い選手がいるなぁぁと思って以前も記事を書いたので、今回は短めにまとめます。

 

goldenretrievers.hatenablog.com

 

 上位ふたりのPCSと差がつくのは、仕方ないなとは思いますが、今季の飛躍を機に来季は表現面に力を入れ、メキメキと上昇してくれることを期待します。おめでとう!

全日本へGO

全日本ジュニアでは他にも気になる選手がたくさんいました。特にスタイル抜群の川畑選手のセカンドトリプルループには痺れましたよ!今回はミスがあって残念でしたが、クリーンに決めたところを見てみたいな、と思う選手でした。でも、今大会を振り返って、個人的に一番良かったなぁと思ったのは、やはり山下真瑚選手!何回もリピートしたいなと思う演技でした。もちろん紀平選手も良かった。世界ジュニア内定おめでとう!!!

 

そして、もう時間はありませんが、すぐに全日本選手権が始まります!素晴らしい活躍を見せてくれたシニアも驚きのジュニアの演技!いざ夢の舞台への出場が決まった上位6名の皆さんが、良い結果を出せるように応援しています!

 

以上で終わりになります。最後まで読んで頂きありがとうございました。