フィンランド大会のハイライト/西日本選手権
突然ですが、皆さんはニンジンがお好きですか?
ねぇニンジン好き?
えっ?ニンジンが好き?ニジン好き?
ニジンスキー??
そうなの!羽生くんのニジンスキー(Origin)凄かったよね!!強かった!!
と、いうわけで、さっそくグランプリシリーズ第3戦「フィンランド大会」のハイライトをお送りしたいと思います。
男女ハイライト3選
今回はプライベートが多忙につき、試合すらリアルタイムで楽しむことが叶わず、いつも以上に遅れての更新になります。のそのそしていると、あっという間にNHK杯が開幕してしまうため、羽生・ザギトワ・坂本の3選手に絞り、ダッシュで感想を残していきます!
羽生、やはり勝負の道を歩む!
今シーズンの出だしには「勝負よりもスケートを楽しみたい」をモットーにしていた羽生選手。しかし、オータムクラシック後には、さっそく勝負師の血が騒いで(これぞ羽生!)フィンランド大会では鬼マインドモードMAXで挑み、見事、勝利を飾りました。
まったく別のプログラム?
ショートは世界最高の106.69点!!!
構成:4S3A / 4T3T
今回は、後半にコンビネーションジャンプが入り、スピンもオールレベル4を取りました。また、同じプログラムでありながらも、オータムクラシックとフィンランド大会では、まったく違う「秋によせて」に見えたのが興味深いところでした。
個人的に前回はアーティストよりで、今回はアスリートよりのスケートに感じたかな。PCSで10点出しているジャッジもいましたね~。やはり何だかんだでジャンプは大事!高い加点の付くジャンプを跳ぶことが、PCSへの高評価に繋がっている!
当たり前ですが、エラーがつかない、転倒しない、しっかり回り切る!、ここが重要なキーになっているかと思います。
勝ちの中に見えるこだわり
フリーでも190.43点というぶっちぎりのスコアを叩き出し、合計297.12点を記録。早くも300点に届きそうな勢いです。羽生選手、とにかく世界最高点更新おめでとうございます。
構成:4Lo< 4S 3Lo 4T< / 4T+3A+SEQ 3F3T 3A1Eu3S
(ちょいとジャンプの精度が落ちてしまったかな)
フリーはアクセルの使い方次第では、、もっと楽により多くの加点を重ねる方法もある中、あえての4T3Aを挑戦することで、自分への限界を楽しんでいるようです。先ほど、羽生選手はファイターモードにチェンジしたと言いましたが、こういうところには今も勝負の中のこだわり(勝ち負け以外の追求)が見えてきますね!
いや、やっぱ凄いよ羽生くん。結局は勝負と自由なスケートを両立してしまうんじゃないかと思いましたわ・・。
ジャンプの出来はまだ70%くらい?ですが、回転不足がなければ、どんなスコアが期待できるのか今からワクワクです。
穴場のはずが・・・
そして女子ですが・・実はフィンランド大会は(こう言っちゃ悪いけど)ザギトワ選手と坂本選手にとっては、他の大会と比べて優勝するチャンスのハードルが低めだったと思っていました。なので、当然のようにザギトワ選手が優勝するか、万が一ザギトワ選手が崩れたら坂本選手が優勝するだろう・・と想像していたんですね。
FPl. | Name | Nation | Points | SP | FS | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Alina ZAGITOVA |
|
215.29 | 1 | 1 | |||
2 | Stanislava KONSTANTINOVA |
|
197.57 | 4 | 3 | |||
3 | Kaori SAKAMOTO |
|
197.42 | 7 | 2 | |||
4 | Yuna SHIRAIWA |
|
191.46 | 2 | 5 | |||
5 | Loena HENDRICKX |
|
191.22 | 3 | 4 | |||
6 | Daria PANENKOVA |
|
161.48 | 6 | 9 | |||
7 | Hanul KIM |
|
160.15 | 8 | 8 | |||
8 | Viveca LINDFORS |
|
159.62 | 10 | 6 | |||
9 | Emmi PELTONEN |
|
158.72 | 5 | 10 | |||
10 | Rika HONGO |
|
156.59 | 11 | 7 | |||
11 | Angela WANG |
|
149.57 | 9 | 11 |
しかし、実際はザギトワ選手が優勝するものの、課題が多く残る結果となってしまいました。
ザギトワ鬼門のシーズンなるか
ショートでは3Lz1Loというミスが出てしまい、68.90点でスタートしたザギトワ選手。しかし、ザギトワ選手の場合、昨シーズンもショートではちょいちょいミスをして、フリーで挽回!というパターンがありましたので、ここで全てを判断するのはナンセンスです。
今や「完璧人間」をイメージされているザギトワ選手ですが、その分、今シーズンはとても警戒しながら滑っているとも思うんですね。本来、普通にミスもするし、繊細な部分も持っているスケーターだけに、あんまり当たり前の完璧さを求められるのは辛いだろうな、と。どうかプレッシャーに打ち勝ってちょうだい!
坂本、ライバルを追うが・・
今シーズンも多忙スケジュールの坂本選手。フィンランド大会も時間カツカツの中で参戦!どんなにハードだって、スケートアメリカでの良いイメージを持ったまま挑んで来るだろうし、調子も上がって来ているようだったので、上手くいくのでは?と考えていたら・・
まさかのショートで2転倒。いつもの伸びやかなステップも「どうした??」というくらい慎重で動きも小さい・・。後にコメントで、練習からステップに気を取られていたと口にしたことからも、不安を抱えたまま演技に突入しちゃったみたいですね。
今シーズンは選手が全体的にステップでレベル4を取れていない傾向にあるので、苦戦しているなら改良するのもアリでしょうね。むしろ今からこの点をじっくり考えて少しでもスコアを狙っていく意識の高さが頼もしいです!
好調の中の不調?不調の中の好調?
ザギトワ選手も坂本選手も絶好調の時は、ホント誰も真似できないようなパフォーマンスをしてくれるだけに、今回みたいな不調の時には衝撃が大きいです。
ふたりともフリーよりショートの方が苦手なのかな?という気がしないでもありませんが、ここからはフリーのハイライトをどうぞ。
2A 3Lz3T 3S 2A / 3Lz<3Lo< 3F2T2Lo 3F
ジャンプが回り切れなくなってきていますね・・。特にセカンドループが苦しそうです。ただザギトワ選手の場合、最悪ループがダメになっても3Tがあるので構成次第では悲観しなくても良さそうですが・・どうでしょう。
膝のテーピングを見る限り、どう考えてもベストでは挑めていないのですが、それでも転倒だけはしない意地にはホレるよ、ザギトワさん。成長痛飛んでけ!止まっておくれ。
坂本選手はフリーで強さを発揮。ショートの後半は泣き顔だったので「んん?さかもっちゃんって案外もろいタイプだったのか?」と心配していましたが、この日はいつも通り元気。
ルッツにeがついただけで、ジャンプは全ておりました!アクセルのGOEはザギトワ選手よりも高いです!坂本選手はエッジ系のジャンプがとてもかっこいいですよね~。爽快です。スパイラルでエッジを掴み損ねたのはフリーの山場を越えてホッとしちゃったのかな?ということで。
それでも坂本選手はジャンプ(特に3-3やループ)なんかでは完成度によってもっと加点を狙えるので頑張ってほしいな。いい時のジャンプはめちゃくちゃ流れるからね。ちょっと最近ジャンプの軸が不安定かも?な気もするが何事もなくぶっ飛ばしていってほしいな。
頭脳戦とジャンプ
(その他、ボーヤンや本郷&白岩選手の感想も入れたかったけれど、ちょっと時間がないので今回はカット)
フィンランド大会で分かったのは、コレ!転倒だけはしない!!
羽生選手もザギトワ選手もコレだけはしないぞ!回転足りなそうなジャンプでも、絶対着氷すんぞ~!という闘志が見えました。なんだかんだでフィギュアスケートはジャンプの得点が命ですから、一番失点の多いミスはしたくありませんよね。
そして羽生選手は歩くルールブックですね。いや、滑るルールブックか。どうしたら点が出るのかを完全に把握している。もうルール対応も自由自在。結局、ジャンプの完成度と頭脳戦に勝敗がかかっている!!!
また、坂本選手も何気に頭脳プレー系。どんどんスコアが上がるように改善していくところがイイ!!今シーズンはオズモンド選手のいない間に、そのポジションに上手くハマることが出来れば最強ね。
お次はいよいよNHK杯!日本からは、宇野・山本・佐藤・宮原・三原・紀平が出場!海外勢はヴォロノフ兄さん、デニステファン(合体用語)、リーザ姉さん、お久しぶりのレオノワさんもいるよ!
紀平選手の検討を祈る!!!
ネクスト⇒NHK杯
フィンランド大会の気づき
・前回「Skate Canadaを5分でおさらい」の記事をアップしたところ、本当に5分で読んでいただきありがとうございました(アナリティクス調べ)
・坂本さんはファイナリストになれるかしら
・白岩ちゃんがノーミスできたのは嬉しい!
・ボーヤンの時だけリンク広くして
・ジュンファンの髪型を韓国人ファンも心配してたよ、切ろうぜ☆
あとがき
西日本選手権で高橋大輔選手が優勝しました。244.67点!!きれいすぎるアクセルが目に焼き付いて離れませんね!復帰年に時間短縮のルール改正はきっついだろうなぁぁ~と初戦を観ていて思ったのですが、そんな心配もどこ吹く風、全日本に向けて着実に仕上がってきています!
スピンでもうちょいイケるといいですね!ステップはさすがです。皆が楽しみにしてる!、そのパワーを元にファイトだ!
友野選手は2位。まだ理想の演技が来ていないかもしれませんが、友野選手には誰よりも高い吸収力があるので、先輩の強みも丸ごと飲み込んで、ここぞ!の場面でベストモノを魅せてほしい!先輩も凄いがアナタも負けていないよ!次こそファイト!
おわり