オオカミのとおぼえブログ

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4CC・ユーロ・全米を観て、久しぶりにぶっちゃけトークいいですか?

四大陸フィギュアスケート選手権2019

全米

ユーロ 

1月はインフルのせいで更新できなかったのでごっちゃ混ぜw

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【4CC女子総合結果】

 

1 紀平梨花 221.99点

2 エリザベート・トゥルシンバエワ 207.46点

3 三原舞依 207.12

 

表彰台は日本・カザフスタン・日本となりました!

 

アメリカ勢ショートで粘るもメダル届かず

4位に坂本、5位にはテネル、6位にはベルが続きました。アメリカ勢はショートで好調な出だしも、フリーでは細かなミスが足を引っ張り、メダルを逃す結果となってしまいました。

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毎回出る審判疑惑、ホントにそう?

さて、この結果を受けて・・と言うより、大会中あらゆるネットでの意見を見ていたら、出るわ出るわwやれアメリカ勢の点数(SP)が高いだの、坂本選手の点数(FS)が低すぎるだの、紀平はもう全日本2位なんだから持ち上げるな!だのバカみたいな意見。

 

いやいや、むしろアメリカ勢は地元開催ながらも至って普通の採点でしたよ。ショートはふたりとも単純に良い演技だったから上位に来ただけです。フリーなんて容赦なく評価されてますがな。

 

坂本選手はフリーで2Aからの3連が出来ず、そこで大きく失点してしまったのと、ルッツで!だったのが響いてしまいました。普段GOEで点を重ねる選手にとっては、ひとつのミスが全体に大きな変化を与えてしまいます。今回は、三原選手が僅差で勝ったというだけで、疑惑でもなんでもありません。

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スター選手がいるのってそんな悪いことなの?

で、もうひとつ。全米でアリサ・リウ選手が3Aを成功させて優勝した時の盛り上がりをみたら、「やっぱスターって必要なんだな」と感じたことについて。彼女はキュートだし、アメリカ的にも期待値上がるわよね。で、こういう様子を見ていると、やっぱ世の中「この子なら何かを成し遂げてくれるかもしれない」という夢や希望を欲しているんだなーと思うのです。

 

だから私は、全日本で優勝を逃した後も紀平選手が注目され続けていることが悪いとは思えません。確かに一番に称賛を得るべきなのは金メダリストで間違いない、それは私も同感。ただ、それ以外の選手の記事が出たっていいじゃん。スポーツにおいて結果がすべてだけれど、同じくらい勝っても負けても期待を膨らませてくれる存在がいるのも貴重なことです。

 

勝ったら一緒に喜び、負けたら一緒に泣いちゃうようなスケーターがいたっていいじゃない。普段は興味ないけど、この子が出るならフィギュア観てみようかなという存在がいたっていいじゃない。結果、それでフィギュアスケートが日本で盛り上がっていくなら最高だと私は思うけどな。

 

紀平、坂本、宮原、三原、樋口、誰が勝っても幸せだし、誰が負けても心苦しいよ。だから誰が注目されても私はありがたい。

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全米がユーロより盛り上がる

例えば、今季開幕前、ユーロより全米が盛り上がるなんて誰が想像してました??確かにアリサちゃんは以前からアクセルをトライしていましたが、まさかテネル姉さんやベルちゃんたちを追い越すドラマをみせてくれるなんて思いもしませんでした。

 

goldenretrievers.hatenablog.com

 

一方、ユーロではコストナーもメドベージェワもいないという中、ザギトワまで不調となれば・・アレレレ何だか随分、静かな盛り上がりじゃないの?という具合で大会が終わってしまいました。来季はまたエライ面白すぎな大会になると思いますが、やはり盛り上げ役がいないと寂しくなってしまうんですね。

 

だからこそ、きれいごとなしで申し上げればスター選手は必要です!何人いたっていいのです!だって、羽生くんが負けてもみんな応援してるでしょ?勝ち負けに拘らずたくさんの情報が入っても文句言わないでしょ?それは彼がスーパースターだからじゃないの?

 

逆に「強い」だけが人気だけじゃない例もある。それは以下に。

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注目度というのは世間の反応

本田選手は記事が上がる度に良くも悪くも反応が大きいからたくさん記事が出ます。ヤフコメなんかはコメント数みれば分かるよね。「上位の選手にスポットを当てろ!」と言いつつも、アンチ自体が一番に注目をしてしまっているわけで。そりゃアクセス数が上がれば記者はどんどん似たような記事を上げちゃうよね。

 

ただ、本田選手の場合は、スケオタ以外からの認知度が高いのも事実。名前が載っているだけで何となくクリックする一般層も他と比べて多いんじゃないかな。それは別に良いことだし、他人様の好みにまで口出す方がおかしいわね。

 

コレだけの情報社会の中、自分好みの記事を読みたければ、いくらでも探せるでしょう。自分の応援している選手の記事は率先して読んで、きちんと反応すれば、そういった記事も増えてくると思いますよ。また、記事というのは、受信した方の受け取り方次第でポジティブにもネガティブにも捉えられます。

 

大切なのは色々な理由に乗っかって、好きな選手のライバル選手や人気選手に向けて毒を吐かないことですね。

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紀平1位坂本4位をどう思う?

はい、そこら辺を踏まえて、四大陸の感想を書いていきます。今回は紀平&坂本にスポットを当てて。(だからといって舞依ちゃんをスルーしてるわけじゃないからね!)←さっきから言いたいのはこういうトコなの!

地球を表現できる16歳

まず、紀平選手は指を亜脱臼し、ショートではアクセルのミスで出遅れてしまいました。が、アクセル以外のジャンプは問題なく成功していましたし、全日本では「どんな状況でも力を発揮する選手になりたい」的なことを言っていたと思うので、安心してフリーを観ていました。

 

結果、パーフェクト!!ここで私は優勝を確信しました。ロシアのジュニアっ子たちを観ていて学んだのは、大技持ちの選手はミスればごっそり失点しますが、ハマれば大量得点で逆転するというパターンが出来つつあること、それが現ルールの強みだということです。

 

もはや大量GOEで優勝!という時代は過ぎ、高難度構成でノーミス+GOEがっつりで優勝!という流れが押し寄せる中、現段階でそれを近いかたちで実践できているのが紀平選手だと思うからです。

 

今回は、少し慎重に滑っていましたが、シ-ズン序盤の元気が戻れば再びノビノビとした滑りになり、PCSももう少し上がってくるでしょうね。やはり滑りがMAXでない状態でも70点台に乗せられる実力は素晴らしいです。

 

あんなに濃いプログラムと高難度構成でありながら、かなり正確に、大きなミスもなくシーズンを渡っている姿はもはや神がかっています。振付が体に染みついているという表現はリカ・キヒラにぴったりだと思います!

ここからが本番!

坂本選手がここまで好調だった理由に、今まで「自分のために滑れたこと」が大きかったんじゃないかな、と思いました。単純に良い演技がしたい、五輪の夢を掴みたい、ワールド切符を掴みたい!そんなピュアな気持ちで自分らしく滑れていたのでしょう。

 

しかし、ここにきて状況は一変。全日本女王になり、日本のエースとなった瞬間から坂本選手には今までになかった感情が芽生え、プレッシャーになってしまったと推測します。

 

フリーには全日本のような坂本花織ではない坂本花織がいました。彼女の全身から「勝ちたい」という気持ちがあふれ出ていたせいか、とにかくエレメンツに集中!と力んだ滑りに観えました。3連続ジャンプのミス以降は、表情から「あー優勝は無理だ」という気持ちが伝わって来てしまい、彼女の心の葛藤がむき出しになった演技になっていました。

 

その面がPCSにも影響したのではないでしょうか。ただね、フリーであんなに感情を露わにしたり、キスクラで号泣した顔を見ると、「坂もっちゃんって何て感情豊かな子なんだろう!」と逆にワクワクしかしないんです。感情的な人ほど良いアートを創りますよ、マジで。あと、もういっちょ良いモノを坂本選手は手にしました。

驚異のスケーターへ仲間入り

それは何を隠そうアンチコメントです。あんた何言ってんの?って思ったかもしれませんが、先ほど申した通り、注目が大きいほどアンチはつくし、そうでなければ勝っても負けても周りは無関心なんです。そういうもんなの。

 

2位で祝福される選手もいれば、罵られる選手もいるし、勝てば不正で優勝と言われる選手もいれば、負けても不正でマイナスされたと言われる選手もいる。アンチ活動を熱心にしている輩に、好意的に見られるよりも、批判的に見られる方が「強い印」ですからね。脅威の坂本という名誉なんです。

 

坂本選手は自身でも怒られて伸びるタイプという何とも逞しい性格。褒めて、甘やかされてしか頑張れない私とは真逆の尊敬に値する若者です。世界選手権まではリショーさんに喝を入れてもらいながら充実した練習ができますように。

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メンタルコントロールの難しさ

いやーやはり勝敗を決める一番の要因ってメンタルコントロールですよね。紀平選手はショートでは演技直前まで指を気にしていましたが、フリーでは考えないように気持ちを持っていたように見えましたし、全日本での靴事件から色々とメンタル切り替えの作業を学べていたのでしょう。

 

坂本選手は中野コーチからの「言霊」アドバイスで、「二人(紀平・三原)より上だと証明したい」と強気な発言をしていたのが重荷になっていたのかな。言霊って悪いことを言うとソレが現実になってしまうという意味合いもあるので、どちらかと言うと、坂本選手には今まで通り「有言実行」でカッコよくいってほしいな。

 

テネルはそこまで弱気でなかったと思う。演技冒頭から体の使い方にエネルギーが満ち溢れていたし、日本人選手にはない表現力が魅力的でした。ジャンプの回転だけが残念だったね。

 

三原選手は「もうメダルは無理かもしれない」という状況の中で、自分がやるべきことをしっかりやって大会を終えようとした姿勢がメダルに届いたのでしょうね。ちょっぴし昨季の新葉ちゃんを思い出しました。これは全ての選手が学べることですよね。

 

トゥルシンバエワは4Sが心を支えてくれたね。もうこれ以外はミスしないわよ!というシナリオが彼女の中にあったような演技でした。

 

ベルはショートが好き。お気に入りのプロ感が伝わってくるから。ミスしても笑顔だし、表現したいことをガンガン伝えて来るところが良き見本だね。途中で魅せることを忘れて姿勢がだらけたり、真顔になったりしないのは北米選手のいいところ。

 

さて、この結果を世界選手権でどう生かすかはそれぞれ次第。一体どうなるのでしょうか。

 

補足として、坂本選手のフリー失速はインターハイ出場のため、ジュニアプロと併用しながらの練習期間もあったのが影響しちゃったかな感も否めない・・メンタルだけではないかもね。

 

男子へ続く・・

 

おまけ

・三原選手、ファンサービス中にも「そろそろ引き上げていただけませんか?」と注意を受ける様子が激写される

⇒ファンを大切にする舞依ちゃん、あと1分だけとお願いする

でも、コレ、舞依ちゃんを凝視する係のお兄さんの顔がガチ怖かったから、ファンも運営側の迷惑にはならんようホドホドにね

 

・最近全選手のコメントが羽生化している

八木沼さんも言ってたけど、みんな羽生くんっぽくなって来てる!さすがアスリートの鏡・結弦!そんな中、私は本郷選手のあの何とも言えないキュートなコメントが大好きです。

坂本選手の強気発言も好きよ。アンチを恐れて良い子ちゃんしても、どーせそれはそれで叩かれるんだから関係なっし。

 

はい、とにかく自分の好きな選手のすることは全部OKで、嫌いな選手のやることは全部NGなのうぜええええ~と、思っていたストレスを綴った回でした。

おわり