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オオカミのとおぼえブログ

主にフィギュアスケート、BSやNHKの歴史・紀行番組について書いています。オオカミだけど一匹じゃないブログ目指します!

ハリー・ポッター魔法のような誕生劇 アナザーストーリーズ運命の分岐点

2017年5月23日にNHKBSプレミアムで放送された「アナザーストーリーズ 運命の分岐点 ハリー・ポッター 魔法のような誕生劇」のまとめと感想になります。

 

~今や世界で一番有名な児童書と言っても大袈裟ではないハリー・ポッターシリーズ。今回はそんな「ハリー・ポッター」が世に出版されるきっかけとなった出来事や物語を通して生まれた様々なサプライズなどを3つに分けて紹介していきます。

 
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視点1
ハリー・ポッターを救った女神 事務員ブライアニー・イーブンズの場合

まず初めに紹介するのはハリー・ポッター誕生のきっかけとなったクリストファー・リトル著作権代理事務所(当時)に勤務していたブライアニーさんのお話。

ブライアニーさんは好奇心旺盛の自由人で職を転々としていました。ある日、友人からの「お給料がいいよ」というススメでとある著作権代理事務所に転職しました。そこでは雑務係として働き、毎日たくさん届く郵便物や売り原稿の仕分けをしていました。ほとんどの原稿が返却箱行きになる中、ふとブライアニーさんの目に留まった"お門違い"な原稿。それはクリストファー・リトル社では取り扱っていない児童書でした。

本来ならここで即、返却箱行きになるはずのその原稿。しかしブライアニーさんは好奇心から「少しだけ…」と読んでしまいます。すると出だしの数ページを呼んだだけで、あまりの魅力に夢中になってしまい、原稿を全部読み終わるまではバレないように隠し持っていることにしました。

 

そんな中、作者のJ.K.ローリングさん(当時30)は何社にも原稿を送るも全て断られるという日々を送っていました。ローリングさんは小さい頃から空想好きな女の子で、イギリスの大学を卒業後はポルトガルで英語教師をし、現地で出会った男性と結婚、そして出産。しかし、28の時に離婚をしてシングルマザーとなってからはイギリスに移り住み、生活保護を受けながら娘を育てていたのです。何とか貧困から脱したいと書き上げた原稿が後の大ヒット作となるハリー・ポッターでした。

せっかく原稿を書いても本を出版するには代理人が必要です。ローリングさんは何社にもNOをつきつけられ焦る中、間違って児童書を受け付けていない出版社へ原稿を送ってしまいます。それがあのブライアニーさんがいるクリストファー・リトル著作権代理事務所であり、ハリー・ポッター誕生の最初の分岐点となる事務所だったのです。

 

そんなローリングさんの現状を知ることもなく、こっそりと返却箱行きのハリー・ポッターを読んでいたブライアニーさんは、原稿を読み終えると大胆にも「続きを送って!」と個人的にローリングさんに連絡をしてしまいます。一方どんな可能性でもすがりたい気持ちのローリングさんはブライアニーさんに直ぐ原稿を送ります。

読めば読むほど物語にハマっていくブライアニーさん。しかし雑務係であるブライアニーさんにはこの「ハリー・ポッター」がどんなに面白い本であろうがそれをどうすることもできません。色々と悩んだ末「この本が出版されないなんてもったいない!」と思ったブライアニーさんは上司のクリストファーさんに「この本は売れます!」と説得に動き出しました。

児童書を扱わない会社なので、もちろんクリストファーさんの反応も「はぁ?」だったのですが、そうは言いつつもブライアニーさんの熱心な様子に負け、原稿をきちんと読んでくれることになりました。その結果、奇跡が起きます。何と原稿を読んだクリストファーさんが、ローリングさんの才能を確信し「君の代理をしたい、その本を売りたい」と素早く連絡を取ったのです。

ブライアニーさんの一言でついに出版までの第一歩を踏み出すことになったハリー・ポッターでしたが、その道はまだまだ険しいものでした。代理人は決まったものの出版社が見つからなかったのです。そのネックとなっていたのは、ハリー・ポッターのページ数でした。分量が多すぎるため子ども向きではないと判断されていたのです。確実に売れる本でなければならない、リスキーなことはできないとイギリス中の出版社から受け入れてもらえない中、ブライアニーさんは根気よく出版社に声をかけ続けました。そして一年後、ついにその時が訪れます。ある出版社から「本を売りたい」と返事があったのです。

その名はブルームズベリー社。実はこの会社も初めは「原稿には期待していなかった」と言います。しかしここからが運命の分かれ道。なんと会長のナイジェル・ニュートンさんの娘アリスちゃんがきっかけで流れは一変していったのです。アリスちゃんは大の読書好きで、いつもニュートンさんが仕事で持ち帰る原稿を読むのが日課となっていました。その日もいつもと同じように父の持ち帰ってきた原稿を読んでいると、とても面白い話に出会います。そして「パパ、これは今まで出していたどんな本よりもずっと面白い」と教えてくれたのが、まさにハリー・ポッターだったのです。「子どもが読んで面白いと感じる本」そんな娘の意見に反応して、会長のナイジェル・ニュートン氏はブルームズベリー社からハリー・ポッターシリーズ第一巻の出版を決心したのです。

 

こうして1997年6月26日にハリー・ポッターは発売。J.K.ローリングさんの長年の夢が叶った瞬間でした。

 

その後、物語の出来に注目したアメリカの出版社が、その販売権を巡り1000万円以上の高値で落札したことから、ハリー・ポッターの評価は急速に高まり、世界中で社会現象を巻き起こす程の大人気作品となりました。

 

いつか本当に良い時期が来ることを信じ抜いた結果がローリングさんの未来を明るく照らしてくれました。

 
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視点2
ハリー・ポッターを日本に導いた画家 ダン・シュレシンジャーの場合

続いてはハリー・ポッター日本版の表紙絵を手掛けたアメリカ人画家ダンさんのお話。このお方は現在画家でありますが、かつては弁護士兼マラソン選手をしていた驚きの経歴の持ち主でもあります。マラソンでアメリカの代表候補として活躍する傍ら名門オックスフォード大学で日本語を専攻、さらに弁護士になるためハーバード大学法科大学院へ進学し卒業したスゴイお方なんです。弁護士で収入を得て、マラソンをするという何ともチャレンジャーな人生を歩んできたのですね。しかし、度重なるケガに悩まされ泣く泣くマラソン選手を引退してからは、弁護士一本に情熱を注ぎ、アメリカ、イギリス、日本と世界各地を飛び回る生活に追われることになります。そんなハードな日常の中、癒しを求め始めた絵に魅了され、やがてダンさんは画家を目指したいと思うようになります。

絵を本業にしたいと思ったダンさんの気持ちを誰よりも応援してくれたのは学生時代に出会った同じ弁護士である奥様でした。「元はといえばあなたが弁護士になったのはマラソンのためだし、これからは好きなことをすればいいわよ」と明るく言ってくれたのです。何て理解のある奥様なんでしょう。自分でも弁護士は本望ではなかったダンさんは奥様のありがたい気持ちを大切にし、家事と育児をしながら画家への道を進むことになりました。

しかし、才能で食べていくというのは簡単なことではありません。絵は評価されない限り、ただの趣味になってしまいます。「このままでは背中をおしてくれた妻に申し訳ない…何とかしなければ」次第にダンさんの中にも焦りが生まれるようになりました。

 

そんなある日、ダンさん宅に友人である松岡佑子さんが遊びに来ました。お気づきの方はそうです。あのハリー・ポッター日本版の翻訳を手掛けた松岡佑子さんです。実はこの二人、ダンさんがまだマラソン選手だった時に偶然飛行機で隣同士になったことが縁で友人関係になっていたのです。何せ学生時代に日本語を勉強していたダンさんは機会があれば日本人と会話してみたいと思っていたそうで、松岡さんに会ったときは絶好の機会だったわけです。後にこの出会いがダンさんの運命を変えるとは気づかずに…。

 

話は戻り、ダンさん宅に遊びに来ていた松岡さんは当時、出版社を営んでいた旦那様を亡くし、会社を継ぐために奮起していたところでした。何か出版しないとと悩んでいた松岡さんはダンさんに「オススメな本はない?」と相談。考えた末ダンさんはちょうどママ友からススメられていた「ハリー・ポッター」を紹介しました。この時松岡さんは「じゃあ、もし出版が決まったら絵を描いてね~」とダンさんに話し、二人で冗談を交わしていたそうです。しかし松岡さんはその夜、ハリー・ポッターを読んだところスッカリその世界観にハマってしまい一晩で出版することを決意します。そこからは出版に向けて着々と行動し、めでたく日本での出版が決まりました。さっそく松岡さんは約束通りダンさんに表紙絵を依頼。こうしてダンさんの初仕事は決定したのです。

 

その後、物語のイメージを壊さないようあえてハリーの顔を描かなかったダンさんの表紙絵は作者であるJ.K.ローリングさんに絶賛され、画家としての地位も確立、松岡さんも会社を続けられることになりました。もしマラソンをしていなかったら、もし挫折していなかったら、もし飛行機に乗っていなかったら…今とは違う人生だったかもしれません。いくつもの偶然が重なったおかげでダンさんの人生は思いがけない幸せを手にすることが出来ました。

残念なことにダンさんの夢をサポートしてくれた奥様はダンさんの成功を見届けてすぐに病気で他界してしまいました。しかしダンさんは言います。「妻は松岡さんにハリー・ポッターを薦めたのは私よと言うのです。妻の名誉のためにもそういうことにしたいのです。」

 
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視点3
がんと闘う少女 ケイティ・ホークの場合

最後はがんを患いながらも病気と懸命に闘ったハリー・ポッター大好き少女ケイティちゃんのお話。ケイティちゃんはわずか6才でがんを患い、その後苦しい治療を余儀なくされる生活を送ってきました。そんな絶望的な日々の中、唯一の希望は大好きな本、ハリー・ポッターの世界でした。

ある日、治療に励むケイティちゃんの様子を見た弁護士ポール・スタインザーグさんは、出版社にケイティちゃんがいかにハリー・ポッターが好きかをメールしてみることにしました。すると、驚くことに、何とJ.K.ローリングさん本人から返事が届いたのです。

それからというものケイティちゃんとローリングさんの間では極秘のメールでのやりとりが始まりました。一部特別に公開されたメールの文章には"がんと闘うケイティちゃんはグリフィンドールにふさわしい"というハリポタファンなら誰もが喜びそうな気遣いや、物語のネタバレを特別にしながら"秘密をバラすとフクロウが行くよ"などと子ども心をくすぐる楽しい内容で溢れていました。

ただ返事をもらえるだけでも嬉しいものですが、病気で苦しむ気持ちに配慮して文を考えてくれることは、ケイティちゃんのお母様にとっては心強かったでしょうね。

 

しかし、ケイティちゃんの病状は8才になる頃には深刻に悪化し、別れの日は刻々と近づいてきました。ついに医師からは持って二週間の命と宣告されたことを知ったローリングさんは、ケイティちゃんのためだけに未発売の本を読み聞かせすることにしました。それはケイティちゃんの体力を考慮して1日15分だけ電話で伝えるものでした。

 

最後の電話の日、ケイティちゃんは電話に出ることは叶いませんでしたが、19日間を生き抜きました。ローリングさんは最期にケイティちゃんへ以下のメッセージを送りました。

 

"ケイティ、ハリーより勇敢だった。ずっと忘れない"

 

ローリングさんが病気や戦乱で苦しむ子どもたちとメッセージのやりとりをしている例は少なくないそうです。今もこんなやりとりがどこかで密かに行われているのかもしれません。ローリングさんは作家になりたいというよりは、作家を通して子どもたちに夢を与えたいのではないかと思いました。

 

 

さいごに

ハリー・ポッターシリーズが全世界で脚光を浴びた数年後、イギリスである短編小説が人気となりました。そのタイトルはロバート・ガルブレイス著の「カッコウの呼び声」人々がその新人作家の正体があのJ.K.ローリングと知ったのは本が発売されて暫く経ってのことでした。有名になりすぎたローリングさんは別名で本を出すことで、自身の作家としての評価を確認していたのです。

この本を読んでいくと、「ブライアニー」という人物が登場してきます。そう、ハリー・ポッター出版までのキーパーソンになったあのブライアニー・イーブンズさんです。実はブライアニーさん、ハリー・ポッター発売を待たずに彼氏と別れたことで心機一転をはかり、出版社を退社していたのです。しかしローリングさんはずっと自身の作品をここまで導いてくれたブライアニーさんに感謝しており、いつか小説にブライアニーさんを登場させたいと考えていたのでしょう。その思いが長年の時を経てブライアニーさんのもとへ届いたのです。何ともほっこりするお話です。もしかしたらハリー・ポッターよりもハリー・ポッターができるまで…またはハリー・ポッターを通して生まれた数々の出会いの方が小説よりもずっと面白いかもしれない、そんな風にも感じる人間模様でした。

 

 

番組を見て

数多くの人々に愛されているハリー・ポッター。おそらく架空の人物の中で最も知名度のある名前といっても過言ではないでしょう。

ハリー・ポッターヒットの裏には映画化されても原作のイメージを裏切らないキャストと舞台があったからだと思います。私も映画の舞台になったオックスフォード大学まで行ったことがありますが、現地を実際に見てみると、かなりCGにも力を入れたんだなぁ~なんて感じることが出来て、改めて映画製作者のハリー・ポッターに対する拘りや敬意、そして愛情が伝わってきました。

ハリー・ポッターはイギリスの文化で溢れているのも魅力の一つですし、今では「イギリスといえば?」「ハリー・ポッター!」と言えるほど新しい文化になっていますよね。本ひとつでその国のイメージをポジティブにしてくれるのですから文化って本当にかけがえのないものですよね。日本もゲームのキャラクターやアニメのキャラクターなどが世界を飛び立って素晴らしい活躍をしてくれているのでキャラクターの力は侮れません。そもそもキャラクターは幼い頃に見たままの姿であり続けますし、いつ見ても当時の記憶にタイムスリップできるからこそ懐かしく、貴重なものなのかもしれません。

 

今回はハリー・ポッターに関する3つの物語を紹介しましたが、どれも共通するのは「夢」であったと思います。人は夢を見て、叶えたいと願う生き物。それが叶うか叶わないかは人それぞれですが、夢を追うことや行動に起こすことは希望に繋がりますし、達成するまでは苦しいですが、必ずしも成功だけに物語があるわけでないし、色々な体験を通して人生の味が楽しめるのだなと思いました。

 

ケイティちゃんのお母様が番組のインタビューで答えてくれたケイティちゃんとローリングさんとのメールのやり取りで感じた「親にはできない人生の彩りを与えてくれた」という一言はまさに、夢が起こした魔法だと感じますね。夢を叶えた人だからこそ、与えられる夢であり、夢を見ていた人にだけ届いた小さな幸せだったと思います。

 

ハリー・ポッター誕生に至ってはこの他にもいくつか物語を聞いたりもしますが、本と限らず誰かにとって支えになったり、希望になったり、転機となったりする出来事はたくさんあるでしょう。私はまだ運命を変えるようなものとは出会っていないので、そんな方を見るだけで凄いと思いますし、羨ましいです。もし、「私も巡り会えていない」という方がいたら、今後そういった機会があればお互い大切にしていきましょうね。

 

それでは、長くなりましたが以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

日本人のおなまえっ!高橋さんのルーツとは?

2017年5月11日にNHK総合で放送された「人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ! 【高橋】」のまとめと感想になります。

 

~番組あらすじ~

日本人の名字について特集する番組。今回は名字ランキング3位の高橋さんです。芸能界やスポーツ界でも高橋一生高橋尚子高橋大輔高橋克実高橋メアリージュンなどなど数多くの高橋さんがパッと思いつくくらいの超メジャーネーム。果たしてそんな高橋さんの由来は何かを探究していきます。(名字ランキングでは、はしごだかも合わせた集計になっています)全国の高橋さんは要チェック!

 

~目次~

1「高橋」は実在した橋だった?!

2 天皇の料理番の高橋さん

3 文字の秘密

4 神主をしている人も多い?

 

 

「高橋」は実在した橋だった?!

ルーツ探しの最初にやって来たのは、奈良県天理市。ここには高橋さんに関する貴重な石碑が存在しています。それは今から約1300年前の万葉集がかかれたもので、ここには以下の歌が綴られています。

 

"石上 布留の高橋 高高に 妹待つらむ 夜ぞ更けにける"

 

高い橋に愛する人への気持ちが高まる様子を重ねた何ともロマンチックな歌なんですね。ここで気になるのが「布留の高橋」というワード。あれ?もしかしてこれって実在した橋なんじゃない?と思いませんか。結論からいうとズバリyesです。見た目はごくフツーの橋なんですが、古くからある歴史の詰まった橋なんですね。ちなみに昔はもう少し高さがあったようですが、現在では建て替えられて万葉集の時代の姿とは変わっているそうです。しかしここにくれば、高橋さんは古の高橋さんと想いを共有できるかも?興味のある方は石上神社へ行ってみるとよいかもしれません。

 

続いてはやってきたのは、同じく奈良県の八条町。こちらには平安時代に登録された高橋さんのルーツともいわれる「高橋神社」があります。もちろんこちらにも橋は存在しているのですが、先ほどと同様フツーの橋なんですね。しかしガッカリしないでください。重要なのはここからなんです。実はこの橋が架かっている場所から東にはあの空海鑑真が住職をしていた大安寺があり、西には光明天皇ゆかりの薬師寺があるのです。ザックリいうと、この2つの大切な寺社の間に架かる橋がこの橋なんですね。つまりは高貴な方々が行き来する場所だったというわけです。そのためこの橋には当時の最新技術や特別なデザインが施されており、まさに現在でいう東京スカイツリー級のシンボル的な役割を担っていました。高橋さんは全国にたくさんいて、その分ルーツも様々ですが、以上のこともあり奈良の高橋さんが1番由緒正しく力のあった方たちだと考えられるそうです。

 

 

天皇の料理番の高橋さん

では、他の高橋さん情報についてもいくつか見ていきましょう。まずは栃木県小山市にある高橋神社にまつられている磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)さまについてのお話です。こちらの神社には多くの料理人さんたちが参拝にやってくるそうなんですが、それはなぜかご存知ですか?なんとこの磐鹿六雁命さまは天皇の料理番だったお方で、現在こちらの神社では料理の神様として信仰されています。その遥か昔、天皇の料理人や台所仕事を任されている人たちは皆「高橋さん」だったそうなんです。その料理人さんたちすべてを取り締まるリーダー的存在がこの天皇の料理番こと磐鹿六雁命さまだったんですね。なんでも包丁さばきの指導なんかもされていたようで、高橋流包丁式なんて儀式もあるくらい凄かったとか。ちなみに当時は鶴(捕まえるのも怖そう)や鯉が高級料理とされていたそうですよ。料理好きの高橋さんはこちらがルーツかも?

 

 

文字の秘密

次は甲骨文字から高橋さんのルーツを探ります。実は「高橋」という字は高も橋のどちらも甲骨文字に残されているんです。さっそく字を見ていくと、「高橋」には口がたくさん使われていることがわかります。実はこの口という字には、神様に対する願いが詰まった箱という意味があり、神事に関係するものを表しているんですね。このことから高橋さんは、かなり神様に近い存在だったことがわかります。

 

甲骨文字について解説


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高橋の「高」は城門の前に神様に対する願いを入れた箱を供えた様子を表したもの。城の中に悪霊が入ってこないよう、お祓いしていたことがわかる。


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高橋の「橋」は城門の上で舞いを捧げている様子を表したもの。

 

まさに「高橋」とは城門でお祓いをしている人の姿を重ねた文字だったんです。高橋さんは歩くスーパーパワースポットなのかもしれませんね。

いかがですか?普段何となく書いていた字が神秘的に思えてきたのではないでしょうか。最後に具体的な例を書いていきます。

 

 

神主をしている人も多い?

新潟県弥彦村にある弥彦神社は年間150万人もの参拝客が訪れる人気スポットです。また、恋愛祈願や子宝に恵まれることでも知られており、女性の神様がいることでも有名です。そんな弥彦神社の神主の名は高橋良直さん。そうです。さっそく高橋さんの登場です。もう予想がつく方もいらっしゃると思いますが、弥彦神社の神主さんは代々高橋さんがやっておられるんですね。

そんな神主の高橋さんが「ぜひ見ていただきたい」とオススメされたのが、神社内にある「玉ノ橋」という大変古い時代からある小さな橋。この橋は、おまつりをしている神様が何かあった時に、こちらを渡られて村内を回ったりする際に使われるものだと言われている、別名神様専用の橋なんだそうです。高橋さんが弥彦神社に行かれましたらぜひ橋をご覧になってみてはいかがでしょうか。(弥彦神社のパワーは凄いのである意味気をつけてください。特に御札。)

 

話は戻り、弥彦の神様が新潟に来た時、その家来や末裔が高橋さんだったと言われています。実際に神社におまつりしている神様の由緒を記した古文書(高橋文書)によると、天香語山命という神様がいて、この神様が天照大神のひ孫であることがわかっているそうです。さらにずっーと文書を遡っていくと昔から高橋さんが神主を受け継いでいることもわかったんですね。

しかし!現在弥彦神社の神主をされている高橋良直さんがラストタカハシになってしまうかもしれないとのこと…。高橋さんいわくご自身が生きている限りはこの伝統をまもりたいとのことですが、どうかラストにならないでほしいですね。

 

 

感想

以上が高橋さんについての回になります。同じ神様系統の名字※齋藤さんは伊勢神宮発祥でしたが、高橋さんにはルーツが色々あるので自分はどのルーツなのか探してみるのも面白そうですよね。あと、もうひとつ付け加えたいことがありました。そもそも名字とは江戸時代以前は皆さん気軽に変更しまくっていた(引っ越しする度にとか)らしいのですが、高橋さんは自らのルーツに誇りを持っており変えなかったことから現在もこんなにたくさんの高橋姓が残っているそうです。なるほどね~と思いますよね。なんだかスペインに侍の子孫を名乗る日本姓がいる感じに似ています。ぜひ名字に興味を持った方は他の名字、特に両親の名字について調べてみてください。新しい発見があるかもしれません。

 

※さいとうさんについてはコチラ

【オイコノミア 】教育を考える編 無償化に賛成?反対?

2017年4月26日にEテレで放送された「オイコノミア もしもマタヨシ国が生まれたら"教育"を考える編」のまとめになります。

 

 

今回は「保育園・幼稚園~大学までの教育費を国が負担、無償化案」について賛否を問います。


※番組を10秒で紹介

ピース又吉直樹さんが建国した架空の国・マタヨシ国。国王である又吉さんは「国民全員に一律で教育無償化」を提案します。さらに、この政策についての賛否を地球から招いた仲間たちと話し合うことで、様々な角度から教育費について深く考えていこうという回になります。

 

 
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6人中3人が賛成

番組に参加してくれたのは現役大学生、奨学金返済中のワーキングママ、子ども食堂の運営者、孫がいるおばあちゃん、4大卒のフリーター、家事も育児も仕事もこなすパパの6人。さっそくこの6人に今回の案について意見を聞いてみたところ、ちょうど半分の3人が賛成という結果になりました。

 

 

意外と多い?!

思っていたより賛成派が多いなと感じたのですが皆さんはいかがですか?私はどちらかと言うと「一律はダメでしょう」的な流れになるのかと予想していたので少々驚きました。もちろん反対派からは「皆が行くからとりあえず行こうかは良くない」という声も上がりましたが、それに対して賛成派からは「"なんとなく"行った人の中でも何かしら大学で学んだことは社会で生きている。だからこそ一律でも意味がある。」という返答がされました。時は流れ、進学が当たり前になりつつ今は、大学に入ってみようと考える層も増えているのかもしれませんね。

 

(反対派ではその他こんな意見もありました)

・我が子の学費くらいは自分で払うべき
・払える人まで払わなくてもよくなるのはおかしい
・一律はよくない

 

 

日本人と教育費

突然ですが問題です。今、大学進学にかかる費用の税金負担を支持する人の比率は5割以上いる?イエスorノー?

 

正解はノーです。これは半数の人が支持できないわという結果ですよね。その理由はなぜかを教育社会学者の濱中淳子さんは「日本は教育劣位社会であるからだ」と語ります。教育劣位社会というと「ナニナニ?日本人は教育を重視していないのかー!」となりそうですが、そうではなく、日本人は教育を大事だと思っているけれど、医療や介護等他の分野に比べると教育の優先順位は低いと考えているという意味なんです。確かに日本は超高齢化社会…状況的にはそうなりますよね。田舎なんかだと介護問題と子どもの教育費問題をダブルで抱えている家庭もありますし、それぞれの分野で金銭的な難しさが溢れているのも現状です。

 

 

学習意欲

教育費の家計負担が大きい日本。番組では、教育費イコール家庭が払うものというかたちが根付いているので、生まれた環境(経済力)によって早くも大学に進学できるかできないかが決まっているのではないか、それによりこどもの学習意欲は違ってくるのではないかという意見もありました。

大学進学が前提にある環境の子と大学に行けるかどうかわからない子、または全く行ける可能性がない子。最初から選択肢がある子と選択肢がない子、選択肢があることすらわからない環境の子では、学習に対する必要性の認識にバラツつきがでるという考えです。確かに自分がどんな人たちに囲まれて育ったかによって経験や知識の範囲は違うと思います。社会がこどもたちにどんな未来を見せてあげられるかにより個人個人の方向性や生き方も変わってくるのではないでしょうか。

 

 

才能で食べれる人は一握り

また、「才能がない人が分かりやすく頼れるのが教育」という意見もありました。世の中にはこどもたちに「大学に行っていなくても何か他の才能で社会的に成功した人もいる」なんて話をする方もいます。するとこどもたちは素直に「勉強している自分は間違っているのか」という錯覚をおこしてしまいます。これはとても無責任な行為であり、才能で食べていける人にしか通用しない生き方を才能がない普通の人間にアドバイスするのはよくないと賛成派の方は主張します。もちろん大学に行ったからといって全て(リスキーではない)ではないという意見もありました。

 

 

大学生増加への危惧

続いては反対派の「無償化で大学生が増えれば、(大学の)レベルが下がったり、進学の効果が弱るのでは?」という意見について。日本では大学教育は役に立たないなんてわりと思われています。大学で学んだ内容なんて仕事では使わないじゃないか、だったら大学になんて行く必要がないし、無償化なんてなおさらしなくてよくないか、という考えもあります。しかしそれについてはこんな声も。「大学で習った知識を仕事で使っているかが重要ではなく、大学で学習したという"経験"が役立つ。働いてからも"学ぶ人"になることが大事。むしろ進学の効果はあるのではないか。」確かに…私のいとこがまさにコレなんですよね。休みの日も資格の勉強をしたり、調べものしたり…まぁよく仕事に生かすような勉強してるんです。思えば小さい頃から勉強することが身に付いていた人なんで、それが大人になっても継続しているんですよね。きっとヤツは出世コースなんだろうなぁ。

 

 

平等が不平等を招く財源

実際に教育税をつくる!となった場合に多くの人は「税は払う段階だと損しただけの気持ちになる」そうです。じゃあダメじゃんとなりますが、日本では若者より高齢層の方が税金を使うことには肯定的なんですね。その背景には自分にできることが年々なくなってきた中、それなら人のために役立てることがあるならしたいという意識があるようです。ただお昼ご飯を食べれるか食べれないかの人に「未来のために」とお金を払わせることが正しいのかという意見もあり難しい問題ではあります。

 

 

結論

さいごに「教育を受けて得をするのは本人か、せいぜいその家族くらいであるのに、そこに税金を投入するメリットはあるのか?」という反対派の意見に対する賛成派の意見を紹介します。これについて賛成派は「教育なしで今の社会と同じクオリティでやっていけるとは思わない。学びから全ての暮らしが変わっていく。」と反論しました。今ある医療や科学技術も全ては学びのおかげということですね。ここでわかったのは、反対派も賛成派も結論として、社会全体にとってどんなメリットがあるのかが税を使うにあたって一番大事なポイントだということです。ちなみに番組では賛成派の意見に合わせて"大卒者は高卒者に比べ所得税を生涯で約1500万円多く支払っている"というデータを提示していました。以上のことを踏まえて、再度「教育費(一律)無償化」の賛否を確認したところ賛成派4人、中間2人となりました。反対派がいないとはまた驚きですが、中間派に話を聞くと「社会に対してあなたは必要な人間なんだよという未来を与えることは大切」だと感じたため中間まで気持ちが揺らいだそうです。番組のまとめとしては「損をする人にそうではないのだと否定するのではなく、教育に対しての理解を抱くことが大切」だと締めくくっていました。

 

 

感想

時々耳にする「私学校行ってないからさぁーこどもも大学行かなくてもいいと思ってる。別に大学なんて行かなくても大丈夫だったしね。」といいながらも「こっちはこども生んでやってるのに、教育費くらい無償化してほしい。」というお母さんの言葉。決して学費を払えないわけではないけれど高校までは無償化を求めたいという方たちもチラホラいます。しかしながら私はそれが税金の正しい使い方かといったら違うだろうと思います。教育のための無償化か、生活の補助としての無償化か、人によっては受け取り方や必要性の違いは大きく、こうした意見のわかれ道をまとめるにはある程度どこかの意見を切り捨てていかなければ実現には至りません。…と、いっても私自身はこの問題については中間派なんですがね。

基本的に無償化するに当たっては私も"ただ通えばいい"ではなく、国が教育に力を入れた結果がほしいですね。この結果とは単に学力だけに限らず、色々な視野や選択肢を広げたことでの充実感や達成感、向上心含め、様々な面でいかに可能性を見いだせることができたかを言います。

一律化…といっても、そもそも教育も望まない、何の不自由もない層の人たちのために犠牲になるほど若者は余裕なんてありません。無償化するのなら、単なる金銭的なサポートではなく、より高度な教育を受けた結果、こどもたちの未来にどんな経験や学びが得られるか、社会を生きる上でいかに意欲や希望を持たせてあげられるかを後押しするという考えのもとでなければならないでしょう。

何をするにも世の中お金が必要ですからね。何だかふと、いつしか誰かに言われた「何をしたいかわからないときは、とりあえずお金を稼いで貯金に励め。そうすれば何かやりたいことが見つかったときにすぐにスタートできる。」という話を思い出しました。おそらくこんな世の中、やりたいことがわからない若者もたくさんいるでしょう。それでも生涯で通じた学びの中から突然「夢」と出会う可能性だってあります。ですから学びは無駄ではありません。学びの中から生まれる夢だってあるし、夢を果たすために必要な学びだってあるのです。教育は必要ないと言ったお母さんは教育の大切さをぜひもう一度考えてみてほしいです。無償化するとは単に保育園代無料でラッキーではないのです。

誰しもが夢を当たり前に持て、そういったことの大切さを何にも配慮せずに伝えられる社会になったら理想的ですね。

まぁここまで書いて賛成派というわけでもないのですが、自分たちの世代で苦労させたことは次世代にはさせたくないよなという気持ちも少なからずあるんですよね。「俺たちが苦労したからお前たちもそうしろ」とか「俺たちが若い頃はそうだった」とか何でも「今の若者」のせいと片付けたりするのは古い考えだと思うのです。過去と現在の時代の流れは違いますから、変わらずにいなければならないものもあれば、変えていかなければならないものあるはずです。これからの日本人はもっと柔軟になれると良いですね。

それでも保育園~大学まで無償化する案については個人的に反対意見の方がまだ強いので(保育園からはちょっと…そこ払えないというのは別な問題じゃないか?)今後私も頭をやわらか~くしてよーく考えてみようと思います。もちろん、世の中の問題全てをお金が解決してくれるわけではないし、それだけが手段ではないこともあります。何でもかんでも保証されればヨシというわけでもありませんし…私もまだ勉強不足なので否定ばかりする人間にならず、色々な意見から知識を得ないとなぁと感じました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

(現在コメントは受け付けていません。コメントを頂いてもブログ更新が精一杯で全く返せていないので申し訳なくて…承認しておきながらノーコメントだと心苦しいので、あえて承認待ちのままにしていたのですがそれはそれで申し訳ないので一度閉じます。)

 

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【浅田真央引退報道】アンチ増加になぜ?

真央ちゃんが引退発表をしてからあっという間に時が過ぎ、スケートファンの間でもようやく「浅田真央、現役引退」の事実を実感できるようになった方も多いことかと思います。

 

しかし、そんな今回の引退報道。せっかくの花道になるはずの場面が、何だかモヤモヤとする部分が残って終わってしまったなと感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ブログでの引退発表から会見後までの連日、メディアは真央一色に染まりました。朝から晩までどの局をつけても「感動をありがとう」と今までの競技人生を振り返る特集が流されていました。

 

本来なら「お疲れ様!」と次のステップへあたたかく送り出してあげたいところでしたが、世間ではちょうど北朝鮮問題で揺れる中でもあったことから、あまりの引退報道の多さに疑問視する方々も…。さらにそんな過剰な盛り上がりによってスケートファンの中にも「これはちょっと…」と一歩引いて見ていた方も少なくはありませんでした。

 

確かに私も今回の報道には違和感を感じましたし、さいごのさいごで「真央ちゃんの報道にはうんざり!」というマイナスなイメージが一般層についてしまったことはとても悲しいです。また、せっかくの選手としての輝かしい栄光が「真央ちゃんが嫌いな人なんていない!」という一連の流れによって逆にアンチを生み出すきっかけにもなってしまい残念でなりません。

 

ただ普通に送り出してあげれば良かったのに、あそこまで大騒ぎする必要があったのか?ただただ疑問に思います。

 
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引退するタイミングが悪い

こんな騒ぎになったのは引退するタイミングが悪いからだ!とおっしゃる方もいますが、私はアスリートが現役を退くタイミングに関しては本当に自由だと思っていますので、そこには誰も強制する権利はないと思っています。ただ引退を決意してから、それを発表する時期については肯定的な意見と批判的な意見でわかれてしまうのは仕方ないかなという気がします。

 

 

4月に発表を決めた理由

真央ちゃんが引退を決意したのは昨年12月の全日本選手権後。引退決意後はリンクにも立っていなかったと語っています。しかし、その決意を発表したのは世界選手権が終わった4月のタイミングでした。なぜ、数ヶ月経ってからの発表だったのか。そこについては会見で記者からも質問されていましたが真央ちゃんは「色々とあって…」と濁していました。会見では他にも「世界選手権の結果(2枠)を見て引退を決意したわけではない」という後輩への気遣いともみれる発言や「平昌まで(現役)続行すると言った以上やめるとは言いづらかった」という真央ちゃんらしいファンへの思いと自身の決意との葛藤も語っていました。

 

 

本音は…

私は単に最初は「世界選手権前に自分の報道で騒ぎになるのは現役選手の迷惑になる」と考えて、このタイミングでの発表だったのかな~なんて思ったのですが、後から引退から発表までの間に密着番組の存在があったことを知り、こういったものもあり色々と変な方向に進んでしまったのではないかなと思ってしまいます。

そもそも現役選手たちの試合に考慮しての発表なら、おそらくは国別対抗戦を終えてからの発表ですよね。世界選手権を終えてからすぐの発表だと世間は「2枠になったからだ」と勘ぐるだろうし…。それならやはり引退を決意した全日本後に発表した方が本人としても一番理想的だったのではないかなと思います。それができなかったのは自らが依頼した平昌までの姿を追った「密着番組」への責任感だったのでしょうね。本人が良かれと思ってしたことが、どんどんとから回ってしまった感…ファンへ、周りへと気遣った結果が不器用に進んでいってしまったのかなと勝手な想像をしてしまいました。

 

 

利用する者

この密着番組については、真央ちゃんも平昌までと考えての撮影だったのもあることから、途中でストップしてしまえば中途半端な密着で終わり迷惑がかかると思ったのでしょう。せめて番組上すべての段取りを済ませてから発表しなければと考えたのかもしれません。

ただ気になるのが、引退後にすぐ密着番組以外に他局でも特番を組む用意が出来ていたり、新しいスポンサーの仕事が入っていたりしたことです。本来真央ちゃんが考えていたタイミングで発表したというよりは、ビジネス上の都合に合わせた発表になってしまったのではないかなぁと思うのです。実際に佐藤コーチに引退を伝えた日はブログで発表をする直前だったのに、ビジネスとして真央ちゃんに取り巻く方々は、用意周到だったんですよね。もちろん企業関係者には事前に報告が必要ではありますが、私は何だか今回の引退から発表までの動きからはお金のにおいがプンプンしてしまうのと、今後は「真央は金になる!」という悪~い人たちに利用されないか心配です。諸々の事情を含めてのこのタイミングでの発表は仕方ないと言えば仕方ないのかもしれませんが、ん~できればさいごはテレビでどうのこうのするより村上佳菜子ちゃんみたいにリンクで送り出してあげたかったなぁ。

 

 

素敵なセカンドキャリアであってほしい

私はスケーターとしての浅田真央が好きであり、タレントとしての真央ちゃんやプライベートなことには興味がありません。それでも現役時代はとても素敵な選手で大好きなスケーターのひとりだったので、私は真央ちゃんのこれからの人生が素敵なものであってほしいし、応援したいです。

会見ではまだ今後プロスケーターとして活躍するとはハッキリ言わずに「夏にショーに出るので…」という答え方をしていましたが、もしこの先、プロとしてやっていくのなら真央ちゃんにはショーの数週間前から練習するようなスケーターにはなってほしくないなと思います。今後、ショーに出演することがあったら、その時にはプロとして技術を維持しながら輝く真央ちゃんがみたい、ファンはそう思っているはずでしょう。

 

 

さいごに

今思えばハーフハーフと言い、休養した1年間はとても大きかったなと思います。ソチからの復帰後は、どうしてもそれ以前の動きよりクオリティが落ちてしまったことは否めませんでした。それでも表現力は経験を重ねるほど天下一品で唯一無二のスケートでした。ジュニア時代から現役最後までの演技を見てもその変化は歴然です。あぁ浅田真央の強みは美しさだな…と改めて思いましたもん。

それと合わせて過去のインタビューを見てると、小さい頃は負けん気の強さを隠さずにいて天真爛漫だったけれど、注目されるに連れて心のうちを隠し、無難なことしか言わなくなったなとも思いました。きっとそれだけ色々なものを背負って、皆の理想であるように必死に浅田真央を演じていたんでしょうね。

いつからか…ファンからノクターンが最高傑作!あんなプログラムをまた滑ってほしいと噂されると、まるで期待に応えるかのように再度プログラムにノクターンを使用したり…わりと周りの声をチェックしているのかな?と思う時が多々ありました。「ケガがあっても、負けても言い訳しなくて凄いよね!」が逆に本人を苦しめていったようにも最後は感じました。

だからこそ、これからはもっと素で良いと思います。私はバンクーバー後の世界選手権で真央ちゃんいわく「見返してやる」という強い気持ちでフリーを滑った精神の方が好きです。鬼になって滑ったそうですからね。それほど悔しかったんですよ。なぜあの時キム・ヨナに勝ちたかったという真央ちゃんの本心を一部のファンは「真央ちゃんにはこれ以上辛い思いをしてほしくないから引退した方がいい」とか「キム・ヨナには世界選手権に出てほしくない」と言ったのか理解できません。真央ちゃんの勝ちたいという気持ち、悔しいという気持ちを自然に語れる雰囲気があっても良かったんじゃないかと逆に悔しいです。当時10代の選手に優等生なコメントなんて求めなくても良いし、もっと素を受け入れてあげれれば違ったかもしれないなと思うのです。

"ファンの理想通りの真央ちゃん"になってから、(バンクーバー後は)バッシングNGな選手にもなってしまい、普通の選手ならボロボロ言われそうなことも言えない雰囲気が生まれ、それが今回の引退会見まで繋がってしまいスケートファン以外の層からアンチを作っちゃったかなと思います。

でも、もう選手ではなくなったわけですし、今後は優等生を演じる必要もないわけですから「素」の真央ちゃんになってOKなんですよね。多分素の真央ちゃんを見て「コレじゃない」感を持つ方も出てくるだろうけど(実際既に復帰後の真央ちゃんは苦手という層もいる)スケーターとしての真央ちゃんを好きになったのなら、真央ちゃんが素晴らしいスケートを見せてくれる限りはそれで良いんじゃない?という気がします。まぁ私も真央ちゃんがプロスケーターとしての活躍をしなかったら、もう関心は薄れてしまうと思いますが、真央ちゃんがスケーターであり続ける限りはどんどん新しいプログラムを楽しみたいし、頑張ってほしいです。

 

長くなりましたが以上になります。さいごに一言付け加えると、「真央ちゃんのケガってプロとしてやっていけるものなのかな?」という心配ですね。でもショーをやれるくらいだから大丈夫なのかな?そこら辺が会見でまったく触れられなかったのが気になりました。今後はそういった部分も語られると良いなと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

フィギュア国別対抗戦 PCSとGOEが競技を壊す

2017年フィギュアスケート国別対抗戦の結果が出ました。

 

1 Team Japan
2 Team Russia
3 Team U.S.A.

 

優勝は日本、2位はロシア、3位はアメリカとなりました。日本勢は男女シングルの活躍がチームに素晴らしい結果を運んでくれ、女子に関しては今大会で三原・樋口の両選手ともパーソナルベストを更新しました。

ロシアは2位となりましたが、女子シングルのメドベージェワがショート、フリーとも歴代最高点を記録し、圧巻の演技で今季を締めくくりました。

 

しかし皆さん、「フィギュアって毎回誰かが世界記録を更新していない?」って思いませんか。

いくら採点競技だからって短期間で、そんなに評価が変わるものなの?と自然に思いますよね…。

正直、今回に限っては私も擁護できないくらい採点システムが破壊していたと思います。確かに国別対抗戦はお祭りムードではありますが、一応「記録」として残るスコアなんだからジャッジまでお祭りムードではいかんだろうと不安になったのです。一体この競技はどこに向かっているのでしょうか。

 

 

積極加点の行く末

現採点システムでは質の良いものには積極的に加点をしよう!という傾向にあり、加点を得るための対策をしてきているプログラムには惜しみなく点が与えられます。そのため対策さえとって、きちんと滑りこなせれば誰にでもチャンスはあるよということでもあるんですね。

しかしこの積極加点。例えばジャンプをする時に片手をあげたり、両手をあげたりして跳ぶメドベージェワみたいな選手にはバンバンつけていかないとね!となった結果、今ではこんな風になっちゃいました。

 

今大会国別対抗戦の女子ショート結果

1 Evgenia MEDVEDEVA 80.85

 

(越えられない壁)

 

2 Elena RADIONOVA 72.21
3 Mai MIHARA JPN 72.10
4 Gabrielle DALEMAN 71.74
5 Wakaba HIGUCHI JPN 71.41

 

ルールにそって積極加点しまくった結果、メドベージェワが80点台の男子並みのスコアを記録してしまいました。

ちなみにトリプルアクセルもルッツも4回転もないプログラムで、です。

つまり現採点システムではそれらの技なしでも、ルールを上手く使いこなすことでここまで得点を出すことができるんですね。

ただ、この積極加点。基礎点なんて関係なしにポイポイついていくので競技としては時々マズイんじゃないかと思います。もう少し加点の基準を厳しくするとかしないとスポーツとして正しく評価されるべき技術の本質を見失ってしまうのではないかと思います。

実際にメドベージェワ以外の選手もタノジャンプをするようになったら、そこから頭ひとつ出すには結局、高難度ジャンプをするか、表現面を重視するか、加点の安売りをやめるかしかありません。

国別では一見、日本勢が70点台を叩きだして「高い!やったー」と感じるかもしれませんが、トップと比較すればそれほどでもなく、むしろ今の女子では至って普通のスコアであると言えます。どちらかと言えば、世界選手権でのスコアが恐ろしく低かったという方が正しいかもしれません。

それにしてもメドベージェワのショートは世界選手権よりもクリーンではなかったのに歴代最高点とかよくわからない世界です…。ジャッジはどこを見て評価しているのでしょう。

 

 

表現力って何?

続いてフリーの結果を見ていきます。フリーではメドベージェワ、三原、樋口の3人が上位に立ちました。

 

1 Evgenia MEDVEDEVA 160.46 TES 82.40 PCS 78.06 SS 9.61 TR 9.50 PE 10.00 CO 9.79 IN 9.89

注目はまたしてもメドベージェワ。フリーで160点ですから驚きです。注目はPCS。俗に表現力と言われる部分です。PCSとは具体的にスケート技術(SS)、技と技と間のつなぎ(TR)、身のこなし(PE)、振り付け(CH)、曲の解釈(IN)を各項目別に評価し、合計した点数のことを言います。また、PCSはTES(技術点)とは異なり10点満点制です。なんとメドベージェワの今大会のPEはその満点なんですね。

ではPEって具体的に何なのかってことになりますが、言葉通りに言えばPerformance /Excution、動作/身のこなしのことになります。音楽、プログラムに合った動きができているかという辺りでしょうか。表現の要という部分でもありますね。曲の持つ感情に合わせてスピードにも緩急をつけたり、プログラム中の動作をひとつひとつ丁寧に隙なく演じることが評価のポイントになっているような気がします。メドベージェワのPCSを見る限りこのようにPEや、CH(振り付け)、IN(曲の解釈)といったプログラムのストーリーを表現するような項目がとりわけ高い評価を貰っています。

 

CH…振り付け/構成
調和のとれた演技構成になっているか
IN…曲の解釈
音楽を理解し、それに合った演技や表現ができているか

 

メドベージェワのプログラムはドラマチックでストーリー性のあるものが多いですよね。それがジャッジからかなり評価されているように感じます。

逆にSSやTRではメドベージェワ比では他の項目からすると低めになっています。

 

SS…スケート技術
スケーティングの質やスピード、エッジの使い方やその変化などの技術。

TR 要素のつなぎ
要素と要素の間などのつなぎ。ジャンプ前後の入りにステップを入れるなど、プログラム中に何もしない瞬間がないほど良い。

 

メドベージェワはあれだけの濃いプログラムを息切れもせずに毎回ノーミスで仕上げられるのは凄いと思います。同じことをやれと言われても、なかなかできる内容ではありませんからね。ただ欠点があるとしたら後半もスピードを落とさずに滑ることはできますが、スケーティング技術として見ると滑らかさには欠け、滑るだけで美しいという域にはまだまだ達してはいないところと、ジャンプ前の沈み込みですね。実は私、メドベージェワはジャンプに関してはそんなに質の良い選手ではなく、タノジャンプをすることでそこを上手くカバーしている策士だと思っています。だってロシアの選手ってジャンプの着氷が詰まり気味だったり、姿勢がおっとっとな子が多いんですもん。

 

 

日本人選手はどうなの?

次にメドベージェワのPCSに対して日本人選手の評価はどうなの?ということについて見ていきたいと思います。単刀直入に言うと今大会のフリーのスコアはお祭り点であり、めちゃくちゃ高かったと思います。

 

2 Mai MIHARA 146.17 76.07 70.10 8.75 8.57 8.96 8.82 8.71

三原選手は146点。これは日本女子の歴代最高点です。技術点が76点もありますから凄いです。確かにジャンプは回転不足とは無縁の流れるような美しさではありますが正直、三原選手は今大会より世界選手権のフリーの方が出来は良かったです。だから本人もスコアを見て「?」になっていました。(ん~こんなスコアを出されて逆に来季のプレッシャーにならなきゃいいんだけど)世界選手権と国別で同じノーミスでも全然スコアが違うのは紛れもなくPCSの違いなんですよね。なんと今まで60点そこそこだったPCSが国別では70点にもアップしちゃっていますから驚きです!ジャッジは来季もこの評価を維持してくれるんでしょうかね?お祭りだからサービスしたとか無責任な行為だけはしないでいただきたいものです。

 

3 Wakaba HIGUCHI 145.30 75.65 69.65 8.75 8.46 8.89 8.75 8.68

同じく樋口選手もパーソナルベストを更新。樋口選手の場合はまず、このプログラムをノーミスで仕上げた場合の目安がわからなかったので今回のスコアはかなり本人にとっても重要だと思うんですよ。選手はノーミスなら来季も今回並みの評価を期待してきます。どうかジャッジは試合によって評価をコントロールしないでほしいですね。しかしながら樋口選手が今回ノーミスで安定感あったのは体を絞ってきたからかな?

 

 

ちなみに二人のPCSの評価を考察してみます。

 

三原さん (70.10)
8.75 8.57 8.96 8.82 8.71

わかばちゃん (69.65)
8.75 8.46 8.89 8.75 8.68

 

スケーティング技術 (SS)

共に8.75

二人ともスケーティング能力は高く、エッジコントロールも流れがあり、正確ですよね。三原さんは今+パワーやリズムを使った動きになれば9点台に行くと思います。わかばちゃんはつなぎを入れてもスピードが出せるようになるとかなり良い選手になると思います。

 

要素のつなぎ(TR)

三原さんはプログラム全体をもう少し濃くする必要があります。独創性のある動きがあると良いかなと思います。わかばちゃんはとにかくスムーズにこなしていくことが重要です。

 

演技力、実行・遂行力 (PE)

音楽や振付けの表現面ではわかばちゃんの方が上かなと思いました。動作の質が上がればもっと点数が貰えそうです。

 

振付け (CH)

わかばちゃんのシェヘラザードは大人っぽい仕上がりではありましたが、少々背伸びした感がありましたね。来季は本来のキャラクターに合ったプログラムがくればもっと上手くいくのではないかと思います。三原さんのシンデレラはよーく考えてプログラムの起承転結がデザインがされています。上半身の動きをもっと丁寧に、感情を乗せて滑ると全体的に綺麗になりプログラムの世界観が広がると思います。

 

曲の解釈 (IN)

テンポよく滑るのは三原さん。メロディと調和させて滑るのはわかばちゃん。

無理のない流れを表現するのは三原さん、効果的な動作をするはわかばちゃん。

多分、キャラクターを演じる力があるのはわかばちゃん。要素を360度に散りばめて観客との一体感を出して与えられたテーマをスムーズにこなしていくのが得意なのは三原さん。どちらもパフォーマーというタイプではありませんが、個人的にはわかばちゃんが意外にも化ける選手ではないかと期待しています。

 

上記のことを書いてもPCSの評価ってかなり曖昧でわかりづらいものであります。たくさん動きを入れている選手なんかを見て、あ~この選手の表現は素敵だなぁと思っても技術的には少々足りなかったり(エッジが浅いとか、ポジションが甘かったり)すると点数はのびなかったりするので、表現+技術はやはり大切なんですよね。

三原さんもわかばちゃんも、あっという間に宮原選手に届いちゃったけれど欲張りなことを言うと、表現面ではまだ課題があると思うので今回の点数を意識せずに来季に向けて対策していってほしいです。

特に三原さんは宮原さっとんよりも質の良いジャンプとスキルがあると思うので、腕の使い方なんかをレベルアップして表現の幅を広げられると良いのですが、こればかりは本人のセンスもあるので、誰か衣装やヘアメイク等含めサポートしてくれると良いんだけどなーと思います。

わかばちゃんはカナダ系のプログラムが絶対似合うと確信しています。安藤ミキティ路線よりデールマンとかオズモンドみたいなプログラムカモンです。

 

私は今大会の日本人選手のスコアを見て「世界選手権は何だったの!」とお怒りモードですよ。国別みたいなお祭りスコアは嫌だけどもう少しあっても良かったんじゃない?と思っていましたからね。まぁ今回は日本2枠になっちゃった罪滅ぼし的なことなんでしょうか。それはそれで嫌ですが、何だか色々と悶々しちゃう大会でした。

それにしてもフィギュアスケートって国籍に点数がかなり反映していますよね。重要なのはどこの国の選手か。ここ、かなり闇な部分だと思います。

 

 

さいごに

私、さすがに今季中に三原樋口組が宮原選手のスコアを抜いてくるとは思いませんでした。だって世界選手権まではそんな風な格付け絶対にされてませんでしたよね。急な新二大エースに「そんなに宮原選手のケガは深刻なのかな」と心配になっちゃいます。さらに来季はまりん風が吹き荒れるかな?と思いきや、ここに来て三原樋口組が2枠の席にドシンと座りましたから、わけわかりません。ここまで団子状態だと平昌は誰が行くかわからなくなかったなぁという状態です。(その前に五輪があるのかが心配)

まず今の日本女子、この選手のジャンプは優れているけれど、表現ではあの選手の方が良いなぁ~とか、この選手は表現に長けているけれどジャンプに不安があるなぁ~とかで、それぞれ強みが違うから代表に誰を選ぶかは来季の採点傾向にすべてかかってますよね。

段々と採点も観客から距離ができすぎて予想がつかないし、男子は男子でミスしても積極加点のおかげで要素が抜けても点数は高いままだったり…競技として破綻しているので、平昌後のルール改正は相当考えないとファンが減っちゃいそうです。

噂では技術と表現でカテゴリー分けするとかしないとかみたいですが…それならショートは課題を出して、ミスしたり要素抜けならがっつり減点、フリーはジャンプも自由にしてガチンコバトルにしたら面白いのにな。そしてPCSの評価はもっとがっつり厳しくやっちゃってほしいですね!なんだかんだでSSはパトリック・チャンが基準じゃない?と私は思っちゃう。パトリックが満点出さなきゃ他も満点はダメだな(極端)という感じです。もっと言ってしまえば、PCSとGOEで勝負が決まるのはつまらないので、PCSとTESが連動しまくっている流れを阻止するべきではないかと思われます。いくらジャンプ跳べても、それ以外がまだまだジュニアさ満載なら容赦なく低いPCSで良いし、いくらシニアの熟練者であってもあまりにもグダグタな演技の時はがっつりPCSを下げないと競技とは言えません。

早くも平昌通り越して、ルール改正に目がいっちゃいますが、来季は来季の違う風が吹くと思うので楽しみにしています。

 

あまり不満とかは書きたくないのですが、今大会があまりにもお祭りムード採点だったのでつい書いてしまって見苦しくなってしまいました。読んでくださった方には申し訳ありません。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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おまけ

私チョイスの「表現」として好きなプログラムをひとつだけご紹介

 浅田真央愛の夢

異論はあると思いますが、真央ちゃんの傑作はコレ。佐藤コーチになってから真央ちゃんのスケーティングは神がかった。そのスケーティングの美しさが一番生きていたのが「愛の夢」だと確信しています。ファンから人気の「仮面舞踏会」と比べてみてもこちらの方がステップ含め真央ちゃんの長所をよーく散りばめられているプログラムだと思います。決してタラソワプログラムがダメとかいうのではなく、タラソワコーチのプログラムは競技プログラムよりエキシビションの方が好きなんです。

ちなみにタラソワコーチのプログラムで好きなのは「Por una cabeza」←(これショートプログラムにしてほしかった)やショパンの「バラード1番」、競技用プログラムでは「白鳥の湖」や「バイオリンと管弦楽のファンタジア」です。

以上、余談ですが私が好きな表現が詰まったプログラム紹介でした(突然おわり)

 

 

【真央、引退】さいごに笑顔が見たかった

2017年4月10日の夜、浅田真央選手がブログで引退を発表しました。

 

トリプルアクセルを跳ぶ天才少女として世間に知られてから今まで、日本中にたくさんのドラマと感動を与えてくれた真央ちゃん。

世界選手権、グランプリファイナル、四大陸選手権全日本選手権…と数々のタイトルを手にしてきた真央ちゃん。

2度のオリンピックで苦い経験をしても、いつも諦めずにスケートと向き合ってきました。

 

現役時代の長い間「成功と失敗」を繰り返しながら歩んできたその姿をファンは一生忘れることはないでしょう。

真央ちゃん、お疲れさま。素晴らしいスケートを見せてくれてありがとうございました。

正直、今は「ついにこの時がきたか」という気持ちと突然の引退発表に動揺している自分がいます。

過去にブログをしていた時から、「真央ちゃんが引退した日には、長年の思い出と共に感謝の気持ちを伝えよう!」と思っていたのですが、いざこの日を迎えてみたら何だかとても複雑な心境なのです。

そんな今日は色々な感情を整理しつつ、大好きなフィギュアスケーター浅田真央選手の引退」について語りたいたいと思います。

 

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突然の引退、なぜか

現役復帰時から、なかなか上手くいかない競技生活でしたが、それでも真央ちゃんは「平昌を目標にして最後までやりきる」ことを公言していました。それなのに「なぜあと1シーズン待たずに今辞めちゃうの?」と思うファンも少なからずいるのではないでしょうか。

 

 

全日本選手権12位

それについて真央ちゃんは「全日本で気力がなくなった」とブログに書いています。確かに今季はずっと成績が上がらずに苦しんでいたため、全日本選手権でも結果を残すことができませんでした。しかし、昨季も同じように全日本や世界選手権で上手くいかずに引退を考えたことがあっても「フィギュアスケートが好きで復帰したのだから」と現役継続を選び、ひたすら駆け抜けてきました。

そんな強い決心の中でも今季引退を決めたのは、あまりにも衝撃的だったのと同時に全日本後どれだけこの決断に迷い、考えたのだろうかと胸が痛いです。

 

 

引き金はたくさんあった

引退を決意した原因は若手の活躍?五輪枠?ケガ?それとも他の理由?

おそらくそのすべてが積もり重なっていたとは思います。調子が上がらない中で目標を見いだすことは難しかったとも思います。

私が真央ちゃんの復帰後からずっと気になっていたことは、真央ファンによる他選手への誹謗中傷です。特に平昌五輪枠が2つになってからのネットでの書き込みは若手選手を叩く酷いものでありました。

一部のファンがあそこまでヒートアップした状態では、五輪代表選手選考はどんなに恐ろしいものになるかが想像しなくてもわかります。もし、真央ちゃんが来季まで現役を継続しても全日本で揉めてしまうことを考えたら「後輩のために道を譲ろう」と思ったのかもしれません。

これはそんなことも要因の"ひとつ"だったのではないかという話なので、スルーしていただいて構いません。ただ私は真央ファンの中のカルト的なファンがずっと苦手でした。

 

 

感動をありがとう

真央ちゃんが言っていた現役最後に滑ると決めていたプログラムを見ることが出来なかったのは残念です。そして現役最後の試合が笑顔で終われなかったこと…できることなら私のワガママですが最後は真央ちゃんの笑顔が見たかったです。

ただ夏には毎年恒例のショーも開催されますし、きっと今後もスケーターとして活躍してくれるんじゃないかなと思います。既にほとんどのタイトルを持った方ですから、あとはもう好きなようにスケートや人生を全うしてほしいです。そしてそこで真央ちゃんが笑顔でいられるなら嬉しいですし、そう願っています。

 

今思うと全日本選手権が最後の試合だとわかっていたら、もっと別な気持ちで見れていたのかなと悔やむ自分もいます。ですがアスリートというものは、わざわざ世間にいつ引退するのか宣言する必要なんてありませんし、やめようと思ったタイミングで引退することが自然なことですよね。いくら国民的人気者であるからといって、みんなが望むようなキレイな終わり方である必要もありません。

真央ちゃん程の存在になると引退までのあいだ本当にこのまま引退していいのかという葛藤を繰り返していたのではないかと思いますが、どんな最後だとしても自分を貫く姿勢はカッコイイし、こういう去り方も真央ちゃんらしいなと涙がでてきます。

 

みどりさんも、クワンも、スルツカヤも、そして真央ちゃんも五輪には縁がなかった選手かもしれませんが、その存在感は圧倒的でした。真央ちゃんはチャレンジャーであっても勝負師ではなかったかもしれませんが、誰よりも感動を生んでくれたことには感謝しかありません。

完璧になるまでを目指すのもアスリートであり、限界まで続けるのもアスリート。最後の最後まで色んな姿を見せてくれてありがとう。真央ちゃんのこれからのキャリアを応援しています。

 

ちょっと、まだ混乱していて書いている内容もまとまりなく、思ったことからぐちゃぐちゃ並べてしまっていますが、落ち着いたらまた別な記事に気持ちを載せようと思います。

 

読みにくい文で申し訳ありません。読んでいただきありがとうございました。


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人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!【さいとう】

2017年4月6日にNHK総合で放送された「人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ! 【さいとう】」のまとめになります。

 

~番組あらすじ~

6日からスタートした日本の名字について取り扱う新番組!記念すべき第一回目の放送で紹介されるのは【さいとう】さん。日本中のさいとうさんは要チェックです!

 

目次
1 どの「さい」なのか問題
2 なぜ書き間違いが多いのか
3 日本さいとう史

 

 

どの「さい」なのか問題

皆さんは【さいとう】の「さい」の字が書けますか?そんなことを言われても【さいとう】の「さい」といってもたくさんあるし、ごちゃごちゃしていてわからないよ!という方が多いのではないかと思います。実際にこの「さい」の字については、書き間違いなどでイヤ~な思いをしたことがある人の数は58%もいるそうです。

 

一般的に世間によく知られている【さいとう】さんはこちら。

 

1 斎藤 or 齋藤
※名字人口15位

2 斉藤 or 齊藤
※名字人口38位

(左が新字体、右がそれぞれ旧字体)

 

実は1と2の【さいとう】は同じさいとうさんでも意味が違います。例として1の斎藤or齋藤さんの「さい」の字には斎場の「さい」の字を使います。これには「神を迎えるために身を聖する」という意味があります。

一方、2の斉藤or齊藤さんの「さい」の字は「等しく揃う」という一斉の「さい」を使います。一見同じ名字のようで意味は全く別なんですね。

では、次に【さいとう】のバリエーションをみていきたいと思います。現在、戸籍から抽出できる「さい」の字の数は85文字!なぜこんなにたくさん「さい」の字があるの?という疑問についてはいくつかの考えがあります。

ひとつは書き間違いがキッカケで新たな漢字が生まれたこと。【さいとう】さん本人ですら自分の名字を間違ったまま覚えていたりすることも少なからずあったそうです。

もうひとつは書き癖によって変化した文字がそのまま登録されてできたこと。明治時代当時は、まだ筆を使い登録をしていたため人によって字が全く違ったものに見えた可能性があるそうです。確かに達筆な人の文字は同じ字でも違うく見えますもんね。

その他にも、他の【さいとう】さんと区別をつけたくて勝手にアレンジして登録した人がいたりすることから、全国には様々なバリエーションの【さいとう】さんが誕生したと言われています。


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4つ足のサイトウさんや、ムが並んだようなサイトウさんも。

 

このようにして85文字もある「さい」の字ですが、戸籍が電子化されると数パターンにまとめられ少なくなるそうです。※本人の希望で現在の表記のまま残すことはできます。

 

 

なぜ書き間違いが多いのか

【さいとう】さんにたくさんのバリエーションがあることがわかった次は、「さい」の字になぜ書き間違いが多いのかを脳科学的にみていきたいと思います。

ちなみに題材はこちらの【齋】の字。複雑そうに見えますが画数は17画と意外に多くなくそんなに難しくはありません。(他にも優や鮮なんかも17画)では、なおさらなぜ書けないの?となりますよね。そこには3つのやっかいな秘密が隠されているのです。

 

1 パーツが多くて覚えにくい

例えば【明】という字なら左右のパーツが日と月に別れていて覚えやすいですよね。同じように【鮨】という字も魚と旨がくっついたものだとわかれば脳は記憶しやすく楽にマスターできます。一方【齋】の字は左右上下バラバラで覚えるパーツが多いため脳に負担がかかってしまい簡単に覚えることができません。

2 似たパーツを連想しやすい

脳は親しみがないパーツが出てきた時ほど、似たパーツがないか探そうと頑張ります。その結果【齋】の上部分が氏になったりするミスなどを招きやすい傾向にあります。

3 間違っていても「さい」だと認識してしまう

他に似た漢字がないと間違っていても、合っていると脳は認識してしまうそうです。

 

以上が脳科学的に考えられることなのですが、言われてみればそうかもしれないなと思いました。しかしどれも注意力を持って覚えていけば逆にマスターできるということでもありますよね!何事も集中と確認が大切です。

 

~どうしたら書ける?~

もし身近な齋藤さんのためにきちんと字を書けるようになりたい方は、【齋】の字を拡大してじっ~~と眺めると良いらしいです。これをゲシュタルト崩壊といい、改めて字を認識することで違和感を持ち、その違和感が好奇心やもう一度やり直そうというキッカケを生んでくれることからミスを減らせるそうです。【齋】の字と限らず覚えにくい漢字がある方は試してみてください。

 

 

日本さいとう史

さいごに【さいとう】さんのルーツについて書いていきます。実は名字の中でも【さいとう】さんは、元祖さいとうさんはほぼこの人かな?と断定できるかもしれない珍しい名字なんです!さらにそのルーツは伊勢神宮にあるのだから驚きです。

伊勢神宮といえば天皇家の先祖といわれる天照大神をまつる有名すぎるくらい有名なスポット。ここには遥か大昔に元祖さいとうさんと深い関係にある女性がいたのです。

 

有力情報1 【斎王】

昔「斎王様」という未婚のお嬢様が天皇のかわりに伊勢神宮のおまつりをお仕いになり、日本の平安を祈っていた。

有力情報2 【斎宮

その斎王様は伊勢神宮ではなく斎宮と呼ばれる役所で働いていた。その広さは甲子園球場約35コ分もあり、斎王様に仕えるものたちがたくさん働いていた。

有力情報3 【斎宮頭】

斎宮頭(サイクウノカミ)とは斎宮に仕える役職のトップのこと。この斎宮頭に元祖さいとうさんに繋がる鍵が隠されている。

 

3つの有力情報を見てわかる通り、【さいとう】さんは斎宮で働いていた人たちなんです。

 

さらに藤原氏の系図によると、歴代の斎宮頭の中のひとりに元祖さいとうさんがいたのではないかと言われています。

藤原氏の系図には斎宮頭を仕めた人物に「藤原叙用」の名が記録され、その脇には「斎藤党等祖」と書かれています。ここから、藤原叙用が自身の名前の藤と役職から斎の字を取り【斎藤】を名乗り出したことがわかるそうです。

つまり同じ藤原でも斎宮頭を看板にしているのは自分たちだけ(特別だ!)というアピールをするために斎藤さんは生まれたんでしょうね。余談ですが、斎宮で番組を撮影中にずっと風が吹いていたのが印象的でした。伊勢神宮といえば風の神様がいらっしゃいますがなんだか不思議な感じがしてしまいます。

 

以上でまとめはおわりになりますが、自分の名字のルーツを探すって楽しいですよね。実は私も【さいとう】さんとは非常に縁があるので、今回番組で紹介された内容は知っていたのですが、もしご存知でない【さいとう】さんがいたらぜひ読んでいただきたいなと思って書いてみました。

ちなみに私の知る齋藤さんだらけが集まる地域には、齋藤家がズラリと並ぶ真ん中にお宮があるんですよね。そのお宮は今でも普段は近所の齋藤さんたちで管理しているので、昔【さいとう】さんのルーツについて調べたときにめちゃくちゃロマンを感じた思い出が番組をみて甦りました。

もしかしたら皆さんの名字についても特集する回があると思うので興味を持たれた方は、ぜひ番組をご覧になってみてください!

 

「人名探究バラエティー日本人のおなまえっ!」

毎週木曜 午後7時30分 |
再放送 毎週火曜 午前0時10分(月曜深夜)

 

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。