オオカミのとおぼえブログ

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【じゃぱんおーぷん鑑賞記】スポーツを純粋に楽しむ編

ジャパンオープン2018

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木下グループカップフィギュアスケートジャパンオープン2018~ 3地域対抗戦の感想日記になります。

 

祭りじゃ祭りじゃ~~!!秋だけど氷祭りじゃ~!!!ペンギンの如くツルツル滑るスケーターを観るで~!!

 

「今回だけは、純粋にスケートを楽しもう!」そう思いながら観戦したジャパンオープン

 

と、いうのもですね。私は普段、試合となると、選手の皆さんが良い演技をすることが出来るだろうか~とか、どんな評価が与えられるのだろうか~とか心配で、どうしても半分ジャッジのような分析目線半分スケートを楽しむファン目線で競技を観てしまうところがあるのですが、ジャパンオープンに限っては、フィギュアスケートをただただ純粋に楽しみたいなと思っているんですね。

 

ネットが普及してからは、誰でも気軽にプロ並みの知識や情報量を手にすることになった現在、過去に某舞台役者さんが「最近はお客さんが評論家目線で舞台を観るようになってしまった。以前は楽しければ笑って、悲しければ泣いていた劇場が、今ではあの場面はこういう演出の方が良かった、監督の意向はこういうものでは?など純粋に舞台を楽しんでもらうことが減った」と、嘆いておられた記憶を思い起こした私。

 

ファンレターでも監督並みの知識をアドバイスしてくる方も多いようで、役者さんにとって舞台は、観客の前で演じる場というより、監督の前でオーディションをしている錯覚さえ感じることもあるそうで・・。

 

そんな話を聞いてから、ジャンルは違えどスポーツファンにも同じことが言えるよなぁと考えたことがありまして。スポーツにおいてもルールを理解し、応援することは大切だけど、あくまでもファンは純粋に好きという気持ちを第一に競技を楽しみたいな~と。まぁ、競技である限り、100%楽しむことは出来ませんが、なるべくジャッジやコーチ、コメンテーター目線にはならないように気をつけないとな、とは思っています。

 

それでも、どうしても、ど~うしても、大きい大会が続くと分析癖が出てしまうのがファンの心理。だから私は思う。ジャパンオープンだけはワイワイ観戦しようと!アハハ、ウフフで楽しもうと。だってお祭りだもの。

 

そんなわけで、今回は超ユル~イ、小学生にも負ける文章力で書いた、ある山奥に住むひとりのファンによる感想日記になります。

 

 

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欧州チーム

アリーナ・ザギトワ、マリア・ソツコワ、ハビエル・フェルナンデス、デニス・ヴァシリエフスで構成。その中から印象的な演技を自由にピックアップ。 

ザギトワ7cm伸びたってよ

欧州チームはザギトワちゃんが凄かった!!脚長ーーーい!!そこまで長身というわけではなくとも何故かハイウエストで驚くほどの美脚を持っているザギトワちゃん。実際の身長よりもプラス3cmくらいは高く見えるんじゃなかろうか。とにかく恵まれた美貌・・。日本のメディアに目をつけられるのも分かります・・。フィギュアスケートの衣装を着るのにぴったりな容姿よね。羨ましいわん。ロシアは美女大国すぎ。

安定感はどこから来るの?

ザギトワちゃんのあの安定感は今季も健在です。たまーにザギトワ比でジャンプが低い時もありますが、基本的にはピョンピョン跳んでいらっしゃる。もはやカルメンドン・キホーテより得意気にさえ思えます。何だかよく分からないうちに終わっちゃうフリープログラム。あまりにもあっさりと簡単そうにフィニッシュしちゃうので、あっという間感が凄いです。カップラーメンが出来上がるまではあんなに長く感じるのに、ザギトワちゃんの演技は楽しいから秒速。つまり長いのは演技ではなく、美脚ということが分かりました。

ラトデニくんの新プロは和

はい、私が最も楽しみにしていたのはラトデニくんの新プロです。あの日本通のラトデニくんが和プロを滑ると聞いて興味津々に待っておりました。結果、想像以上の和風さにオタクを感じ、「私より日本史詳しそう」と思ってみたりしてみたり。ラトデニくんと城クイズとかしたら負けますからね、私。ラストサムライ座頭市!動きが上品なので、サムライというよりジェントルマン?とにかく優雅な和プロで新鮮でした!

ソツコワとハビ

ソツコワちゃんはオシャレ感を出して攻めてきましたね。ザギトワちゃんよりさらに脚が長いので言葉にデキナイ。真っ直ぐで長いとか神様は不平等です。というより全体的な存在感が大きいです。でもって大人っぽい。ジャンプは不調だったけどインパクトはあったなぁ。ラ・マンチャのハビもジャンプはハマりませんでしたが、それ以外はハビワールド放出で高級感のようなものがありました。いいね~ハビ。もっと現役でバリバリ観たいわ~。

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北米チーム

ブレイディ・テネル、マライア・ベル、ネイサン・チェン、ジェレミー・アボットが登場。気になった演技をチェケラ(死語)!!

イケメンネイサン

髪がいい感じで伸びてきてイケメンオーラがただ漏れ中!黒とかグレイとかダークでくすんだカラーが似合うわ(いい意味で)。感想としては好き。凄く好き。もう誰だよネイサンに表現力ないって言ったのって感じですよ。フィギュアスケートでこのワードはNGだけど色気があるのよね、ネイサン。独特のセクシーさがあるネイサン!4回転が決まればスコアもモリモリ、人気もモリモリ!心配ナシナシ!ジャンプ高い!以上!

アボットがとてつもなくアボットな件

このプログラムは誰が滑っているでしょう?と、シルエットだけで滑る映像をみせられても「アボットでしょ?」と言えるくらい超絶アボットな滑りだった。ジャンプのミスとか気にならん美しさよ・・。別に私、こういうありきたりな言い回しを好んで使っているわけではないし、誰にでも使っているわけではありませんよ。ただ、心から綺麗な演技と思っちゃったから仕方がないのです・・。全身で表現しているアボットの舞が好きだな、と思った話ってだけ。それだけです。

アボットも33歳か

すっかりダンディーになったアボットさんですが、もう33歳になっていたのね。時の流れは早いわ~。でもアボットは年を重ねてからの方がイケメン度増してません?30代のアボットの方が輝いている!いいね、いいね。劣化した?と言われる私からすると羨ましいわ~!!やっぱり生き方って見た目に出ますよね。アボットは今まで頑張ってきた積み重ねと、そのマインドがここで解き放たれているのでしょうね~しみじみ。

女子はかわいらしい

セクシー&ダンディーな男子組に挟まれたテネルとベルちゃんは北米女子特有のゴージャスオーラとはまた違った清らか感を持つ珍しいタイプ。古き良きアメリカ的な?印象が魅力です。色んな個性があって楽しいな。北米はテネル&ベルからゴールド&ミライちゃん、さらにデールマンやオズモンドなどなど豊かなスケートスタイルがさすが。ロシェット姉さんは元気かしら・・?とにかく個性を伸ばすっていいですね!自由最高。

日本チーム

宮原知子、坂本花織、宇野昌磨織田信成で結成の最強チームじゃ~!!もちろん優勝するぜーい!

織田氏、YMCAで現役を泣かせる

何といっても今年のジャパンオープンはこのお方、ノブナリ・オダをなくしては語れません!YMCAを含むディスコミュージックメドレーで4回転をひょいっと成功し、トリプルアクセルも2本成功!今季世界3位相当の176.95点を叩き出してしまわれました・・。現役泣かせの男よ・・。でも織田くんは引退後もずっと練習頑張ってますもんね。体も相変わらず絞れたままだし、芸能のお仕事で忙しい時でも必ずリンクに立つ時間は作ってましたよね。努力のパパ素敵。

月光パワーアップ

ほらほら、試合を重ねるごとに進化しているではないか!毎年そうなのよーって。月光はまだまだ輝きますよん。段々とショウマカラーに染まっていくのです。個人的に凄い好きな振り付けがあるのですが、説明できなくてもどかしい~!!後半の3A1Eu3Fを跳ぶ少し前のところです。あそこの音ハメ率がツボです。宇野くんはまさに冷静と情熱の間っていう感じのスケートなんだなぁ。フリーはジャンプの安定と共にプログラムも濃くなっていくと思うよ。

どうしてもジャッジ心が・・

あーん。どうしても日本女子だけは冷静にみられない私。かわいい日本女子が良い演技ができるか心配なんですねぇ。坂もっちゃんは思ったよりスコアが低かったな(心配)あ~eとられたのかぁ~とか。さっとんがジャンプに苦戦しているよおお(不安)でもミスのわりにはPCSも出てるし、評価されてる!さすがサトコ!とか。終わった後もついつい考え込んじゃうんですが、ここら辺を純粋に楽しめるようになれば、もっと素直に観戦できるんだろうな、というところ。

優勝は日本

それでも総合優勝は日本チームでした!イエーイ!ぶっちゃけ極度に目が悪い私はね、コンタクトありでもろくすっぽ見えない私なんかはね、細かな部分なんてほとんど見えてないんですよ。だからこそ、その人の持つオーラとか動きに敏感になる部分があって、むしろそこで演技を判断しているみたいなものなんです。犬が目が弱いかわりに鼻で情報を得るように、私は各選手が持つ独特のスケートスタイルからプログラムの完成度を感じています!

 

現地では目の悪さからスポーツ面(各要素のジャッジ)こそ楽しむのは困難ですが、その分純粋にフィギュアスケートの芸術面(踊り)は楽しめているかも??画面に寄り添わないとエッジエラーかどうかなんて分かりませんわい。だからいいのさOK!とにかく日本おめでとう!!

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カーニバルオンアイス

続いてカーニバルオンアイスの感想へ。良かったわ~。まっちーの引退セレモニーにうるっときたファンが多いのでは?

人間の条件

まっちーが最終演目に選んだのは「人間の条件」。むむむ哲学的過ぎて、全てを理解したくとも、凡人の私には自己流の解釈しかできませんが、まるで古代の書物をめくっているかのような印象を受けました。かつて目にしたことのない振付の羅列には、これぞ町田樹の力作という感じ。国籍不明、性別不明、時代も不明、固定された枠を飛び越えた何者でもない「人間」がそこに舞っている空間、そんな風に感じました。

観客あっての芸術

9分越えの情熱をみて・・・。やはりフィギュアスケートは4分じゃ足りないね。もっと、もっと情熱を感じたいね。まっちーは最後にフィギュアスケートとは自分以外の他者に向けられた表現活動」「誰かに鑑賞されることを意図して行われる営み」とおっしゃっていました。そうですよね。ずばりフィギュアスケートはジャッジや観客や自分以外の誰かに向け、体を使って表現するものですよね。

そう考えると、フィギュアスケートは試合さえも観戦というよりは、鑑賞に近いのかもしれません。スポーツでもありますが、芸術としても楽しめる!だったらなおさらジャッジ気取りの評論家になるのはもったいない!楽しんだもんがちです。

ブームではなく文化に

フィギュアスケートをブームではなく文化にしたい!というまっちーの言葉。本当にそうです。もっと多くの人たちに、スケートを観る文化が広まることを願います。現役選手たちの活躍はもちろん、プロに転向したスケーターたちのショーも当たり前のように注目され、娯楽化されるといいですね。そのためにも私は「鑑賞する」という楽しみ方を忘れずにいたいです。良い演技に、美しいと思ったものに価値を見出していく。限られた範囲のブームを超え、スケートそのものが愛される流れになると、ブームから文化への発展に繋がっていくことでしょう。

ステファンを見れば分かる!スケートの可能性

最後はただの私によるゴリ押しで~す。フィギュアスケートといえばランビエールランビエールといえばフィギュアスケートと把握している私ですがw、そーんなステファンの素敵すぎるスケートを見ていると、フィギュアスケートが新たな文化になる可能性しか感じないんですよ。また、今回の織田くんのスーパーYMCAを観た後だったり、大ちゃんの復帰戦なんかを観ていると、「あーもー全然30代でもイケてるんだってー」と思うわけなんです。

 

何ていうか、シニアの次のステージがあっても良くない?って気持ちがよぎってしまいます。別にショーでもいいんですけど、もっと彼らにスポットライトが当たる形で見てみたいというか・・。アーティスティックシニアとか?もうそれ誰が勝つか分かりませんよ?くらいなカテゴリーがあっても面白そうだな、と。あの技術を公開する場が限られているのがもったいないよー!

 

だってだって、現役並みの技術をキープするには、血の滲む努力と犠牲があるのに、それを発揮する場や認められる場、または対価が苦労に比べて少ない気がしませんかい?ショーをたっくさん回るのもファンとしては嬉しいからいいんだけど、彼らの最高の技術がもっと最高の形で生かされる場がほしいなぁ。

 

と、そんな風に思った次第でした。だってさ、ハビとか羽生くんとかあんなに上手いのに、一定の年齢まで来たら引退の流れとかもったいないもん。もっと次のステージで才能を存分に生かせる場がほしいって思ってしまいます。まぁ、あくまでも私の希望的観測なので、ふ~んと思ってドナウ川に流していただいて結構です!

 

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さて、お祭り騒ぎもここで終わり!まっちーありがとう!まっちーの未来に幸あれ!ありすぎれ!

 

わかったこと:専門的なこと抜きで純粋に感想文を書くと、イケメンだのセクシーだのくだらないことしか言わないこと。ミーハーっぽいこと。

 

次回からはまた緊張しながら観戦することになりそうです。いや、鑑賞もするぞ!

 

以上、【じゃぱんおーぷん鑑賞記】スポーツを純粋に楽しむ編でした。