オオカミのとおぼえブログ

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【ネーベルホルン】ザギトワ女王は安定の滑り出し!舞依&真凜は?

ネーベルホルン杯2018

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ネーベルホルン杯より女子シングルのオピニオン記事になります。

 

注目選手は、何といっても急きょエントリーが決定したロシアのアリーナ・ザギトワ選手!!五輪金メダリストとして挑む今シーズンは、一体どんなスケートを見せてくれるのでしょうか。さらに日本からは、三原舞依選手、本田真凜選手が出場しました。昨シーズンは惜しくも五輪代表を逃してしまったふたりの新たなスタート、そして復活の兆しはいかに?!

 

結果

FPl. Name Nation Points SP FS
1 Alina ZAGITOVA RUS 238.43 1 1
2 Mai MIHARA JPN 209.22 3 2
3 Loena HENDRICKX BEL 204.16 2 3
4 Mariah BELL USA 188.97 4 6
5 Ashley LIN USA 181.21 5 5
6 Marin HONDA JPN 178.89 7 4

Nebelhorn Trophy 2018 - Ladies

 

 

 さっそくですが、順番に見ていきたいと思います

 

ザギトワ、五輪女王の威厳を知らしめる

本当ならオンドレイネペラ杯に出場するはずだったザギトワ選手ですが、出国手続きでまさかのアクシデントがあり棄権。そこからネーベルホルン杯に急いでエントリーという流れになりました。突然の予定変更に、「んん?1度作ったリズムが狂っちゃわないかな?」と、心配していましたが・・

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と言わんばかりのスケートに、ひっくり返りました。まず、ショートで楽々と今季世界最高の79.93点を出し、続くフリーでも世界最高の158.50点を叩き出し、あっさり記録を更新されていました。マサル、ちゃんと観てた?あなたのご主人様強すぎるわよ?

ここが凄いよ、ザギトワさん!

五輪後はあちらこちらで注目を浴びて、多忙だったのにも関わらず、決して力を落とすことなく今シーズンに入れるのは努力の天才としか言いようがありませんね。日本のメディアにも多数出演していましたが、大きな結果を手にした後にも、再び厳しく地道な練習に励む気持ちの切り替えの早さには驚きです。真面目で若いのにしっかりしているところが、ザギトワ選手の1番の武器かもしれません。

相変わらずスピンが異次元級

ジャンプやつなぎも凄いのですが、ひと際、目を惹くのはスピンの技術!!ますます進化していませんでしたか??演技全体も昨シーズンと比べて洗練されてきていますよね。ザギトワ選手はどんなに強く見えても、「五輪女王として相応しい演技をしなければ」というプレッシャーが少なからずあると思うのです。それでもプレッシャーを進化という形で跳ね返している姿には、応援したくなる何かがあります。

オペラ座の怪人VSカルメン

ショートの「オペラ座の怪人」は編曲がユニーク過ぎてまだ理解には追いつけませんが、衣装が似合っていて素敵です。とにかく場面がコロコロ変わる感じで、急展開なオペラ座の怪人ですが、フリーでじっくり観るのにもアリなプログラムですね。一方フリーの「カルメン」は音ハメジャンプが正確過ぎて怖いくらい、計算された編曲になっています。どちらにしても演じ分けがはっきりできていて、ショート、フリーで別人を見ているかのようです。

新ルールと持ち味を融合させた

ザギトワ選手は新ルールでも後半ジャンプ作戦をフル活用で来るのかな?と思いましたが、意外にもショートではコンビネーションジャンプを始めに持ってきましたね。フリーを観ても、昨シーズンより「曲に合わせたジャンプ構成をしているんだ」という戦略かつアピールに思えました。タノジャンプも力強さを表したいところで入れてあるように見え、曲にも合っていたので、ジャッジが喜びそうな対策ですね。自分の良さを残しつつ、新ルールの要求も読み解く知的さがPCSにも反映されたと思います。

 

何より力のある選手がノーミスをした時には、このくらい点が出るんだ!!という基準を確認できて勉強になりました。ありがとうザギトワちゃん!!

 

🐺どうして背が伸びても回転不足にならないの?かっこよすぎ!

三原、2位で好調さをアピール

今シーズンは自信があるんじゃないかな?と、思えるくらいショートもフリーも心を込めて滑っている余裕が見えます。特にショートは滑りやすいんじゃないかな?昨シーズンは控えめ気味だったスーッと流れるようなスケーティングが蘇っていて嬉しかったです!!ショートはノーミスで70.94点!ステップやスピンでレベルを落としてしまいましたが、そこを完璧に仕上げればまだ点は出せるので楽しみです。

なぜかゆかりんを思い出す説

そんなショートプログラムの様子なんですが・・なぜか遠目で三原選手を見ると中野ゆかりんに見える不思議さを誰か説明してください。衣装のせいなのか、凄くゆかりんだ。ゆかりーん!!それにしても今年の三原選手は淡いカラーで攻める予定なんですかね?ショートはもうちょい渋みのあるカラーがいいな。髪型もレトロ感を出すのにショートの方で前髪があるといいかも?

ミッションがリニューアル

そして持越しプログラムになるフリーの「ガブリエルのオーボエ」ですが、大きくリニューアルされて、これまた演じやすそうに見えました!特に、中盤辺りで止まって腕を横に伸ばす振付が、ジャッジの方に手をプレゼントフォー・ユーのジェスチャーで伸ばす振付に変更されていたのが良かったです(完全アホなたとえしかできずすみません)

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あそこは見栄え的に微妙なポーズで気になっていた為、改善されたらプログラムがめちゃくちゃ美しくなっていて引き込まれました!!

得意な動作で表現する?

また、三原選手は得意な動きをベースに表現力を伸ばしていく作戦なのかな?とも思いました。三原選手はあまり、ピシッとした動きや、力強い曲というのが得意ではなさそうですが、同じ曲でも別な動きで演じれば、本人の良さも生かされて、さほど違和感も出てきません。肩から腕を伸ばして、上半身をあちらこちらに動かしまくる激しい振付はお休みにして、今はとにかくふんわりとした動きを主張したスタイルでいくのがベストですね!

地道にステップアップ

無理をするわけでも、停滞するわけでもなく、少しやり方を変えて進んでいくこのスタイルは、徐々に効果を発揮しそうですね。一気に変化するのではなく、地道なステップアップを通して、表現の幅が毎年少しずつ増えれば、4年後には最強ですよ!新ルール上の評価も悪くないし、体の調子だけキープできれば良いシーズンになりそうです。ん~どうか冬になっても、元気なままでいてくれ~舞依ちゃんの体よ~!!!祈

 

🐺後半のミスは疲れっぽいわね!気にしないわ!

それでも魅了する真凜ワールド

総合結果は6位と苦しいスタートになった本田選手でしたが、私には可能性しか見当たりませんでした。だって、だって、どんなに理想通りのジャンプができなくとも、魅せることを諦めてはいませんでした。観客の拍手が大きかったのは、ただただ本田真凜の世界観に魅了されたから。そういうことだったと思います。

ジャンプ矯正中

ぱっと見ですぐに分かるのは、ジャンプの跳び方が変わったこと。以前は曲と曲の間で流れるように跳ぶのが真凜流ジャンプでしたが、現在はスケーティングが力強くなったこともあり、脚力を使ってしっかり跳ぶスタイルへと矯正しているようでした。アクセルジャンプとは呼吸が合わない場面がありましたが、成功したジャンプには以前より高さが見られ、大きなジャンプでした。

 

🐺矯正中のジャンプにあれこれは禁物よ

アシュリーに負けない表現?

日本にいた頃と違うのは、ジャンプだけではありません。表現面でもダイナミックさが加わってきました。フリーでは一瞬アシュリーかと錯覚する堂々とした体の使い方が見られ、鳥肌が立ちました。そして圧倒的なスター性といいますか、目を引きますね。ずばりリンクに立っているだけで美しいという域に達するスケーター。以前は役者として演じる能力があると思っていましたが、今はスケーターとして表現する能力が開花してきたのではないでしょうか。

ラバーズがスカイフォール並みに好き

ようやくお目にかかれたフリーの「ラバーズ」!いいい衣装がゴージャスうう!!これ真凜ちゃん以外着こなせないでしょ!可愛いは正義すぎる!!・・おっと、話しが脱線しそうなので戻しますと、フリーが素敵すぎて、未完成ながらも完成したら樋口選手のスカイフォール並みの感動を呼びそうなプログラムだわ!と感じました。いつからこんな演技をするようになったの?ってくらい良くてうるっと来ちゃいました。

ありがとう、ローリー

もちろんファンからの評判も高い「ラバーズ」、振付はローリー・ニコルさんです。ここだけの話、最近のローリー作品の中でも「ラバーズ」は上位に食い込むほど素晴らしいです。短期間でよくここまで変化したな・・と思うと、本田選手には、その決断力と行動力と努力が実を結んでほしいと心から願います。きっと「ラバーズ」はスケートの神様からのプレゼントだね!

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まとめ

早く各選手のノーミス演技が揃う後半戦が楽しみですね!宮原選手と坂本選手がノーミスだとどこまで出るんだろう?とか、紀平選手はどこまで戦えるのだろう?とか、待ちきれません!

 

そしてコストナー選手は現在ケガの治療中ということで、今シーズンはどうなるかが心配なところです。樋口選手もふくらはぎに問題がないか心配ですね。どうかふたりの怪我が完治することを願います。多くのアスリートは怪我を抱えたまま競技をするので、体は常にボロボロだと思うんですよ。急な故障もよくあることです。

 

そりゃ、世界アスリート治療週間とかで全選手が休養しない限り、痛いところがあっても焦って走り続けてしまいますよね。それでも戦い続ける皆さんの強さには尊敬しかありません!

 

試合結果の情報には、〇〇選手が〇位!という事実しか分かりませんが、そのひとつひとつの情報の裏にひとりひとりのストーリーがあることを、忘れずに2018/2019シーズンも、様々な戦い方を応援していけたらいいですね。

 

おわり