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宮原知子 世界選手権欠場の騒ぎから3つの疑問

先日、宮原知子選手が股関節の疲労骨折により、平昌五輪の枠取りがかかる世界フィギュアスケート選手権を辞退しました。

 

これにより枠取りに対する不安視から宮原選手に対し厳しい目を向けられる方もいます。確かに今の日本は宮原選手なしでは3枠確保には難しい状態です。しかしながら中には「だからと言ってこの意見はいきすぎではないか?」と思うものもチラホラ…。今回ネットで浮かび上がった数々の意見から私が疑問に感じた点を書いていこうと思います。

 
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その1 「世界選手権を欠場したなら五輪代表になるべきではない」について

数々の意見の中に、枠取りに貢献しないのなら五輪代表になるべきではないと言うものがいくつかありました。

 

この理論なら平昌五輪の代表は、来季に決めるまでもなく今現在で世界選手権の代表に選ばれている選手がそのまま出場することになります。つまり来年の五輪代表選手は今季で決めればいいという何とも早すぎる選考なんですね。

 

私はどう考えてもこの意見は行き過ぎだし、賛成できません。確かに代表枠というのは前年の選手が頑張ってくれて確保したものではありますが、次の年に代表に選ばれるのはそのシーズンで結果を出せる選手であるべきだと思います。

 

もし上記のような理論が通るなら、そもそも今季の枠は宮原選手が取った枠でもあるので矛盾しています。

 

個人的に代表選考というものは人気や感情や情けではなく、完全なるその時の実力で決めるべきだと思います。もちろん今活躍している選手でも来季不調に陥ったり、ケガでベストを尽くせないなら選ばれるべきではないとも思います。

 

 

その2 「骨折くらいなら出場すればいい」について

他の選手は骨折してても出場していたとか、どの選手もケガをしていて当たり前だという意見もありました。

 

しかし、それはケガの部位や程度にもよるので他の選手と比較することはできません。

 

以前私もマラソンの大会前に大ケガをしてしまい医師から「腕が上がらなくなるかもしれません」と言われたことがありました。その時は長期の安静を強いられ、動けるようになってからもしばらく腕を使わない生活を求められました。一度は厳しい状況にあったものの周りの協力や環境、そして治療の甲斐もあってか、肩の方はいまだに違和感が残りますが腕はきちんと上がるようになりました。

 

しかしいくら完治したといっても運動する時には、ケガをする前と後ではケガによる影響は大きく感じましたし、それにより悔しい思いをしたこともたくさんありました。

 

よくメディアでは、痛みに耐えながら頑張る姿は美しい!スポ根こそ美しい!みたいな話を作り上げますが、何でもがむしゃらにやれば良いというものではありません。むしろ過去の無理が一番大切な試合に影響してしまったら意味がなくなってしまいます。

 

私は今後の選手生命にかかわるくらいなら、きっちりと完治するまで休んだ方が良いと思います。幸い今は五輪シーズンではないので無理をする必要もないのではないですか。

 

羽生選手が過去にケガで試合やアイスショーを欠場した時も「フィギュアスケート人気を引っ張る立場の人間としてどうなの」的な責任を押しつける意見もありましたが、基本的に選手は消耗品でもお金稼ぎの道具でも何でもなく、大事な場面で結果を残すことが仕事だと思うので、アイドル扱いして売り出す方がおかしいのです。

 

日本では全試合に出場し、その全部に好成績をおさめることを求められますが、時には大事な場面でピークを合わせるために他の試合を欠場する選択肢があっても良いと思うのです。

 

むしろ後輩にとっては先輩が無理をしない前例を作ってくれた方がやりやすいのではないかとさえ思います。

 

おそらくケガをしたまま出場して結果が出せなければ、それはそれで叩かれるんだと思います。それならきちんと治療した方が選手のためになると私は思います。

 

 
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その3 「エースなのにケガをするなんておかしい」について

まず練習がハードだからケガするんだ!エースとして自覚が足りない!みたいな意見もありますが、ケガはどの選手にもありますよね。今は枠取りの重圧が宮原選手ひとりにかかり、今季結果を出すためには何としてでも短期間でジャンプやステップの修正を余儀なくされ焦っていたようにも思えます。それがケガの原因のひとつにもなってしまったのではないでしょうか。もちろん疲労骨折を招いてしまうほどの練習には見直しが必要であるのも事実です。

 

また、痛みがある中出場したファイナルや全日本、そしてアイスショーの背景には何となく出来上がっているフィギュア界暗黙の「痛みくらい誰でもあるのだから我慢しろ」という雰囲気が、宮原選手と限らず他の選手の間でも通常化しているというのも少なからずあるような気もします。選手自身が無理を無理と思っていないのかもしれません。これはコワイですね。(あくまでも、そういうこともあるのではないか程度の話です)

 

結局、今日本を五輪に導いてくれるのは宮原選手しかいない状況の中で、周りもギリギリまで出場に向けて期待をし様子を見ていたんだと思います。

 

周りも最初は無理をさせても枠のために出場させる方向だったのがもしれません(ケガの状況に関して詳しいことは医者やご本人しかわからないので何とも言えませんが)

 

ただ欠場は行き当たりばったりの決断ではなく、苦渋の決断だったと思います。

 

疲労骨折くらい一ヶ月もじっとしてれば治るなんていう人もいますが、実際はそんな簡単なことではありませんよね。練習を完全に休んだら休んだで、それだけの練習量が必要になるし、そうなればまたケガした部位にも負担がかかります。

 

そうなると早めに欠場すれば良いとなりそうですが、そしたらそしたで痛みが出る程度ならエースとして出場すべきと言われちゃうんでしょう。

 

 

このように騒がれるのも、もとは宮原選手以外に世界と枠を競い合える選手がいなかったというのが大きいと思います。

 

しかし、だからといってもう2枠だ、無理だと投げやりになるのはあまりにも悲しすぎます。

 

現実を見ると厳しいのは分かりますが、そんなことを言われながら世界選手権へ出場する三原・樋口・本郷選手たちが気の毒です。

 

今はこの3選手を信じて送り出してあげませんか?

 

本番では何があるかわかりません。

 

もしかしたらミスをしない宮原選手が不在の中では、ひとつもミスはできない!という緊迫した試合の空気が変わり、油断が出るかもしれませんよ。(他人のミス待ちはダメだけど運も必要)

 

樋口選手はまりんちゃんの200点超えを見てメラメラしてるかもしれないし、本郷選手だって今季このままじゃ終われない!と爆発するかもしれない。

 

コストナーの登場でロシアのPCSはやっぱちょっと高過ぎたねーとかで低くなるかもしれないし、アメリカ勢もカナダ勢も日本と同じようにかなり緊張してるはず。

 

全部日本の都合の良いように妄想しちゃってるけど、とにかく信じるしかないですよね。

 

三原舞依ちゃんにはプレッシャーとかあまり考えずに自分のために滑ってきてほしいです。

 

さいごに、アスリートにケガはつきもの。誰しもどんな状況であれ試合には出たいのが当たり前だと思います。それでも、でれないということは選手自身にとっても苦しい決断です。

 

きっと五輪に3人出たとしてもメダルなしでは出場した選手は批判されるし、2人出てもメダルがとれれば称賛されるんだと思います。

 

五輪まであと1年。ファンにはただ見守ることしか出来ませんが、どの選手が選ばれても日本中で応援できると良いなと思いました。

 

 

※今回はあまりにもちょっと極端すぎるのでは…と感じたものに対して書きました。不快な点があったら申し訳ありません。

 

「失われた大隊を救出せよ~米国日系人部隊 英雄たちの真実」を知ってほしい

 

皆さんは「アメリカ陸軍第442歩兵連隊」についてご存知ですか?

 

それは日本にルーツを持ちながらアメリカのために戦った若者たちのことです。

 

第二次世界大戦中、ドイツ軍に包囲された絶体絶命の白人部隊「テキサス大隊」を救出すべき集められたこの日系人による大隊は、他の部隊が救出にことごとく失敗する中、"Go For Broke"当たって砕けろの精神で見事救出に成功し、後に「英雄」と呼ばれた存在です。

 

では、次に皆さんはこの「442連隊」についてどうお考えになりますか?

 

今では「英雄」と呼ばれ称賛される彼らを、日本にルーツを持つ彼らを、誇りに思うような意見をまとめた情報もネットではたくさん見られます。

 

しかし実際はそんな美談だけで終わるような歴史だったのでしょうか?

 

実際、志願兵の多くは戦時中に日系人として生きる居場所がない自分をアメリカに認めてもらうために入隊した人たちでした。

 

当時日系人日系人収容所に入れられ監獄のような生活を強いられていました。そこで命を落としたものも数知れず…。アメリカで忠誠心を見せるためにはまさに"入隊するしか立場がない"状況だったのです。

 

その歴史の中にある闇の部分から真実について改めて考えたとき、今わたしたちが伝えていかなければならないものは何なのかが見えてくる気がします。

 

そこで2017年3月19日にNHKBS1で放送された「失われた大隊を救出せよ~米国日系人部隊"英雄"たちの真実」より元442連隊兵士たちの証言と関連資料をまとめたものをご紹介したいと思います。

 

 
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第二次世界大戦における日系二世将兵を称えた議会名誉黄金勲章(表)Wikipediaより

 

 

歴史に残したい元兵士たちの証言

 

人種に関係なく全ての忠誠なアメリカ人には軍への入隊の道を開く…そんな国の言葉のもと442連隊に志願した元兵士ローソンサカイ(93)さんの証言から

 

憲法は平等の権利を保障していますが、日系人にそんなものはなかった。しかしどうすれば良いのか若い私には分からなかった。でもアメリカのために戦えば状況は変えられると考えたのです。」

 

~しかしサカイさんは、戦地でかつてない恐怖にさらされることになりました。

 

「そこら中でうめき声が聞こえました。声を出さない者は死んでいました。人間のうめき声、砲撃の音、まさに悲惨でした。」

 

~その中でもサカイさんにとって一生忘れられない経験がありました。

 

「ドイツ兵が突然撃ってきた。俺はもう死んだと思った。だが敵の弾は外れた。顔を見ると15歳ぐらいの少年だった。まだ子どもだったのです。相手はこちらを殺す気でいる。だからこっちが先に相手を殺すしかない。それが延々と続くのです。生き延びるには仕方がなかった。」

 

~ドイツ軍は戦争のために老人や子どもまで戦地に送り出していました。この直後サカイさんは重症を負い、戦線から離脱しましたが長い間PTSDに苦しみました。

 

好きで志願したわけでなく、生きるために戦地へ赴いた。しかしそこでもまた、好きで無謀な戦い方をしたわけでなく生きるためにはそうするしかなかった。何が起きているかなんてわからない。考えることすらできない。そんな状況だったのではないでしょうか。

 

 

元上等兵 タケオ・イケダ(95)さんによる"戦いの決め手となった出来事について"

 

「※バンザイ突撃を仕掛けたんです。"もし"とか"なんで"など考えずに黙って突撃するのです。説明するのは難しい。なぜそんなことをしたのか。何をしたのか。狂ってますよ。」

 

昼でも暗い森の中、敵はどこに潜んでいるのかわかりません。どんな状況であろうと「進め」という選択肢しかない中、自らの命を前に差し出しても戦うしかないのです。狂っているのは彼らではなく、指導者の方ではありませんか?

 

※バンザイと声を上げて突撃を実行すること。海外で一般的に言われた自殺行為を意味する「バンザイ突撃」とは別物。

 

 

 

戦争情報局長官がルーズベルト大統領に宛てた文書

 

一方、アメリカの日系人部隊に関する資料では「日本の反米宣伝に対抗するための逆プロパガンダが必要」だと報告されていました。

 

当時、日本はアメリカを人種差別国家だと批難していました。都合が悪いアメリカはこれに対し、白人指揮官のもと日系人部隊を編制するという提案をすることでアメリカが自由で開かれた国だと世界にアピールをしたのです。

 

日系人がアメリカのために戦いたいと志願したという事実があれば日本のプロパガンダを弱める効果があります。より効果を上げるためには徴兵制より志願制を薦めたいと思います。」

 

黄色人種が白人のために戦う。この事実は絶大な力を発揮するでしょう。」

 

 
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日系人収容所 ここから多くの志願兵が出た Wikipediaより

 

 

歴史研究科 スコット・マクゴーさんの見解

 

ルーズベルト大統領は日系人差別の問題をすり替える方法を見つけたのです。それは軍事プロパガンダとして政治的に利用することでした。442連隊の忠誠心や献身的な姿勢は政府にまんまと利用されてしまったのです。」

 

皆さんはこれらについて、どう思われますか?私には言葉がありません…。

 

続いて戦地からのリアルな声を話してくださった元兵士たちの証言になります。

 

 

元軍曹 ジュンオ・ヤマシタ(92)さん

 

「私は戦争で聞いた声が忘れられません。"オカアサン"と叫ぶ声です。高校を卒業したはかりの若い大きな男でした。"オカアサン"と言った男は自分が死ぬことを知っていたのでしょう。助けを求める最後の叫びでした。私はあの声と共に生きてきました。永遠に忘れることはできません。」

 

 

従軍牧師 ヒロ・ヒグチさんの手紙

 

「果たして今回の戦争は意味があったのだろうか。一歩進むごとに泥と雪と地獄を垣間見る。我々の勝利は血にまみれていることを知ってほしい。おびただしい命が失われた戦争は戦後よりよい世界を築かない限り意味がなくなってしまう。」

 

ビグチさんの最後の言葉は残念ながら叶いそうにないのが世界の現状です。それはやはり歴史に現場の声が届いていないこと、戦争から離れた人間が平和である今を当たり前に思い、過去を学ぶ意識がないことが大きいと思います。"歴史は繰り返す"を言い訳に変われない世の中を、戦争で命を落とした方々は一体どんな気持ちで見ているのでしょうか。

 

また、ビグチさんは次のようなことも手紙に綴っています。

 

「民族に関係なく人間性のみが大切にされる世界を私たちが作っていかなければならないと思う。」

 

日系人は大変な差別の中で生き抜き、苦労された方たちだと思います。彼らの血の滲むような努力と現地の方々に見せた"信頼"は今の日本人が国際舞台で様々な人種と交流する上での基礎になってくれたといっても間違いではないと思います。

 

最後に、私が今回このテーマをブログに書こうと思ったきっかけでもある"最も心に残った訴え"を載せておわりにします。

 

 

元上等兵 ローソン・サカイ(93)の証言

 

「戦友が帰国して家に戻ると近所の人に発泡されたんだ。信じられますか。それほど人種差別が酷かったんだ。何年も続いたよ。」

 

 

ハワイ現代史研究家 トム・コフマンさん

 

日系人には多くの失望がありました。家や土地を買うときに差別を受け、資格はあるのに雇ってもらえなかったのです。"日系人は戦場での戦いには勝ったが、いまだ本国では勝利していない" "この戦いに勝利するのは真の民主主義を実現したときだ"と考えました。」

 


去年12月ハワイで記念式典が行われ、元442連隊の兵士30名が集まりました。今ではすっかり日系人兵士たちはアメリカの英雄だと称賛される一方、戦後もずっと戦争と人間の在り方について問いつづけている兵士もいます。

 

あのバンザイ突撃に参加者したタカオ・イケダ(95)さんは式典には参加しませんでした。

イケダさんは高齢になると悪夢を見るようになったそうです。今まで戦争のことは家族にも語らなかったほどその傷は大きかったイケダさん。今回日本からの番組の取材だと聞くと重い口を涙ながらに開いてくださいました。貴重な証言をご覧ください。

 

 

英雄なんて呼んでほしくない

 

「戦闘のことを思い出すと、とても悲しい。敵というのは友だちの友だちなんだ。友だちの友だちと戦ったんだ。戦争は本当によくない。イカれてる。」

 

(後悔は?)

 

「ない。俺が戦ったのは…(声を震わせながら)俺はアメリカのために戦ったんだ。あの時の記憶が戻ってくるんだ。それでも俺はアメリカのために戦ったんだ。」

 

(皆はあなたを"英雄"だと言いますが)

 

「誰にも"英雄"なんて呼んでほしくない。そんな呼び名は嫌いだ。」

 

 

感想

 

日系人の皆さんはアメリカ人としてアメリカのために尽くしたことは間違いではないでしょう。

 

一生懸命アメリカ人になろうと努力したのです。

 

私には彼らが、姿は日本人だとしても完全にアメリカ人にしか思えない。そう思いました。

 

確かに移民、そして異民の存在は日本国内でも難しい問題です。文化の違うもの、価値観が違うものが共に生きることは理解を得るには時間がかかります。きれい事をなしに言えば、自国を侵略される気持ちになるかもしれないし、汚染されるかもしれない、そんな不安を持つ人だって多いと思います。

 

こればかりはどこの国にもある意識で、ただ「差別」といい取り払えば良い問題でもないところが深刻なところであります。

 

そんな中で日系人の方々は本当に頑張ってこられたのではないでしょうか。アメリカの中に染まろうと必死に走り続けてこられたことだと思います。

 

そして、最後のイケダさんの話を聞き、戦争を経験された方は戦争をなにか知っているからこそ互いを尊敬し、認め合うのだと感じました。

 

だからこそ経験者の言葉は重要になってくるし、もう式典に集まれた兵士の数が30名しかいないと思うと、こうした証言は貴重なものであると同時に歴史の真実を伝える人がいなくなる危機感を覚えます。

 

私は単にこの出来事が英雄として捉えられるのではなく、こういったリアルな声こそが歴史上で伝えられていってほしいし、大切にしていかなければならないのではないかと強く思いました。

 

また、歴史が捏造されたり、過去の出来事を今の人間が勝手に解釈しないためにも「証言」は何より信頼にあたる貴重な資料だと番組見て、改めて思いました。これからの未来のためにも歴史が正しく受け継がれ、学んでいけることを望みます。

【世界Jr2017】本田坂本コンビが盛り上げメダル2個ゲット

世界ジュニアフィギュアスケート選手権2017の感想をザックリと書いていきます!まずは結果からおさらい。

 


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(18日、台北)=共同  

 

優勝はロシアのザギトワ

ショートでは唯一の70点超え、フリーでは技術点75.81点/演技構成点62.21点の計138.02点。総合208.60点でぶっちぎりの優勝。凄いね、強いね。
  

 

2位は日本の本田真凜

ショートではノーミス!「ザギトワの後ろに僅差で忍び寄る作戦」に成功した本田選手。そのまま勢いに乗り、フリーもノーミスで133.26点というハイスコアを達成!演技構成点では62.58点を貰いました。総合201.61点で銀メダル。

 


3位は坂本花織!日本勢W表彰台

こちらもショート、フリーをノーミスで終え見事銅メダル獲得です。総合195.54点。間違いなく上手くなっている坂本選手。正直トップスケーターの香りが隠し切れない滑りでした。

 

 

次に今大会で印象に残った選手の感想を紹介します。

 

 

ザギトワ強い

フリーでは直前の本田選手がノーミスで素晴らしい演技で終えた後にも、緊張を見せることなく自信溢れる圧巻の出来でございました。むしろあっという間に終わってしまった感じがしましたね。

 

14歳に見えないくらい大人っぽい…しかも美人。若いのに品もあって文句なしじゃないか。前にも言ったかもしれませんが個人的にはメドベージェワより好きです。正直今のザギトワの技術には誰も追いつけないくらいレベルが高いです。強いて改善点といったら、詰め込んである要素をプログラムに溶け込むようにこなすことと(今は忙しそう)、スケーティングにやや課題があるくらい…それほど年齢に対しては完成しています。

 

彼女に勝つためにはジャンプの構成難度を上げるか、GOEを少しでも多く稼ぐ工夫が必要ですね。ロシアは勝つためにやれる最低限のことはやってくるので点が出やすいのも事実。ただロシアは来季になるとまた勢力がどうなっているかわからないので、あまり浮かれないでおきます。ザギトワ優勝おめでとう!

 

 

初の200点超え

まりんちゃんは初の200点超えおめでとう!

大会前にあれだけマスコミに2連覇と煽られ、アンチには前大会の優勝はまぐれなんて言われていた中でショート、フリー共にノーミスで締めたのはかっこよかったですね。2年連続で表彰台は完全なる実力と証明できたと思います。

 

また、ウィークポイントだったステップをきちんと強化し点を重ねたことや、指先まで丁寧に表現された動きは素晴らしかったです。さらにまりんちゃん特有の繊細で柔らかいスケートや表現はザギトワより上だったと思います。

 

ただ少し気になったのはロシアと「ノーミスなら勝負になる」という言葉。あれは、相手のミスを想定した場合での意味なのか、言葉通りノーミス対決でも勝てるという意味なのか、それともノーミスなら近づけるという意味なのかわかりませんが、もしかしたら本人や濱田コーチはザギトワを超えるような点数がでると思っていたんじゃないでしょうか。

 

これは勝手な私の考えなので違っていたら申し訳ありませんが、インタビューを見るとベストの力を出せば勝てると信じていた中で、予想外の展開に大きなショックを受けているように感じました。(こちらからしたらまりんちゃんの演技も予想以上に素晴らしかったけど)

 

もちろん選手本人は勝てると信じないと戦えないと思います。あえて強い言葉で自分を奮い立たせたりすることもあると思います。

 

しかし相当悔しそうだったので、優勝できると強く思っていたんでしょうね。それでも、まりんちゃんの試合後のインタビューからは頭の良さを常に感じるので「今回なぜ勝てなかったのか」または「足りないものは何か」を自身で見つけ答えを出せる選手だと思います。

 

まだ若いので、これからどんどん技術を積み上げていつかトップスケーターになってほしいですよね。今後はジャンプ構成に工夫すればもっと点は上げられるはずです。まりんちゃんの魅力は普段フワフワしているようで、さらっと決めるときは結果を残すところだと改めて思いました。頼もしい…。シニアでも活躍を祈ります!がんばれまりんちゃん。

 

 

泣けたよ坂本ちゃん

今回、個人的に一番感動したのは坂本花織選手です!つい最近までは「表現面が惜しいな~」なんて思っていたのに、今大会で完全にファンになりました。

 

確かにザギトワ選手や本田選手に比べると、もう少しプログラムに手を加えてあると良いな~とは思うのですが、あのスピード感溢れる滑らかなスケーティングは別次元の美しさですよね。ひとりシニアの演技を見ているような職人的な魅力がありました。もう特別点でプラスしたい!

 

おそらく来季はメキメキと力をつけ、確実に成長した姿で登場してくれるでしょう。銅メダルおめでとう!

 

 

白岩ちゃんには報われてほしい

腰が痛そうで可哀想でしたね。そんな中でフリーをまとめた根性に泣けました。がんばったね。

 

白岩ちゃんの好きなところは、演技が演技じゃないところ。普通の選手だったら、ここでこの表情をして~ジャッジを見て笑って~と、練習通りの表現をするところを白岩ちゃんは常に自分らしく、心の底から楽しく滑っているのが良いんです!

 

どの瞬間を見ても笑顔で作られた感じが全くない。辛いときも笑顔で滑れる強い心の持ち主です。

 

ケガを治して、万全な状態で練習ができればもっともっと活躍する選手だと思うので応援しています。しかしスぺ体質なのかは心配でもありますね。

 

 

韓国のウンス

脚が細すぎて気になってしまいました。あの細さじゃないと跳べないとかですかね?女子があんなに痩せていると競技とはいえ心配なレベルです。

 

痩せすぎは疲労骨折を招きやすいので、アジア人選手は気をつけながら体調管理しないといけませんね。やはり筋肉は大切!その点欧米の選手は太りやすかったり筋肉質すぎたり大変…それぞれ苦労がありますね。それでもウンス選手は、あんなに華奢でもジャンプが驚くほど高いのは強みというか不思議な才能です。クリーンに決まったらGOEサービスしたいくらいですよ。

 

 

さいごに

今大会は上位3名が素晴らしい演技を見せてくれたおかげで、見ごたえたっぷりでしたね!

 

あれだけロシア、ロシアと言われていた中で日本人堂々のメダル2つをゲットです!さらに頼もしいのは日本人にはまだまだ下の世代にロシアと戦える選手がいるということ!日本女子の未来は明るいですね!

 

さて、来季はシニアが混戦しそうな流れとなりましたが一体どうなってしまうのでしょう。宮原選手のケガもよくないみたいで心配ですね。今まで日本を引っ張ってくれた彼女にはオリンピックに行ってもらいたいのが私の本音です。後輩も宮原選手の背中を見て育ってきていますからね。来季に響かないように完治してほしいです。

 

日本勢、金メダルこそありませんでしたが200点超えにメダル2つ、そしてスケーティング技術は世界にアピールできたのではないでしょうか?

 

少なくともPCSはロシアが上という絶対的な評価は覆しましたよね。頑張れば届くところが見えた!それが何気に嬉しい驚きでした。この調子で表現も美しい日本を印象づけていけたら良いですよね!シニアでも今回の収穫を何とか維持してほしいな。そういった意味でまりんちゃんとさかもっちゃん(と呼びたくなる)は本当に良い仕事をしてくれました。ありがとう!

 

来季のジュニアにも希望を持って堂々と滑ってほしいと思います。

 

選手の皆さんお疲れ様でした!

いつか頂を越えたい フィギュアスケート宇野昌磨【アスリートの魂】

2017年3月18日にNHKBS1で放送された「アスリートの魂 いつか頂を越えたい フィギュアスケート宇野昌磨」のまとめと感想になります。

 

 

はじめに

番組の大まかな内容は今季の試合とインタビューのまとめでした。新しい情報はありませんが、一試合一試合を通しての宇野選手の心境の変化が伝わってくる作りになっていました。

 

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羽生選手は別次元の人

まずサブタイトルの「頂を越えたい」というのは羽生選手のことを指しているみたいですね。番組では何度か宇野選手に羽生選手についてインタビューした内容が流れていました。

 

現在19歳の宇野選手は早くもシニア2年目。先輩たちの背中を追いながら確実に結果を出しているスケーターのひとりといっても過言ではありません。

 

そんな宇野選手にとって羽生選手とは「別次元の人」であり「一生目標のまま終わると思う存在」であったそうです。

 

単に謙虚な人なのかな?と思う発言ですが、実は宇野選手って若いのに地に足がついているというか…客観的に洞察できるというか、物凄く冷静なんですよね。

 

そこで「少しでもトップスケーターに近づけるように…」と宇野選手は技術だけでなく、表現力向上に取り組みます。しかしそんな思いも束の間で、時代はネイサン・チェン選手やボーヤン・ジン選手の登場により急速に「多種4回転」を複数跳ばないと勝てない流れになっていきました。

 

 

4Fが僕の助けになってくれる

個人的にフィギュアスケート界は今の4回転時代の流れにより、各スケーターの評価も振り出しに戻ったような気がします。もう完全に実力主義というか、基礎点が低い選手はノーミスでも評価に限界があるし、ミスしたら命取りな一方、基礎点が高い選手はミスしても他で得点を稼いでるから強いんですよね。

 

宇野選手も、もちろんこの流れにシフトチェンジして見事4Fという世界初の大技を手にします。それからというもの2016年グランプリシリーズアメリカ大会やロシア大会で次々とその新技を成功させていきました。そして、もとから持っていた表現力も合わせて評価されグランプリファイナルへの出場を果たします。

 

このときから少しずつシニアで戦っていく自信を積み重ねてきた宇野選手は高難度ジャンプについてますます意欲的になっていきました。

 

 

いつまでも負けっぱなしは嫌

4Fを武器に羽生選手と直接対決をしたグランプリファイナルでは「まだ(羽生選手に)勝てるとは思っていないが、より4回転を跳び、ノーミスした人がトップにくる」と信じて試合に挑みました。明らかに今までの宇野選手と違います!

 

結果は羽生選手が優勝、宇野選手は3位となりました。このときの点差は10点以上。ショート、フリーと4Fを成功させた宇野選手は羽生選手のことを「ベストな自分でも届かない壁」と表現します。「いい加減頑張りたい、一刻も早く羽生選手と同じ立場で戦いたい!」初めて心の底から「いつまでも負けっぱなしは嫌だ」と思った瞬間でした。

 

 

足りないもの

羽生選手を見て自分に足りないものは何かと考えた末に見えてきたのは「4回転の種類を増やすこと」でした。宇野選手が4Fを成功させた傍らで、実は羽生選手も新技4Loを練習し、成功させていたのです。もちろん羽生選手も後輩の活躍に危機感を感じての計画だったと思いますが、これが逆に成長するには良い要素という感じもします。そこで宇野選手も4Loを手に入れるため本格的な練習をはじめました。「次の試合までには間に合わせたい」と、その練習はアイスショー参加中も続き、必死に励みました。

 

そしてその努力は、2017年に韓国で行われた四大陸選手権で実ることになります。ショートで羽生選手の上につくと、フリーで新技4Loを成功させたのです!最終的には3Aでミスがでてしまい羽生選手に負けてしまいましたが、「全く手に届かない人」から「ミスがなければ対等に戦える人」に近づいたことが宇野選手にとって大きな収穫となりました。

 

 

希望が見えてきた

宇野選手のコーチでもある山田満知子コーチは宇野選手のことを「第一印象は全然(トップスケーターになるとは)感じなかったが、計画性があり、熱心なところが今の結果を生んだと思う。それが才能だったのかな。」と語ります。

 

その通り宇野選手はジャンプ強化のためシカゴでひたすら厳しい特訓を積んだり、表現力向上のためにバレエを習ったりと、そのとき必要だと思ったものに対する行動力に非常に長けています。また、これからの経験は着実に彼のスケートに生かされ、評価されているのも事実なのです。

 

例えばシカゴで強化した4Fの精度では、上体の使い方をメインに練習しました。

 

中京大学スポーツ科学部の湯浅景元さんによると、宇野選手の4Fは上体が先に上がり、それを追いかけて下が回るそうです。このときに生じる「ねじり」が回転速度をつけるのに有効になっており、このようなジャンプを跳ぶには筋肉のつき方も重要になってくると言います。

 

まさにシカゴでの特訓の努力が、跳び上がってからすぐに回転に入る力と、空中で回転速度が落ちない姿勢を磨きあげたのですね!

 

ジャンプ関連についてはこちらの番組でも言われていましたが

かなり精度も高く、質も良くなってきていますよね。特にアクセルジャンプなんかは上手くなったなぁと思います。

 

 

さいごに

改めて今季の「宇野昌磨」を見ると、今後が楽しみでしかたありません!宇野選手は個性的なスケートをする唯一無二のスケーターという感じがしますね。特に今季のフリー「ブエノスアイレス午前零時 ロコへのバラード」なんて19歳がここまで違和感なく踊れるんだーとちょっと感動しますもん。早くも来季は何滑るんだろうという期待さえあります。また、表現力だけでなくジャンプ技術が備わったことにより総合力のスケーターとして目立ってきているのが良いですね。

 

羽生と宇野、タイプの違う日本人同士がライバル関係にあるのは複雑でもあり、嬉しくもありますが、賑わっているうちが一番良いですよね。この二人に続くような選手が日本からどんどんでてきてほしいのが願いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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血液型により体質が違う?

謎の血液型ブームが下火になってから数年が過ぎた頃、2017年3月14日付けの英紙「Daily Mail」にて、またまた関心を集めるようなニュースがありました。それは「血液型によりなりやすい病気が科学的に判明した」というものです。大まかな内容は

 

「O型はマラリア胃がん、肝臓がんになりにくく、また、血栓もできにくく認知症にもなりにくい」「対してB型は血栓症を患いやすい」

 

という、とにかく様々な病気に「なりにくい」O型健康説です。

 

さらに、血液型は女性の妊娠にも影響し、O型の女性よりA型の女性の方が妊娠しやすいという結果まで出ているとのこと。

※ちなみにイギリスの血液型の割合はA型44%、O型42%、B型10%、AB型4%となっています。

 

上記の内容についてコメント欄では「O型が一般的に多いため、よりそのような問題に関連しているのでは?」と意見されている方がいたり、「O型でもがんを患っている」「O型でも子だくさんだ」という方もいらっしゃいました。

 

驚いたのは血液型別に性格を判断する人はいなくても、血液型別に食事を合わせている人が結構いたことです。

 

私個人としては何の医学的知識もありませんが、血液型によって体質的に弱い部分を公表されるなんて恐ろしいなぁと思いますね。ただこのような結果が出されたからと言って、ひどく心配をする必要はないと思います。体質は血液型だけが決めることではないと思うし、それだけが人生を決めるわけではありませんからね。

 

むしろ気になるのは、このようなニュースに触れた人の中で「体質に違いが見られるなら性格にも科学的根拠で判明できるものがあるのでは?」という考えを持つ層が再び現れ、血液型による差別が復活しそうなことです。

 

 

血液型と性格

長くなりましたが、ここからが本題「なぜ特定の血液型だけが叩かれるのか?」になります。

 

そこで過去に洗脳されるように日本中で流された血液型別性格の説明なるものを簡単にまとめて見ました。

 

【A型】
協調性抜群で気遣いができる誠実な人。キレイ好きで真面目さん。

 

【O型】
社交的で人気者。行動力もあって、おおらか。負けず嫌い。

 

【B型】
自己中心でマイペース。時間にルーズでトラブルメーカー。素直。

 

【AB型】
変人でクール。こだわりがある。唯我独尊。天才肌。

 

 

一般的に言われているのがこんな感じだと思います。見てみるとわかりますが、比較的A型とO型は好意的な印象がある一方でB型とAB型はやや悪い印象で捉えられがちなことがわかります。

 

そしてこれら4つの中でも際立って悪い印象なのがB型です。褒め言葉として使われるのも、何でもズバズバ言うのは素直だからだね、からくる「素直」くらい。

 

待て待て、血液型でそんなに人格が違うのかい?というくらいの扱いに私は疑問を抱くレベルであります。たまに「私はB型好きだよ、ノリがいいし」とか上から目線のわけのわからない報告をされたり、好きなように言われているB型さん。あれ?前に誰か性格には生まれ育った環境が大切とか言ってませんでした?人の性格が血液型だけで決まるなんて驚きですね。

 

 

少数派が叩かれる


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そもそもB型やAB型って他の血液型に比べて少ないですよね。B型は少数派であることから多数派から叩かれるという現象が起きていることも事実だと思います。特に日本で血液型診断が流行った背景には「みんな一緒が良い」が美徳とされる日本で、少しでも違うものに対する特集が過剰反応されてしまったことも考えられるのではないでしょうか。

 

血液型が人を作るのなら歴史上で起きた数々の悪い出来事は、世界的に多数派の血液型の人たちのせいなのか?となりますよね。もちろん、そんなことありえません。

 

人というものは血液型なんかがすべてではありませんし、人付き合いとは、すればするほど人の本質はそんなところでは見えてこないものです。

 

 

血液型ではなく個人に目を向けよう

そうは言っても、もしかしたら何年か先に「血液型は性格に影響していた!」なんてことも証明されるかもしれません。しかし人間関係の中で、合う合わないを血液型のせいにするだけではなく、自分の至らなさや相手を受け入れることも大切だと思います。また、我慢するだけではなく、きちんと相手に自分の意見を伝える能力を持ち合わせることも同じように必要です。

 

それでもこの人とは合わないわ、嫌だわ!という時は自身の良き理解者である親しい人と過ごすして気分転換をすることで、普段のストレスを上手に解消したらいかがでしょうか。

 

誰しも苦手な人はいるものですよね。自分の周りに、考え方が真逆すきで理解できない!という人もいるでしょう。

そういった人たちに対して不満が募った時に、日本人にも自らの口で相手に意見が言えるような空気が多少あるといいと思います。苦手な人をどうにかしたい材料に血液型が使われてしまうのは残念なことですからね。

 

 

さいごに

血液型が体質に何らかの影響を与えていることが分かり、それにより医学が発展することは嬉しいことです。O型が病気に強いなんてのは他の血液型からしたら羨ましいですね。日本人は長寿ですが健康寿命は短いと言われていますから、健康のまま人生を送れる率が高いなんて凄いです。

 

しかしながら血液型を含め、人種別犯罪率やIQテスト関係などでもそうですが、たった数種類しかないカテゴリーの中で一定の人にネガティブな印象を植え付けてしまうような内容は、誰かを生きにくくしてしまう危険性もあります。

そうならないためには区別から差別へと流れてしまわないように、結果だけに左右されず様々な視点から問題を読み取り、判断する能力が必要だと思います。

 

さいごに、それでも「血液型批判されてイヤ~」「俺は血液型診断はあってると思うね!」という方へ。それならもう、

 

A型は「いい人」B型は「正直者」O型は「社交的 」AB型は「芯の強さ」

 

つまりポジティブな部分だけを拾って信じてみてはいかがでしょうか。相手の受け入れられない部分については、粗を探せば探すだけ疲れてしまうものです。もとは違う人間ですから深入りせず「生き方・育ち方」が違えば考えも違うのだなくらいに思って上手く心を整えましょう!誰かを憎む自分より、人に優しい自分を愛してあげてください。

 

 

以上でおわりになります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

少数派の淘汰に関する記事

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しくじり先生でソニンの授業に涙と共感!

突然ですが皆さんは「努力は必ず報われる」という言葉は好きですか?

 

実は私、この言葉が好きではありませんでした。なぜならこれは報われた人にしか使えない言葉であり、報われていない人の努力は努力に値しないとキッパリ言われているようで、「何て押しつけがましい言葉だ」と思っていたからです。

 

しかし2017年3月13日にTV朝日で放送された「しくじり先生」でのソニンさんの授業を聞いて、この考えが少し変わりました。

今回はなぜそう思ったのか番組を通してソニンさんに共感した部分を書いていきたいと思います。

 


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番組のあらすじ

しくじり先生」とは人生の挫折から乗り越えた様々な分野の方たちに「先生」として今までの教訓を授業してもらう番組です。今回の先生役は現在舞台で活躍中のソニンさん。

 

ソニンさんは2000年にアイドルグループEE JUMPのメンバーとしてデビューし、一躍人気者になりましたが、デビューからわずか二年後の2002年に相方の不祥事でグループ解散を余儀なくされ、突然ソロ活動をすることになります。

そんな目まぐるしい変化の中、やがてソニンさんの人生は長い間、恐怖にコントロールされることとなりました。

 

 

指示待ち人間ではない!

ソロになってからは「芸能界で生き残るためには何でもやらなければいけない」と自分に言い聞かせていたソニンさんは、事務所が持ってくる仕事は何でも引き受けてしまいます。

 

例えば

・実家のある高知県から自身のルーツである韓国までマラソン

・6万個のドミノを一人で完成させる

・裸にエプロンを着たり、胸を露出した格好で歌手活動させられる

土佐犬と格闘

 

などなど、私も当時リアルタイムでソニンさんの活動を見ていましたが、どれも過酷なものばかりで「この人はなぜここまでするんだろう?辛いと泣いたりしてるけど何だかんだでやる気満々だし、単純に負けず嫌いで大した苦じゃないのかなぁ」なんて思っていました。なぜならこんなことを普通の10代の女の子はやれないし、それをやりきるソニンさんは「完全にマインドが違う」と思っていたからです。

 

しかしその裏でソニンさんは「EE JUMPは相方の人気があったからこそグループが活躍できていた」「相方がいなければ自分は価値がない」という悲観から自信をなくしていたのです。そして「仕事を断ったら生きていけない、与えられた指示はすべてやらなければ」と追い込まれた上で、あのような仕事を受けていたそうなんですね。

 

さらにソニンさんはそんな自分を「指示待ち人間だった」と言います。与えられたことには全力で応える一方で自分では何がしたいのかがわからない。そうしているうちに指示がないと不安になってしまう。だからどんなこともしよう。けれども仕事の内容はますます過酷になっていく…。考えれば考えるほどパニックになり、さすがのソニンさんも限界になります。最終的には事務所の命令でダイエットを繰り返し、痩せたり、太ったりと不健康な状態からインタビュー中に倒れてしまいました。

 

しかしこれは一体どうなんでしょう?ソニンさんは指示待ち人間なのでしょうか?私には芸能界で生き残るためには「そんな仕事しか初めから許されていなかった」ように思えます。これは会社組織の無言の圧力のようなものと同じで、「指示」ではなく、「強制」だったのではないでしょうか。ただ誰もそれを強制だったことに気づかずに…。

 

確かに周りの「ソニンを売り出そう」という気持ちも理解はできますが、今ではありえないような心身ともにハードなものが多すぎたように思えます。ソニンさんは「指示待ち人間」の自分をしくじりと語っていましたが、残念ながら本当にしくじっていたのは、必死さが空回りしてしまった周りの大人ではないのかと思えてなりません。ですがここでも、ソニンさんは「皆が自分を育ててくれた」と感謝を胸に今を歩いているのです。そう思えるなんて強い人だなぁと感じます。

 

 

舞台に立ちたい

しかし、身体を壊してしまったソニンさんのもとに、ある転機が訪れます。それは女優大竹しのぶさんの舞台を観劇した際に起こりました。

 

「私も舞台に立ちたい」

 

大竹さんの迫真の演技に魅力されたソニンさんは、自分も大竹さんのような女優になりたいと運命的な衝撃を受けます。そしてここで初めて「指示」ではなく自分の「意志」で舞台女優になりたいと事務所に宣言しました。

 

その後ソニンさんは大竹さん出演のミュージカルのオーディションを受け、合格し、見事共演を果たします。さらに事務所の反対を押し切りミュージカルの本場アメリカに留学し、弱かった自分を根本的に見つめ直し、スキルアップして帰国します。こうして女優活躍に励む中で昨年優れた芸術家を表彰する「第41回 菊田一夫演劇賞」で演劇賞を受賞するまでに至ったのです。

 

凄いですよね。この賞はソニンさんが尊敬する大竹さんも受賞されていますし、役者として嬉しかったでしょうね。

こちらの世界に飛び込んだばかりの頃は「アイドル出身」ということや「経験不足」ということで、上手くはいきませんでしたが、持ち前の根性と努力で芝居に必要なものを模索した結果今の地位を築いたのです。

私は素直に、あそこまでどん底で崖っぷちだった人間が、女優になるという夢を持った瞬間に、過去の教訓を生かすことで己を成長し開花させた姿に感銘を受け「努力は必ず報われる」という言葉にも非常に説得力を感じました。

 

 

自分で決めた道は言い訳しない

私がそう思えたのはソニンさんのもう一つの言葉「自分で決めた道は言い訳しない」にあります。

 

自分の好きなことを見つけてからは、指示に動かされるのではなく、自分の決断が逆に指示される。それに気づいたとき自分で決めた道なら、どんなに辛く厳しい場面であっても好きなことだから頑張れる、そう思ったそうです。

 

個人的にこの言葉には私も思いあたることがあったのでかなり泣けました。人に気に入られようとか、迷惑かけたくないとかで自分の欲求を隠して我慢して諦めて、周りの望むような生き方をしても、何か辛いことがある度にその辛さが必要以上に大きく膨らんでしまう。自分でも何がそんなに辛いのかわからない。そしていつしかストレスが思いもしないかたちで表に出てきてしまうんです。

しかし時間が経つと気づくんですよね。どれも「自分の意志じゃないから辛かったんだ」と。望んでいない強制された世界で嫌なことがあると、それを乗り越えるだけで人の倍の気力を必要していたから疲れていたんですよね。

 

さらに「強制」された人生を送ると自分の考えに自信が持てなくなるという悪循環から、好きなことすらわからなくなり、そこからどんどん抜け出せなくなってしまいます。

ソニンさんも当時はまだ10代ということから、何がそんなに自分を生きにくくさせているのかわからなかったんだろうなぁと勝手に思いました。しかし、その正体に気づいた瞬間から努力し、夢を掴んだ姿にはとても励まされましたし、やはり「努力」はカッコイイなと思いました。

 

 

さいごに

人生をやり直すのはいくつからでも良いと思います。長い人生の中、自分のために好きなことをやる時間があったっておかしくありません。大切なのは自分らしく生きること。そして自分を大切に生きること。そうすることで心に余裕を持ち、いつも笑顔で人に優しくできる人であることが私の目標です。まぁこれが案外難しいことなんですけどね。

 

またソニンさんの場合は、もとから努力家で強いのもあるので、誰もが努力したら同じようになるとは思いませんが、過去の辛さが今を作っているという経験値を生かした生き方は他の方でも参考にできるのではないでしょうか。先人が言うように、若いうちの苦労は宝なのかもしれません。

 

フィギュアスケートTV!世界フィギュア2017を小塚崇彦が紹介

2017年3月11日にBSフジで放送された「フィギュアスケートTV!ここがスゴイよ世界選手権スペシャル」のまとめと世界選手権の紹介になります。

 

何と今回のゲストコメンテーターは小塚崇彦氏!日本代表選手の今季の演技を振り返りながら各選手を(小塚氏いわく)鋭く、辛口で分析していきます。まずは番組の冒頭からどうぞ!


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 Wikipedia

 

おかえり小塚崇彦

八木沼「最近のタカちゃんの活動はどんな感じですか?」

 

小塚「そうですね~最近は、あの~まぁスケートの練習したりだとか、あと~スケート教室をやったりだとか、またスケート界に戻って参りました。」

 

八木沼「と言うことは、ご自身でもアイスショーで滑る機会も増えてくる?!」

 

小塚「う~~ん、そうですね。あるかもしれませんね…。」

 

少し緊張した感じで言葉をじっくり選びながら話す小塚さん。まるで現役時代のインタビューの様です。しかし今から選手について語るときは熱くなります!それだけこの競技が好きなんでしょうね。そんな感じで番組はスタートです。

 

 

日本代表について

さっそく今回のテーマ「世界選手権」から日本代表の初出場組について、全日本選手権フリーの演技を振り返りながら小塚さんがコメントしていきます。

 

三原舞依……演技出だしから滑らかなスケーティングで美しい。膝、足首がやわらかい。ジャンプには流れもあり正確。練習通りの内容が試合で出来ていることが窺える。

 

とにかく絶賛する小塚さん!番組では三原選手がとても良い練習を積み重ねているように見えると何回か語っていました。

 

樋口新葉……今までは勢いで推していくスケーターだったが、ここ最近で大人っぽくなった。しっかりとした軸でストーンとしたジャンプを跳ぶ。まだまだ若いのでこれからが楽しみ。

 

樋口選手へ小塚崇彦からの辛口ポイント

試合でポロッとミスをしないこと。試合は点数の積み重ねなので、少しのミスもなくすこと!

 

厳しくもあり、後輩を優しく見守る小塚さんでした。

 

田中刑事……4回転時代の荒波の中で男っぽくなった印象。強さと滑らかさを持ち合わせているのが魅力。リカバリーできるようになったのが成長した部分なので今後も続けてほしい。

 

小塚崇彦のココが鋭い!

4回転については種類も本数も増えているため、全選手に向けて色々な知恵を振り絞り、しっかり練習後のケアすることで、ケガを防いでいくべきだと注意していました。

 

総合評  全体的に若い!勢い・個性があるので、それらを存分に出して戦ってほしい。

 

 

四大陸選手権ハイライト

続いては四大陸選手権のハイライトを通して気になる選手にスポットを当てていきます。

ちなみに今大会で初めて解説者デビューした小塚さんは「こんなにマジマジとスケートを見たことがなかった」そうなんです。特に男子フィギュアは昔からしたら考えられない世界だとか。果たして選手時代には見えてこなかったフィギュアスケートの姿とは?全然辛口ではない小塚評をご覧下さい。

 

まずは女子で優勝した三原選手に関しては、とても安定しているので世界選手権と思わず、いつも通りでやってもらいたいと語ります。

 

男子はネイサンVS羽生か

男子についてはネイサン・チェン選手と羽生結弦選手が取り上げられました。

 

ネイサン……多数の4回転に加えてスケーティングも凄く氷に乗っているし、ポジションも美しい。

 

やはり関係者はネイサンのこと4回転だけじゃないと評価しているんですね。メディアでは結構ネイサンさんはジャンプ以外は羽生選手と比べてまだまだとか言うけど、正直そこまで大きな開きはないですよね。油断大敵です!

 

羽生……(試合後のインタビューを見て)自分で見て、聴いて、感じたものを直ぐに取り込み、処理をして話すという行為がはやい。頭の回転が良いのは、さすがオリンピックチャンピオンだなと思う。

 

私も同感ですね。トップに立つ選手って皆さん洞察力や自己分析能力に長けていると思います。足りないものを直ぐに察知し、改善するということは、それだけ自分に厳しくないとできないことだと思います。

 

【小塚ポイントまとめ 】

 男子は4回転持ちからフルパッケージ(ジャンプ以外の要素も完璧)にしたい人、フルパッケージから4回転持ちになりたい人の両方が入り乱れ、互いに必要なものを積み重ねている時期。そういった意味ではどんどん差がなくなっているのではないか。

 

そうですよね。一昔前は技術か表現かで別れていたこの競技も、今やトータルパッケージが当たり前でどんどん進化しています。4回転もできて表現も劣らないどころか卓越しているスケーターが増えているのが凄いです。

ただそれだけ酷な練習を積んでいるとも言えるんですね。例えば羽生選手は練習で休息を入れずに連続でプログラムを通したり、宇野選手はセカンドジャンプに4回転をつけたりしているそうです。さきほど小塚さんも心配されていたように、疲労からケガをしないように今こそ専門的なケアが確立され、それが選手の助けになることを望みます。

 

 

いざ世界選手権へ!

最後に男女シングルとカップル競技についての小塚評になります。

 

村元・クリス組

ペアを組んでから日が浅いのでこれからの成長に期待したい。世界選手権10位という高い目標を設置することは成長するにあたって大切なことなので良いこと。二人の息も合っているので、村元選手の妖艶さとクリスの経験がさらに融合したら素晴らしいカップルになると思う。

 

女子シングル

ロシアの活躍が目立つが二年に一度(代表選手が)シャッフルされてるくらい層が厚い。また、全員若くのびしろがあるのが強み。

カロリーナ・コストナーの復帰については、非常にスケーティングが上手く線の美しい選手なので、このままフィギュアスケートらしさを出したスケートをしていってほしい。

 

男子シングル

四大陸選手権ですら4回転で白熱していたのに、それに加えて世界王者のハビエル・フェルナンデスが入ってきたらどうなるのか?

また、アメリカのジェイソン・ブラウンのようなプログラムの最初から最後まで出来も流れも綺麗な選手もいる。

 

なるほど。女子はまったく展開が読めませんが、男子はいつもの世代交代がそろそろくるのかなぁという気がします。多分ネイサン選手、宇野選手あたりはこれからグンとトップに上がってくるんだと思います。

そんな中でも羽生選手が勝ちきれたら凄いことだと思いますがどうなるんでしょうかね。男子の来季はもっと進化するんだろうな。

 

 

まとめ

以上で小塚崇彦氏による世界選手権スペシャルはおわりになります。印象的だったのは番組最後にあった三原選手のインタビューで「今までもスケートが好きだったけど、ケガからの復帰後にスケートに対する思いの深さが変わった」という三原選手の話を聞いて小塚さんも共感していたところにジーンときました。

また、このようにニュースコメンテーターや司会者に大会の分析や紹介をしてもらうのではなく、スケーター本人にしてもらえるのは嬉しいですね。

 

そんな世界フィギュアスケート選手権2017は地上波フジテレビ系にて5夜連続放送されます!

 

放送日程

地上波フジ 3/29(水~)4/2(日)

BSフジ 4/9(日)女子SP&FS/16(日)男子SP&FP/23(日)エキシビション

 

ちなみに世界ジュニアフィギュアスケート選手権も今回は地上波に登場します!

 

3/18(土)女子フリー 生中継

さらにこの日は同じくフジテレビにて午前10:25~11:45に「フィギュアスケート本田4兄妹 わたしたちのレベル4 ~シーズンIII~」も放送されるので要チェック!

 

※BSフジでは3/27(月)に男女シングルのダイジェストが放送されます

 

小塚「今のジュニアはシニアでも通用する人ばかり。」

 

お見逃しなくです!

 

以上でおわりになります。最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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