オオカミのとおぼえブログ

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【訃報】さよならデニス・テン選手、天国で安らかに

 

2018年7月19日、フィギュアスケート男子シングルの2014年ソチオリンピック銅メダリストのデニス・テン選手が25歳という若さでこの世を去りました。

 

死因は刺殺による出血多量。大腿部からの出血が致命傷となりました。

 

報道によると、テン選手は地元カザフスタンアルマトイで、自身の車のミラーを盗もうとしていた2人組に襲われ、大腿部などを刃物で刺されたそうです。

 

犯人はその後逃走、あまりの突然の出来事に、フィギュアスケート界ならず世界中に衝撃が走りました。

 

先月25歳の誕生日を迎えたばかりの未来ある若者の命。

 

それが車のミラーと引き換えになってしまうなんて、あまりに惨すぎるし、悔しすぎる思いです。

 

スケーターの命でもある脚を狙った犯人・・テンくんがどんな気持ちで助けを待っていたか想像もしていないのでしょう・・。

 

強盗犯に問いたい。そのミラーを奪うのに人ひとりの命を奪う必要があったのか。

 

あなたたちは、ミラーだけでなく、人の命までも奪ったのだ、その自覚があるのか。

 

大量生産されるミラーとは違い、デニス・テンの命は再生できない。

 

人間の命は唯一無二なのだ。

 

正直、このニュースを知った時は誤報だと思いました。英語の記事だったので、読解力のなさからくる読み間違えであってほしいと思いました。今、こうして記事を書いている時でさえ信じられない気持ちでいっぱいです。

 

しかし、どんなに願っても現実は違うようです。

 

テンくんはもうこの世にはいないのですね。

もうあのスケートを観ることが出来ないのです。

 

もしこの世に神様がいるのなら、神様どうかテンくんに、天国で大好きなスケートを思う存分やらせてあげてください。そして、これまで酷使してきた身体を癒してあげてください。どうか安らかに。せめて天国では安らかに・・・。

 

心よりご冥福をお祈りします。

 

 

カザフスタンの英雄として活躍

名前 デニス・ユーリエヴィチ・テン

誕生日 1993年6月13日

国籍 カザフスタン(朝鮮系カザフスタン人)

経歴 2013年世界選手権銀メダル。2014年ソチオリンピック銅メダル。2015年四大陸選手権金メダル。2015年世界選手権銅メダル。

歴代コーチ フランク・キャロル、エレーナ・ブイアノワ、タチアナ・タラソワなど

 

デニス・テン選手はカザフスタン初のフィギュアスケートにおけるオリンピックメダリストであり、祖国にフィギュアスケートを広めたカザフスタンの英雄的存在でした。2022年の冬季オリンピック誘致のため、カザフスタンの顔としても活躍。惜しくもライバル北京に開催国の座は渡してしまいましたが、現役生活と誘致のプレゼンターとしての両立はとても大変なことだったと思います。それでも国のためにと努力してくれた彼をカザフスタン人は誇りに思っているでしょう。

 

また、カザフスタンで行われたデニス・テン選手と”その仲間たち”によるアイスショーでは、世界中のスケートファンにカザフスタンの魅力を知ってもらえるよう、PR活動にも力を注いでいました。日本からも多くのファンがはるばるショーに赴き、カザフスタンでは大変喜ばれました。その成果もあり、カザフスタンと日本の間には友好関係が芽吹き出し、日本の安倍総理カザフスタンにおける大臣政策スピーチでは次のように述べられました。

 

ここから地平の彼方に日本があります。日本人がいて、皆様への敬意と、友情を抱いています。日本の私たちがみな大好きなフィギュア・スケートの浅田真央選手が、お国のデニス・テン選手に敬意と友情を抱いているようにです。

 

このように、フィギュアスケートを通してテン選手が国に残してきた功績というものには計り知れないものがあります。ひとりの人間の並々ならぬ努力が国のための活力に繋がること。愛する国のために尽くしたいという大きな夢と責任感。これらはデニス・テン亡き今も永遠に語り継がれることでしょう。

 

カザフスタンの英雄であり、国の宝を失ったカザフスタン人の方にとって、このようなかたちでテン選手とお別れをすることは辛く、悲しく、やりきれないお気持ちかと思います。それでも、彼が築いてきた功績は誰にも消すことは出来ません。例え彼の命が消えてもです。この偉大なる英雄の素晴らしく尊い宝が、未来永劫カザフスタンに生き続けますよう祈ります。

 

ありがとう、また会う日まで

ここ数年はケガに悩まされ、満足のいくような結果が残せなかったテン選手。

色々トラブルも抱えたりして、忙しい日々を送っていましたね。

 

それでも常に努力、努力で、もう努力の塊のような彼がなぜ殺人なんかで亡くなってしまわなければならないのか、どうしてこんなにも頑張っている人が殺人なんかで逝ってしまわなければならないのか。ただの凡人である私が当たり前のように、こうして生きていることが不公平な世にすら思えるほど無念です。

 

今、改めてテン君の写真を振り返って見ると、全部が全部ほっこりするようなものしかありません。

 

皆が良い笑顔で写っている。

 

それだけ人望の厚い選手でしたね。

 

テンくんほど世界中のフィギュア関係者と交流のある選手はいないんじゃないかというくらい、皆の友人だったテンくん。

 

きっとこれからも、姿は見えなくとも、リンクにテンくんは立ち続け、笑っているのだと思います。

 

今まで素敵なスケートと思い出をありがとう。

 

カザフスタンから世界のトップスケーターが続くこと、テンくんの夢が叶うことを日本のファンはずっと応援すると思います。

 

だからその心配はしないでくださいね。

 

ありがとうテンくん、また会う日まで、さようなら。

 

天国ではきっとケガも体も元通りのはず。好きなだけスケートを滑ってくださいね。

 

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Denis Ten (@Tenis_Den) | Twitter