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中国王朝 よみがえる伝説 悪女たちの真実 楊貴妃

2017年2月22日にNHKBSプレミアムで放送された「中国王朝 よみがえる伝説 悪女たちの真実 楊貴妃」のまとめと感想になります。


 
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楊貴妃の誕生

楊貴妃の名は玉環といい、蜀の国(現在の四川省)で下級役人の娘として育ちました。やがて玉環は成長すると、都 長安の近くの大都市で踊り子になります。その美貌はたちまち評判となり、皇帝 玄宗の妃 武恵妃の目に留まると、宮廷に入り、17才の若さで武恵妃の息子寿王の妃となりました。しかし息子の妃のあまりの美しさに惹かれた玄宗は息子から玉環を奪ってしまうのです。この時、玄宗は60才で玉環は26才。玉環は間もなく貴妃という称号を賜り、"楊貴妃"と呼ばれるようになりました。

 

 

妃の美貌に溺れる日々

当時の長安は100万人近くが住む世界最大の都市でした。シルクロードとの交易で経済は繁栄し、文化面でも絶頂期を遂げ李白杜甫などの詩人が活躍しました。

楊貴妃は躍りや歌が上手で頭の回転も早く、気配りも人並み優れていたと言われています。楊貴妃はこうした皇帝を楽しませる芸術の才能を持ちながらも、巧みな気配りで人を惹きつけることにも長けていたのです。すっかり愛欲に溺れた玄宗は次第に政治を疎かにするようになっていきました。

 

 

この世を謳歌する楊一族

楊貴妃玄宗の寵愛を得たことで彼女の一族も次々と取り立てられました。3人の姉は高い地位を与えられ、皇帝から豪華な屋敷を手に入れると、贅沢な暮らしを送るだけに留まらず、宮廷の人事にまで口出しするようになりました。さらに一族の男たちも宮廷内での要職を得ていき、その中でも楊貴妃の又従兄弟にあたる楊国忠は宰相にまでのぼりつめました。何とこの楊国忠、故郷では賭博に明け暮れてばかりの男でしたが、皇帝に取り立てられてからわずか7年で宰相になると、宮廷内を牛耳り出し、賄賂で私腹を肥やすようになります。

こうして権力を欲しいままにする楊一族。しかし、755年、大きな反乱が起こります。"安史の乱"です。楊一族を除けと兵をあげたのは武将 安禄山長安を陥落させると自ら皇帝を名乗り一時期唐を支配します。繁栄を極めていた都 長安はあっという間に荒れ果て、その光景を前に杜甫はあの有名な詩をうたいます。

国破れて山河在り
城春にして草木探し

都の荒廃を嘆く杜甫は反乱までの経緯を振り返り、原因は楊貴妃にあったと厳しい目を向けたのです。

 

 

破滅への幕開け

実は玄宗が幼い頃の宮廷は激しい混乱の中にありました。君臨していたのは中国史上唯一の女帝 則天武皇。彼女は息子の中宗から権力を奪い皇帝となっていました。彼女の死後、今度は中宗の妃 韋后が中宗を毒殺し権威を奪おうとします。これに対し玄宗のおば太平公主が韋后を殺害。女性たちが皇帝を蔑ろにし、権力争いを繰り広げた中、その混乱を父と共に収めたのが玄宗でした。

この事件をきっかけに女性を恐れた男性たちは「男子居外 女子居内」つまりは"男に外を任せ、女は内を守るべし"という儒教の考えを国に深く根づかせていくことになります。これが後に国を破滅する要素となり得るとは知らずに……。

 

 

安禄山楊国忠

楊貴妃玄宗の運命は安禄山楊国忠という二人の人物によって大きく変わりました。まずは安禄山の歩みから見ていきます。

 

安禄山

安禄山はもともと玄宗の宮廷につかえた軍人でしたが、その執事が唐書に"胡人(以下ソグド人)"と記されています。唐はシルクロードを通して東西の交易が栄えた時代でした。長安から西は遥かローマまで続くシルクロード。その中継点であるサマルカンドなど中央アジアで活躍したイラン系の民族がソグド人です。近年、西安では様々な遺跡からシルクロードにかかわる物が発掘されているそうです。こうしたことから、最近の研究ではシルクロードの交易を支配していたのはソグド人だったと言われています。

では安禄山が実力者となった理由は何か見ていきたいと思います。その背景には玄宗がとった異民族政策にありました。唐は建国以来、異民族の侵入に悩まされていました。それに対処するため玄宗が注目したのが国境をまもる軍司司令官"節度使"です。これに漢民族だけでなく、軍司に秀でた異民族も登用したのです。異民族の力で異民族を征す、その一人として北京の東 平盧の節度使となったのがこの安禄山でした。

以後、安禄山は宮廷の中で着々と実力をのばしていくことになります。そのきっかけとなったのは746年、楊貴妃が妃となった3年目の春、安禄山玄宗のもとを訪れたときのことでした。彼が楊貴妃の前に跪き挨拶をすると、当時挨拶はまず皇帝からするのがしきたりだったため玄宗はその非礼を強く咎めました。すると安禄山は「ソグド人のしきたりでは先に母に礼をすることになっています。私はそれに従ったのです。」と答えました。すると玄宗はソグド人流の最上級の礼をもてなしてくれたと安禄山をすっかり気に入ってしまいます。さらにこの時、玄宗安禄山による"楊貴妃の養子になりたい"という申し出を受け入れてしまいます。こうして安禄山楊貴妃の14才年上の子どもになることに成功しました。

この安禄山を主役の一人とする宮廷での権力争いが、やがて唐王朝を破滅へと導いていくことになります。

 

次に安禄山の争い相手となる楊貴妃の一族、楊国忠について見ていきます。

 

楊国忠

2015年、楊一族の故郷である蜀の国(現在の四川省)で新しい事実が明らかになりました。長安から蜀の国まで続く街道で巨大な唐中期の磨崖仏が発見されたのです。磨崖仏がつくられたということは、この通りが大きかったことを示します。街道の先にある蜀の国は絹や米、塩の産地でした。この道はかつて楊貴妃の好物だったライチを運ぶためのものだと考えられていましたが、それは目的の一つに過ぎず、本当は長安と蜀との物産や情報の流通に使おうとしていたことがわかりました。

蜀は楊一族の故郷でもあり、学のない楊国忠には自分を支える基盤が必要でした。その時支えとなったのが蜀の人脈です。蜀側も彼を通して地位を高めたいという共通認識でありました。金銭勘定が得意だったことで玄宗に徴用された楊国忠は蜀との交易を通して自らの経済基盤を強化していきました。そして政敵を次々と追い落とし安禄山に対抗したのです。

 

 

異民族が呼び起こしたもの

玄宗の時代の都には日本からの多くの遣唐使も訪れました。2004年、中国で亡くなった遣唐使墓誌が発見され、そこには日本人の井真成(いのまさなり)の名が綴られていました。

"彼の才能は天から授けられたものと称えられ、生まれながらに優れていた"

彼が亡くなった時、玄宗はその死を惜しんで特別な扱いで葬ったとされています。このように、彼の他にも様々な外国人が玄宗の宮廷では活躍していたことがわかっていますが、そこには地理的にも国際化せざるを得なかったことが見えてきます。しかし、玄宗の時代に国際化が進む一方でそれに抗う空気も広がっていました。

唐の時代の法律の注釈書には、交易についての法律の中で異民族のことを"化外人"と記してあります。化外人とは儒教の教えに従わない野蛮な人たちという意味の差別用語で、異民族に対する強い警戒心が伝わってきます。

異民族への寛容さと反発が同居する玄宗の宮廷。それは楊貴妃一族を描いた謎の絵からも窺えます。


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(画像はすべてWikipedia)

こちらは「虢国夫人遊春図」という楊貴妃の時代の風俗が描かれた貴重な風俗画です。ちょっと大きい画像が中国のサイトからしか見つからず用意できなかったのですが、先頭で馬を率いる男装した人物が楊貴妃の姉の虢国夫人と思われています。こうした服装は異民族のファッションで当時の流行でした。しかし、実はこの絵の女性は虢国夫人ではないという考えもあります。それについて説明してくださったのは奈良橿原考古学研究所所長の菅谷文則さん。菅谷さんはその理由として、虢国夫人が男装をしていたという資料がないことと、(これもまた分かりにくいのですが)身分の高い女性を示す馬のネックレスをした方の女性が虢国夫人ではないのかということをあげています。ここで大切なのは、虢国夫人は男装などしていないのではないかという新たな考えです。合わせて次の絵をご覧ください。


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「唐人宮楽図」という唐の時代の宮廷の女性たちを描いた絵で女性たちは、頬を赤く塗り、額には花鈿と呼ばれる模様を描いています。これらはインドなどシルクロードから伝わったメイクで、当時宮廷では西域のファッションやメイクが流行していました。ところがこの絵の虢国夫人はメイクの痕跡がなく素顔で、漢民族の伝統衣装を身につけています。ここから読みとれるのは、"なぜ漢民族の美しさを、異民族の美の基準に合わせなければならないのか"という民族としてのプライドです。おそらく虢国夫人はこうした異民族ファッションを好んでいなかったと推測できます。高位高官の夫人がそのような思想を持ったらどうなるでしょうか。それは社会である一定の力になったのではないかと言われています。

 

 

そして動き出す歴史…

楊国忠がさらなる権力のために取り除かねばならなかったのが、異民族であるソグド人の安禄山でした。安禄山は3つの節度使を兼ね15万の兵力を動員できる実力者になっていました。楊国忠安禄山を落とし入れようと玄宗に何度も告げ口を繰り返すようになります。

安禄山は必ずや反乱を起こします!」

これを知った安禄山玄宗に拝謁、異民族の身でありながら高い位を与えられたことに感謝すると共に楊国忠の妬みで窮地に追い込まれたと涙ながらに訴えました。安禄山の巧みな言葉に玄宗の信頼は揺るぎません。一方、楊国忠は財力で強力な派閥を作り宰相にのぼりつめていました。こうして二人の激しい争いは留まることを知らずに動き出していったのです。

 

 

動き出せない歴史

自らの一族を率いる楊国忠、自らの養子でもある安禄山。二人の対立の中で楊貴妃は宮廷でどのように行動したのでしょうか。当時は則天武皇のことがあり、女性が表に出ることが許されない時代、楊貴妃は政治の話を聞くことさえできない状態でした。自身の知らぬ場で何かが決定し、動いていく。もしこの時女性にも政治を行う権利があったのなら歴史は違う方向へ動いたかもしれません。

楊貴妃が宮廷に入ってから10年後、安禄山楊国忠の争いは決定的となります。玄宗は信頼する安禄山楊国忠と並ぶ宰相に取り立てようとしました。ところがこれに激しく反発した楊国忠玄宗に「文字も書けない安禄山を宰相にすると唐王朝は周辺の異民族から軽蔑されます!」と忠告します。これにより、今までは楊国忠の告げ口を聞き入れることのなかった玄宗ですが、この時ついに安禄山の昇進を見送ることにしたのです。

 

 

逆襲、そして崩壊へ

失意の中、任地に戻った安禄山は部下と共に兵をあげ反乱を起こしました。反乱軍の兵は15万。戦いになれた安禄山の軍は唐の軍を次々と破り、都 長安に攻め入ります。玄宗楊貴妃と一族を引き連れ楊一族の拠点蜀へと脱出しますが、その途中玄宗を守る兵たちの不満が吹き出します。まず反乱の原因は楊国忠にあると彼を殺害、さらに一族を次々と手にかけた後、ついには楊貴妃も殺すように玄宗に迫ります。

玄宗楊貴妃に罪はないと庇いますが兵の怒りは治まらず、結局楊貴妃の命を差し出します。

 

楊貴妃38才のことでした。

 

破竹の勢いを示した反乱軍でしたが、間もなく安禄山が内紛で殺されたことをきっかけで弱体化。やがて玄宗は勢いを取り戻した唐の軍と共に長安に戻ります。しかし都 長安がかつての繁栄を取り戻すことは2度とありませんでした。

 

 

唐帝国を傾けたとされる楊貴妃。その生涯は王朝が興亡を繰り返す歴史の中で君主の戒めとして語り継がれていくのでした。

 

 

感想

実はこの歴史の核となる部分は現在の世の中で起きていることと変わらない気がします。よく歴史は繰り返すなんて言いますが、異民族や宗教に対する問題なんてまさに同じですよね。告げ口外交みたいなやりとりまでありますし(笑)やはりこの問題は人類にとって永遠のテーマなんでしょうか。

悪女と呼ばれた楊貴妃も美貌を持ったあまりにこんな人生を歩まなければいけなかったのかなとも思います。楊貴妃は最後、玄宗に命を差し出された時「死んでも恨みません」という言葉を残したそうです。まるでいつかこの日が来ることを覚悟していたのでしょう…そして自身が歴史の渦の中で完全完璧なる悪者にされることも悟っていたでしょうね。

もとを辿れば権力争いに狂った者たちの破滅の繰り返しと言えますが、大国というものには、それだけ大きな問題に悩まされ、また役割も求められることで常に限界と戦わなければならない難しさがあるのだなと感じました。

 

また、中国ではよく歴史上人物の像にイタズラをすることもあるそうで、楊貴妃像もそんな経験があったとかいうニュースを以前目にしたことも思い出しました。美人はいつの世も大変ですね…。

しかしながらこの楊貴妃、実は政治には介入していなかったということもあり、良い人説なんかもあって今でも謎めいた魅力のある女性ですよね。美人一人の存在で目の前が見えなくなっちゃう玄宗さんも凄いけど、人って皇帝という立場でもそんなもんなんですかね?!私にはわからない不思議な世界です。

とにかく上に立つ人間の考え一つで、国の方向がこんなにも左右されるということが歴史のすべてですね。だからこそ国のために判断し、動ける人材を社会が生み、育てることが一番大切なんだと思いました。

 

以上でおわりになります。最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

フィギュアスケートはファンも世代交代?問題化する観戦マナー

フィギュア観戦ファンの困った行動、かつては松岡修造もマナー違反スレスレの声かけ

週刊女性PRIME 2/22(水)より一部抜粋

「今や日本で最も人気のあるスポーツのひとつ。昨年3月に行われた『世界フィギュアスケート選手権2016』の平均視聴率は16・3%で、羽生結弦選手の出番には瞬間最高視聴率25・1%を記録しました」(スポーツ紙記者)

 羽生のほかにも宇野昌磨宮原知子など、男女ともに有力な日本人選手がいて、応援にも力が入る。でも、最近ではちょっとマナー違反のファンも目立つんだとか。

「お目当ての選手の出番が終わると、途中で帰る人がいます。昨年の全日本選手権で行われたエキシビションはひどかったです。宇野選手の出番が終わった途端、次に滑る宮原選手を見ずに2割くらいの人が帰ってしまいました。出場する選手全員の演技を楽しむのが本来のマナーなんですけどね……」(ファンの女性・Aさん)

 以前はスポーツとして節度のある応援だったものが、選手をアイドル視するファンが増えたことで、変わってきたらしい。

「バナーという応援旗のようなものを勝手にデザインして、ネットで配布する人もいます。それだけならいいんですが、応援席でバナーを配って歩くのは困りますね。無理やり手渡されたこともありました。応援を強制されると嫌な気分になります」(前出・Aさん)

 ノリを勘違いしている若いファンもいる。

「'14年の世界選手権の会場に、クマのプーさんの着ぐるみを着た女性2人組がいました。禁止されているわけではないのですが、さすがに浮いていましたね。選手の名前や顔が書かれたうちわを持って応援する人もこの大会から急増しました。私は、もともと羽生選手のファンだったのですが、こういうファンと一緒にされるのが嫌で、彼を応援できなくなってしまいました……」(ファンの女性・Bさん)

 サッカーや野球など他のスポーツとは違って、フィギュアは演劇を見るような、静粛な雰囲気で行われる。その中で、着ぐるみやうちわを使って応援すると、選手側からも目につくので、選手の集中力を削ぐおそれがある。

引用元 Yahoo!ニュース http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170222-00009135-jprime-ent


これ前からファンの間では噂されていたことではありますが、私もここ数年のアイスショーや試合を観て変わったなーと思うことは多々あります。

私自身「これはちょっと…」と最初に思ったのはソチオリンピック後のFaoiですね。

私は毎年ステファン・ランビエールを観るためにこのショーには必ず行くのでチケットは早めに購入するのですが、この頃からチケットが手に入らないという人が急激に発生し、ツイッターアイスショー会場の入り口ではチケットを譲ってほしいファンで溢れかえっていました。

私は「あれ~?毎年こんな凄かったっけ?」と思いつつも、まぁこれも羽生効果の影響かな?くらいにしか思っていなかったのですが、やがてネットである書き込みを見るようになってからはとてもガッカリしました。

それはチケットの"転売"です。アイスショーのチケットはそれぞれのショーや席にもよるのですが、Faoiの場合、前列の席で約2万前後となっています。しかし転売チケットではそれが18万とか(もちろんそれ以上も)凄いことになっていました。

イヤイヤ酷いでしょ…よくアーティストのライブでこういう問題は聞くけど、「フィギュアスケートにまでこの問題が及んでくるなんて!」と衝撃でした。そして本番当日、会場に行ってさらに驚いたのは転売者がチケットを買い占めたせいかわかりませんが結構良い席がチラホラ空いているんですよね…。まぁ普通にあんな高値で買える人なんて少ないですよ。どこのセレブだよって話です。会場の外では純粋にショーを観たくてケットを譲ってほしい人もいるのに、もったいなさすぎです!

※補足しておくと、チケットを転売しているのは、昨今のフィギュアブームに目をつけた悪質な業者です。スケオタがするわけないですよね。

 

また、前列いる観客の中には驚くことに、明らかにスケートになんて興味なさげでペチャクチャペチャクチャずっーと話していたり、公演中に集団で立ち上がってウロウロしたりする人もいて、観ないのなら席を替わってほしいと真剣に思いました。その他にも撮影禁止の場で堂々とスマホで撮影し、ショーの様子を実況中継する人やフィナーレになると後列から前列までやって来て視界を防ぐ人なんかも増えてきてとても残念でした。

私は別に観客が居眠りをしたり拍手をしないのは、高いお金を払って観にきている本人のショーに対する評価として全然構わない行為だと思います。もちろん、帰りの交通機関の都合や事情があっての退席も仕方ないことだと思います。

しかし公演中に無意味に席を離れウロウロするのは周りの迷惑を少しでも考えれば"違う"と思います。自分のお目当てのスケーターでなくても後ろの席の方にとっては違うかもしれません。それなのに演技中に遠慮なしに目の前を塞がれ、雑談されたら不快になると思いませんか?こういった迷惑を考えない方に前列を独占されると辛いものがあります。

 
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評価は"応援第一"であってほしい

最近は試合でも気になることがあります。確かに今は日本人選手が強いし、人気です。日本人選手の演技後にはたくさんのお花やかわいらしいヌイグルミ、羽生選手にはプーさんがリンク一面に広がります。

しかし今では、そのプレゼントとフラワーガール・ボーイの数の釣り合いが取れなくなっているように見えます。リンクを去るスケーターの足元も安全であってほしいですし、(ヌイグルミが体に当たっちゃった例もあったので)そろそろ何かしらの対策を練る必要があるのではないでしょうか。

(プレゼントは一人(スケーターひとりに対して)ひとつまでの制限をかける等)

また、過去には演技中に異物が落ちていたなんてこともありました。リンクがキレイであることは、スケーターにとって何よりも大切なことです。すべてのスケーターに与えられる条件がフェアであってほしいという願いは、すべてのファン共通です。その点を含め、観客も運営側もプレゼントの扱いには緊張感を持たなければいけません。

個人的には、素晴らしい演技に対しての評価は、拍手やスタンディングオベーションで十分伝わると思います。その他のプレゼントは、試合前から特別のスケーターあるいは、良い演技をしたスケーターに向けて用意された〈日々の気持ち〉や〈祝福〉ですから、アイスショーやお手紙でその想いを届けられれば一番良いのではないかなと思います。

いまやお花やヌイグルミは人気者の証と言ってもいいでしょうね。しかし、基本的に試合とは勝負を見守る場ですので、拍手やスタオベという姿勢でも観客の心は届くはずです。

多くの海外スケーターたちが「日本のファンは自分たちをホームのように受け入れ、応援してくれる」と言ってくれているように、これからもスケーターの皆さんが気持ちよく滑れるような雰囲気作りをしていけると良いですよね。

 

 

なぜこんな事態になったの?

昔は違ったのに…なぜ今はこんな状態になっちゃったの?と嘆く方もいらっしゃると思います。スケーターと同じようにファンも世代交代しちゃったのか?という意見も目にしました。

しかし、マナーの悪いファンというのは今と限らず昔からいましたよね。別に誰のファンだから悪いとか良いとかはないと思います。完全に個人の問題。それだけ日本のフィギュアスケート界が有望なスケーターを絶え間なく生み出し、ポピュラーな競技になったが故、様々なスケーターに様々なファンが生まれ、それぞれの中にちょいとアレレな問題が起きてしまうだけなんだと思います。

 

実際に、試合やショーと限らずネットで暴れるファンだって立派なマナー違反に含まれますしね。女子なんてもう何年も前から酷いじゃないですか!

それでも色んなところからファンが増えていくのはありがたいし、競技人気の活性化は嬉しいことなので、スケーターをアスリートとしてリスペクトしながら、迷惑をかけずに応援していけたらベストですよね。

 

 

ちなみに

上のニュースサイトの松岡修造さんの件は、過去のオリンピックで村主選手の演技前に「光を放て、村主~!」と声をかけたという内容ですね。うーんこれは…完全に人にもよるかとも思いますが、気が散る人は散るだろうし、励みになる人はなるんだろうから判断は難しいかなぁ。そう考えるとやはり拍手や歓声など自然発生的な応援が一番無難ですね。それにしても松岡さんの台詞がなんとも言えないセンスです…。

 
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まとめ

では、どんな風に観戦していけばいいかについて。私も偉そうなことは言えませんが最低限のルールとしてまとめると

 

①演技中は静かにする

②お気に入りの選手のライバルに暴言を吐かない

③国際競技会や国内選手権はもちろん、写真撮影が禁止されているアイスショーではルールに従う

④演技中の座席への移動(トイレなど)は基本的に休憩中にする。

⑤応援バナーの設置は大会主催者のルールのもと、他の観客の迷惑にならないようにする。

⑥花束やプレゼントは、中身が分散しないように準備してから投げる。

⑦見えにくいからと立ち上がったり、前のめりにならない!そんな時はオペラグラスを使いましょう。

⑧選手の生活の妨げになるような行為(ホテルで出待ち・大会期間追いかける・サインや写真撮影で長時間拘束)はしない

 

以上が皆が気持ちよく観戦できる最低限のルールかな?と思います。他に重要事項があったら、それは多分私の抜けなので申し訳ありません(笑)

 

とにかく大切なのは、楽しく平和に応援していきましょう!と言うこと。きっちり応援してスケーターには競技だけに集中できるような環境にしたいですね!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

メディアから見える北朝鮮の真実とは

 最近テレビでは北朝鮮について様々な報道がされています。今回はその中で、私が感じたことや印象に残った内容をまとめて紹介したいと思います。


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突然ですが、皆さん「太陽の下で―真実の北朝鮮―」という映画をご存知ですか?

 

 

あらすじを載せると…

8才のジンミは模範労働者の両親とともに平壌で暮らしている。ジンミは金日成の生誕記念「太陽節」で披露する舞踊の練習に余念がない。エリートの娘を持った両親は仕事仲間から祝福を浴び、まさに“理想の家族”の姿がそこにはあった。ところがドキュメンタリーの撮影とは名ばかりで、“北朝鮮側の監督”のOKが出るまで一家は繰り返し演技させられ、高級な住まいも、親の職業も、クラスメイトとの会話も、すべて北朝鮮が理想の家族のイメージを作り上げるために仕組んだシナリオだった。疑問を感じたスタッフは、撮影の目的を“真実を映す”ことに切りかえその日から、録画スイッチを入れたままの撮影カメラを放置し、隠し撮りを敢行するが…。

引用元 「太陽の下で―真実の北朝鮮―オフィシャルサイトより」http://taiyouno-shitade.com

 

この映画は、ヴィタリー・マンスキー監督による北朝鮮平壌で暮らす人々の日常生活を追ったドキュメンタリーなんです………と言いたいところなんですが、実はこの映画には、あらすじの通りある秘密が隠されています。

 

それは当初、平壌で暮らすある家庭の日常を撮影しようとした時に感じた様々な違和感から発覚しました。

 

映画の撮影中に何度も北朝鮮側からNGを出され取り直しを要求される家族たち…。実際にはありもしない嘘の設定と、ドキュメンタリーのはずなのに何故か用意された"台本"の存在。

そんな奇妙な光景を目の当たりにしたマンスキー監督は、ドキュメンタリー映画を撮影する予定を中断し、急遽この不自然な撮影現場の様子を伝えるため隠し撮りをしたのがこの「太陽の下で―真実の北朝鮮―」になります。

 

 

8才の少女ジンミちゃん

映画に出演する8才のジンミちゃんは北朝鮮の"エリート"と言われる「朝鮮少年団」の一員です。ジンミちゃんのお父さんもまた、北朝鮮では超エリート層しかなれない"ジャーナリスト"という職業なのですが、映画では北朝鮮側の演出により職業:縫製工勤務と変えられ、同じくお母さんも乳製品工場に勤務していることにされています。なぜこのような嘘の設定にされるのかについては、"北朝鮮ではエリート層の上流階級でなくても、こんな裕福な暮らしができるんだよ"と言う国力をアピールするためと言われています。

映画には、家族3人で食事をするシーンがあるのですが、そこではお父さんがキムチの偉大さを語り、それに対してジンミちゃんも反応するという流れがあります。しかしこのシーンの台詞は何とも不自然で「キムチは朝鮮固有の食べ物だ」とか「1日に必要なビタミンが全部含まれている」とか「老化やガン防止にもいい」などというようなとにかくキムチは素晴らしい食品だという内容が含まれています。さらにこのシーンでは撮影中に何度もNGを出され、もっと楽しそうに笑いながら会話するように求められるのです。

 

日本で言うと納豆やわさびを食べながらお父さんが「納豆は健康に良くて偉大だね!」とか、娘が「わさびには殺菌作用が含まれているんだよ」と会話し、笑いが広がるのが日常の食卓風景だということです。和食は素晴らしいものとアピールしなさいと強要されているみたいなものです。これが家族団らんのシーンと言えるのか…。

 

これはまだほんの一部分で、例えばジンミちゃんのお母さんが勤務する工場では、撮影中に職員全員が満面の笑みで祖国のために働く喜びを表現することを求められ、北朝鮮当局の合図と共に全員が無表情から一転、精一杯の作り笑顔を浮かべる胸が痛くなるようなシーンもあります。

また8才のジンミちゃんも"本当はケガなんてしていない友達"のお見舞いに行くシーンなんかを撮られたりしています。

 

 

最後の涙の意味は?

こうした撮影が1年続いたある日、1回だけ北朝鮮当局の監視がつかない日がありました。マンスキー監督は、すかさずジンミちゃんに「将来に期待することは何か」とインタビューを取るのですが、ジンミちゃんは言葉につまり目から涙がポロポロ溢れ出てしまいます。やっと出た言葉は北朝鮮でお決まりの忠誠心を表す言葉だけでした。

 

 

演技でできた世界

ジンミちゃんの最後の言葉はもちろん本音ではなく、国から強要された忠誠に過ぎません。以前何かの番組で見た北朝鮮の取材でも、監視がない場面では北朝鮮の人たちも普通の会話をして盛り上がっているのですが、いざきちんとした撮影に切り替わると、私たちが普段目にする北朝鮮の決まり文句「我らが同志偉大なる将軍様は~」と語り出すんですよね。あれはもうそうしないと、この国では生きていけないという本能で演じているのでしょうね。北朝鮮では10才くらいになると自己批判をしたり互いについて批判しあうといったシステムがあり、そこで相手に「忠誠心が足りない!」と指摘されると、それはもう大変なことになるそうです。

 

 

脱北者の現在

こうした環境の中から耐えられず脱北する者も後を絶ちません。かつて脱北者と言えば貧困の餓死状態から死にもの狂いで逃げてくるイメージでしたが、現在は北朝鮮の中でも富裕層がブローカーを使い脱北するケースが多いそうです。

なぜそんなことが出きるのかというと、国境警備員たちも日々生きていくための食料を確保するためにはお金が必要で、こういった脱北者からのお金も重要な賃金になっているからなんですね。北朝鮮はあのパレードで有名な兵士たちでさえ栄養失調だそうですから生きていくためには何かしら行動しないといけない状況であるとも言えます。これでも一応食糧事情はまだマシになったそうなんですが…国の兵士までがそんな生活をしているなんてあまりにも過酷過ぎますよね。

 

また、悪質なブローカーにより中国に送られ望まない結婚をさせられる女性も多くいます。結婚後は奴隷扱いをされ暴力を奮われて、出産後に逃げ出す人もいるとか…。

中には脱北できずに国に忠誠を誓えないまま暮らす人もいます。そのような人の本音が知られてしまえば強制収容所が待っていることも恐怖の一つです。

 

 

北と南の統一

北朝鮮の数々の問題について韓国はどう思っているのでしょう?金一族が操る崩壊した国家とは距離を置きたいのでしょうか?中には同じKoreaで恥ずかしいなんて口にする人もいます。それとも南北が統一すれば偉大な国になる!と思っているのでしょうか?

統一についてはドイツでさえ長期の困難を強いられたのですから、こちらがもしそうなれば、ドイツとは比較にならないほどの困難が待っているでしょうね。そもそも北と南ではもともと民族が違うんじゃないか?というほど今は見た目も思想も全く別に思えてなりません。

 

反日教育に関しては韓国の方が一般国民レベルで浸透、洗脳?が酷い気がしますが、北朝鮮はトップと国民の間では既にかなりの差があるように感じ、韓国ほどの勢いはないように思えます。果たして脱北した人たちは韓国に馴染むことができているのかも疑問なところであります。

 

 

まとめ

金正男暗殺により世界中が揺れている今、この先北朝鮮はどうなるんだろう?と思いながら今回、数々の報道をもとに感じたことをブログに書きました。

正直、北朝鮮の話題が出る度に思い出すのは、横田めぐみさん含める拉致被害者のことです。子どもの頃に偶然横田さん夫妻による拉致被害者の署名活動を目にしたことが印象に残っているからなのか、その時から何だか他人事には思えず、ずっと気になっている問題でもあります。総理大臣が変わる度に何とかならないかと思いますが、年々国の状況は悪化し、難しくなっていくのが現状です。そして今回の暗殺ニュースを聞いて、ますますこの問題が遠のいていくような気がします。横田さん夫妻もかなりご高齢になっています。何とか拉致被害者の問題が1日も早く解決することを願います。

 

今までは「拉致とミサイル実験してくる国」くらいの感覚で、国民については深く考えていなかったのですが、想像以上の環境がそこにはありそうです。

果たして自由が良いことなのか、そうではないのかは分かりませんが当たり前の幸せとは何かを改めて考えさせられるテーマであると感じました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

四大陸フィギュアスケート選手権2017 まとめ

2017年四大陸フィギュアスケート選手権男女シングルフリーの総まとめになります!まずは女子の総合結果から。

 

【女子 総合順位】

1位 三原舞依 200.85

2位 G・デールマン  196.91

3位 長洲未来 194.95

4位 K・オズモンド  184.17

5位 チェ・ダビン  182.41

6位 マライア・ベル  177.10

7位 李子君 177.05

8位 E・トゥルシンバエワ 176.65

9位 樋口新葉 172.05

10位 本郷理華 167.42

 

三原選手と未来ちゃんはPB更新おめでとう!以下は気になった選手のフリーの結果と感想になりす。

 

 

三原 134.34 72.3 62.04

まずは三原選手初出場初優勝おめでとうございます!最初から最後までプログラムの中に自然にジャンプが溶け込んだ余裕のあるスケートでした。三原選手はこれぞ正統派スケーターって感じな滑りで見ていて気持ちが良いですよね。そして三原選手の何よりの強みだなと思うのは自分に足りないものを知り、身につけていこうとするひたむきさ。今回PBとなりましたが、まだまだ点数アップできる要素はあるので、どんどん上を目指して頑張ってほしいです!

 

未来132.04 69.81 62.23

未来ちゃんメダル獲得おめでとう!フリーを終えた後回転不足がついて点数がのびないと思っていたのか、得点が発表されたとき凄く驚いていましたね。逆にノーミスしても期待できないことが当たり前になっちゃってるのかな…と心苦しかったけどPB更新だったので今大会が未来ちゃんにとっての来季への励みとなったら良いなと思いました。

 
オズモンド 115.96 55.25 64.71

もの凄く痛そうな転倒の仕方をしたので、どこかケガをしていないか心配です。オズモンド選手はフリーを苦手としていますが、そんな中で失敗をしてもリンクを去るまで笑顔を忘れない姿はとても素晴らしいと思います。それは三原選手も同じで、演技が終わってもリンクを去るまではずっとエレガントであろうという落ち着いた姿は見ていて美しいですよね。最近は何だかよく泣く選手や、演技後すぐに振り付けを崩し不機嫌になる選手が増えた中で、チャンピオンになるスケーターというのはこういう演技に余韻残す器を持つ人であってほしいと思いました。

 

トゥルシンバエワ 109.78 52.13 59.65

絶対に両手あげない方がジャンプもクリーンに決まったと思うだけに残念です。今はメドベちゃんがタノジャンプで点数を稼ぐのでやたらとタノブームになっていますが、個人的には見た目が綺麗じゃなくなるから嫌ですね。加点を稼ぐやり方はあれだけではないはずなのに皆が同じになってしまってもどかしいです…。

 

樋口新葉 113.22 57.55 55.67

相当感情のコントロールができていないように見えたので、日本に帰って一度ゆっくり落ち着いて前向きさを取り戻してほしいです。こんなに落ち込むタイプの選手だとは思っていなかったので驚きです。意外とデリケートだったんだね。あまり200点超え!とか無理して自分に目標を設定せずのびのびと滑ってほしいです。もしケガがあるのなら体が一番大切なので無理をしないでほしいです。

 

本郷理華 108.26 50.16 59.1

結果は残念でしたが、全日本と違うのは最後まで諦めず前向きに滑ろうとしたところです。あれは凄く印象が良かったと私は思います。今季なかなか上手くいかなかったけど、フリーの姿を見たら本郷選手なら立ち直れると思いました。お疲れさま!

 

以上が女子の感想になります。三原選手の優勝は日本にとっては、とっても頼もしく嬉しい結果となりました!三原選手には宮原選手と同じような冷静さがあるので、そこが演技の安定感に繋がるのかな?とも思いました。そしてこれからは樋口選手と共に初めての世界選手権となりますが、宮原選手と三人で自由に自分を表現し、今季頑張ってきた成果を存分に発揮できるといいですね。今回上手くいかなかった選手もあと1か月もすればまた調子も変わってくるだろうし、状況も違ってくるのがこの競技なので悔しさをバネにして次に挑んでほしいです。


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 http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLSSXK60522_Y7A210C1000000/ より

 

 

【男子 総合】

1位 ネイサン・チェン 307.46

2位 羽生結弦 303.71

3位 宇野昌磨 288.05

4位 パトリック・チャン 267.98

5位 金博洋 267.51

6位 ジェイソン・ブラウン 245.85

7位 ミーシャ・ジー 239.41

8位 ナム・グエン 237.08

9位 グラント・ホッホスタイン 235.72

10位 閻涵 235.45

 

13位 田中刑事 220.18

 

FS TOP6 順位

1 Yuzuru HANYU 206.67 112.33 94.34

2 Nathan CHEN 204.34 115.48 88.86

3 Shoma UNO 187.77 98.69 91.08

4 Patrick CHAN 179.52 88.94 92.58

5 Boyang JIN 176.18 100.74 77.44

6 Jason BROWN 165.08 79.36 85.72

 

比較すると上位二人のTESがコワイ…。では、男子の感想を見出しつきでザックリいきます!

 

ネーサン、事件です

一人だけ今は平昌オリンピック本番かな?と一瞬思ってしまうくらい圧巻の演技でした。画面からネイサンの集中が伝わってきたのと同時に「あぁ…もうこの人に勝てないわ」という爽やかな迫力を感じました。ポイントは恐ろしいのではなく爽やかってところです。ネイサンからはなんかスマートで爽やかな風を感じるんです。インタビューも謙虚だし、絶対に人気でそう。アメリカもこんな強い選手が出て来たら力入れてくるだろうなぁ。確実に金メダリストとしての器を備えているので日本も覚悟して戦わないといけませんね!ネイサン優勝おめでとう!

 

絶対王者、封印!

多分今回の負け方は相当ショックだっただろうと察します。羽生選手としては今やれる100%を出しての結果だったと思いますからね。最後のリカバリーなんてさすが五輪金メダリストを背負いながら今まで男子フィギュアを引っ張ってきただけあるな、と感じましたもの。何だかフリーの滑りはジュニア時代の必死でスケートする羽生選手の姿を思い出しましたね。もう絶対王者の看板は下げて、今回のフリーのように追いかけていくスタイルの方が本来の力を発揮できるんじゃないかな?と思います。PCSも評価は高いけれど改善できる部分はまだあるように見えるので、そこをレベルアップして経験の差で魅せてほしいです。ここからが正念場だ!頑張れ!

 

こぐまのループ

あんなに小さくて可愛かったこぐまのショーマが実は鬼だった(笑)!何あの4Lo!いつの間にか4回転もズラズラ種類増えてきてるんですけど!アクセルのミスはショートが絶好調だった分フリーは張り切りすぎたのねっと思うことにします。一番良かったのは演技冒頭から動きがキレキレで音ハメ率も正確だったこと。ショーマは試合を重ねるごとに上達していくのがよくわかるし、なかなか他のスケーターにはない表現力を兼ね備えていて魅力的なのでPCSの評価が高いのも頷けます。今回は加点もたくさん付いたし、とても良い経験が積めたのではないかなと思います。

 

鍵盤を弾く指先

ジェイソンが氷上に立つだけでリンクが鍵盤に見えてくる。ジェイソンが舞う姿は鍵盤を弾く指先に見える。そのくらい美しいピアノレッスンでした。感動して泣けたー!!ジェイソンの演技はいつも5回くらいリピートしたくなっちゃうくらい好きです。今のアメリカ男子ネイサンといいジェイソンといい素晴らしいスケーターばかりで実は黄金期なんじゃないですかー?!


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 http://www.asahi.com/sp/articles/ASK2M43Q7K2MUTQP00J.htmlより

 

その他

ちょっと男子のあんな凄い試合見てしまうとネイサンになんて勝てないんじゃない?と思うけれど、ネイサンにも一応アクセルという苦手気味なジャンプありますからね。あと2ループをしないのはもったいないですね。PCSの方でもまだまだ成長中なので、ネイサンに追い付かれる前に皆逃げろー(笑)です。

パトリックのスケートは相変わらず一流ですし、味も出てきて良いですよね。でも、もう少し挑戦的なプログラムも見てみたいなーと思います。

ミーシャは引退するのかな…?というような演技でしたね。SPFPも凄く素敵でしたがミーシャの中で何か決断しているようにも思えてなりません。

 

まとめ

あっという間に終わっちゃいました四大陸選手権。世界選手権ではここにフェルナンデスが入りますし、女子はロシアが仲間入りしてくるので激戦ですよ。コストナーも復帰してますし。コワイ…というより楽しみになってきました。だって順位がよめないんですもん。やっぱり競技はそうでなきゃ面白くありません!新しい風を吹かせてくれた今大会には感謝ですね。海外のコメントを見てたらそろそろメドベちゃんを負かす存在が出てきてほしいとか、三原に期待する、とか三原のスケートはパトリックみたいだ、とか三原ジャンプ上手すぎとかめっちゃ書かれていました。うーん皆さんもフィギュアスケートの金メダル固定ブームの流れには飽きてきたのかな?それでもロシアの壁は高いですが(笑)

 

最後に今大会で気になったことを言って終わりにしたいと思います。

 

「国旗にアイロンかけてーー!!しわくちゃだったよーー!!」

 

四大陸フィギュアの男女SPを愛をこめて解説

2017年四大陸フィギュアスケート選手権から男女ショートプログラムの結果と感想をザックリと書きます。

 

まずは女子から!

 

【女子SP】

1 デールマン 68.25 36.97 31.28

2 オズモンド 68.21 36.42 32.79

3 トゥルシンバエワ 66.87 37.53 29.34

4 三原 66.51 37.31 29.20

5 未来 62.91 32.43 30.48

6 ダビン 61.62 35.56 26.06

7 ベル 61.21 31.69 29.52

8 ジジュン 60.37 31.80 28.57

9 本郷 59.16 29.66 29.50

10 樋口 58.83 31.44 28.39

12 カレン 55.60 26.32 30.28

14 シャルトラン 53.64 26.14 28.50

 
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首位はカナダのデールマン、その次に続くのは同じくカナダのオズモンド、3位はカザフスタンのトゥルシンバエワ、そして4位は日本の三原という結果になりました。

ショートは全体的にミスが見られる大会で、70点オーバーの選手もいないため、やや盛り上がりに欠けたスタートとなってしまいました。ん~個人的にも今のところはこれといってパッとした演技はまだなかったかなぁと思うのでフリーに期待したいです。

 

その中でも三原選手はノーミスの落ち着いた演技で素晴らしいと思いました。ただ点数は予想していたものよりは低めでしたね。PCSが30に届かなかったのは厳しかったかなぁと感じました。

三原選手は上手いのに「何か」がもったいないんですよね。プログラムにもう少し「何か」の手を加えるだけでPCSの評価も全体的にぐんと変わると思っています。例えば髪型を変えるだけでも印象がガラッと違うく見えるかもしれません。

とにかくジャンプも良質でスケーティングもグレイトで、安定感もある選手なだけにそれらを生かした「何か」がプラスされれば宮原選手と二人で日本代表を担ってくれる存在になるんじゃないかなと思います。

その「何か」の部分については私も具体的には上手く表現できないのですが、ホワンとした感じで言うと、三原選手はインタビューからも穏やかな人柄や年齢よりしっかりとした大人な選手だと伝わってくるので、そんな三原舞依の個性が生きるプログラムが見れればいいなといったところです。今は日本人特有の海外勢より若く見えちゃう効果の影響で、どうしてもジャッジからは実際に三原選手が持つ精神面の高さよりもジュニアっぽく映ってしまうのかなと思います。20代にもなると内面がそのまま見た目にも反映されてきますが、10代の頃の外見の大人っぽさってどうしても、内面とは関係なくそれぞれの背丈や顔のつくりとかで違ってくるのでメイクでやれることは限られているし難しいですよね。

 

全体の順位としては、女子は4位までほぼ団子状態ですからフリーまではどうなるか全くわかりません。また、今メダル圏内にいる選手でもフリーが苦手な選手はメダルが危ういといったところでもありますね…。逆にショートが上手くいかなかった選手にも、まだチャンスはあると思うので頑張ってほしいです。

ショートプログラムでも気になったのは樋口選手と本郷選手。この二人の崩れ方はちょっと苦しいものがありましたね。本郷選手は大会出場が急だったこともありますが、樋口選手は韓国に着いてから調子がすっと悪かったみたいなので、今現在でその原因はわかっているのかどうかが心配なところです。

若い選手は技術面だけでなく感情のコントロールが一番難しいのではないかな?と思います。これはどんなベテラン選手でも一度は通る道ですから経験を積んで乗り越えてほしいです。

あとはメダルが難しい選手でも次に向けて、一つでも順位を上げることが大切ですね!

 

しかし、ここにきてカナダは目立ってきてましたねー。来季はパワフル系スケーターの時代になるのかなってくらいパワフルカナダですよ。日本とアメリカは厳しいところですね…。それでもカレンはミスこそありましたがPCSは日本勢より高いです。世界選手権でノーミスされたら少し危険かもしれません。日米3人のショートのPCSを比べても米>日ですからね。

 

表現に力を入れすぎると他が崩れるのもまた難しいところです。樋口選手は今まさにそんな状態な気がしてなりません…。以前はもっと、それこそパワフルカナダのようなパワフルさが持ち味だったんですけど、表現に力を入れ出してからはジャンプやスケーティングにかつての勢いがなくなってしまったように感じます。

樋口選手は、まだ若いので急いで全てを完璧にしようと焦らずに一つ一つじっくりと積み重ねていけると良いなと思いました。

 

また皆のこんなスマイルが見れるといいな
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続いて男子。男子は結果と感想をスピーディーにいきます(笑)

 

【男子SP】 

 1ネイサン
2昌磨
3羽生
4ボーヤン
5Pチャン
6ハンヤン
9ブラウン


11刑事
12ケビン

 

順位関係なくバラバラに書きまーす(笑)

 
刑事 77.55 38.90 38.65

最初の4Sがトリプルになってしまい残念でした。でもこのプログラム好きだから世界選手権ではノーミスでしっかり仕上げて良い結果を出して欲しいです。キスクラでかなり悔しそうにしていたので、フリーはそれをバネに頑張ってくれることを期待します!

マルティネス 72.47 37.23 35.24

モロゾフ振り付けのせいかどことなく安藤美姫流な手の動きアリ(笑)最後のビールマンスピンは相変わらず美しくてgoodです。

ネイサン 103.12 59.58 43.54

ネイサンから色気が出てきて危険です!出だしは曲が流れるのがちょっと早いなと思ったけれど、プログラムが終わるのはもっと早かったです。それくらい素晴らしかった。スコアもついに3桁ですね。時代はネイサンだー!もっと行けー!

 ブラウン 80.77 38.77 43.00

ジャンプミスはあったもののそれ以外は素晴らしかったです。ミスがあっても全体を唯一美しくまとめられる不思議なスケーター。どんな結果の時も笑顔なところが好きです。

羽生 97.04 50.11 46.93

4Sからのコンビネーションが2回転になっちゃったのは痛かったですね。練習でも軸が斜めになっているように見えたので調子がよくなかったのかな?それに筋肉がついたのか少し体つきが大きくなったように感じました。まだまだ金メダルを狙える位置なので最後まで攻め続けて頑張れ!

昌磨 100.28 56.07 44.21

ジャンプの着氷にやや乱れはあったものの大きなミスはなく上手くまとめました。特に4Fはよく堪えたなと思います。バイオリンと管弦楽のためのファンタジーは歴代好きなスケーターが使っていて、何かと良い印象のある曲なんですが、またこの曲から伝説をつくる人が一人仲間入りしそうです。それはズバリ宇野昌磨選手、あなただ(笑)!100点超えおめでとう!

Pチャン 88.46 43.70 45.76

4Tで豪快に転倒してしまいその後もコンビネーションジャンプでミスが続いてしまいました。しかし苦手なアクセルは成功し、相変わらず教科書のようなスケーティングでしたね。若手の中に、こういったベテランらしいスケートが入るとやっぱ上手さが違うなぁと改めて思います。

ボーヤン 91.33 51.26 40.07

得意の4Lz3Tでミスがありましたが、それでも基礎点17.90からのマイナスなので凄い点数ですよね。今季はスパイダーマンのボーヤンというイメージが強くなってて、表現面でもそれだけ力を入れようとしてるのが伝わります。ボーヤンの場合ジャンプに高さがありすぎて着氷が難しそうなのが恐ろしいです。

 
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http://mainichi.jp/graphs/20170217/hpj/00m/050/001000g/4 より「公式練習で国名を間違われる昌磨」

 

さいごに

今日思ったのは、ミーシャはSPの時間内では愛の夢がおさまりきらないのではないか?ということ。それくらい感情こもった演技でしたね。でも何といってもネイサンは凄かった…。あの演技構成で安定されたら恐すぎます。体力ありすぎです。

 

最近はメダリストが固定しているだけに、男女含めてフリーが終わるまでは何が起こるかわからないというこの久しぶりな感じは楽しいです!

 

そんな中、日本勢には焦らずベストを尽くすことだけに集中して頑張ってくれたらな、と思います。

 

ザックリな感想でしたが、読んでいただきありがとうございました。

 

姉のいる男性は◯◯?特性を生かそう!兄弟姉妹の経済学【オイコノミア】

2017.2.15にNHK Eテレで放送された「オイコノミア 特性を生かそう!兄弟姉妹の経済学」のまとめと感想になります。


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突然ですが、皆さんは何人兄弟の何番目ですか?現在経済学では兄弟構成がどんな影響を与えるのかを研究しているそうです。生まれ順の違いにそれぞれ違いはあるのでしょうか?番組で放送されていた内容を大まかにまとめました。

 

 

生まれ順の特性

姉を持った男性は◯◯を好まない

 

◯◯には何が入ると思いますか?あくまでも経済学的に見るとですが、想像つく方はいらっしゃいますか?

 

正解は…

「姉を持った男性は、その他の男性より競争的報酬を好まない」

だそうです。ちなみにこれは「競争が好きか嫌いか判別する実験」からのデータに基づいた結果なんですが、それがどんな実験かというと…

 

4人で迷路を解いてもらいます。そして予め用意しておいた報酬の渡し方を次の2つから選んでもらいます。

①それぞれに出来高
②正解が多かった1人だけに出来高給の4倍

この実験で、①を選ぶ人は競争を好まないタイプであり、姉を持つ男性に多く見られたそうです。その一方、同性同士の兄弟姉妹は競争を嫌がらないことがわかりました。これには同性同士は幼少期から無意識に互いをライバル視し、物の取りあいや両親の関心を独占するためにアピールしているため、競争に抵抗がないことが考えられるそうです。

また、異性同士の兄弟姉妹の場合は片方の性に引っ張られる傾向にあることがわかりました。例えば弟を持った女性は妹を持った女性に比べ競争好きで自信があり、姉を持った男性は優しく協調性のある女性的な性格になりやすいそうです。

 

私は異性の兄弟がいないのでわかりませんが、該当する方は当たっていますか?同性同士の兄弟姉妹がライバル関係になりやすいのは、よくアスリートを例にしたもので聞きますよね。フィギュアスケート浅田舞・真央姉妹も姉妹でスケートを習い、長年ライバル関係でしたし、体操の池田幸雄・直樹兄弟なんかもそうですよね。

ちなみに、姉弟ペアはお姉さんが弟の面倒を見ることにより、弟がお姉さんの影響を強く受けやすいんだそうです。個人的にはフィギュアスケート羽生結弦選手、サッカーの内田篤人選手あたりのエレガントで柔らかい雰囲気がそれに当てはまるかなぁと思います。

 

 

ピア効果

また、兄弟姉妹間の競い合いが互いを高める効果があることもわかっています。学歴が高い兄弟がいると相手の影響を受けて自身も同じようになりやすい等、意識や能力の高い人や集団と切磋琢磨することで、成長することができます。これをピア効果といいます。

例えば水泳選手は1人で泳ぐ時より両側のレーンに競争相手がいる時の方が良いタイムが出やすいそうです。直接競う相手が身近にいることでピア効果が発揮しやすいのでしょう。しかしあまり努力しない兄弟姉妹がいる場合は自分もそれにつられやすく、良いことも悪いことも同様に似てしまうという点では自己管理能力が必要になってきます。


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自分をつくるのは環境?遺伝?

これまでは環境による人格形成を見てきましたが、次は遺伝的に考えるとどのくらい影響があるのかについて慶応義塾大学の安藤寿康教授にお話を聞きにいきました。

安藤教授によると、人間の遺伝率は、パーソナリティー・外向性・神経質さで40%、知能・学力で50%~60%ほどあり、人格形成の上で環境と遺伝は大体半々の割合にあるそうです。

これにより、顔形だけでなく人間の行動や心の動きで絶対にに環境の影響だと思っているものや、教育や自身のトレーニングによって作られていると信じているものが実は結構遺伝の影響を受けていることがわかりました。

行動遺伝学から兄弟姉妹を見ていくと、「絶対優位」より「比較優位」の方に遺伝的要素を感じると安藤教授は言います。「絶対優位」とはその人が持つ周りと比べてずば抜けた才能のことで「比較優位」とは自分の中で得意なことに専念する方が全体の効率が上がるという考えを意味します。

遺伝にしても環境にしても、ひたすら外から一方的に与えられるものではなく、とりわけ環境は自分で選ぶことなど小さい頃はできませんが、年をとると出来るようになります。自分で環境を選んでいくということは、自らが遺伝的特性に合うように表現していくということでもあります。

例えば、Aさんは小さい頃になんとなく小説家になりたいなぁと思っていたけれど、実際はサラリーマンになりました。しかし、ある時ふと昔を思い出し、小説を書きたくなってペンをとると、いつの間にか賞をとり有名人になっていました。なんていう感じで人間はどこかで自由に行動出来るようになるその時がきたら、ある程度の才能に気づいていると遺伝の影響でそちらの方向を目指すというようなことがあるそうです。Aさんは遠回りこそしましたが、最終的には小説家を目指す選択をしたのですから遺伝子の力は侮れませんね。

 

 

助け合うきょうだい

兄弟姉妹間のサポートが離婚やDV、薬物乱用など辛い環境や有害な環境で互いを守る働きをすることもわかりました。兄弟姉妹間が親密な場合にはそれが励みになり成功の後押しをしてくれ、仲が良ければ人生の満足度も高まり経済的にも貢献するそうです。

こうなると「一人っ子はどうなの~?」ってなりますよね。最後に一人っ子について中国で行われた実験について見ていきたいと思います。

 

 

実験!中国の一人っ子政策がもたらしたもの

これだけ一人っ子ばかりだと子どもの性格に影響を与えるのではないか?ということから1979年前後に北京で生まれた一人っ子と兄弟姉妹のいる男女400人を対象に、ある調査をしました。

まず二人一組になってもらい、Aさんに一万円を渡します。Aさんは渡された一万円の中から好きな金額をBさんに渡すことができます。Aさんが渡したお金は3倍になってBさんに渡されます。Bさんは受け取った中から好きな金額をAさんに渡します。ただし、AさんもBさんも一円も支払わなくてもかまいません。

これは「信頼ゲーム」といい、相手をどのくらい信頼出来るかためすものです。二人とも人を信頼する気持ちが強ければAさんは初めに貰った一万円を全てBさんに渡して、Bさんは受け取った三万円を半分ずつに分けるのが二人の利益を最大にする方法なのですが、これを一人っ子にしてみるとリスクもとらず、信頼感も少ない傾向にあることがわかりました。

しかし、これが日本の一人っ子にも当てはまるとは限りません。中国は全体的に一人っ子という特殊な環境のため極端な結果になったと推測されています。

 

 

感想

いかがでしたか?これらは経済学的に見て考える性格なので、全てのジャンルに当てはまることではありませんが、なるほどなぁと思うこともボチボチありました。

でも兄弟姉妹の構成の話になると、上の子より下の子の方が甘え上手とか、第一子はしっかりものとか色々言われますよね。その度に一人っ子の子が「一人っ子ってわがままに見られるからイヤ」ってなりがちだけど、私は一人っ子ほど穏やかで頭の良い子が多い気がします。おそらく親の愛や教育が行き届きやすいのではないかなーと勝手に思ってます。

私は異性の兄弟がいないので、兄か弟がいたらどんな感じなんだれろう?と力仕事が必要な時なんかは羨ましく思ったりもします。それと兄は妹に優しくて、弟はパシりになってくれるとかは本当なの?と妄想したことも数知れず…笑

同性同士の兄弟姉妹がライバル関係になるのはわかります!というか何かと比較しますね。でも大人になると同性の兄弟姉妹って良いですよ~。やっぱり相談相手としては親よりも兄弟姉妹って感じになります。ただ、いくつになっても力関係は上にありますけどね!上はいくつになっても絶対的権力を持っていてコワイぞーというのを私の方から付け足して終わりにします。

 

長くなりましたが以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

アイスダンス村元哉中選手がSNSに投稿した写真に韓国激怒

羽生結弦効果で公式練習から観客で埋め尽くすほどフィーバーしている韓国ですが、さっそく残念な事件がありました。

 

現在四大陸選手権に出場するため韓国に滞在中のアイスダンス日本代表の村元哉中選手がインスタグラムで海辺の写真をアップした際に"Japan sea"と表記したところ、コメント欄が韓国人からの誹謗中傷で溢れかえってしまいました。


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 ※この画像はこの件と関係ありません

 

なぜこんな事態になったのか?

おそらく今回、村元選手のインスタグラムに書き込みをした韓国人は、フィギュアスケートファンとは無関係の人たちだと思われます。

韓国でのフィギュアスケートの認知度といえば、女子シングルに限ります。アイスダンスで、ましてや外国の選手のことは一部のマニアックなファンしか知らないと思われます。

それなのになぜ村元選手のインスタグラムに辿り着いたかというと、あくまでも推測ですが、普段から"Japan sea"や"sea of Japan"などといった日本海関係のワードやコンテンツに目を光らせ検索しているのではないかと思われます。今回は、たまたまアスリートの投稿からそれらを発見したため、村元選手が非難される形になったのではないかと思います。

 

この件と似たようなことは最近でも他にありましたよね…。例えば

 

 

平昌五輪サイト「独島」表記、JOCの修正申し入れ拒否

2017.2.14

平昌五輪組織委員会が公式サイトに島根県竹島を「Dokdo」(独島)と記載している問題で、韓国オリンピック委員会を兼ねる大韓体育会が日本オリンピック委員会(JOC)の修正申し入れに応じないと文書で回答した。関係者が明らかにした。8日付で「表記は当然で論理的」としている。竹島については日韓両国が領有権を主張しているが、五輪憲章は政治的な宣伝活動を認めず、JOCは「抵触する恐れがある」と修正を申し入れていた。日本海も韓国の主張する「East Sea」(東海)と記載されている。十数年前に招致活動を始めた時から表記を変えていないという。

 

引用元 朝日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170214-00000127-asahi-pol

 

スポーツの祭典であるオリンピックの場にも関係なく政府レベルで上のようなことが起こっていますので、当然国民もスポーツに政治を持ち込むことに対して何ら疑問を抱かない状態です。ですから当然アスリート個人にも政治的な質問を投げかけてくることだってありえます。村元選手を責めるなら、まずはこちらをどうにかするべきではないでしょうか。

 

 

オリンピックは平和の祭典

しかしオリンピックは本来「平和の祭典」です。「色々あるけど、この日だけは皆仲良くしようよ」という特別な日です。それなのにわざわざこの舞台で国の問題をアピールしてしまうのは、オリンピックを政治利用しているといってもおかしくありません。このような行為は五輪憲章に反しているし、開催国は「約束を守る国」であらなければいけません。

 

 

個人へのネット攻撃

村元選手に対しての過激なコメントも行き過ぎるとそれはもう「脅し」です。

確かにアスリートや芸能人などが、日韓で問題化しているワードについて触れると今回のような事件になると想像はつくので気をつけることも大切かもしれません。

ただ日本人にとって日本海日本海なので、コメントで非難され「韓国で何をされるかわからないから」というリスクが理由で「日本海」という言葉を今後口に出きなくなるのは違います。

もしこれがオリンピック期間中に聞かれてもいないのに、日本海だの竹島など領土問題について「日本のものだー!!」とかインタビューで叫んだり、プラカードを掲げて行進し出したりしたらダメですが、日常生活で日本人が日本海と呼ぶことは自然なことだし、何の問題もありません。

 

いやぁ私がアスリートだったとしても、ツイッターに美味しいエビを食べた時なんかは「日本海のエビはやっぱ違うわー!!」とか呟きますね。多分。

しかし、例えば私に韓国人の友人がいたとして、一緒に食事していたとしたらわざわざその子の前ではそんなことは言いません。なぜなら友人と政治は別だし、空気をぶち壊すことはしたくないからです。それに何より日本人には国の歴史・領土問題と一個人の人生を同一視するという感覚はありません。正直、韓国人と日本人が違うのはそこだと思います。

 

日本のスケーターは若い選手も結構ツイッターやインスタグラムを公に公開してやっているので少し心配ではあります。叩かれる可能性というのは日本国内でも同じですからね。アンチはどこにでもいます。

 

 
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さいごに

反日感情がオリンピックに影響してしまうという残念なことは、頑張って来た選手のためには絶対に避けてほしいことであります。

今は世界情勢も不安定で明日何が起きるかわからないような毎日ですが、オリンピックというものは今後もそんなことを忘れられる夢の期間であってほしいです。

 

厳しい意見だと捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、今回村元選手が韓国で試合が行われるタイミングでこの投稿をしたことを個人的には「なぜ今そんなリスキーなことをしちゃったの?」と思います。しかもその後にインスタグラムで謝罪と共に東海表記に書き直しているのです(投稿タイミングは悪すぎたけど直す必要なんてなかったんだよ涙)

これってもしかして(実際のところはわかりませんが)村元選手は、単に日韓にある諸々な問題についてはまるで知らなかった?と思えなくもないんですよね。そうだとしたら他の若い選手たちも同じなの?と少し不安になります。

きちんと日韓の間で起きていることを把握していないと、何かあったとき韓国側の主張を丸のみしてしまう危険性があります。

色々なことを含め、村元選手と限らず、他の選手もこういう問題については注意する必要があるのではないかと思いました。

 

村元選手がインスタグラムを書きかえたのは、騒ぎが大きくなる前にどうにかしようと思ったのか、誰かに言われてそうしたのかはわかりませんが、どちらにしても一度目についてしまった人が叩かれ続けるのは変わらないんですよね。

 

何事もなく試合が終われば良いのですが…。心配です。

 

フィギュアスケートだけと限らず平昌五輪代表者は韓国についてよく学んでから大会に参加することをオススメします。

競技以外で騒がれるところは見たくないですからね!選手が安全に快適にベストな環境で過ごせるように願います!

 

 

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