オオカミのとおぼえブログ

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不安定さを残したまま続行中?内申点の使い方を変えて欲しい!

 

既に中学生のお子さんを持つ方々から得る「内申点」情報について・・。これ、なかなか侮れない&おそろしい制度で今からビビってます。

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内申点とは?

内申点」とはざっくり言うと、各教科の成績を5段階評価したもの。もう少し詳しく説明すると、国・数・英・理・社の主要5科目+音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技教科を含めた9教科を学年ごとに評価し、合計した点数のことをいいます。

 

そして、その3年間で得た内申点とテストの点数を合わせて合否(比率については後程)を決めるというのが現在の高校入試になるわけです・・。

 

※ちなみに都道府県によって内申点の計算方法は違ってきます。ここでは、3年間の内申点が必要な場合を例として書いていきます。

 

内申点が足りないと偏差値が高くても志望校を受験できない?

で、この内申点なんですが、決してテストで高得点をとれば5が貰えるというわけではございません!授業態度や提出物もろもろが合わさって総合的に判断されるので、お勉強だけ出来る子じゃダメなのです!さらに体育や美術といった実技もできるオールマイティな人間にならないとオール5、下手すると4も危ういといった状況に。内申が足りないと志望校さえ受けられないパターンもあります。

 

中学時代ってその後の人生を大きく左右する大事な時です。中学の成績が将来を決めると言っても過言ではありません。だからこそ教師がつける内申の1点1点に重みがあるのです。

 

個人的に高校入試は、進学校ほど本番テスト>内申点なことからも、優秀な人材を育てていくには主要5科目の存在は実技教科よりも遥かに重要視すべきだと思います。偏差値は本当に大事!優秀な人を切り捨てちゃ日本の未来が危ない!

 

やる気の定義って?

そうは言っても何とか5を目指してやっていかなければならないのが現状です。じゃあ、どうしようか。テストは常に高得点をキープする、提出物は期限日までに高クオリティで出す、授業では発言する?

 

いや、ただの挙手する子では「関心・意欲・態度」でOKは貰えません。いるらしいです。発言しているのに評価されなかったと悩む子。

 

先生は自分の求める受け答えや反応をしてくれる子が好きです。ただの積極的じゃダメなんですね~。空気をよまなければなりません。

 

逆にテストで満点近くても先生から見て、消極的だと4がつきます。

 

 

しかしここで疑問が。そもそも「やる気」って何よ。やる気ってさ、テストで90点以上とってりゃフツーに学習意欲あるんじゃないの?一部の天才をのぞいて。

 

いくら授業中に(内申のために)積極性をアピってもテストが60点じゃ本当に勉強したの?って感じですよ。難しいテストしか作らない学力高めな学校を除いた場合ね

 

しかし、それでは積極的な人間が育ちませんから、そういった子がやる気のある子として評価されるのも間違いではありません。

 

ただ、積極性や空気をよめる子の努力を評価するなら、テスト勉強を頑張っている子の努力も同じように「関心・意欲・態度」で評価してあげようよ、と思います。

 

ノートをカラフルにとってるだけが意欲じゃないの!授業中はノートより先生の説明に集中した方が覚えられる子だっているのです。勉強スタイルが違うだけなのに、ひとつのやり方しか認めないなんて、それが多様性?何か違う気がします。

 

あと、分からないところを先生に聞きに行くってのも内申をゲットする裏技らしいです。(英語なんかは学校の先生にも当たりはずれあるし、塾の先生に聞いた方がいいと思ってる子が多そうだけれどね)これについても学校以外で努力してる子もいるわけで単純に評価できませんよね。

 

先生の説明じゃ分からなかったのに同じ先生に聞いても・・と、兄弟に聞いてる子もいるかもしれませんし、やる気の評価ってあくまでも先生の主観で本当に難しいと思いますね!

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長期入院したら内申崩壊

実はこれが一番心配なんです・・。なんとこの内申点ってのは、事故や病気で長期入院したり、不登校になると評価できないので斜線もしくは1になるらしいです。

 

いやいや1じゃまともな高校受験できんやん!って話です。(内申書の備考欄に欠席理由は書いてくれる)

 

私の甥のひとりが(今は元気ですが)幼稚園時代に病気で長く入院していたので、この制度は本当に心配です。

 

中学生で水ぼうそうになった男の子が回復するまで長期間かかった例もありますし、もう病気や事故に遭ったらオワリですよ。

 

不登校に限っては斜線がつくらしいので、いじめられても登校するしかないんです。これは絶対におかしいです!不登校になったら中卒になれと?本来いじめた方にペナルティがつくべきですから!極端な話、いじめた子は、改心するまで公欠で構わないので欠席するべきかと。勉強してる場合じゃない!(研修でもカウンセリングでも受けてきてほしいです)それこそ、成人してもその状態のままだったら社会に必用ですか?いじめで足を引っ張る子。社会で活躍する子で一番大切なのは、人から愛される子です。いじめっ子は誰からも愛されません。

 

この長期欠席問題については、他に課題を与えるなり、補習するなりで何とか評価してあげてほしいです。それじゃ中学の先生が大変でしょうか?せめて提出物に関しては、欠席していてもプリントを本人に渡して期限までに届けるなど、少しでも授業に参加できる道を残してあげて欲しいです。

 

社会で活躍する子とは?

内申制度のいいところは、中学時代という面倒なお年頃の子どもたちを先生が管理しやすいところですね。それはそれでいいのだけれど、(先生業はマジで大変だし、理解不能なバカ親が多いので)やはりその使い方や評価方法にまだ不安定さを残しているのも事実だと思います。

 

まとめになりますが、社会で活躍する子=社会で使える子&リーダーになって日本を引っぱってくれる子を育成するにはどうしたらいいのか。

 

①学力

まずは何といっても主要5科目!中でも数学と英語はグローバル社会で日本が生き残っていくには大切です。ここでの評価を意味不明な主観で下げてしまうのは学力向上において妨げになるかと。この入試でも直接点数化される科目は、テストの点のみで評価(英語はスピーキング能力もテスト)すべきだと思います!ある程度、競争させないとダメですよ。勉強も最終的にはスポーツと一緒です。

②自立性

社会性がある子は自立した子のことです。中学時代は小学生時代から少しずつ、自分のことは自分で出来る子になる教育を徹底させるべきです。部活動やボランティア、コンクールや資格取得などを先生が強制したり、内申のために脅したりするのではなく、何かしら自分で目標を決めて、3年間で成し遂げたことを書類にさせるなどの自己アピール力をつけるのもいいかもしれません。自分で強みを見つけてくる、絶対に今後に役立ちます。

 

また、生徒自身が自分の成績達成度を管理するのもいいと思います。提出物を出したら保護者のスマホに確認済みとA~Cまでの評価が送られてくるとか。普段からサボっている人はいつまでも達成度は0%のままで評価もC。それで内申が悪くても自分で分かるでしょう。

③実技教科の評価

これが一番評価するのに難しいです。難しいからこそ、あんまり評価にバラつきを出さない方がいいと思います。体育だったら記録で判断するとか、美術だったら賞をとった人にのみ5とか、基本的に5か4の世界でいいと思います。極端にダメ(破滅的にできない)な子でも3より下はつけないであげてほしい。技術家庭なんかだと男女差も出ますし、副教科分の点数は主要教科と違い内申のみで勝負するという不公平さがあるので、ここで差をつけるのはどうなのか?という気持ちがあります。

 

よくあるのが運動部だったら5。運動部に所属していないと3かよくて4ですから。私なんて体育で成績(記録)上位者が玄関に張り出されるやつで名前が載っても5が貰えませんでしたよ。(ひとりだけ部活動の所属なしでしたw)でも運動部にいた頃は何もしてなくても5貰えちゃうんですよね~。

 

美術だと賞をとっても5は貰えないとか、運動部と違って美術部だから5というわけでもない。先生の感性ってヤツ。まぁ芸術は爆発だからね。もはやこの世にあるすべてが芸術だ。私は作品作りは男子より上手いくらいでめちゃくちゃ上手いわけではなかったのですが、一度、作品を鑑賞する授業で「視点がすばらしい!」と呼び出されて、職員室で紹介までされたのですが成績に変化はありませんでしたw奥が深いです・・芸術。

④生活態度

これはもう減点方式でいい。中学生でもいるのかな?授業中に私語をするとか、注目を浴びたくて騒ぐ子。後は寝る子も。そういうのは減点すればいいです。項目は授業態度に当たるかな?

総論

いわゆる積極的な子、先生が気に入るコミュ力の高い子、というのは学力+にそれらの社交性が加わっている子と、学力はそこそこな内申美人の2パターンがいると思われます。

 

ここまで書いておいてアレですが、私はこの媚びるのが上手い子たちは大人だと思います。子どもの頃からゴマをすれるって凄いですよ。自分のためにできることを必死にやっているのだから。実はとても勇気がないと出来ないことだし、将来も人間関係上手くやっていける可能性が高いです。

 

ただこの社交性に比重を置き過ぎると全体のバランスが悪くなってしまう。小学校までの先生や周りに認められて自信をつけていく健全な積極性と、内申のための積極性じゃ全然違う。特に日本の中学時代って中1ギャップという言葉が生まれる程、中学生になったとたんアホみたいに上下関係を強要され、友人関係でも気持ちの悪いゴマすり・媚びりが始まります。女子なんかそこでいっぱいいっぱい。

 

1ミリ単位を気にする前髪とかスカートとか、先輩はいいけど後輩はやっちゃいけない謎ルールとか。体育の先生も急に怖くなり、みんなで楽しむ行事が軍隊の訓練になる中学時代。子どもにとってはストレスフルな箱の中で、先生がさらにゴマすりを強要するなんて、ひとつのやり方に拘るなんて・・そんなことして何か変わるの?24時間戦士☆サラリーマンの精神を学べと?

 

いや、違うよね。そんな日本を変えたいからできた内申制度だったはず。中身のないダラダラ会議だったり、空気をよんだ無意味な残業だったり・・ボーっとしてる間に中国や韓国の勉強熱心で出世意欲の高い人材が生まれてて危機感あるんだよね?

 

それなら尚更、風通しを良くして、せっかく世界に誇れる?日本の小学校時代に築いた子どもを大事にする文化を中学校の15歳までは継続してあげてほしいな。中学生のうちから夢も希望もない人間関係のドロドロを教え込ませたくない。それよりも部活動や様々な経験で健全に心を鍛えていってほしい。

 

もっと生活のルールはゆるくして(髪なんて長くても短くても問題ない。ヘアゴムだって何色でもいい。冬場は体操着の長ズボンで帰宅してもいいじゃない)自立性を養った方がいい。

 

まぁ私立の中高一貫校組や私立高校受験すれば関係ないっちゃないんだけどね。

でもこのままだと、公立は息苦しいし、逆に自由な発想なんて生まれなそう。

 

内申・・・私は志望校の選択を各都道府県の共通テストの偏差値で決めるのが妥当だし、あくまでも内申点は、参考程度の付録的役割で十分だと思います。同点だった場合に内申で判断すればよろし。

 

あとはクラス割の参考とかにね←

ほら高校だとトップクラスで入学してもその後(誘惑に弱いタイプだと)落ちぶれる子とかいるし。人物像を想像する目安としての書類的な。コツコツ型じゃないとか内申みれば分かるわけだしw

 

最後に内申の例をのっけて終わります。

 

内申点(計算方法)と高校受験

5×9教科×3年で135点満点

オール4なら108点!つまり1点の重みは大きい!

 

高校によって内申点と本番テストの比率は異なる

県トップ校クラスだと大体3:7 その他4:6 5:5もあり

 

例えばよくある4:6のパターンだと、4:6を1000点満点とします。

4が内申点なので400点満点としたら、本番テストは600点満点となります。

その二つを合計してより高い点数の者から合格していくわけですが、内申が高い人は本番でヘマしても内申の貯金に救われます。

 

逆に進学校では、本番の点数の割合が大きいので、一発実力勝負です。さらにトップ校クラスだと内申点でもほぼ満点さんが集まるので、結局どちらも大切になります。

 

ここまで見ると、この制度で救われるのは、上位層でも下位層でもなく中間層かなー?

 

何はともあれ、今後の日本はもっと科学者(研究者)を大切にすべきだし、優秀な人材を海外にやってしまうわけにはいきません。そのためには育てる段階から正しい判断をしていかないと。

 

また、同じくらいコミュ力、行動力のある人材も大切です。間違いなく。

 

どんなタイプの人間でも評価次第によって大きく変わる。

色んなタイプが存在し、認められ、発展していける世の中であってほしいです。

 

都道府県によって内申点のもろもろが異なります!すべてが同じルールではないので詳細はご自身でお調べください