オオカミのとおぼえブログ

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2017/2018シーズンを総括!ベストスケーターは誰だ?!

 

今回は激動と感動の2017/2018シーズンの総仕上げ!

 

特に今シーズンはオリンピックシーズンということで、今まで各試合の感想については、他記事で出来るだけアップしてきました。(詳しくは上のフィギュアスケートタグからどうぞ)

 

ですので、各試合の細かな感想については、そこでまとめたということで、ここでは、私の完全なる独断で心に残ったスケーターや演技などを賞&ランキング形式で振り返りたいと思います!(※主にシングル選手向けです)

 

さっそくですが以下からGO↓

 

あなたが大賞!!

まずは、私が勝手に作った賞コレクションの発表から。

 

新人賞(女性の部)
女子シングル アリーナ・ザギトワ ロシア
この方しかいないでしょう!!シニアデビュー戦からオリンピックまで圧倒的な強さで駆け抜けました。誰にも真似できない構成で金・金・金!!また、その話題性は国内だけでなく、ライバル国の日本にまで及び、一躍スター選手となりました。ショートでは歴代最高点を更新。まだ若いながらも落ち着いた、とても努力家な選手です。

 

新人賞(男性の部)

男子シングル 友野一希 日本

初めての世界選手権での強烈なデビュー。ミラノの観客を巻き込んだ演技、そして強いハート。先輩から後輩へと受け継がれた使命をしっかり果たしてくれました。5位入賞でパーソナルベストも大幅更新!素晴らしい!

 

総合成績(女性の部)

女子シングル アリーナ・ザギトワ ロシア

今シーズン出場した試合は世界選手権での5位を抜かせば国内・国際試合すべてで金メダル!もっと凄いのは、昨シーズンから表彰台をキープしているという粘り強さと忍耐力!!この成績を見れば、世界選手権の5位は総合成績受賞にあたって問題なし!ザギトワ選手、堂々の2冠達成です!

 

総合成績(男性の部)

男子シングル 宇野昌磨 日本

今シーズンはどんな不調な時でも1位か2位にしかならなかったのは強い!団体戦の総合結果ではメダルに届きませんでしたが、個人で滑ったショートでは1位という成績を見れば、総合力は宇野昌磨にアリ!!300点超えを3回出したことからも、今シーズンの平均点の高さがよく分かります。あっぱれ!

 

ベストショートプログラム(女性の部)

女子シングル カロリーナ・コストナー イタリア

使用曲 ”NE ME QUITTE PAS” セリーヌ・ディオン

まさにお似合いの曲・・というかコストナー選手にしか滑りこなせない世界観だったと思います。若手の成績も素晴らしかったですが、彼女の熟練者としての演技も大変素晴らしかったです。完成したら80点を超えてもおかしくない技術と表現・・一目惚れするプログラムとはこのことですね。体から音や感情があふれ出すそのパフォーマンスに、カロリーナー・コストナーのすべてを感じました。

 

ベストショートプログラム(男性の部)

男子シングル ネイサン・チェン

使用曲 ”ネメシス” ベンジャミン・クレメンタイン

男子は迷いましたが、やはりチェン選手のネメシスで!男らしくてクールなチェン選手にぴったりな選曲だったと思います。長い手足を生かした振り付けがとても素敵でしたよね。また、大敗したオリンピックの後、世界選手権で滑ったネメシスからは元々は失恋を綴った歌詞ながらも、どこか一度は勝負に敗れた自分を奮い立たせるようなセクシーさと重なり、胸を撃ち抜かれた観客も多かったのではないでしょうか。まさにネイサン・チェンの心を歌ったプログラム!パーフェクトです!

 

ストフリープログラム(女性の部)

女子シングル 樋口新葉 日本

使用曲 映画007より”Skyfall” アデル

男女合わせてもこのプログラムが1番好きです。あの運動量とスピードに躍動感、そして樋口新葉のために書かれたような歌詞、まるで映画のワンシーンのようなひとつ、ひとつに意味を持った表現。今シーズンこれほど号泣し、繰り返し観たいと思うプログラムはありませんでした。This is the end(もう終わりだ)・・から始まる曲に、全日本から世界選手権に来るまでの日々を思い重ね、Put your hand in my hand and we'll stand(手をとって共にこの時を耐えよう)とステップに入るところでは、ここまでよく頑張ってくれたという感謝の気持ちでいっぱいになりました。本来の歌詞の意味とは違いますが、樋口選手のスカイフォールからは「失意のどん底でも諦めることだけはしない!」という思いが伝わりました。女性らしさも男性らしさも演じ切れるその才能に、ベストフリープログラムを贈ります。

 

ストフリープログラム(男性の部)

男子シングル 宇野昌磨 日本

使用曲 歌劇トゥーランドットより”誰も寝てはならぬ” ジャコモ・プッチーニ

日本人選手ばかりで申し訳ありませんが、本当に良いと思うので仕方ありません!初見では、以前のイメージが強烈だったので、そこまで絶賛!というまでには至らなかったのですが、どう見ても後半の盛り上がりが凄すぎて、気づくとこのプログラムの虜になっていました。宇野選手の場合、振付師である樋口コーチが常にそばにいることもあり、他の選手よりも「表現」においての完成度の伸び率がシーズンを通して高くなっていくところも毎回感動的です。ジャンプだけではないバランスのとれたスケートで、カラフ王子を完全に演じ切れたのではないでしょうか。

 

ベストパフォーマンス賞(ペア部門)

隋 文静・韓聰組 中国

NHK杯より「トゥーランドット

今まで様々なトゥーランドットがありましたが、これほどカッコよくて深いパフォーマンスはスイハンだけです!さすが本場の演技という感じ!何度観ても、観る度に、新しい発見があり、その美しさに魅了されてしまいます!まさしく名プロってやつですね!最初から迫力あふれるその技術、さらに重厚感あふれる大人の演技、もう文句なしです!オリンピックでは金メダルに届きませんでしたが、今シーズン1番グッとくるものがありました。

 

ベストパフォーマンス賞(アイスダンス部門)

テッサ・ヴァーチュ/スコット・モイア組 カナダ

ピョンチャンオリンピックより「ムーランルージュ

ふたりとも素晴らしかった。何かに取り憑かれたように滑り切ったその姿からは、彼らの金メダルへのただならぬ情熱を感じました。あのシンクロ率のハンパなさといったらまるで同じ人間が、もうひとり存在しているかのよう!双子でもあそこまでは揃いませんよ。本当にすべてを出し切れた、金メダルしか与えようのない演技だったと思います。まさに選手が「ゾーン」に入った代表的なパフォーマンスの例でした。

 

ベストパフォーマンス賞(女子シングル)

ケイトリン・オズモンド カナダ

ピョンチャンオリンピックより「映画ブラック・スワン

オズモンドの演技は目を惹きます。ダイナミックなジャンプに迫力あるスケーティング、その時の感情がそのままあふれ出したかのような表現力。強さと大きさと美しさが絶妙なバランスでスケートに溶け合い、個性といった面でも光るものを感じます。そんなケイトリン・オズモンドの長所すべてを発揮したのがピョンチャンオリンピックでした。もっといえば、その次の世界選手権でも良いフリーを魅せてくれました。それを考えると成績もパフォーマンスも驚異的だと思ったので、この賞に選びました。

 

ベストパフォーマンス賞(男子シングル)

金 博洋 中国

ピョンチャンオリンピックより「組曲 惑星より火星+スターウォーズ

ネイサンか迷うけど・・ここは個人戦でメダルに届くかどうかの中、立派に滑り切ったボーヤンのこのフリーに賞を贈りたいです!特にボーヤンの最後の涙には、私ももらい泣きしてしまいましたよ。ショートからずっと緊張感に打ち勝ってきたんだよね・・。ボーヤン・ジンのルッツは世界一!それは間違いありません!まだまだトップ選手と比べ未熟なところもあるかもしれませんが、ボーヤンのスケートからは楽しさが伝わってくるところが何よりの魅力です。シニアで苦しい場面が多くとも決して笑顔を絶やさない、その素直な競技人生をこれからも応援したいです。

 

特別賞(女性の部)

女子シングル カロリーナ・コストナー イタリア

30代の功績を称えて・・

孤独な闘いだったかもしれない。誰も踏み入れたことのない境地だったかもしれない。それでも、シーズンを通して、コストナー選手からはたくさんの可能性を教えられた気がします。基礎がしっかりしていれば30代だって戦えるんだ、努力と信念があれば技術も表現も進化できるんだ。そんな夢を見せてくれましたね。本当に偉大なスケーターだと思います。ありがとうカロリーナ!

 

特別賞(男性の部)

男子シングル アレクセイ・ビチェンコ イスラエル

負けない心、諦めない心

コストナー選手と同じく30代のビチェンコ選手(名の表記は色々あり)。今シーズンはNHK杯で3位、ピョンチャンオリンピック、世界選手権ではパーソナルベストを更新するなど、安定した演技で戦い抜きました。正直、この年齢で躍進し続けることは、とても困難だと思います。しかし、ビチェンコ選手には「それが何だ」というばかりの勢いと熱意があります。その気持ちの強さが精神を強くさせ、安定した演技に繋がったのでしょう。ビチェンコ選手からもまた、たくさんの勇気をもらいました。

 

ベストコレオグラファー

シェイ=リーン・ボーン

今シーズン主な振り付け 羽生結弦「SEIMEI」、樋口新葉スカイフォール」、ネイサン・チェン「ネメシス」、本郷理華カルミナ・ブラーナ」など

今シーズン「素敵だな」と思うプログラムは、すべてこの方シェイ=リーン・ボーンさんによる振り付けでした。シェイの作るプログラムはおしゃれで、選手の新たな魅力を前面に押し出してくれる魔法ですね!来シーズンもたくさんの泣けるプログラムを期待しています!!

 

ベストコーチ

エテリ・トゥトベリーゼ

教え子 エフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・ザギトワ、アレクサンドラ・トゥルソワなど

教え子の数・・というよりは結果を見てもこの方、エテリ・トゥトベリーゼコーチでしょう。ジュニアからシニアまで素晴らしい結果しか残していません。教え子がオリンピック金・銀メダル。その強さと実力の裏には、完全なるエテリコーチによる鬼のレッスン効果があったからでしょう。これぞ凄腕!それについてこれた選手も凄い!

 

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MVPの発表

お次は、いよいよMVPの発表です。え~ここでのMVPとは、このピョンチャンまでの4年間or数年間、フィギュアスケートのトップとして走り続けてくれた選手への功労賞になります。成績やファンからの支持をトータルして選んでみました。

 

最優秀選手賞(女性の部)

エフゲニア・メドベージェワ ロシア

シニアデビュー後、その圧倒的な強さは誰も寄せ付けませんでした。2度の世界女王、そして世界記録保持者。惜しくも念願のオリンピックでは金メダルにこそ届きませんでしたが、ここまで女子シングルの顔として、この競技を盛り上げてくれたのは、間違いなくメドベージェワ選手でしょう。オリンピックでフリーを滑り終え、結果が出た後のインタビューや態度にも一流のスポーツマンシップがありました。

 

最優秀選手賞(男性の部)

羽生結弦 日本

オリンピック2連覇、そしてこれまでの数々の戦歴を考えれば、この選手以外はいないでしょう。完成度の高いジャンプ、ルールを最大限にまで引き出した技術、ここぞという時の勝負強さ・・圧倒的です。注目とプレッシャーを受け止めながら走り続けたこの4年間は、どれほど辛かったでしょう。私たちには見えない、血の滲むような努力があったはずです。この技術とスター性を兼ね備えた奇跡の才能に、私は最高の賞を贈ります。

 

2017/2018シーズンランキング

最後に、各賞以外に素晴らしかった選手や演技などを部門別ランキングしていきたいと思います!

 

上記にあるもの(プログラム・コーチなど)は省略します。尚、かなり好みによるものとなります!

 

好きなプログラムTOP10

1ジェイソン・ブラウン 「inner Love」

宮原知子 「蝶々夫人

3ケイトリン・オズモンド 「パリの空の下」

宇野昌磨 「四季 冬

5エフゲニア・メドベージェワ 「アンナ・カレーニナ

パトリック・チャン 「ハレルヤ」

樋口新葉 「ジプシー・ダンス

8坂本花織 「月光」

9デニス・ヴァシリエフス 「トスカ」

10三原舞依 「ガブリエルのオーボエ

※どの位置に置いたらいいか分からなかったプログラムたち↓

ミーシャ・ジー 「アヴェ・マリア

ハビエル・フェルナンデス 「チャップリン・メドレー」

ミハイル・コリヤダ 「エルヴィスプレスリー・メドレー」

 

優秀コーチTOP3

ブライアン・オーサー

2濱田美栄

3中野園子

 

飛躍した選手TOP3

1坂本花織

2ブラディー・テネル

3ヴィンセント・ジョウ

 

などなど・・。

 

衣装部門ではアダム・リッポン選手が眩しく、ヘアースタイル部門ではネイサン・チェン選手が独走・・残念ながら日本は完敗!アメリカのひとり勝ちでしたね。

 

総括!

と、いうわけで、勝手に評価コーナーはここで終わりになります。今シーズンも様々なドラマがありましたね。ここには、その感動のすべてを書き切ることはできませんでしたが、後でランキング部門は細かく付け足すかもしれません。ひとまず時間がないのでここまでで!

 

「え~ここはこうだよ!」「この人だよ~!」と、色々な意見があるとは思いますが、そこを含めて今シーズンを振り返るのが1番面白いかな、と思います。

 

こんなことを書いておいてなんですが、今シーズン泣いた選手・笑った選手の演技すべてがファンにとっては、とても大切でかけがえのないものでした。

 

よって2017/2018シーズンのベストスケーターは全員です!!!

 

おめでとうございます!!

 

大変無理やりな賞になりますが、これが感謝の気持ちということで、ここらへんで終わります。スマホからだと見にくくなっているかもしれませんが(すみません!)、最後まで読んでいただきありがとうございました。