オオカミのとおぼえブログ

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スポーツ酒場”語り亭”フィギュアスケートの表現力ってなんだ?

 

2018年2月4日にNHKBS1にて放送された「スポーツ酒場”語り亭”▽平昌五輪直前SP フィギュアスケート 表現力ってなんだ」のまとめと感想になります。

 

キャスト

ミッツマングローブ・佐野稔・本田武史鈴木明子・佐野稔・宮本賢二・岡部由起子

 

今回は「表現力」にスポットを当て、現役トップスケーターたちの演技の魅力について考察しました。

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表現力とは?

「表現力」がテーマなんて面白そうではないか!と放送を楽しみにしていたのですが、率直にいうと、これといって新しい情報や、「なるほど~!」と唸るような内容はゲットできませんでした。が~ん。いやぁ審判の岡部さんがゲストと聞いて、演技構成点の採点がどのような目線で行われているかor今季の傾向を詳しく知れるのかな?!と期待していたんですよ。しかし実際は当たり障りのないお話がほとんどで、少し物足りなかったというのが本音。素人(私とか私)がブログで語るのとは違う、もっとコアな話が聞きたかったな・・。

 

それでも、いきなり結論になってしまうのですが、番組の最後に「表現力とは何か」というまとめをゲストの皆さんひとりひとりに問うコーナーで、返ってきた言葉が印象深いものばかりだったので、ここに書き留めておきます。

 

表現力とは?

本田「人生」

佐野「人間力

岡部「音楽 音に動きを置く」

鈴木「心を揺さぶるもの」

宮本「心に響くもの」

 

もう全部共感です。特に宮本さんの「人ひとりの心を動かすのは、とても難しいこと」という言葉には納得です。例えがショボすぎて申し訳ないのですが、こうしてネット上で意見を書いていて(私と限らず)批判されることはあっても、その逆は少ないと思うんですね。しかしそんな中でも、ちらほら「この記事を読んで泣きました!」と言われることがあり、その度に自分が発信した何かで誰かの気持ちを動かすことが出来るなんて、とても不思議でかけがえのないものだなと感じます。私は誰かを泣かせるつもりで記事を書いたことはありません。そんな頭もありません。それにも関わらず、そこから何かを感じ取って心を動かしてくれる方がいるなんて自分でも驚きで、何がどうなってそう言っていただけたかわからないくらいです。私なんかのブログ体験談を世界のトップスケーターの演技と重ねるのは、本当に馬鹿馬鹿しいことと承知しておりますが、「人の心を動かす演技」というのも、こうした意図しては出来ないものなんじゃないかなと思います。何が言いたいかというと、批判を受けたり、評価を得ないことは簡単ですが、心に響かせることは難しく、それ自体がとても貴重なことだなということです。(例えが釣り合っていなくて申し訳ありません×無量大数)人を喜ばせるのは嬉しいこと、その嬉しいことは奇跡、奇跡を起こすのに必要なのはハート、そしてまたそれらが循環する、そう感じます。また、いつも適当な感じの佐野さんがいった「表現力とは人間力」「経験していない気持ちは表現できない」という言葉にも説得力があり、重かったです。これに関しては下の方で書かせていただきますね。

 

表現力とはなにか。それは言葉では説明できないハートで訴えかける部分という意見に、とても共感しました。

 

どこを見ている?

突然ですが、皆さんは試合中どんなところに注目をして演技をご覧になりますか?ジャンプの回転?エッジ?つなぎの多さ?ステップの正確さ?スピンのレベル?もちろん全てに目を凝らして観ています!!というプロ並みの方もいらっしゃると思います。フィギュア関連のブログを見ていると、皆さんもの凄く勉強熱心に考察されていて凄いなぁ~と、いつも口を開けているのですが、私はというと、試合やショーでは技術的なことは出来るだけ考えないように、その選手が持つ演技の世界観に酔いしれることに集中するようにしています。その理由は色々とあるのですが、主には、選手にとって自分はジャッジ目線ではなく、あくまでもファンとしての目線で観戦・応援したいということと、私自身フィギュアスケートを好きになった理由がスポーツとしての点ではなく、思わず涙してしまうような美しさという点だったからです。確かに好きな選手が不調の時や低迷している時などは、どうしても出来が気になってしまい、技術的な部分に目が行きがちですが、基本的には、ナチュラルにプログラムの世界観を堪能したいという気持ちで観戦しています。いやぁ~選手の立場を思うと、ファンにまで「アレコレ」言われたくないよなぁ~と、できればジャンプの回転不足や細かい部分は全試合スルーして楽しみたいのですが、ルール上ファンをそうさせてくれないもどかしさがあるので、そこには常に葛藤しています。

 

さて、前置きが長くなりましたが、以下に佐野さんの言葉を借りて、選手の持つ世界観とは具体的にどの部分を指しているのかについて書いていこうと思います。

 

芸術性センスのパズル

私はよくブログで「表現力」という言葉を使うのですが、それは決してフィギュアスケートが感情表現のみで評価されているとか、PCS=表現力と思っているわけではなく、演技構成点が、スケート技術(SS)・要素のつなぎ(TR)・動作/身のこなし(PE)・振り付け/構成(CH)・曲の解釈(IN)の5項目から判断されていることを承知した上で、表現力という使い方をしています。では、なぜあえて表現力という言い方をしているかというと、スケーティングの上手さやつなぎの濃さなんかは、言ってしまえば誰が見ても分かりやすい、目で見て分かるものだと思う一方、曲の解釈だったり、それに繋がるPEやCHの部分というのは、奥が深く、表現力として、選手の力量が問われる部分ではないかと思うからです。私は、フィギュアスケートを観る上で、まさにこの部分を重要視していて、こここそに佐野さんのおっしゃる「経験したことしか演じられない人間力なるものが反映されていると考えています。同じ曲でも選手それぞれの演じ方があり、それぞれの解釈がありますが、その中でも「そう!そう!この曲はこういうイメージなの!」「あぁ、ここはあのシーンなんだな」「なんてさり気なく、素敵な魅せ方なんだろう」というくらい気持ち良く心にスッポリハマるプログラムというのがあります。もちろん人によって好みや、多少の解釈の違いはあると思いますが、そういった芸術性の部分で観客のセンスとマッチした演技というのは、過去を見ていても長くに渡って愛され、評価されているのが事実です。同じように振付を与えられても、そこにどんな意味があるのかを理解し、どう色をつけていくのか?どう魅せるのか(緩急・タメ・音ハメ)?は、選手自身のセンスにかかっていると思います。私は、フィギュアスケートにおいて、上記の表現の部分が生きているスケーターの演技を観ることこそが、この競技の魅力であり、楽しさだと信じています。

 

宮原夫人

そこで、番組でも例に出されていた宮原選手の表現力の凄さについて語りたいと思います。今回ゲストの皆さんがおっしゃっていたのは何といっても宮原選手の表現に対する向上心の強さ!実は私もこの語り亭を見る前に、偶然宮原選手のミス・サイゴンを久しぶりに観ていたのですが、そこで気づいたのは「さっとん、この四年間でめちゃくちゃ成長したなぁ」ということ。あの頃に比べて今は、滑りにも表情が出てきて、ひとつひとつの振付のこなしかたがとても自然になっています。当時私はミス・サイゴンがお気に入りで、これ以上彼女に合ったプログラムはあるのだろうか?と今後を心配していたのですが、今ではそのサイゴンがもの足りないくらい蝶々夫人の魅せ方にハッとするものがあります。冒頭の回想シーンがラストに繋がる感じとか、片足スケーティングやスピンの速度で心の動きを表現してくるところとか・・。編曲も面白くて、解釈もディープですよね。個人的に蝶々夫人は「日本人女性をバカにしてない?あなたを待つの?はああ??」と、少しイラっとくる気持ちを隠せず、日本人にはあまり演じてほしくないプログラム候補だったのですが、宮原選手の蝶々夫人を見ると、「あぁ良家のお嬢さんをこんな目に遭わせた運命や時代が酷すぎる・・。」と、別な見方で切なくなっちゃいます。きっと色んな視点からこのストーリーを見て、自身と重ね合わせて演じているんでしょうね。ミッツさんの言葉を借りると、今季の宮原選手は、本当に良い感じの大人の女性になりつつあるな、と思いますね。

 

宇野流トレーニング

また、こんなやり方もあるのか!と驚いたのが、宇野選手のあの巧みな音ハメ・間の取り方・表現を込めた動きは、すべて彼のセンスによるものだと思っていたのですが、何とアレは、練習による賜物だったということです!!衝撃なんですけど・・。あの完成度って練習なんですか??才能なんじゃないですか??まぁ言われてみれば、試合を重ねるごとに手に入る力の込め方とか、足元のリズムの刻み方とかがパワーアップしていましたが、まさかあれが美穂子先生による指導の再現だったなんて・・!?美穂子先生素敵すぎじゃないですか。そりゃ他の人に振付頼めないわよね・・。でも、同じように「曲を聴きなさい」とか「体をこう使いなさい」とか言われてもセンスがなければ言われていることが分からないと思うし、技術が足りなければ出来ないとも思うんですよ。そう考えると、やはり本人のセンスというか、才能は大きいんじゃないですかね。特にショートの冬の表現何て、雪国出身者が演じているような違和感のなさですよ!冬の冷たさ、厳しさ、儚さがどれも伝わってきます。個人的に、宇野選手の持つリズム感のファンなので、今後のさらなる飛躍に期待しています。彼はいつか、歴史的名プログラムをやってくれると確信していますので!

 

一方、羽生選手は本来、自身の感情で動くスケーターであり、実はソウルフルな演技が持ち味でありますが、シニアに上がって長い間そこら辺が抑え気味にされている気がするんですよね。どこかで爆発できる瞬間があれば、凄いもの魅せてくれると思うのですが、それが五輪で来てくれれば!という感じです。

 

おわりに

番組ではその他にコストナーの表現は「造形美!」といっていたり、高橋大ちゃんのビートルズ・メドレーの素晴らしさを紹介していました。分かる。私も感動したよ。ジャンプが振付の一部というのは、ああいうのを言うんだよ、と心から思いましたもん。会場上から見たフライパンの上のバターみたいなスケートは今でも忘れられないマイベストスケートかもしれません。「表現力」と一言でいうと、それを説明するのは難しいですが、私の中の表現力とは、やはり美しさであり、感動したかどうかかな。そのスケーターの人生がそのまま映し出されるようなスケートがファンとして一番見たいものかな、と思いました。

 

表現力については以前ここでも言っていたので

goldenretrievers.hatenablog.com

 私が伝えたいことは、これ以上は何もありませんが、審判はそれでも(仕方ありませんが)機械的に表現力を見ているんだな~というのが岡部さんの話で分かりましたね。実際は、この曲の解釈が正しいか、振付が魅力的かなんてよりは、音に動きを乗せているかが大事で、そこが少しでもズレれば点数を出せないという感じかな。(そこに感動が+されればいいよねくらいなのかもしれません)しかし、ジャッジは大変ですね。うるっと来ても泣くわけにはいかないし、審査のため素直に演技に没頭もできないなんて。私だったら日本人選手を前に真顔でジャッジできないわ・・。

 

以上が、あまりまとめになっていない自分語り亭でしたが、ハチャメチャなのは通常運転ということで、大目に見てください。

 

あ、あと付け足しで、宮原選手はシャイだけど、内にこもった表現が今季のプログラムに似合っている~とかで話が進んでいったときに、宮本さんが「宮原選手は元から表現力がある!今季は動きが大きくなり、スケーティングも進化して、凄い」みたいに言ってくれたのが嬉しかったです!そう、よくシャイ=表現苦手みたいな感じで勘違いされそうですが、全然そんなことなくて、むしろリンク上では日本人選手の中でも堂々と演じている選手ですからね!宮原選手が表現の大切さを常に意識していることは間違いないです!

 

ふぅ・・それと私事ですが、ようやく雪に埋もれ壊れていたテレビアンテナが復活し、テレビ(BS・一部民放)が映るようになりました!・・・と、いっても現在進行形で雪は降り続いているので油断は出来ませんが、何とか五輪期間中は、このまま持ちこたえて~!という願いでいっぱいです。4年間待って、本番をリアルタイムで観ることが出来なかったら泣けます・・。どうかこれ以上雪が降りませんように!テレビ復活を機にフィギュア関連の番組があったら、引き続き感想を載せていきます。

 

スポーツ酒場”語り亭” フィギュアスケート表現力ってなんだ(再) 

2月7日水曜
NHKBS1
午後11時00分~ 午後11時50

 

 

 おわり