オオカミのとおぼえブログ

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【全米も波乱】アシュリー台落ち、テネル優勝!未来とカレンは夢叶う

2017/2018シーズン全米選手権

 

※タイトルの「アシュリー台落ち」という意味は、全米の(4位までの)表彰台から台落ちという意味ではなく、代表になる可能性が高まる(3位以内)位置からの台落ちという意味です。悩んだのですが、タイトルの文字数の関係で、これを一言でまとめたかったのでこうなりました。

 

アメリカ女子の平昌五輪代表選手が決定しました。

 

ブレディ・テネル・ミライ・ナガス・カレン・チェンの3選手です。

 

まさかのアシュリー落選・・。

 

まだ気持ちの整理はつきませんが、今から全米選手権の感想を少し書いていきます。

 

大会前予想

全米前、私の予想は以下の通りでした。

 

①テネル・・ゴールドが抜けた枠にスッポリと入れる要素を持っている

②アシュリー・・何だかんだで最後にまとめてくるはず

③カレン・・アシュリーと同じ理由+PCSが出る

④ミライ・・3Aが他を崩してしまうかもしれない不安

 

しかし、結果は違いました。

 

①テネル→予想通り

②ミライ→嬉しいサプライズ!!

③カレン→予想通り

④アシュリー→涙涙涙

 

やはり波乱はつきもの。ちょうど2位と4位の順位が入れ替わりました。毎度ながら本当に本当に最後まで何が起こるかわかりませんね。

 

演技内容は?

続いて、演技の感想や代表選考についてまとめます。

 

ブレディ・テネル(219.51点)

ショート・フリーを通して五輪では全米ほどの点数(特にPCS)は出ないかもしれませんが、今最も勢いに乗っているアメリカンスケーターには違いないですね!ジャンプもスピンもいいし、何より安定している。日本で言う坂本枠といった辺りかな?そういう面では、日本にとって、テネルは強敵になるでしょうね。五輪という場で、こうした勢いで迫るダークホースの席は、ひとつしか用意されていないと思った方がいいかもしれません。

 

ミライ・ナガス(213.85点)

今シーズンはアクセルが他の要素を崩してしまうのではないかと、色々な面での心配があったのですが、強かったですね!想像以上に強かった!ショート・フリー共にアクセルがパーフェクトにいかなくても最後まで力尽きることなく、諦めることなくまとめた姿は素晴らしかったです!フリーでの観客のスタンディングオベーションと歓声は、いかにミライ・ナガスが代表にふさわしい演技をしたかを物語っていたと思います。テネルと同様、五輪では今回のような点数は出ないかもしれませんが、私は何より全米で210点台出たことが、とてもとても嬉しいです。バンクーバー、ソチに続いてピョンチャンで、3大会連続トリプルアクセルが見れるなんて幸せです!ミライちゃん、ミライの未来が輝いたね!本当に本当におめでとう!!

 

カレン・チェン(198.59点)

カレンの課題は回転不足。その点ではアシュリーと同じか、それ以上の問題点でもあります。今回も3Lz3T< 3F< 3Lz< 3S<<と、かなりの不安要素を残してしまいました。しかし、カレンにはPCSにおいて強みがあります。「カレンのPCSは高いよ!」という声もありますが、私はそうは思いません。カレンはアメリカ女子の中でも、プログラム全体をとても美しく滑れる数少ないスケーターであり、とても芸術的センスを持ったスケーターでもあると見ています。ジャンプさえ改善されれば一番怖いのはカレン・チェンといっていいでしょう。この選手が長くスケートを続けてくれたら、どんな風になるだろうかと考えると少し楽しみでもあります。

 

アシュリー・ワグナー(196.19点)
う~~ん。体も絞って、ノリノリで滑れてはいましたが、どうしてもジャンプの状態が良いとは言えませんでしたね・・。PCSについては「低すぎる」と嘆かれていますが、まさにココが代表争いのポイントだったのではないかなぁと思います。というのも、確かに他の3人に比べるとアシュリーの見せ方は技術的にも表現面でも優れているのは分かりますが、どうしても、まだフリーが滑り込めていないのでは?という印象があり、そこが今回大きく出てしまったかなと思えてなりません。また、他国のトップスケーターと比べると足元の面で、もう少し濃くした方が今のルールではいいのではないか?という心配が、PCSにも反映されている感もぬぐえなく・・残念ですが早めに対処できていたら代表入りは間違いなかったかな~と思うと、シーズン途中に体調を崩してなかなか練習できなかったアシュリーがかわいそうで・・。

 

運ってなんなんでしょう。運は人を良い方にも悪いほうにも振り回す。でもそれが運だからどうしようもない。また運をプラスへと変えていくしかないのか。ああ、アシュリー、本当に残念だけど、どんな状態でも滑ってくれてありがとう。

 

やはりアシュリーの姿が五輪にないというのは辛い・・。

いや、でもアメリカは北京に向けて若手を育てていくんですね。アメリカ女子の復活と活躍も見たいし、そう思うことにしよう!

 

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嬉しさと悲しさ

ラスボスは演技構成点

五輪で運命を分けるのは、ショートからいかにPCSで差をつけられるか。これがまず最終グループに残れるかどうかの境界線になります。なぜテネルのPCSがあれほど高く、アシュリーは異常に低いのか。それはジャッジの出した決断なので、批判する前になるべく私なりに考えた結果、それは演技のスムーズさだったのかなと考えます。確かに演技力やスケーティングにおいてテネルはアシュリーよりもレベルが落ちます。しかし、ジャンプをテンポよく跳んだり、流れがあるといった面では、テネルは上位4選手の中でもピカイチでしたよね。一方アシュリーは、ここ最近ずっとジャンプ前にスムーズさがかけ、それがせっかくの他の長所を消してしまっているのではないかと感じていました。また、今シーズンの傾向として、ミスしたらPCSもマイナスされやすくなっているのが関係していたのかなとも・・。これに関しては、逆に無名や若手選手の良い演技が続いた場合にも、短期間でPCSが上がるという風にもなっているので、ベテランと若手の垣根が昔ほどなくなりつつありますよね。そうなると、技術点だけでも稼いでしまう若手を、ベテランがPCSで超えるには、以前より難しいのかもしれませんね。

 

うう・・若手(主に10代)以外の選手すべてが、コストナー並みの技術表現を求められるのはキツイよなぁ。ベテランの基準があそこだと、そりゃ若手のパワーで押そうとなるのも分からなくもないかな。

 

アメリカはシビア

そうは言っても、私はアシュリーの調子が上がった時の演技は、アメリカ女子五輪一番手に値すると信じていましたがね!もっとパフォーマンスや細かな滑りの面を重視する流れだったら、今回の結果でもアシュリーはPCSでメダルをとることが出来たでしょう。実際、国内大会と国際大会の採点にはどの国も開きがありますし、どこを重視したいかで、選手たちの成績を2,3点くらい上げたり下げたりなんてどうにでもなりますよね。全日本と全米で爆発力と勢いのある坂本とテネルが選ばれたのは、時代がそういう流れだからなのでしょうね。それでも、アメリカはアシュリーを落選させ、テネルを全米女王にしたからには最後までシビアです。日本のように、五輪と世界選手権に出る選手を分けっこなどしません。分けっこするくらいなら、決断できるまで、きちんと選考する、それが正しいと思いますね。アメリカは決断の早さ、理由からしても、最初からアシュリーの代表入りは難しいと見ていたようで、これまたやはりシビアだな~と思いました。

 

それでもアシュリーが好き

アシュリー自身もジャッジには色々と疑問に思う点もあったと言葉を残していますが、それでも今は代表選手の応援団として成功を祈ってくれると、アスリートらしいさわやかな決意をしてくれ、ファンとしては泣きそうです。足の感染症で上手い具合に滑り込みできていなかったブランクが、五輪シーズンでは大きく響いてしまったかもしれませんが、ピークさえ五輪に合えば、アシュリーこそ適任なんじゃ・・フリーがあとひと月だけでも滑り込めれば変わるんじゃ・・、そんなことを今悔いても仕方ないので、これからのアシュリーを見守ることに徹します。個人的には、アシュリーが全米のリベンジをできる機会があればいいのですが・・今は痩せて筋肉も落ちたように見えるので、四大陸はどうなるか心配でもありますが、アシュリーには笑顔でエネルギッシュに現役を終えてほしい・・。それまではアシュリーをずっと応援したいです。

 

アシュリーの素晴らしいスケート人生を祈ってるよ!幸あれ!

 

五輪そして世界選手権へ

泣いても笑っても、これで代表が決まった今、次に注目されるのはアメリカ女子の五輪や世界選手権での立ち位置です。ざっとメンバーを見たところ、ノーミス対決の場合は、もちろん宮原>>アメリカ女子なのかな?という気はしますが、坂本VSテネル・カレンだとどうなるんだろう?という予想はつきませんね。カレンは後半調子を上げてくるとみているのですが、どうでしょう。回転不足さえつかないor少なくすめばかなり手強い相手ですよ。カレンは小柄なのでジャンプ自体は軽やかでキレイ!回転の入りさえ改善されれば、凄いスケーターになれそうです。テネルは五輪か世界選手権のどちらかで、実力を証明できれば選手としていい印象を残したままシーズンを終えれますね。本人もそこはかなり意識して、これから挑んでくることでしょう。ミライちゃんは、トリプルアクセルがリスクでもあり、救世主にもなったと思います。最終的には、このアクセルがミライ・ナガスのセールスポイントになり、代表切符をつかんだといってもいいくらい、とても理想的な計画でした。これは他の誰かが同じ戦略で来ても、夢には届かなかったかもしれません。しかしミライ・ナガスだからこそ成功したのだと思います。それくらい強い気持ちでここまでやって来たのですよね。きっと。長い間頑張りましたね。どうか五輪でもベストが尽くせますように・・!

 

最後に

そうそう、今回全米の舞台裏(ツイッター)ではゴールドの元気そうな姿(ややハイテンション気味?)が見られましたが、また少しずつ復帰への気持ちが芽生えだしたようで嬉しいです。と、いっても、急ぎは禁物!ゆっくりと不安を吐き出して、万全の状態でリンクに戻ってくれるのを待っています。

 

以上で最後になりますが、アメリカ女子の皆さんと日本女子の対決を楽しみに(再び日本の前に立ちはだかる強敵になるのはイヤなので阻止は必須)本番は、どちらも応援したいと思っています。

 

そして願いかなわず、五輪に行けなかった各国の選手たちの今後も、輝けるよう、同じくらい応援しています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

おわり

 

アシュリー!!私は点数関係なく、 Hip Hip Chin Chinもラ・ラ・ランドムーラン・ルージュも大好きだよーー!!!

 

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