フィギュアスケート五輪団体戦がいらない理由
2014年のソチ五輪で初めて冬季五輪種目として実施されたフィギュアスケート団体戦。
各国の男女シングル、アイスダンス、ペアの選手たちの総合得点を争うという、個人競技を無理やり団体戦化にした謎の種目が2018年冬季ピョンチャン五輪でも行われることになり、日本も出場がほぼ決定しました。
しかし私はここで言いたい「そんなものやらんでいい」と。
楽しみにしている選手もいる中、大変申し訳ないことをほざいているのは承知しているのですが、どうも正式種目としては納得がいかない・・やっつけ感があるのです。
そこで、今回はなぜ私が団体戦反対派なのかについて2つの理由を好き勝手に述べさせていただこうかと思います。
小心者なので先に言っておきます。賛成派の皆さんごめんなさい。
選手に負担がかかるから!
反対意見の9割を占めるのがコレ。選手の負担になるからということ。だって個人戦の前にやるんですよ?(せめて後じゃダメなの?なんなの?)
選手達は短い期間でピークを2回もつくらないといけませんし、自分が滑らない日は寒い中、カメラに晒されながら応援席でずっと待機していなければなりません。
そこでちょっと、五輪の日程を見てみましょう。
(赤色が団体戦の日程です)
2月8日 開幕
9日 男子SP・ペアSP
11日 女子SP・アイスダンスSD・ペアフリー
12日 男女FS・アイスダンスFD
14日 ペアSP
15日 ペアフリー
16日 男子SP
17日 男子FS
19日 アイスダンスSD
20日 アイスダンスFD
21日 女子SP
23日 女子FS
男子シングルのフリーを滑る人がかわいそうではありませんか!休む日がほとんどない!日本の場合、勝っても負けてもマスコミにフィギュア勢は追われること間違いなしなんだから、大切な個人戦の前にメンタルにも余計な雑念を入れてほしくありません~。でも無理なんだろうな。騒がれるのは免れない。その注目もありがたいと思うしかない。とにかくココでけがだけはしないことを祈ります。
男子は3人いる中、ショートとフリーで選手交代をするとしても残りひとりは温存できますが、女子は2枠のため、代表に選ばれた選手は必ずどちらも出場するでしょうし、誰一人温存できないという展開・・。男子も羽生くんは絶対出場コースだろうな。
ソチのリプニツカヤは団体戦こそ好調でしたが、やはりあそこで力つきちゃった感がありました。タラレバは嫌いだけど、アレがなかったら個人でメダルとっただろうな~。何気にソチの女子メダリストのうち2人は個人戦のみに打ち込めた選手でしたし・・・。オーマイガー!!!
競技として不十分では?
そもそも争う前に、出場できる国がごく少数に限られているので、優勝する国も決まっているような状態。というか特定の国のためにあるような存在。(ラップっぽい)
先ほども言いましたが、もともと個人競技なのを合計点にすることによって、団体種目にしただけなので、それなら個人戦で出したスコアを各国別に集計して順位をつけてもいいのではないかい?と思うのですよ。わざわざ同じことを繰り返す意味はないというか、個人戦での新鮮さが薄まるというか。シーズン終盤という中でプログラムにも飽きが来る時に連戦は避けたいところです。
体操みたいに床とかあん馬とか細かくジャンルが分かれていればいいのに・・と思います。スピン部門、ジャンプ部門、リフト部門などなど。地味ですがコンパルソリーとか。時間かかりすぎてダメか。「あ、スピン部門はロシアの〇〇さんが1番良かったからロシアに10点ね~」とか、ひとりずつ3Tからジャンプ跳んでいってミスした人から脱落していくやつで「宇野さんが4Fまで成功したから日本に10点ね~」とか。うん、そんなルール不可能、無理ですね。
でも、せめて個人戦の後に団体戦してほしんですよ。それでは個人戦が盛り上がらないのかもしれませんが、順番的にはそうしてほしい。その方が「個人では果たせなかった夢をここで!」とファイヤーする選手がいそうじゃありません?テレビ的にも合格でしょ!
盛り上げるためには必要なこと
それでも夏季より不人気な冬季五輪を何としてでも盛り上げるには、こういうイベントも必要なのさ、っという大人な意見ってやつも少しは理解はしようとしています。
盛り上がればいいけどね・・。
私もフィギュアスケート好きとしては、たくさん選手の演技を(しかも五輪の舞台で)拝めることは嬉しいのですが、負担を考えると複雑で・・でもやっていれば絶対観たいという感じ。
もっといえば、かなりドリーミンですが、各国の代表枠を増やして個人戦に出る選手と団体戦に出る選手を分けられたらいいよねって思います。出たい人は両方でればいいし。ふふふ。ロシア日本アメリカならできるだろう(ニヤリ)
もちろんそんな都合のいいルールにはできませんが、それだったら心配なくていいな。
プラスになることもある?
あとはですね、団体戦を通して思うのは、いつも「日本のペアやアイスダンスも育つといいなー。」ということです。日本はフィギュア強豪国なんて言われてますけど、総合力ではまだまだですもんね。世間一般もスケートといったらシングルの選手の名前しか知らないだろうし、こうして五輪の舞台で団体戦を行うことによって、ペアやアイスダンスの魅力も知ってもらえるならラッキーですよね。おっさんたちが「日本も外国みてーにカップル競技も育成せねばならん!」とか騒げば認知度上がるだろうし。これもいい機会だと思って温かく見守りましょうかね。
さいごに
あまり強気にはいけませんでしたが、こんな理由から団体戦にノーを出しているというお話でした。私みたいなヤツが選手でキャプテンだったら「メダルがとれるかどうか微妙なところだから、張り切りすぎず、いい感じに手を抜いていこう!」とか言ってグダグダになりそうですが、日本代表はそんなダメダメ人間と違って団体も個人もメダルをとる!!!!と燃えて挑んでくるだろうから、尊敬×10しながら応援しなきゃですね。
私の心配という名のおせっかいなど、塵になったと笑える結果になるといいな。
本日もくだらない投稿を読んでいただきありがとうございました。
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