漫画は新しい文学ではないか
日本の漫画はもはや文学だと思います。
毎年「今年こそ村上春樹だ!いや◯◯さんだ!」と盛り上がる中まさかのミュージシャンによる歌詞が選ばれ話題となりました。
ノーベル的には「俺達こんな粋なこともできるんだぜ」といったところでしょうか。
そこで文学賞の選考範囲が広いとわかった今、ふと思ったのが"漫画だって文学じゃん"(※だからノーベル賞だ!とかいう話では決してありません。あくまでも読みものとしての評価の話です。)
正確には漫画は絵があるので文学とは違いますが、言いたいのは漫画は単なる娯楽ではない人生のバイブルとなり得るものだということです。
だって漫画からたくさん知識を得ますし、感銘も受けます。私は漫画から漢字も教わった。しかもこども~大人まで年齢関係なくずっと読めるくらい質が高い。
そう考えたとき世界中の方に読んでほしい・知ってほしい漫画家がいます。
それはズバリ手塚治虫先生です。
日本漫画界の父と言われ「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」「火の鳥」「ブラックジャック」等数々の大作を世に送り出したレジェンドです。
既に有名ではありますが、実際に漫画を読んだことがある人って若者の間では少ないと思うんです。
海外でもライオンキングは有名でもジャングル大帝を観たことある人はどのくらいでしょう?
私はこの手塚作品をぜひ今の子どもたちに読ませたいと思っています!
私自身が手塚作品に出会ったのは小学校5年生の頃。
当時の担任が「手塚治虫は素晴らしい漫画家だから」と教室の本棚に私物のブラックジャックを並べて誰でも読めるようにしてくれたんです。
そうしたらあっという間にクラスでブームになり、みんな順番待ちで本を読み合いました。
ですが中々順番が回ってこないではありませんか!
待ちきれない私はある日、本屋にブラックジャックを買いにいきました。
さっそくお目当てのコーナーに行った私ですが、本屋で目に留まったのは【火の鳥】でした。
【ブラックジャック】と散々迷った末に【火の鳥】を購入したのですが、家で読むと泣けた。なんだコレ。なんなんだこの気持ち。
それまで少女漫画のラブストーリーしか読んだことがなかった私の心に何か哲学っぽいものが生まれた気がした。
スゲーーーーーー!!!
その後は言うまでもなく母に全巻買ってもらい読みました。
なんで手塚治虫はこんな頭良いん?物知りなん?
私の頭の中にはリスペクトで溢れていました。
普段知り得ない内容が漫画という形になるだけで小学生にまで気軽に手にとれるようになるなんて何て素晴らしいことなんだろう。
たまにある道徳の時間に教科書で教わる文字からよりも、よっぽど"こころ"を教わりました。
だから思う!こどもたちよ、手塚治虫を読め!
できれば世界の人にも読んでほしい。名前や存在だけでなく手にとって読んでほしい。
今やアニメやマンガは有名ですが、単語だけが認知されるのではなく優良作品こそが認知されるようになってほしいです。
何か言い方濁しますが、最近はこどもに見せたくない変な…あやしい内容のジャンルがやたら推されてて日本人変人感なイメージをますます煽ってるみたいでイヤなのよ。
ただの流行りではなく本当の意味での凄さを知っていただきたいです。
さらにもう一丁。
私が小学生の頃~今までの間ずっと読んでる漫画【王家の紋章】を紹介しちゃいます。
これすっごい長くていまだに完結していません。
私が生まれる前からあるので個人的にはもう一種の歴史みたいなものです。
ストーリーは主人公の考古学大好き少女キャロルが古代エジプトにタイムスリップしてファラオと恋に落ちる歴史ロマンスなんですが面白いんですねー。
エジプトの周辺国の動きを軸に貿易の様子、文化、争い、宗教などなどがたくさん詰まっています。
この本については、古代エジプトが題材の漫画なんてあるんだ~と知ってもらうだけでも嬉しい。
そのくらい日本の漫画はジャンルが多彩かつ多才ですから。
もちろん漫画の世界と現実を一緒に考えてはいけませんが、「読む」という行為は文字だけから得る情報だけでなく、"絵つきの会話式本"からも新たな知識や思想が得れるということ、そしてその両方からたくさんの宝を吸収してほしいなと思います。
理想は小説を読んで想像力を働かせ、漫画で創造力を得ることかな。
という私は文章を書くのが下手クソなので、もっともっと色々なものを読んで勉強しなければと日々反省です。
長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。