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関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅 スウェーデン

 

 

私はBSの番組が好きで特に旅番組をよく見るのですが、その中でもお気に入りなのは関口知宏さんのヨーロッパ鉄道の旅です!

 

今回はスウェーデンの旅ということで感想を書いていきたいと思います。

 

 

旅は全部で10日間2800km。

マルメ駅から出発し、国境のリクスグルンセン駅まで目指します。

 

 

まずはカルメ→ルンド→ハッスレホルム→カルマルと列車を乗り継いでいきます。

 

途中列車の運休でバス移動もありましたが車窓から見えるスウェーデンらしい風車や森林の景色を楽しみながらカルマル駅で降りエーランド島へ向かいます。

 

エーランド島には変わった配置の墓石がたくさんあります。これらは約1000年前のバイキング時代の船形墓石と呼ばれるもので、いわゆる海賊のお墓なんだとか。

 

エーランド島は寒くて痩せた土地のため人々は生き延びるために外へ外へと繰り出していたそうです。厳しい自然の中で生きることは今も昔も知恵や忍耐が必要なんですね。

 

カルマルを出発し、続いてレッセボー→アルヴェスタ駅へ。

 

アルヴェスタでは森を散策。

すると湖畔でザリガニ釣りをしているおじさんに出会います。

 

彼は近くでホテル経営をしているウルフさん。スウェーデンではザリガニを食べるそうで8~9月はまさに旬だとか。ザリガニをご馳走してくださるとのことで関口さんさっそくザリガニパーティーへ。

 

料理はいたってシンプルでザリガニを塩ゆでしハーブをかけたもの。私は食べたことはありませんがおいしいようですね。

 

スウェーデンではアッレマンスレットという憲法に定められた「誰でも人の庭で果実をとってもOK」という権利があり、みんなで森のベリーやきのこをとったりして自然を共有しています。

 

自然=共有物なんですねー。子どもたちがベリー摘みしてる様子なんかは日本でもテレビで紹介してますよね。

 

ただ日没が4時(収録現在)らしいので、森にいられる時間は少しだけかも。

 

 

 

さて旅は4日目ストックホルムに向かいます!

 

ストックホルムは人口90万、北欧最大の都市。到着し、遊覧船で市庁舎へ。

 

ノーベル賞受賞者が訪れる祝賀会会場ブルーホールや舞踏会が行われる黄金の間を見学し、公園へ行くと育児休暇中のお父さんたちが!

 

スウェーデンでは子どもが8歳まで両親合わせて480日育児休暇がとれるそうで、休職中でも収入の8割は貰えるそう。

 

さすが福祉国家

まぁ税金たんまり払っていますからね。

みんな納得して払ってるから凄いです。

未来への備えがきちんと返ってくる信頼があるのです。

 

一方私は年金貰えるかわからないし不安とか私たちの老後は医療制度どうなってるの?とか不安しかない。税金とか上がるたびに貧乏感満載!国民が快く税金を払えるということは羨ましいです。

 

 

その後は関口さん、またまた森の中へ。

 

森の中には墓地が!

スウェーデンの方は人は死んだら森へ還るという考えがあるのだそう。

 

森の奥には追憶の丘と呼ばれる遺骨をまく場所も存在していました。

 

ここには墓石はない代わりに泉があり、そこに各々がお花を浮かべるスタイル。まさに人は自然に還るという昔ながらでもあり、現代的でもある埋葬の仕方でした。

 

 

 

そして旅はサーラ→ボーレンゲ→レッッヴィークと進みます。

 

スウェーデンには女性の車掌さんが多い!

職業が男女平等でないと先ほどの法律も成り立ちませんからね。

 

女性は結婚しないと経済的に生きていけないみたいな考えはないんでしょうね。

 

 

 

レッッヴィークではグーラフローダ村へ行きエヴァロッタさんのペンションへ。

 

食事の時間までレッッヴィークのまちへ行き音楽学校へ!

 

これも有名だと思いますが伝統の楽譜を見ないで学ぶ音楽。

 

スウェーデンは小さなことから大きなことまで伝統が根付いた国ですね。

 

ちなみに皆さんが習う曲のほとんどは夏の喜びを表現したものだとか。

 

短い夏ですものね。昔の人と同じ気持ちを共有する。スウェーデンにはたくさんの共有があります。

 

宿に戻りサウナを楽しんだらエヴァロッタさんのご主人であるペールさんがお料理を用意してくれていました。

 

地元の食材を使い、余計な味付けはせず素材の味を生かすのがモットー。

 

和食の精神に似てませんか?

 

この日は揚げ野菜とラム。

ちなみに味はヨーロピアンごぼう揚げのようらしい。

 

 

次の日地元のおばあちゃん宅へおじゃま。

なんと一人暮らし!

スウェーデンでは65才以上の方でこどもと同居してるのは4%だとか!

 

年をとっても自分でできることは自分でするという精神らしいです。

備えになれた人たち。

国とは国民がつくるものなんだな。

 

老人の一人暮らしが良いことなのかはわからないけど、昔ながらの家族制度が消えつつある日本も孤独死とばかり言っていられないね。年をとることに恐怖があるなんていやだ。

 

 

古き良きダーラナ地方からウプラサ~ルーレオへ。寝台列車で移動します。

 

8日目、ボーデン駅に到着です。

ここでは森の中にある不思議なホテル。

ツリーホテルに宿泊。

名前の通り木の上のホテルです。

 

食事は伝説のシュールストレミング

バターを塗ったパンにいもをすりつぶして、その上にシュールストレミングをちらして食べます。

 

関口さん、不味そうなお顔でした笑

ちょっと食べてみたい。

 

また、ボーデンでは伝統的な羊毛を生産しているご家族の元にも訪れました。

 

古い機械でつくっているため途中で糸がプッツンプッツン切れてしまうのですが手間がかかっても伝統を守るため機械は変えないそうです。職人さんですね。

 

ヨーロッパの方々って特にイタリアなんかは非常に古いものを守りますよね。

逆に新しいものを受け入れるには大変というか。やはり古さと新しさが融合した日本っておもしろいな。

 

 

そんなボーデンからイェリバーレへ。

向かう途中に北極線の看板が!

 

ここではサーメの人々に会いに行きました。

サーメとはトナカイ飼いの遊牧民で今は定住しているそうですが、昔のなごりある暮らしもしているのです。

 

とあるサーメの方のヘラジカ狩りを見せてもらうことに。

 

バツ2のおじさんで変わった感じの方だったのですが、森に入ると大木に手を当てて自然に対する信仰を語りだします。

 

大地は神で、自然を信仰していると。

そして木や森やひとつひとつの自然からパワーをもらい共存して生きていること。

 

なんだか神道に近いです。

そう。スウェーデン人の自然を愛する気持ちや共有する心、簡素さは日本人とかたちは違えど似ているのです。

 

 

また未来への備え。備え方は違うけどこれも同じ。似ているのです。

 

残念ながら今回ヘラジカは見つかりませんでしたが、かわりに先日とったヘラジカの肉を焼いてごちそうしてくれたサーメの方。

やさしい。

 

なんだか和やかな食事シーンを終え

 

 

 

旅はいよいよ

キルーナ→アビスコツーリストステーション

を通過し終点リクスグルンセンへと駆け抜けます。

 

 

ビスコツーリストステーションでアーティストの方と絵を描いた後、目的地リクスグルンセンに到着。

 

リクスグルンセンとは国境を意味します。

反対はノルウェー

 

長旅を終え辺りの景色を見渡すと同じ地球でも立つ場所によって全く表情の違う景色。 

 

 

地球は広いんだな。っと

 

 

ここで10日間の旅は終了になります。

 

 

 

スウェーデンの旅。

スウェーデンはとにかく寒い。

そしてその過酷さを生きるために備える人々。

その備えから生まれる簡素な精神。

簡素は自然を愛し、自然は共有を生み出す。

共有は信頼を生み、信頼は未来を築く。 

 

 

スウェーデンの旅を一言であらわすと簡素&共有ですね!

 

そしてどこか日本的な考えも。

 

 

私はmaps(巨大絵本)が好きで、いつも鉄道旅を見て本と見比べています笑

 

BSの旅番組は自分も行った気持ちになるから好き。

 

わざとらしいリアクションのコメントや最初から用意されたような質問や大袈裟な食レポもないし見やすい。

 

北欧スウェーデンの旅。

すごく簡素だったけど魅力的な人がいる街でした。

 

寒いときには耐えられなそうだけど夏には自然の中に埋もれたいときは良さそうだな。

でも過酷な冬を体験してこそスウェーデンを知ると言えるか。

 

ひとまずスウェーデンの旅は以上です。

 

 

最後まで読んでくれた方がいたらありがとうございます。

 

 

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