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さいたまワールド2019 女子のキーパーソンは誰?

世界フィギュアスケート選手権2019

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お久しぶりです。女子シングルの結果が出ましたね。

 

わたくし、チャレンジカップ、ロシア女子の代表選考などなど暫し沈黙、あえてスルーしておりました。

 

それには理由がございまして・・今回はその中のひとつをお話しようかと思います。

 

少し前までの予想と本番の現実

日本勢にとってはホームの世界選手権。もちろん表彰台のチャンス!と、だけ言わず、ナンバーワンの座にも紀平、坂本、宮原の誰かが試合展開によっては届くのではないか??という期待込みで進んだ今シーズン。

 

しかし結果はロシアとカザフスタンの勝利となりました。

 

ザギトワ 237.50点

2トゥルシンバエワ 224.76点

3メドベージェワ 223.80点

4紀平 

5坂本

6宮原

 

(1ロシア2カザフ3ロシア4日本5日本6日本なので、日露互いに来季3枠確保だったのはハッピー)

 

蓋を開けてみたらビックリ!1エテリ2エテリ3元エテリ・・といったエテリ組の底力を見せつけられた世界選手権だったのです。体の成長で低迷したら再起不能と囁かれているエテリ組生。それを覆す姿を見せつけられた数日間だったのです。

 

 

それでもトゥルシンバエワがメダル争いに食い込むとは、大会ギリギリまで予想できませんでしたねえ。ただショートを観てありりりり?進化しとる!!こりゃ楽には勝てないぞ!と、嬉しい焦りに変化。以前、彼女は日本人選手が不調のとき何気にひょっこり出て来る侮れないキャラと書いていたのですが、まさかワールドでそれが来るとは思いませんでした。スゴw

 

メドベージェワがキーパーソンだった

で、ここからが本題なんですが、私があれだけ「リーザかメドか」と大モメしていたロシア代表選考に触れなかったのは、ズバリ・・ごめんなさい・・「メドが選ばれたら、一度出来上がった日本有利な勢力図の流れが、またガラッと変わる」予感がしたからなんです。私のたまに当たる野性の勘が発動した

 

今季、好調だったリーザにこそ心情的には、誰より1番に枠をあげてほしい。でも今のロシアの負の流れを変えるのはメドかもしれない・・。そんな複雑な心境があり、ワールドの結果を見届けるまでは「こうした方がいい」と軽はずみには言えないな・・と胸にしまっておいたのです。

 

やはりザギ・メドの五輪金銀コンビが参戦してくるイメージというのは大きいです。見た目ノーミスすればPCSも日本人選手よりも出るんじゃないかと警戒していました。(ロシアはそのパターンに賭けていた気がする)

 

さらに、このふたりは日本での知名度も異常に高く、ライバルの本拠地でありながらもほぼホームみたいな国での試合。むしろふたりにとって五輪後なにかと心理負担を浴びせるロシア国内よりパワーが出そう。おまけに日本開催なら日本勢への地元アゲもなさそう←

 

今季序盤~中盤まではメドが沈み、ザギVS日本人という構図の中、ザギトワ選手にとってはメンタル的にも辛い試合が続きました。きっとプレッシャーが半端なかったはず。そして、それをどう跳ね返すのか、どうすればいいのかを模索していたように感じていました。

 

しかし急なメドべージェワ選手の登場は、そんなザギトワ選手のプレッシャーを少なからず別な方向へ飛ばしてくれるのでは?と思ったのです。これまでの「紀平」トリプルアクセルといったプレッシャーから「復活しつつあるメドにも負けられない」というイメージも沸かせてくれるのではないか。

 

そうなるとザギトワ選手は、再び五輪でのメドVSザギ劇場にあった情熱という名の作用を思い起こし、力に変えることが可能では?と、考えたのです。

 

そしてあれだけ叩かれているメドベージェワ選手の立場を思うと、「こんな状況で選出されたら結果出すしか道ないじゃん」「最低でもザギを超えるか、メダルとるかしかロシアに帰れないじゃん」だったら絶対根性見せてくるでしょ!そうでなきゃリーザが報われない。

 

普通のメンタルだったら怖くて怖くて仕方ないはずですよ。でもやんなきゃ終わりな状況ですよ。もの凄く強い気持ちで挑んでくるのは当然な大会でした。実際、目の奥の闘志が半端なかったです。だからこそ、メドべージェワの存在は、ロシア女子へのスパイスにもなり、キーパーソンにもなるとにらんでいました。

 

しかしもう一度言うと、そんなことは「ワールドの結果が出るまでは口が裂けても言えないわー!」が本音でした。リーザを思うとどうしてもね。選考方法もハチャメチャで日本だったらあり得ない。実際に彼女が出ていても良い演技をしてくれていたことでしょう。

 

リーザ、ザギ、メドどの選手も脅威だし、代表としての3人のバランスが取れている・・。ただ、この中でひとりは選べない・・そんな苦しい状況がロシア女子の心にいつも以上の責任感を与え、力になったのだと思います。(サモもお疲れさん)

 

ジャッジ

今大会はエッジや回転不足にやさしい大会だと思いました。見た目ノーミス演技にはドカンと点が出て、ミスありの演技にはメダルは難しいよ、という風な印象でしたね。ある意味分かりやすいジャッジだったのかも?!

 

今までは「はーせっかく良い演技だったのにURかー厳しいなあ」とか「エッジエラー厳しすぎいいい」と、盛り上がりたいのに盛り上がれないフィギュアスケートあるあるの状況下に置かれた身としては、普段の「もーこんなの認定しちゃえよーしらけるじゃーん」というズボラな考えはNGで「あ、やっぱ少しは厳しめジャッジも必要かもね」と教えてくれましたw

 

当たり前だけど、みんな認定しちゃうと、少しずつ本来の点からかけ離れるし、エラーなし回転不足なしの選手が報われないわね。バンバン点が出ていくのは面白いし、精神上も良いんだけど、いつものに見慣れていると違和感でちゃうので少し混乱しました。大会によってジャッジがコロコロ変わるんじゃなくて、どっちかに統一してほしいなー。でも選手はだーれも悪くないよー。みんな公平に認定だったと思うので、結果には文句ありません。

 

さすが世界選手権!というような全選手のピーク(本気)を実感させられた演技の終結でした!ザギ、トゥルシン、メドおめでとう!!

 

ジャパニーズガール

最後に日本女子の感想を。個人的にさいたまワールドのキーパーソンはメドベージェワですがMVPは坂本選手にあげたい。

 

私は坂本選手のピークが全日本で終わってはいないか心配していました。しかし、実際は違いました。相当な練習を積んでいるのが丸わかりな・・それくらい短期間で何もかもを改善させているスケートでした。

 

トリプルアクセルにセカンドループ、はたまたついにタノやら四回転・・と高難度構成の選手が渦巻く時代の中「ジャンプの質」を極めることで、トップにのぼりつめている坂本花織の存在にはカッコよさがありました。ショートのジャンプは今季一。

 

ただ坂本選手の構成ではミスが許されません。それゆえパーフェクトが表彰台への絶対条件でした。フリップの抜けは本当に悔しかったね。それでも、課題とされていた体の使い方がとても美しく、それが本来のスケーティングの良さと溶け込んだ動きになっていて素晴らしかったです。

 

坂本選手は豪快で清らかなスケーティングのわりにはPCSが出ない選手でした。しかし、今回のような所作もパフォーマンスも美しい坂本選手であれば当然トップクラスのPCSが狙える。時々、緊張でスポーツよりの動きになっちゃう試合もあるけれど、今回のような演技がコンスタントに出てくるとスポーツの良さもアーティストとしての良さも両方出せる面白いスケーターになりそうです。

 

 

来季もリショーさんとの名コンビでリベンジしてほしい!ループの神様という曲があったら滑った方がいいレベルにループが神!

 

紀平選手について。チャレンジカップのショートでトリプルアクセルを成功できていたら、少しは心の負担も軽くなっていたのかな・・と思いました。それくらいショートでのトリプルアクセルは成功体験が少なく、イメージが弱いまま本番を迎えてしまったように観えました。

 

アクセルに関しては、どーーーしても「跳べ」「跳ぶな」「やらなきゃよかった」と注目を免れない難しさがありますが、来季を考えても高難度構成は必須なので、挑戦したことは無駄ではないと思います。

 

むしろバンバン挑戦して成功体験を積んでほしいです。大切なのは100%出てくる外野の言葉なんか気にしないこと!歴代選手、男子も女子も高難度構成を組む選手はみんなが通る道ですよね。応援しています。

 

また、いくら紀平といってもまだシニアデビュー年、最終Gに入らないとどうしてもPCSは期待するほど貰えないのだなと改めて悟りました。それくらい最終Gに意味はあったと思います。(+ミスを最小限に抑えたメドザギのPCSに対抗するのは、宮原含めまだまだよされた気がした)ぜひリベンジを。

 

今季は追う立場として伸び伸びと挑戦できるはずのシーズンでしたが、先輩たちが本領発揮してくる後半になっても、メンタル面を維持することが鍵となっていました。振り返れば、昨季のザギトワ選手も世界選手権では心身ともに持たなかった・・。それでも今季はその学びを生かしました。次は紀平梨花の番。今年の分を来年に繋げて欲しいと強く思います。

 

そして宮原選手。

ルール改正後は困難の多い日々だったことでしょう。回転不足気味のジャンプに波があるのは本人が一番もどかしかったと思います。

 

大きなジャンプや難しいジャンプを跳ぶ選手の中で戦うには、ジャンプの前後に難しい工夫が必要、ジャンプでつけられた差はスピンやステップのGOEで重ねよう、少しでも多くのPCSを出せるようにプログラムのブラッシュアップは念入りにしよう。

 

宮原選手は宮原知子のできる技術を最高までに押し上げているんですよね。自分ができる精一杯までのことはきちんとやっている。だからこそ悩んだシーズンだっただろうな・・とフリーを観ながら思っていました。

 

しかし、あえて言いたい。スケートアメリカの演技。あれは素晴らしかった。あんな演技がこれからも見たい。シーズンが進むにつれて、どんどん自信をなくしてしまったような滑りになったのが逆に「さっとんはもっと凄いのに」と思わせてくれました。

 

だから限界なんてないし、もっと伸びしろもあると思う。若手選手の中に挟まると、色々考えちゃうだろうけど、私はスケートアメリカの宮原を観てしまった以上は期待しています。

 

手直し前のプログラム。全然悪くないどころか、むしろ良かった。動きも洗練されていたし、何より滑り慣れていてスムーズだった。来季は自信を持ってミスパーフェクト復活だ!

 

おわりに

来季は4回転合戦の幕開けでしょうかね。シニアでもトゥルシンバエワ並みの細さならイケるのかも?と新たな発見ができたような・・。

 

日本勢もトリプルアクセルトライ組が増えていきそうです。高難度ジャンプを練習するとケガも増えちゃうので、それでシーズン使えなくなっちゃうのは厳しいなあ。みんなケガだけはないように祈っています。

 

なんかやっとケガが治り、安定してきた選手がまた高難度ジャンプで離脱するのとか見たくないなーという不安が・・。公表していなくても大体の不調の原因がケガや体のことだったりするので。

 

健康な高難度構成が拝めますように。

【ババリアンオープン】ひっそりと頑張る知子ちゃんにエールを!!

ババリアンオープン2019

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実は四大陸選手権中、私のブログでは「四大陸 宮原」で検索されたお客さんが多くおられまして、世間での宮原知子認知度”が高くなっているのを実感していました。

 

「あれ~宮原って子は出てないの」という感じだったのでしょうか。ファンとしてはスオタ以外からの興味を持っていただくことはありがたき幸せ。

 

が、そんな宮原、今回は四大陸ではなく、ババリアンオープンに出場していました。さっそくですが感想を載せていきます。

 

*目次*

 

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ありり?PCSに7点台が・・

まず、結果から言うと優勝です。しかーし、サトコクラブの中ではショートからPCSの低さにざわめきが・・!!なんと31.80点。しかも評価は9点台~7点台までバラバラ。えっ今さら7点台?!

 

でも大丈夫。私はなんの心配もしておりません。B級大会あるあるです。世界選手権では通常通りのスコアに戻ると思いますよー。去年、新葉ちゃんもチャレンジカップで渋いPCSをもらっていましたが、世界選手権ではドガンと頂きましたので。大丈夫なのさ!

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めずらしいミス

ショートは67.79(TES 35.99 PCS 31.80)

3Lz3T<になってしまったのと、ステップでレベルをおとしてしまってのスコア。ジャンプをしっかり回り切ることは、宮原選手にとっての課題です。美スパイラルがなくなったの寂しいよ~

 

続くフリーは136.77(TES 71.75 PCS 65.02)

3Sso 3Lz3T 3Lo 3Lz  / 2A3T 3F 2A2T2Lo<ハンド

ショート、フリー共に完璧とは言えない出来でしたが、フリーでは3連のUR以外は回転不足も取られずホッとしました。同じミスでもトリプルにURがつくかどうかでメンタルも違いますよね。

 

ステップでもレベル4を獲得、成功した要素には高い加点もつき、TESも70点台だったのは収穫です!

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私が知子ちゃんを応援する理由

今季も色んな個性が羽ばたいて、それぞれのスケーターの演技をありがたく観させていただいていますが、やはり私の中で宮原知子のスケートは特別です。

 

何ででしょうね。好きなものは好きってくらいしか説明の仕様がないんですよね。もちろんジャンプで他の選手たちに後れをとっているのは承知だし、小柄な彼女にとってダイナミックな表現をするには限界があるのも分かっています。

 

それでも宮原はやってくれるんです。自分の弱いところを克服して、今までも結果を残してきました。

 

そしてもうひとつ私が宮原知子を応援する理由。それは知子ファンが穏やかでほのぼのしているから。

 

低い点が出た時には「ええ~なんでこんなに低いの~」と嘆きつつも「あとでプロトコルが出たら要因を調べよう!」というところや、「今の回転不足だったね」と誰かが指摘しても「心配だね。次はクリーンに出来るといいね」と話せるところ。指摘が悪にならないところです。

 

たまーにジャッジやライバル選手に不満をいう人がいても「そういうこと言っちゃダメだよ」と注意する空気が好き。

 

そういう居心地の良さも少なからず、彼女をずっと応援できる雰囲気を作ってくれている気がします。

 

過去にはファン同士の争いに巻き込まれて、細々としか応援できなくなったこともあるだけに、自由に応援できるのはホントほのぼのします。

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自分の強さを信じていくんだ

ババリアンでは青木選手もショートで高得点を出し、とてもワクワクさせてくれました。いや、ホントに良いショートでしたよ。

 

宮原選手は、これから総仕上げに入っていく中で、どこまでジャンプをベストな状態に持っていけるかですね。きっと四大陸の紀平選手や坂本選手の滑りもチェックしているでしょうし、紀平選手とはリアルタイムでお互いの調整を見つめながらの時間になります。

 

紀平選手からは、表現面において、本田選手や宮原選手の長所を吸い取ったような面影があるように感じます。逆に宮原選手にとっても紀平選手から受ける影響は大きいはずですし、どんどんプラスなものを吸収していってほしいです。

 

正直、全日本3位の焦りはあると思いますが、自分らしく滑ることが宮原知子の底力を一番に発揮できると信じています。

 

そして、紀平、坂本と一緒にみんなが笑って終われる大会になるよう願っています!

 

シニア念願の主要タイトル!宇野、ついにゴールドハンターへ!

四大陸フィギュアスケート選手権2019

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前回の女子に続き、男子の感想になります。

goldenretrievers.hatenablog.com

 

今回は、1位から順にいっちゃおう!!!

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宇野、FSスコアで世界最高更新!

1位 宇野昌磨 289.12

 3度の捻挫による練習不足のまま、体力面に不安を抱えたまま出場。しかし、宇野昌磨は言いました。ミスをしてもチャレンジしたんだからしょうがないという逃げ道を作りたくはない、と!

 

この言葉の意味、既に全日本のフリーで感じていましたよ!構成をおとしたからには絶対にノーミスを守る姿勢、攻めるからには逃げ道を作らずやり切る姿勢。そんなスポーツ精神が彼をナンバーワンに導いてくれました。マジでアナタ「ひたむき」という言葉が世界一似合うよ。

 

4F 4T 3Lo 4T2T / 3A 3A1Eu3Fso 3S3T

 

本当に、本当に小さなミスだけだった。合計197.36点。技術点は104.48点も出ました。おめでとう!心からおめでとう!!これでもうシルバーコレクターなんかじゃないで。ここから先はゴールドハンターや!金メダルゲットだぜ!(ポケモン風)

 

勝ち癖がつきますように。

世界選手権の健闘を祈る!

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おかえりボーヤン、復活の兆し

2位 ボーヤン・ジン 273.51

総合273.51点の2位。皆の大好きボーヤンが帰ってきました。やはりこの男、かわいい顔して世界選手権に向けて徐々に仕上げてくるデンジャラスボーイ。五輪では泣いていたボーヤン、彼のスケートにはあれから魂が吹き込まれたと思います。

 

一生懸命に体を動かし、自分を変えようとしている様子が伝わって来ます。宇野選手と同じくらい応援してるよ、ボーヤン。今回は4Lzが惜しかったけれど、構成を変更したことで良い感じにまとめられて、次への自信に繋がったはず!ステップも頑張っていました!

 

世界選手権ではボーヤンの世界一ハイクオリティなルッツを魅せてちょうだい!

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神の子ヴィンセント

3位 ヴィンセント・ジョウ 271.22

フリーはURを取られて得点は伸びずも、ショート、フリー共に落ち着いてまとめられたのは素晴らしかったです。まだまだこれからのホープ!今回の四大陸は、選手全員の演技が神がかっていて、見応えたっぷりでした。だからこそ、その中で表彰台に乗ったことは3人にとって、価値あることだと思っています。途中で世界選手権かと錯覚しましたわ。

 

ちなみに今大会のマイベストハイライトは100.18点を叩き出した、貴方様のショート「エクソジェネシス交響曲第3部(ミューズ)」です。アボットがさいたまワールドで神演技した名曲。ヴィンスverも感動的なプログラムでございます。ぜひ、さいたまで歴史的名演技をよろしくお願い致します。

 

米男子の将来が楽しみすぎるー♡♡

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4位~7位+友野

 

以下は4位~7位の選手と友野選手の感想。

 

4位 キーガン・メッシング 267.61

良い演技でしたが、今回は全体的にサバイバル過ぎて、メダルには届きませんでした。それでも、キーガンの強みとは、前の選手が良い演技をしても緊張でガチガチになるのではなく、「僕、そのパワーいただきまーす」「後に続いちゃいまーす」と言わんばかりの元気なスケートをしてくれるところですよね。良いこっちゃ。

5位 ジェイソン・ブラウン 258.89

メキメキと成長中のジェイソン。もう少しで4Sも成功しそうです。今のジェイソンはジェイソンなんだけれど、私の知っているジェイソンじゃないみたいな不思議さを演技を観る度に覚えます。他にそういう方おります?何が違うかって聞かれると分からないのですがw何か違いません?

6位 チャ・ジュンファン 255.83

気合い入ってたなぁ~。ジュンファンくんからは、次世代ホープとしてガンガン先輩スケーター達の間に入っていこうとする闘志を密かに感じます。フリーはURが5つになっちゃたのが残念!4Sは美しいけど、4Tも同じくらい完成度が高くなるといいね。でもこれから伸びていくのは間違いない。

7位 田中刑事 251.54

やったー4Sを2本ともキメたぞー!!くそー壁さえ広がれば3連もキマったのにいいい!みどりさん、Pチャン、ボーヤンに続いて刑事くんにも特大リンクお願いします!これはワールドでリベンジするしかないで!ジョジョを魅せてくれよな。ジョジョ立ちで最後はキメてくれよな。

友野まさかの12位

そして友野くん・・(泣)なかなかジャンプがキマらないシーズンです。ショートもフリーも名作なだけに、完成形を待っているファンは多いでしょう。このまま2つのプロが埋もれてしまうなんてもったいない!どうした友野、なにがあったんだ?!人生、山あり谷あり。きっと今は人より大きな山に登ろうとしているんだね。その先には絶景が待っているに違いない!

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ワールドでもこんな試合の再来を!

いいね、いいね!シーズン前半の男子シングルは、ルール改正の荒波にのまれて全員苦戦していたように思えましたが、ワールド前にして本来の力を発揮しだす流れに変わってきました。

 

ちょいと構成を下げてから安定させ、その後、余裕を見て、高難度MAX構成に戻していくのがベストだったってことかな??もちろん海外勢は今まで体力・気力・コンディションを温存して後半に仕上げていこうという作戦をとっていたと思われます。

 

そんな中、シーズン通してずーっと全力で試合に出まくっていた宇野昌磨のストーリーを世界中のファンは見守り、彼の頑張りにエールを送っていたでしょう。

 

届きそうで、届かない・・そんなシーンをもどかしい気持ちで見ていた日々にはサヨウナラ。

 

改めて、宇野昌磨選手、いやショーマ・ウノ!四大陸フィギュアスケート選手権、優勝おめでとう!

 

あのぅ今まで羽生、羽生いって、昨日も羽生はアスリートの鏡!とかいってお前アンチ宇野じゃねーかって?は?

 

私のショーマ愛なめんな!

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むしろアンチ羽生認定されそうやわ!

 

 

しかしながら世界選手権はネイサン・チェンがやるんじゃないかと予想しております。ボーヤンの表彰台も十分ある。

 

理由はネイサンのフリーが半端ないから。ショートをそこそこまとめてきた瞬間、フリーでノーミスしたらコワいで。

 

羽生&宇野は手術が必要なレベルまでケガが悪化するのはイヤなので、ワールド終わったら安静にしていてほしい(´;ω;`)特に休んでないショーマが心配

4CC・ユーロ・全米を観て、久しぶりにぶっちゃけトークいいですか?

四大陸フィギュアスケート選手権2019

全米

ユーロ 

1月はインフルのせいで更新できなかったのでごっちゃ混ぜw

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【4CC女子総合結果】

 

1 紀平梨花 221.99点

2 エリザベート・トゥルシンバエワ 207.46点

3 三原舞依 207.12

 

表彰台は日本・カザフスタン・日本となりました!

 

アメリカ勢ショートで粘るもメダル届かず

4位に坂本、5位にはテネル、6位にはベルが続きました。アメリカ勢はショートで好調な出だしも、フリーでは細かなミスが足を引っ張り、メダルを逃す結果となってしまいました。

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毎回出る審判疑惑、ホントにそう?

さて、この結果を受けて・・と言うより、大会中あらゆるネットでの意見を見ていたら、出るわ出るわwやれアメリカ勢の点数(SP)が高いだの、坂本選手の点数(FS)が低すぎるだの、紀平はもう全日本2位なんだから持ち上げるな!だのバカみたいな意見。

 

いやいや、むしろアメリカ勢は地元開催ながらも至って普通の採点でしたよ。ショートはふたりとも単純に良い演技だったから上位に来ただけです。フリーなんて容赦なく評価されてますがな。

 

坂本選手はフリーで2Aからの3連が出来ず、そこで大きく失点してしまったのと、ルッツで!だったのが響いてしまいました。普段GOEで点を重ねる選手にとっては、ひとつのミスが全体に大きな変化を与えてしまいます。今回は、三原選手が僅差で勝ったというだけで、疑惑でもなんでもありません。

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スター選手がいるのってそんな悪いことなの?

で、もうひとつ。全米でアリサ・リウ選手が3Aを成功させて優勝した時の盛り上がりをみたら、「やっぱスターって必要なんだな」と感じたことについて。彼女はキュートだし、アメリカ的にも期待値上がるわよね。で、こういう様子を見ていると、やっぱ世の中「この子なら何かを成し遂げてくれるかもしれない」という夢や希望を欲しているんだなーと思うのです。

 

だから私は、全日本で優勝を逃した後も紀平選手が注目され続けていることが悪いとは思えません。確かに一番に称賛を得るべきなのは金メダリストで間違いない、それは私も同感。ただ、それ以外の選手の記事が出たっていいじゃん。スポーツにおいて結果がすべてだけれど、同じくらい勝っても負けても期待を膨らませてくれる存在がいるのも貴重なことです。

 

勝ったら一緒に喜び、負けたら一緒に泣いちゃうようなスケーターがいたっていいじゃない。普段は興味ないけど、この子が出るならフィギュア観てみようかなという存在がいたっていいじゃない。結果、それでフィギュアスケートが日本で盛り上がっていくなら最高だと私は思うけどな。

 

紀平、坂本、宮原、三原、樋口、誰が勝っても幸せだし、誰が負けても心苦しいよ。だから誰が注目されても私はありがたい。

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全米がユーロより盛り上がる

例えば、今季開幕前、ユーロより全米が盛り上がるなんて誰が想像してました??確かにアリサちゃんは以前からアクセルをトライしていましたが、まさかテネル姉さんやベルちゃんたちを追い越すドラマをみせてくれるなんて思いもしませんでした。

 

goldenretrievers.hatenablog.com

 

一方、ユーロではコストナーもメドベージェワもいないという中、ザギトワまで不調となれば・・アレレレ何だか随分、静かな盛り上がりじゃないの?という具合で大会が終わってしまいました。来季はまたエライ面白すぎな大会になると思いますが、やはり盛り上げ役がいないと寂しくなってしまうんですね。

 

だからこそ、きれいごとなしで申し上げればスター選手は必要です!何人いたっていいのです!だって、羽生くんが負けてもみんな応援してるでしょ?勝ち負けに拘らずたくさんの情報が入っても文句言わないでしょ?それは彼がスーパースターだからじゃないの?

 

逆に「強い」だけが人気だけじゃない例もある。それは以下に。

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注目度というのは世間の反応

本田選手は記事が上がる度に良くも悪くも反応が大きいからたくさん記事が出ます。ヤフコメなんかはコメント数みれば分かるよね。「上位の選手にスポットを当てろ!」と言いつつも、アンチ自体が一番に注目をしてしまっているわけで。そりゃアクセス数が上がれば記者はどんどん似たような記事を上げちゃうよね。

 

ただ、本田選手の場合は、スケオタ以外からの認知度が高いのも事実。名前が載っているだけで何となくクリックする一般層も他と比べて多いんじゃないかな。それは別に良いことだし、他人様の好みにまで口出す方がおかしいわね。

 

コレだけの情報社会の中、自分好みの記事を読みたければ、いくらでも探せるでしょう。自分の応援している選手の記事は率先して読んで、きちんと反応すれば、そういった記事も増えてくると思いますよ。また、記事というのは、受信した方の受け取り方次第でポジティブにもネガティブにも捉えられます。

 

大切なのは色々な理由に乗っかって、好きな選手のライバル選手や人気選手に向けて毒を吐かないことですね。

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紀平1位坂本4位をどう思う?

はい、そこら辺を踏まえて、四大陸の感想を書いていきます。今回は紀平&坂本にスポットを当てて。(だからといって舞依ちゃんをスルーしてるわけじゃないからね!)←さっきから言いたいのはこういうトコなの!

地球を表現できる16歳

まず、紀平選手は指を亜脱臼し、ショートではアクセルのミスで出遅れてしまいました。が、アクセル以外のジャンプは問題なく成功していましたし、全日本では「どんな状況でも力を発揮する選手になりたい」的なことを言っていたと思うので、安心してフリーを観ていました。

 

結果、パーフェクト!!ここで私は優勝を確信しました。ロシアのジュニアっ子たちを観ていて学んだのは、大技持ちの選手はミスればごっそり失点しますが、ハマれば大量得点で逆転するというパターンが出来つつあること、それが現ルールの強みだということです。

 

もはや大量GOEで優勝!という時代は過ぎ、高難度構成でノーミス+GOEがっつりで優勝!という流れが押し寄せる中、現段階でそれを近いかたちで実践できているのが紀平選手だと思うからです。

 

今回は、少し慎重に滑っていましたが、シ-ズン序盤の元気が戻れば再びノビノビとした滑りになり、PCSももう少し上がってくるでしょうね。やはり滑りがMAXでない状態でも70点台に乗せられる実力は素晴らしいです。

 

あんなに濃いプログラムと高難度構成でありながら、かなり正確に、大きなミスもなくシーズンを渡っている姿はもはや神がかっています。振付が体に染みついているという表現はリカ・キヒラにぴったりだと思います!

ここからが本番!

坂本選手がここまで好調だった理由に、今まで「自分のために滑れたこと」が大きかったんじゃないかな、と思いました。単純に良い演技がしたい、五輪の夢を掴みたい、ワールド切符を掴みたい!そんなピュアな気持ちで自分らしく滑れていたのでしょう。

 

しかし、ここにきて状況は一変。全日本女王になり、日本のエースとなった瞬間から坂本選手には今までになかった感情が芽生え、プレッシャーになってしまったと推測します。

 

フリーには全日本のような坂本花織ではない坂本花織がいました。彼女の全身から「勝ちたい」という気持ちがあふれ出ていたせいか、とにかくエレメンツに集中!と力んだ滑りに観えました。3連続ジャンプのミス以降は、表情から「あー優勝は無理だ」という気持ちが伝わって来てしまい、彼女の心の葛藤がむき出しになった演技になっていました。

 

その面がPCSにも影響したのではないでしょうか。ただね、フリーであんなに感情を露わにしたり、キスクラで号泣した顔を見ると、「坂もっちゃんって何て感情豊かな子なんだろう!」と逆にワクワクしかしないんです。感情的な人ほど良いアートを創りますよ、マジで。あと、もういっちょ良いモノを坂本選手は手にしました。

驚異のスケーターへ仲間入り

それは何を隠そうアンチコメントです。あんた何言ってんの?って思ったかもしれませんが、先ほど申した通り、注目が大きいほどアンチはつくし、そうでなければ勝っても負けても周りは無関心なんです。そういうもんなの。

 

2位で祝福される選手もいれば、罵られる選手もいるし、勝てば不正で優勝と言われる選手もいれば、負けても不正でマイナスされたと言われる選手もいる。アンチ活動を熱心にしている輩に、好意的に見られるよりも、批判的に見られる方が「強い印」ですからね。脅威の坂本という名誉なんです。

 

坂本選手は自身でも怒られて伸びるタイプという何とも逞しい性格。褒めて、甘やかされてしか頑張れない私とは真逆の尊敬に値する若者です。世界選手権まではリショーさんに喝を入れてもらいながら充実した練習ができますように。

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メンタルコントロールの難しさ

いやーやはり勝敗を決める一番の要因ってメンタルコントロールですよね。紀平選手はショートでは演技直前まで指を気にしていましたが、フリーでは考えないように気持ちを持っていたように見えましたし、全日本での靴事件から色々とメンタル切り替えの作業を学べていたのでしょう。

 

坂本選手は中野コーチからの「言霊」アドバイスで、「二人(紀平・三原)より上だと証明したい」と強気な発言をしていたのが重荷になっていたのかな。言霊って悪いことを言うとソレが現実になってしまうという意味合いもあるので、どちらかと言うと、坂本選手には今まで通り「有言実行」でカッコよくいってほしいな。

 

テネルはそこまで弱気でなかったと思う。演技冒頭から体の使い方にエネルギーが満ち溢れていたし、日本人選手にはない表現力が魅力的でした。ジャンプの回転だけが残念だったね。

 

三原選手は「もうメダルは無理かもしれない」という状況の中で、自分がやるべきことをしっかりやって大会を終えようとした姿勢がメダルに届いたのでしょうね。ちょっぴし昨季の新葉ちゃんを思い出しました。これは全ての選手が学べることですよね。

 

トゥルシンバエワは4Sが心を支えてくれたね。もうこれ以外はミスしないわよ!というシナリオが彼女の中にあったような演技でした。

 

ベルはショートが好き。お気に入りのプロ感が伝わってくるから。ミスしても笑顔だし、表現したいことをガンガン伝えて来るところが良き見本だね。途中で魅せることを忘れて姿勢がだらけたり、真顔になったりしないのは北米選手のいいところ。

 

さて、この結果を世界選手権でどう生かすかはそれぞれ次第。一体どうなるのでしょうか。

 

補足として、坂本選手のフリー失速はインターハイ出場のため、ジュニアプロと併用しながらの練習期間もあったのが影響しちゃったかな感も否めない・・メンタルだけではないかもね。

 

男子へ続く・・

 

おまけ

・三原選手、ファンサービス中にも「そろそろ引き上げていただけませんか?」と注意を受ける様子が激写される

⇒ファンを大切にする舞依ちゃん、あと1分だけとお願いする

でも、コレ、舞依ちゃんを凝視する係のお兄さんの顔がガチ怖かったから、ファンも運営側の迷惑にはならんようホドホドにね

 

・最近全選手のコメントが羽生化している

八木沼さんも言ってたけど、みんな羽生くんっぽくなって来てる!さすがアスリートの鏡・結弦!そんな中、私は本郷選手のあの何とも言えないキュートなコメントが大好きです。

坂本選手の強気発言も好きよ。アンチを恐れて良い子ちゃんしても、どーせそれはそれで叩かれるんだから関係なっし。

 

はい、とにかく自分の好きな選手のすることは全部OKで、嫌いな選手のやることは全部NGなのうぜええええ~と、思っていたストレスを綴った回でした。

おわり

平成最後の全日本王者は宇野昌磨!高橋は銀!

全日本2018

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どうも。いとこの名前が高橋大輔(同姓同名)のオオカミです。

 

前回に続き、全日本選手権の感想になります。

 

男子総合順位】

1 宇野昌磨 289.10

2 高橋大輔 239.62

3 田中刑事 236.45

4 友野一希 227.46

5 島田高志郎 219.78

6 鍵山優真 216.36

7 壷井達也 214.87

8 木科雄登 214.35

 

宇野選手!平成ラストの全日本チャンピオンおめでとうございます!

 

【目次】

もう宇野は大丈夫

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静寂のフリー 187.04 TES97.12 PCS89.92

4F 3S 4Tso 4T2T / 3A 3A1Eu3F 3Lo

※スピン・ステップ共にオールレベル4

 

ショート当日の公式練習中に足首を痛め、苦しみながらのフリー。結果はご覧の通り、MAX構成ではありませんが今できる中のベストを尽くしました!

 

正直なところ、ケガをしている人が滑っているとは思えないほどの力強い演技でした。それくらいの底力だった。宇野昌磨は男の中の男、間違いない。

 

ケガを抱えてボロボロの演技になるくらいなら、滑らない方が良かったであろう状況で、決してボロボロにはしなかった、させなかった根性のフリー。美しさも損なわせずに、いつもの彼らしいスケートのまま魅せてくれました。

 

特に2本目の4Tをおりてからの圧巻の滑りには、今季一の月光を感じました。この状況で一番良いまとめ方を出来る強さ・・アッパレでございます。だからもう大丈夫ですね、きっと。もう自信になったはず!もうフリーなんてコワくない!輝け昌磨!

ケガは負けじゃないんだ

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私は今まで好きな選手がケガに苦しみ、消えていく過去をたくさん見て来た中で、ずっと「ケガをしたら負けなんだ」と思っていました。

 

悔しいけれど、ケガの間もシーズンは進むし、誰も待ってはくれない。成績が落ちても誰も助けてあげることは出来ない。当然、ケガを考慮した採点なんてあるわけがない。あぁ、悲しいけれどケガってこういう事なんだ。そう思っていました。

 

しかし、宇野選手の「月光」を観たら、私は困難の中でも戦える一筋の光を浴びたような気がしたのです。彼の演技からは、これまでの積み重ねがありました。それは、なかなか出てほしいときに出てくれなかった力でした。それが一番苦しい時に出てきてくれたのです。

 

現に、最初は不安気に演技を見守っていた観客に対し、最後はいつもの、普段通りの、感動を与える滑りで締めくくってくれました。宇野昌磨は決して観客を置いてけぼりにしないスケーター。やるからには、観客を心配させるのではなく、魅了させることを当たり前に考えて滑っていた。

 

自分を信じきることができれば、「負けは来ないこと」を教えてもらったフリーでした。

状況把握

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戦国4回転時代になってからは、どの選手もケガと隣り合わせの日々を送っています。その中で、無理をしてでも試合に出なければならなかったり、泣く泣く離脱する場合もあるでしょう。

 

今回、「あんなに無理をして出場はしなくても・・」という意見も心から同意できます。ただ、その判断を決めるのは選手本人であり、その決断が正しいか、正しくないか等はこちらが想像できることではありません。

 

ひとつだけ言えるのは、宇野選手本人から説明された内容が、

1右足首の捻挫だということ

2精密検査済

3選手生命に影響のでるものではない

4世界選手権までには完治しているもの

(自己診断:全治2週間)

ということです。インタビューからも、はっきりとした経緯と診断が明らかになっていたので、この度の状況を理解できたファンが多く、対応としては非常に良かったのではないでしょうか。まずは暫く安静に、しっかりケガを治していただけたらと思います。

美談にはしたくないけど称賛したい

私はケガに耐えて苦しむ姿を美談にしたくはない派なのですが、オリンピックの羽生選手や今回の宇野選手の演技には「称賛」の文字が相応しいと思います。

 

ただ、「強行出場」とかだったら話は別ですよ。選手生命が危うくなるくらいの無理だけはやめてほしい。私はケガの公表を言い訳だとは思わないし、ケガと限らず不調の原因を語れる方がクレバーだとさえ思っています。

 

アスリートにとって欠場や棄権は難しい決断であり、勇気がいること。彼らがそこら辺とギリギリまで付き合い過ごした結果を、周囲が美談のみで済ますのは失礼でしょう。素晴らしかったのは、今までの積み重ねであり、それが金メダルに繋がっていること。いざという時に救ってくれること。それが称賛に当たるのではないでしょうか。

高橋2位に「ウソでしょ」

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2位確定後、思わずこぼれてしまった「ウソでしょ・・」

いや~、これ現実なんですねえ。

 

魂のフリー 151.10 TES63.60 PCS88.50 Ded-1

3T 3A2T 3Fhd 3A / 3Lz1Eu3S<fall 2Loso 3F+REPso

後半はお疲れ気味?!

 

技術点とジャンプの乱れをみると、ひどいじゃないか!と、なるところですが、あの~やっぱ高橋大輔スゲーなそういえばステップってこのことだったわ、芸術性ってコレをいうんだったと、頭の中の何かが巻き戻される感覚がしました。

 

並みじゃないんだよね。振付+αがあるの。復帰後すぐは、正直”らしさ”がなくなっちゃったな~と思っていたのですが、全日本では一度でもそう思ったことを後悔するレベルで世界一のカッコよさでした。大ちゃんゴメン。

 

技術点がアレだったからPCSで88も出ると、まー色々言う人も出て来るだろうなーと思ってたらその通りでしたわい。ブノワ・リショー作の「Pale Green Ghosts」には、坂本選手のプログラムにもあるリショーらしい振付が見どころでもありますが、大ちゃんが演じるとこうなるんだーとか色んな深みを噛みしめながら観るとね、やっぱこの方の感性の独特さっていうのが凄く生きているなって思うんですよ。

 

純粋に5コンポーネンツとして見ると、凄いやん、凄すぎるやんってなる。ジャンプのミスを含めて考えるとあああああってなるが、魅せ方のテクニックに関しては別格よ。

 

来季も現役続行というので、さらなる完成形を期待しています!2位おめでとう!

若者もファイト!

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優勝は宇野、準優勝は復帰したばかりの32歳高橋となると・・当然、若いのどうした?!と言われてしまう・・。確かにもっと上に来て欲しかった大好きなスケーターたちが私もいるので、そこは残念でしたね。ミラノの功労者友野選手には世界選手権の切符を握ってほしかった・・。

 

しかし、今回の宇野・高橋の勇気からパワーをもらい+悔しさで、来年こそトップの壁たちを邪魔するくらいの勢いで上がってきてほしいな。きっと今頃は、彼ら自身が一番そう思っているはずです。

 

ぜひ、日本男子は羽生や宇野だけが世界じゃないんだっていう勝気な次世代を見せてほしい!

代表発表

ここで各大会の代表が決定したので載せておきます。(シングルのみ)

 

世界選手権inさいたま

▼男子

宇野昌磨田中刑事羽生結弦

高橋大輔選手は辞退

▼女子

坂本花織・紀平梨花宮原知子

 

世界ジュニア

▼男子

壷井達也・島田高志郎

▼女子

横井ゆは菜・川畑和愛・白岩優奈

⇒まさかの白岩さん!

 

四大陸選手権

▼男子

宇野昌磨田中刑事友野一希

⇒宇野くん体を酷使中

▼女子

坂本花織・紀平梨花三原舞依

⇒三原さん!

 

ユニバーシアード

▼男子

友野一希中村優・佐藤洸彬

▼女子

三原舞依・竹野比

 

健闘を祈る!

勝手に賞パート2

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最後に男子にも勝手に賞を贈ります。

 

新人賞

鍵山優真さん

みなさん納得の新人賞!将来楽しみ。ぶっちゃけ好みのスケートです。

 

期待しますで賞

 島田高志郎

 フリーで2本決めたかった4回転。しかし決まれば一気にハイスコアを出せる武器。試合前・試合後のコメントが的確でしっかりしてる。この子は伸びる!高志郎くんとランビエールの挑戦はまだまだ続く。

 

コレオシークエンス最高で賞ノミネート

高橋大輔さん

友野一希さん

 

目力すごいで賞

木科雄登さん

 

 国民の弟で賞

宇野昌磨さん

 

以上で全日本選手権の感想はおわり!

皆さん良いお年を。私は平成最後だし、YOSHIKI出るし、紅白を観て過ごします~。

 

 女子のはこちら

goldenretrievers.hatenablog.com

 

全日本2018坂本女王爆誕!露女はジュニアがメダル独占!

全日本&ロシアナショナル2018

 

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【全日本女子総合順位】

1 坂本花織 228.01

2 紀平梨花 223.76

3 宮原知子 223.34

4 三原舞依 220.80

5 樋口新葉 197.63

6 山下真瑚 197.14

 

【露ナショナル女子総合順位】

1 アンナ・シェルバコワ 229.78

2 アレクサンドラ・トゥルソワ 229.71

3 アリョーナ・コストルナヤ 226.54

4 S・コンスタンチノワ 212.92

5 アリーナ・ザギトワ 212.03

6 ソフィア・サモドゥロワ 209.77

7 エフゲニア・メドベージェワ 205.90

 

誰でも優勝する可能性ありな新ルールって面白いかも!と思った大会でした。

 

【目次】

坂本・紀平・宮原のスーパートリオ

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まず先に我らが日本女子スーパートリオの感想から。こんな頼もしい表彰台ってあり??もうロシアなんてコワくないもーんだ。嘘です、すいません

 

坂本花織

ショート&フリーで底力を発揮!ファイナルからの連戦で良くぞやってくれました!何より素敵だったのは、フリーでの丁寧な滑りです!直前にプログラムをブラッシュアップしたという通り、細かな部分で「リショーさんから指導されたのだろうな」と、見られる今までにはなかった美しい体の使い方を感じました。

 

ジャンプを全て終えた後は、一瞬いつものエネルギッシュな舞に戻ってしまいましたが、それまでの動きは神がかっていました!単なる大海原だけではなく、哀愁や儚さや力強さや美しさを感じちゃいましたよ・・。この調子でワールドも頑張ってください!

 

紀平梨花

正直、ファイナルまでは追う立場でレッツゴーできたのに、全日本では完全に追われる立場にされてしまい気の毒な状況でした。ショートでは不安気な顔で演技を開始し、ミス。靴の不調も原因ではありますが、精神面も関係しているように見えました。

 

しかし、これは彼女にとっては良い経験にしかなっていない、次に繋がる試練だったと思います。フリーで追う立場になってからは、やはり強かった!リスキーな構成ではあるけど、ハマれば最強。世界で戦えるのは紀平だな、と改めて実感した大会でもありました。

 

宮原知子

ショートは伝説を観たのかと思いました。すべてが好きです。次元が違います。演技後の、あの緊張から解き放たれた顔を見ると何だか泣けちゃうよ。猛特訓の影響か?かなり痩せたね。ファイナルで窮地に立たされても色んな苦しみのパターンを経験している彼女なら、必ずやると信じていました。

 

フリーはベストではありませんでしたが、演技の美しさはアクトレス級。ジャンプに関しては、まだ暫く良くなったり戻ったりを繰り返すと思いますが、ブリアンコーチに指導してもらってあんなに改善したので、崩れたら再度みてもらうのも手かもしれませんね。

 

大会を終えてこのスーパートリオがメダルをつかみ取った理由は何だろう?と考えると、ズバリ驚異的な成長スピードですよね。普通、早くても2~3年かかるような成長過程をたった半年ほどで到達している。凄いです。

 

そしてA選手がダメでもB選手がいる!いやいやB選手がダメでもC選手がいるから!というのが現在の日本女子最大の強みです。しかも、全部タイプの違う、それぞれのタイプで一流のスケーターばかり!これは採点傾向がどう転んでも、誰かしら生き残ってくれるであろうという安心感があります!素晴らしいね日本女子!

 

3選手とも、ファイナルからお疲れ様です&おめでとうございます!!

ジュニア>シニアなロシアの現状

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続いて、全日本と時を同じく開催されたロシアナショナルの様子をチラ見、いやガン見。表彰台は全部ジュニア!4回転っ子が金銀、コストルナヤ様が銅メダルでした。ザギトワ選手はフリーで失速、メドベージェワ選手はショートで出遅れ7位となり、シニア勢にとっては悲しい結果で終わってしまうことに・・。

 

ショート比較

1ザギ80.62 2トゥル74.96 3コス74.40 5シェル74.09

 

TES編

ザギ42.47 トゥル42.79 コス40.69 シェル42.28

PCS編

ザギ38.15 トゥル32.17 コス34.71 シェル31.81

 

TESはコストルナヤ様以外はどっこいどっこい。ミスれば終わるという状況。PCSではザギが五輪女王の貫禄でジュニアっ子を大きく突き放しトップ!しかし38点が出てもトータルで紀平選手には届かないところも今後、注目されてしまうところなんでしょうね。

 

フリー比較

1シェル155.69 2トゥル154.75 3コス152.14 5ザギ131.41

 

TES編

シェル89.35 トゥル90.22 コス80.78 ザギ61.18

PCS編

シェル66.34 トゥル65.53 コス71.36 ザギ72.23

 

はい、ここからおかしくなりますw一瞬コストルナヤ様のTESが普通に思えてくるくらい当たり前のように90近い点数が並んでいる!そして今季の傾向としてガツーンと上がったと思えば、ガツーンと下がるPCS。コス・ザギのPCSが1点差くらいしかないのも興味深いです。

 

4回転ジャンパーのシェル・トゥルは、共にPCS65~6点。ロシアもジャンプ娘だけじゃなく、そこにコストルナヤのようなスケーティング+表現のスケーターを生み出してきているのが面白いところ。あぁ、ここは日本式のスタイルだと思っていたのに、このジャンルまでロシアに進出されると厳しいですな。

 

ジュニアっ子たちの体を見る限り、まだ実年齢よりずっと幼い細さがありますが、成長期が来たら先輩たちのようにジャンプが跳べなくなってしまうのでは?という見方がファンの間でも言われていますね。

 

しかし、それと同時にロシアは瞬間風速式大技スケーターの他にも、別タイプのスケーターも密かに育てています。これが今後どういった形で生きて来るか、日露のスケート戦はここからが楽しみです。

昨日と同じ明日はない

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そんなロシア国内ですが、すっかり成績が落ちてしまったメド・ザギに対しても温かい拍手と声援がありました。私はまだ悲観していませんよ!日本でもそうなんですが、ひとつの大会の点数や順位だけで全てを決めつけるのはナンセンス。

 

ポテンシャルの高い選手は、一度、怪我や修正&矯正で沈んでも、再び這い上がったときの爆破力は人一倍ありますからね。だって元に持っている才能がピカイチなんですから。それが100%出た時には凄いに決まってるでしょ!

 

てなわけで、メドベージェワもザギトワも新葉ちゃんも真凜ちゃんも私は信じて待っています!だって今まで絶望から復活したスケーター、花咲くまで何年も何年もかかったスケーターをファンは、たくさん見てきましたもの。人生、最後に笑えればいいのよ。

毎年ながらの賛否両論

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最後に。毎年、賛否両論で終わるのが全日本らしいというか、そうでなきゃ全日本ではないというか。今回も女子フリーの点数にざわざわ・・ざわざわ・・と悪魔の囁きが聞こえてきたので、それだけ書かせて頂きます。

 

PCSの暴走?

なんか紀平さん以外の上位選手のPCSが国際基準からかけ離れていない?という声がチラホラありました。うーん、確かに全体的にいつもより高めでしたよね。だから紀平さんもファイナルよりは(ミスこそありましたが流れ的に)出るんかな?と、私も思いました。

 

宮原75.09>坂本73.25>紀平72.06>三原69.77

 

しかし、全日本のノリを置いといて、冷静に考えてみれば、今回のフリーは他の大会でもPCSは大体このくらいなのでは?と思いましたね。ついに70点台に乗ったのは、たったこの前だもんね。そうなるとやはり周りが高いのか?

 

知子ちゃんのPCSは75点台!ちょいとジャンプが完璧ではなく、途中で固さが出ちゃったように観えたので、ファイナルと同じく紀平>宮原になるのかな?と思いましたが結果は全体トップ。スコアだけ見ると高いのですが、ショート・フリーときて、やはり別格の洗練されたスケートなんですよね、知子ちゃん。

 

逆に今までもっと出ないの~?と期待していたモノがついに出た!と考えれば納得。これまで出なかったから、出ないのが普通の感覚になってしまったのもあるのかな?やはり今季の彼女は他の選手とレベルが違うと思います。

 

だって全体として見ても昨季より遥かに良い滑りですからね!軽く昨季を超えるのは当然です。

 

じゃあ坂本さんは?についても。坂本さんは表現が課題とされていて、今季はじめも60点台後半がMAXかな?というところで突然73点台。しかも紀平さんの上になったので騒がれていたようですが、私はあのフリーを観て70は出ると思いましたね!73まで出るとは予測できませんでしたが、自己ベストはくると確信しましたよ!

 

出だし3秒でいつもと違う坂本花織を感じませんでした?ファイナル頃から別人のような滑りになったと思います。多くの選手が新しいジャンルの開拓で挑戦的なプログラムを選ぶと、その年は低迷しちゃう中で、坂本さんがこんなにも成長を見せたのは、リショーさんとの相性の良さが大きいのではないでしょうか。

 

本人が苦手とするような曲調やイメージの中で、本人の強みとする動きを多用する面白さ。とにかく長所を生かしてくるプログラム。本当に凄い。坂本さん本人は「いつもよりGOEがつかないかな」「知子ちゃんの点を見て、ノーミスしなきゃ出せないと思った」と語っておりましたが、十分冷静な分析が出来ているあたり、彼女の伸びしろは無限大だと思いましたね。

 

そして舞依ちゃん。69.77点。ここでも私はノーミスだし、好調そうな滑りだったし、観客のテンションも凄いしで、68点くらいかなーと思っていたら予想より少し高かったくらいでした。他の3人と比べると低い点数になっちゃうのは仕方がないかな・・と思うし、今回の滑りは舞依ちゃんの持つ力と才能全てを出したスケートに私は観えたので、いつもより高い点数が出たのは理解しました。

 

まとめると・・

・紀平以外は、気持ち少し高めだったのは事実だと思う。

・三原からスコアが高めに出だしたので、後に続く選手の点もそこをベースに高くなっていったのでは?

結論 

・誰も悪くないし、総合順位は妥当だと思う。

・国際大会で全日本と同じようなPCS(TESも)が簡単に出ないことを選手も分かっていると思う。

勝手に賞

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鬱々と終わりたくないので、勝手に賞を作って今年を締めます!

 

ベストパフォーマー

樋口新葉さん SP「エナージア」

あのね、樋口新葉がいる試合とそうでない試合とでは、面白さが違うのよ。

「やらされている感」や「振付されている感」がなくて自分色の表現を身に着けて踊っているのが観ていてとても楽しい!ステップとかサービス精神多すぎ!レベル取りムズイだろうにありがとう。でも無理しないでね。

 

手の動きが美しいで賞ノミネート

宮原知子さん

本田真凜さん

紀平梨花さん

樋口新葉さん

 

ジャンプ凄いで賞ノミネート

・横井ゆは菜さん

細田采花さん

・坂本花織さん

紀平梨花さん

 

名前に花もしくは植物っぽい字があるといいんでしょうかね?

 

期待しますで賞

山下真瑚さん

真瑚ちゃんのジャンプはピカイチよ。未来の日本に必要なジャンプです。緩急あるスケーティングも好き。今は色々な事情アリで本格的に追い込めていないかもしれませんが大成してほしい!

 

かわいいで賞

三宅咲綺さん

存在感ある素敵な選手

 

感謝で賞

中塩美悠さん

お疲れ様!寂しいけどありがとう!!

 

元気になるで賞

十倉日和さん

観ていてエネルギッシュになる演技!ジャンプの迫力すごい!

 

以上。お次は男子!どうなるかな~???

SONGS「hideが遺したもの」を見てタイムスリップした気持ちになった

 

2018年12月8日にNHK総合で放送されたSONGS「hideが遺したもの」のまとめと感想になります。

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番組では、THE YELLOW MONKEY吉井和哉さん、元乃木坂46生駒里奈さん、MIYAVIさんをゲストに「hideが遺したものとはなんだったのか」をテーマにそれぞれ語る中、ここでは特に印象的だった言葉を記録したいと思います。

 

目次

吉井 メロディーに対し、反発しない言葉

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吉井さんのインタビューが一番心に残ったので少し多めですが、ざっくりまとめると・・

 

✔hideは歌詞に拘りを持っていた

⇒韻を踏み、メロディーに対して反発する言葉を選ばない

⇒どんなに良い言葉でもイントネーションがメロディーに合わなければ使わない

✔hideは歌が魅力

⇒声のトーンがhideの人間性を表している

⇒自分の歌に酔っていない感じが最高にクール

⇒遠慮さや謙虚さが歌に出ているのがルックスと反していて好き

 

▼テレビでhideを語るのは初

・年齢は少し上だが同志のような気持ちを抱いていた

・「球根」を評価してもらったことが嬉しい

⇒吉井さん「hideさんも日本の音楽シーン、J‐POPシーンの中で、いかにロックというものを一般化させて、その中にどれだけ密度の濃いものを表現として入れることができるかっていうようなお話の中で、”球根”みたいなコアな曲を作って頑張っているねというような解釈で受け取ったんですけど、嬉しかったですね。」

 

ヒデの曲は本当に面白いです。ロックからポップな曲まで歌詞や歌声、パフォーマンス含めて時代の流れを感じさせないカッコよさがあります。

 

私が一番「天才!」「職人!」と思うのは、メロディーに乗る日本語を重視して選んでいるはずなのに、完成した歌詞には美しい表現しか見当たらないところ。意味不明な言葉がないところです。

 

「どんなに良い言葉でもメロディーに反していたら選ばない」通り、ベストな言葉から他の表現に変えても、全体を見ると歌詞に必ず強いメッセージや高度なストーリーがある。歌詞が音に乗っているのに、音も歌詞に乗っている。

 

ヒデは私にとって日本語って面白い!と教えてくれたミュージシャンでもありました。きっと今のJ‐POPにも色んなところにヒデは残っている・・そのひとつに、こうした歌詞の言葉遊びがあると思います。

生駒 圧倒的なカリスマ力

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✔今の音楽シーンにある当たり前は、hideが軸を作った

✔これだけの情報社会で、まだ知らないことがあったんだという音やオシャレを教えてくれた

✔今はhideのような(カリスマ力を持った人)アイコンになる人は少ないから魅力的

 

生駒ちゃんは、まだ22歳だそうで。しかし、こうしたリアルタイムでXやヒデを楽しむことが叶わなかった世代の子たちも虜にしちゃうのがヒデのカリスマ性です。番組終了後もTwitterのトレンドに番組名と”hide”の名が上がり、「YouTubeで知りファンになりました!」という若い子がたくさんいたのは流石だと思いましたよ。

 

そんな生駒ちゃんが最も心に刺さるヒデソングにあげたのが「DICE」!その時のビジュアル含めて大好きだとか。偶然にも私と同じです!意見もまったく同じ!うん、うん、うん、うん。

 

生駒ちゃん「(DICEのヒデが)神様に見えた・・」

 

現在いても古さを感じさせないどころか、新しさしか見えないカリスマ性こそ、まさしくヒデにしか出せない魅力どころか魔力だったのでしょうね。

MIYAVI 世界に向けて発信している

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✔hideは当たり前に世界に向けて発信していた

✔エンターテイナー、遊び心を大切にしていた

✔音楽活動以外にも影響を与えた人

 

MIYAVIはどちらかというと、「hideが遺したもの」を語るというよりは、遺したものをこういう活動を通して次世代に引き継いでいきたいです。と、いうような内容を紹介&語っていました。

 

また、番組の最後に「ピンクスパイダー」を演奏し、ヒデへの自身の想いを込めていました↓以下は「ピンクスパーダー」について語るhideの言葉を引用

 

「妄想を抱えたクモ<蜘蛛>」という意味なんですけど、スパイダー、蜘蛛が吐く糸はwebとも言うんですけど、webというのは、僕たちの情報収集のツール。その象徴でもあるインターネットとかいうのがあるんですけど、その情報を収集するためにwebを張ったクモというのは、自分の張ったそのwebの中でしか生きていけなかったり、それ以外は知らないんだけども、他のwebを張ったのをすごい情報を持っているような妄想に、、妄想がすごく、妄想に凝り固まって外の世界を知らない男の話なんです。

 

最後に空を飛ぶんですけども、空と言う名の別の世界に行くんですけど、雲に憧れて雲に憧れて、あの雲になりたいと思って空を飛んで雲になるんですけども。実はクモというのも空という大きなものの構成要員の一つでしかなくて、歯車になったに過ぎなかったというお話なんですけども。

 

この時代にこんな曲を作っていたなんて、とんでもない人だと改めて衝撃を受けます。

 

雲とクラウドをかけたり、蜘蛛の糸とwebをかけたり・・現代ネット社会に通じるテーマに、時間差で理解に追いつくこの感じ・・。初めて聴いた時は、まだ携帯すら持っていませんでしたからね、私。

まとめ

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今年も12月13日がやってきます。hideがこの世を去ってからもう20年。こうして時間が経った現在も、誕生日近くになると、彼の特集番組があることを嬉しく思います。

 

番組では、3人のインタビューに交えて、過去の映像をハイビジョンで観ることが出来、まるでつい最近収録されたものを観ているような錯覚さえ感じ、切ないような・・嬉しいような気持ちになりました。

 

私がXを知ったのは、既にJAPANがついた後で、当時まだ小学生でした。突然テレビで流れた映像に「なんだこれ!!カッコイイ!!」と釘付け&ショックを受けたのがきっかけです。

 

初めてロックを聴いた時、俗にいう雷が落ちた感じのアレです。ロックなのにクラシックでもあり、おっかない化粧をしているのに優しさを感じる絶妙なアンバランスさに、子どもながらとんでもないモノを知ってしまった気がしたのです。

 

特に好きだったのがHIDE。ビジュアルは派手だけど、ヘンテコリンなことをしてくれる優しいお兄さんというのが、当時の理由だったと思う。子どもの目では、他のXのメンバーは怖い人だと思ってたからなおさらw

 

ただ残念なことに、好きになってから暫くしないうちに解散しちゃって・・。母になんで解散するの?どうにかならないの?としつこく質問していたなぁ。あの頃はまさかその後HIDEが亡くなるなんて思ってもいませんでした。

 

解散してからもたくさん活動してくれて、曲も最高にカッコよくて、この人凄い!って普通に子どもでも分かる魅力があったんだよ・・。だからリアルタイムでXやヒデのライブに行っていたお姉さんたちが羨ましかった。いーなー友達にファンがいて。いーなーライブに行けて。

 

だから中学の入学式で、前の席の子がヒデを好きと知ったときは嬉しかったなぁ。その時は既に亡くなってしまっていたんですけどね。

 

私はまだhideが亡くなった33歳にさえ届いていない年齢のファンですが、私と同じように彼の死後を観ている方が長いファンもいるし、たった今ファンになった方、そして昔からのファン&めちゃくちゃ古くからのファン、そんな幅広い世代を不思議な熱狂に包んでしまうのがhideこと松本秀人でした。

 

最後にまとめると、

 

hideが遺したもの・・それは時代を感じさせない生き方なんだと思います。

時代を感じさせないから新しいし、幅広く楽しめる。

それは、とんでもないカリスマ性を遺してくれた摩訶不思議なギタリストでした。