オオカミのとおぼえブログ

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【SWI】swissinfo.chが好きな理由

 

私はフィギュアスケートが好きで、中でもスイスの貴公子と呼ばれるステファン・ランビエールさんのファンなのですが・・

 

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出典 www.swissinfo.ch

 

ランビエールさんに興味を持ってから、知らぬ間に彼の母国「スイス」についても好奇心をそそられた私は、いつしかスイスに関する情報を集めるようになってしまいました。

 

そして、情報収集のひとつとしてツイッターでもフォローさせてもらっているこのサイト、swissinfo.chの存在を知ってから現在まで、スイスのニュースといったらココ!というほどお気に入りの場所となっています!!

 

(先ほどの画像もこちらからお借り致しました)

 

単なる海外のニュースというよりは、文化、教育、政治、日本との関わりなどが異文化目線として発信されており、とても刺激を受けることが多いです(真面目)

 

例えば最近の記事だと・・

・ハイジの「育ての親」高畑勲監督死去

・スイスの離婚 父親は未だ「金づる」

・スイスが(まだ)核兵器禁止条約に署名しない理由

・言語地図、過去40年間で大きく変化

などなど・・・

 

思わず読みたくなるネーミングセンスのタイトルが多いのも特徴。そして日本で報道される「欧米」と「欧米人」が実際のものとは違うということも良く分かります。

 

そこで、ここからは私が読んだ記事の中でも特に、面白かった&興味深かったテーマを紹介したいと思います!それでは~

 

レッツスタート!!

 

まずはこちら↓

聖域を侵したアニメ「アルプスの少女ハイジ」 - SWI swissinfo.ch

改めてタイトルが凄いです。先ほど最近の記事でも紹介した高畑勲さんに関する話題でもありますが、ざっとまとめるとこんな感じです。

 

 ・スイスの知識人は「日本のハイジ」に拒否反応を起こしている!

・今までもこれからもアニメを放送することはない!

・なぜならアニメは原作を軽視し、あくまでも日本人から見たスイスでしかないからだ

・しかし、日本の制作チームの努力とハイジへのリスペクトを知り、誤解が解けた

・スイスのハイジと日本のハイジ、今ではどちらもスイスの誇り

 ※なぜ拒否されたのか、その具体的な理由については、日本人が他の国に対して感じていることと全く同じでした。詳しくはリンクからご覧ください。

 

これは、日本人の中でも原作を知る方からすれば違和感があり、受け入れられないという方もいらっしゃると思いますが、こどもが観るアニメとして考えると、明るくて、ちょっぴり泣けて、ストーリーも分かりやすくて、国境を越えて人気が出てしまうのはごくごく自然だったのではないでしょうか。私がこの作品から得たイメージは、問題視されている文化的・宗教的な面よりも、スイスの豊かな大自然の風景です。美しい山脈と画面から良い香りが伝わってくるような草原、花、かわいい動物たち・・かわいい小屋・・澄んだ空・・。当時から「なんて綺麗な景色なんだろう!」と、スイスに対する憧れと期待がありました。そして、大人になってから見たスイスの自然は、こどもの頃に見たハイジの世界そのものというより、それ以上に美しくて驚いたのも事実。あの山の美しさは日本とはまた違った魅力があります!

 

実はアニメからはポジティブなイメージしか持っていない、覚えていないというのが、ほとんどの人間の感想だと思います。私は同じく「母をたずねて三千里」というアニメも見ていたのですが、やはりこどもの頃の思い出はいつまで経っても素晴らしいものだと感じます。今ではスイスのハイジ村も人気観光地ですし、世界中のファンから作品自体が愛されています。このアニメをきっかけに、私たちが知らなかった・誤解していたスイスの文化や歴史について真剣に学んでみるのも良いかもしれませんね。

 

つづいてはこちら↓

否決されたベーシック・インカム、読者の声を基に 再考 - SWI swissinfo.ch

少し昔の話題になりますが、スイスで行われたベーシックインカム導入案否決の記事について。

 

日本でも注目を浴びた「スイスのベーシックインカム導入案」でしたが、投票の結果は皆さんもご存じのように否決。しかし賛成も23%あり、予定していた15%より高いものとなりました。

 

実は私も以前からどこかの国でやってみてくれないかなあ~と超他力本願な日本人的性質で思っていたのですが「では、社会の声はどんなものなんでしょう?!」と、いうのがここでは書かれています。自分がおばあさんになる頃を考えると、正直どうやって生きているんだろうか・・と不安でいっぱいな私みたいな人間が世界中にいると思うので、かなり真剣に考えたい話題です。昔取った事務系の資格も今じゃ機械で用事は足りて、勉強したことなんてAIが一瞬でやってくれる時代です。同じく語学関係の資格もそのうち必要なくなりそうで、いつまで有効なのやら・・。唯一使えそうなのは、人に直接携わる資格のみといったところ・・。しかし、それは若くても体力を消耗するので年をとったら厳しいです。

 

AIが仕事を奪ったら私たちの仕事がなくなるという不安。それが社会にはあるんでしょうね。ただ、私みたいな”仕事=お金=生きていくためにしかたなくするもの”という人間にとっては、科学の進歩のためにAIをどんどん導入して、いらない仕事は削って、週4日くらいの勤務でも給料とBIを合わせて生活の質が保てればラッキーじゃんと思ってしまいます。特にこどもが小さい頃なんかは、親の手がどうしても必要ですし、少しでも時間に余裕がある方が嬉しいですよね。田舎のブラック企業で無理する必要もなし!ただ、導入するといっても、社会保障や財源確保の面では安心できません。誰もやったことのない取り組みに見通しはないので・・。また、低所得層と高所得層との間でメリット、デメリットが分かれる危険や企業からの反発も大きい壁となりそうです。

 

それでも日本は年金問題や職種による人手不足、少子高齢化などなどで、現状維持のままでは将来リスクが残るでしょうね。この課題で世界から取り残されないためにも、AIやBIについては試験的実施でもいいので、全体で考えていってほしいなと思います。

 

最後にこちら↓

憲法改正に伴う国民投票、日本とスイスの違いは? - SWI swissinfo.ch

直接民主制に向かう」カテゴリーの中で、どれを選ぼうか悩みましたが一番シンプルな記事にしました。

 

スイスと言えば、国民投票の国!教育や年金、政治など様々な分野において国民投票が行われてきました。先ほど紹介したベーシックインカムの導入もこの中の一例ですね。

 

具体的に日本との違いはなにか?というのを図にすると・・

 

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こんなにも違います。ちょっと羨ましいかな、私は。

 

swissinfoを読んでいると、こういう類の記事がたくさん上がって来ます。その度にメリット・デメリットも感じるのですが、間違いないのは、世界はどんなに衰退していようが自らの手で行動しようとする「未来志向」の活気を失っていないところです。たとえ時代遅れやわがままに見えそうなことでも、世の中の不満や疑問に関心を持っているという部分に刺激を受けます。誰かが提示したことに意見を張り巡らすのではなく、自分の意見を考えて主張する、この議論を自由に楽しむ感じが少し羨ましいのです。日本は記者会見ごっこをいつまでもブームにしている場合じゃないぞ!

 

 

こんな感じで、ステファン・ランビエール経由で始まった私のスイス情報巡りは、今もタイムリーでツイッターに上がって来る記事を読みつつ、勉強させてもらっています。

 

あ、そうそうスイスと言えば多言語国家としても有名ですが、イラストレーターであるマリーナ・ルッツさんが書いた風刺画がシュールだったのでこちらもご覧ください!

 

スイスを風刺画で描く - SWI swissinfo.ch

 

ドイツ語にフランス語にイタリア語にロマンシュ語・・凄いですよね。どうやって生活しているんだ?!と本気で不思議ですよ。しかもスイス人は公用語以外にも英語をみっちり学ぶので、英語が上手い方が多い・・!!というか、話せて当然に思っていますね。一体、頭の中はどうなっているの?!

 

人間の脳って母国語以外に後からインプットした言語は、認知症になるとすべて忘れてしまって話せなくなると以前イギリスのニュースでやっていた気がするんですが・・(言葉を忘れた日系人高齢者が問題になっているらしい)

 

スイス人には心配なさそうですね、多分。どれが母国語よ?って感じかな。

 

以上、まとまりがないですが、簡単によく利用するサイトの紹介でした。

 

おまけに、スイスとスイス人を完結に表現した個人的ツボなポエムをどうぞ↓

 

You are such a sweet person as Swiss chocolate, trustworthy as Swiss Bank and accurate/professional as Swiss Watch!!!

 

 これは、ロシアの伝説のスケーター、アレクセイ・ヤグディンさんがランビエールに贈ったバースデーメッセージなんですが、よくこんなおしゃれな表現を思いつくな~と、印象的だったので載せました。

 

君はスイスチョコレートのようにスイートで、スイス銀行のように信頼に値し、スイス時計のように精確でプロフェッショナルな人間だ!

 

私から合わせて・・ハイジのように明るく人気者で、賢くて、国民投票したらトップ当選ですね!(なんの?)

 

おわり