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【NHK杯】自爆大会?&おかえり!サトコ・ミヤハラ

GPS2017 日本大会まとめ

 

グランプリシリーズ第四戦「NHK杯」男女シングルの感想になります。

 

今大会の注目は、なんといっても日本のエース宮原知子選手の復帰です!

 

涙なしでは見られない?!

 

一体さっとんは、どんな姿で現れるのか?

 

そして強豪ロシアとイタリアのベテランコストナーの演技はいかに・・?

 

そんな日本大会の様子を主観のみでザックリとお伝えします。

 

※全体的にミスの多い試合でした

 

まずは女子の結果から

 

女子シングルの総合結果は以下の通りです。

 

1. エフゲニア・メドベージェワ ロシア  224.39点
2. カロリーナ・コストナー イタリア  212.24点
3. ポリーナ・ツルスカヤ ロシア  210.19点
4. ミライ・ナガス アメリカ 194.46点
5. 宮原知子 日本  191.80点
6. アリョーナ・レオノワ ロシア 190.95点
7. 本郷理華 日本  187.83点
8. 白岩優奈 日本  171.94点

 

優勝はロシアのメドベージェワ、2位にはイタリアのコストナー、3位はロシアのツルスカヤとなりました。日本の宮原は5位、本郷と白岩は7位、8位と続きました。

 

それでは、ここから気になった選手の感想について書いていきたいと思います。

 

宮原知子

SP 65.05点 FS 126.75点

今回が復帰戦となる宮原選手。まずは復帰おめでとう!リンクに帰って来れて本当に良かった・・!ショートで宮原選手がスタート位置についた瞬間こみ上げてくるものを感じたのは私だけではないはず。

はじめの一歩

11ヵ月ぶり最初のジャンプは、言葉にならないほどの緊張があったと思います。そのため、冒頭の3Lz3Tが3Lz<2Tとなってしまいましたが、これは想像の範囲だったことでしょう。ミスの後も慌てることなく、落ち着いて、休養前の宮原知子らしく堂々と滑り切ることができました。まだまだ全体の仕上がりは75パーセントくらいということなので、全日本までに宮原選手のペースで100パーセントに調整していけば、再びジャンプも安定して「ミス・パーフェクト」の完全復帰となるのではないでしょうか。

世界一のスピン

流石だなぁ・・と思わず声が出てしまったのが宮原選手の世界一美しいスピンです。なんでしょうね。宮原選手の演技っていちいち泣けるんですよね。ジャンプの練習には制限があって、なかなか思うようには進められないけれど、それ以外のできることは何でもしようと日々励んでいた姿が、このスピンから伝わってくるんですよ。他にも、振付がしっかりと体に染みついている様子や、ステップの丁寧さ、表現なんかを見ると、ジャンプ以外の要素ひとつひとつに力を入れて、戦いに来たんだなと感動。そして、まさに、こここそが演技全体を見た時の、日本女子の中での別格感に繋がっているのかもしれないと思いました。

チーム濱田の戦略

さて、今季は、ショートもフリーも和をテーマにしたプログラムということで、どんな風に違いを出していくのだろうかと思っていたのですが、感想を一言でいうと「ちょっと似てる・・」でした。宮原選手の表現力で変化は伝わっているのですが、振付のところどころで似ている部分があったのが気になってしまいました。なんとなく外国人から見た日本観というか。アジアの文化がごちゃまぜになっているような振付があるので、そこをもっと和の引き出しでカバーしてもらえたらなぁと思いましたが、ジャッジはそんなことを気にもしないし、分からないからいいのか??う~ん。ケガ明けで新プログラムふたつは負担になりそうだから、フリーは昨季の「惑星」を再利用しても良さげかなぁとも感じたのですが・・。いや、でも、チームの戦略としては今の状態がベストであり、完成形のプログラムは鳥肌ものなんでしょうね。期待してます。

全日本までにできること

もう全日本まで残りわずか。宮原選手にとって、今のジャンプの状態では代表をつかみ取るには厳しいものがあります。しかしジャンプを本格的に練習し始め、スピードに乗り跳ぶ感覚が戻ってくれば、日本一の座につく用意は可能だと思います。ミスがあってもPCSの評価は高く保てている。次戦で少しでもミスをなくし、今回よりもスコアを上げれればいいなと思います。大事なのは、演技全体を通して滑り切る体力配分の感覚と、それに比例するスピード、そして体重管理ですね。宮原選手は試合に入ると痩せてしまうようなので、シーズン中安定した体重でジャンプを跳べれば新しい体型での軸も安定し、良い結果が残せるのではないかと思います。全日本まで何とか間に合ってほしい!がんばれさっとん!

エフゲニア・メドベージェワ

SP 79.99点 FS 144.40点

余裕のスコアで優勝!と言いたいところですが、今回はメドベージェワ選手にとって不安要素を残したまま終わる大会となりました。

女王に何が起きている?

今回両足首の辺りにテーピングを巻いていたメドベージェワ選手。ケガなのか?疲労からくる痛みなのかは分かりませんが、珍しくフリーで転倒してしまいます。その後も着氷に乱れが出たり、ジャンプ前にためが出たりと、どことなくジャンプに対する不安感が見えました。

不安気な表情

調子が悪い中でも大きなミスはひとつに留め、演技を終えましたが、その表情はとっても弱弱しく、いつもの笑顔はありませんでした。表彰式の前もずっとコーチと何かを真剣な顔で話しており、とても深刻そうに見えました。メドベージェワ選手と言えば、ロシア選手の中でもスタイルキープのために、かなり体を無理に絞っている選手として有名です。細いだけでなく、衣装で見えない部分の太ももには男性アスリート並みの筋肉がついていますから、体脂肪の方では相当体に負担がかかっていると思うんですよね。いつ体調を崩してもおかしくない状態ですし、ホルモンバランス的にも、同じ女性として心配なところがあります。

弱点が露呈された

そんな不調な今回、メドベージェワ選手には焦りが出たのか、それとも、ただただ早く試合が終わってほしいと思ったのかは分かりませんが、かなり演技を雑に終えてしまうという結果に陥ってしまいました。今ままで表現に定評があったメドベージェワ選手でしたが、なんと今回は、フリーでミスのあったコストナー選手のPCSを下回ってしまったのです。これはメドベージェワ陣営にとっても痛手ですよね。ミスがあると自信のドラマティックな演技がぶつ切りになり、音楽そのものを表現することができないプログラムだけに、ただただ慌ただしく動いて終わってしまったように見えてしまいます。そして、あんなに難しいプログラムなのにあっという間にベテラン選手のPCSに負けてしまう・・。ここにきて最大の課題にぶつかってしまいました。

休むのも戦術だ

とは言っても、メドベージェワ選手はジャンプさえすべてクリーンにおりれば五輪金メダルは約束されています。あとはミスのない状態をいかに維持できるか。それはもういっその事、ファイナルをスキップしてプチ休養にあてればいいと思います。無理に全試合出る必要はありませんし、痛いところがあれば休んでおくのも手だと思うんですよね。そして五輪が終わったら、今度はドラマ性の強いプログラムから離れて、音を表現するプログラムにも挑戦して、幅を広げていってほしいです。うん。ファイナルで調子を戻しても、その後にボロがでるかもしれないし、今は休めるときは休んだほうがいいよ。(でも出場コースなんだろうなぁ)ロシアは若手がどんどん押してくるし、五輪本番まで何が起こるかわからない不安というのもあるんでしょうね。ちょっと心配。

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カロリーナ・コストナー

SP 74.57点 FS 137.67点

NHK杯でも安定の表彰台のコストナー選手。ミスをしても予想以上にフリーは得点が出ました・・。やばい・・。このままではいけない。日本女子はどうすればいいんだ。

美しさが光るショート

コストナー選手といえば別格の美しさがあることで、PCSの評価も高い選手です。特にショートプログラムの演技は私も本当に大好きです。もう次元が違う感じ。公式練習で他の選手たちと同じリンクで滑っている姿を直接見ると、その美しさの違いがよく分かります。今の女子シングルは低年齢化しているため、持ち前の美しさに加え、大人の表現も際立って、それが演技により効果的になっていると思います。

ミスは演技を助けない

しかし一方のフリーでは、ミスが重なりトリプルジャンプも5本(サルコウ2本ループ1本3-3なし)という低難度構成でした。コストナー選手のフィギュアスケート本来の滑りを大切にしたスタイルは素晴らしいのですが、ミスがあればそれも生きてこないので、PCS75.71点という評価は高すぎる気がします。今回はミスをカバーしてくれるような要素がSS以外はなかったんじゃないかな?それなのにこんなに高いのか。高くてもちろんいいのですが、高すぎるのは疑問だな。そんな風に思えました。あ、でも成功したジャンプの質はかなりいいですよね。

若手とコストナーの差

最近はもっぱらジャンプにしても、スピンにしても、なんにしても技術がものをいう時代だと思っていたので、コストナー選手の今できる内容をクリーンに仕上げるという久しぶりな流れに「あれはまだ健在だったのか・・!」と驚きがあります。ただメドベージェワ選手がタノジャンプをしてつなぎを増やしたり、ザギトワ選手がオール後半ジャンプにしたり、樋口選手が3Lz3T×2にハードなステップにしたりと、体力も気力もいる練習の中、限界状態で努力していることを考えると、コストナー選手の戦い方と若手の戦い方は、同じ競技とはいえないくらいにかけ離れていて、別にした方がいいのか・・とさすがに思ってしまいました。

五輪優勝もあり

30歳という年齢で現役として結果を残しているコストナー選手の努力もまた、若手選手たちの苦労とは違った辛さがあると思います。ただ、今もし、すべての選手が高難度ジャンプをやめ、スケーティングのみに練習を集中させたら、そのうち誰をどう評価していいかわからなくなり、再びジャンプ重視になるんだと思います。そうやってそれらを繰り返す。それなら技術も表現も両立してやっていこう。メドベージェワみたいな選手も上位にいるし、コストナーみたいな選手も上位にいるんだよ。どちらにも五輪金のチャンスがあるよ。それがフィギュアスケートですってことなのかしら?誰にでもチャンスがあるのはいいけれど、肝心の選手が自分がどっち側の選手なのか分からない。ジャッジの点の出し方が選手には分からないから、表現に自信のない若手はタノ祭り・後半ジャンプ固め打ちになるんじゃないのかな。ジャッジはそこに気づかず「なぜこんなことになっているんだ?そんなの必要ないんだよ!」コストナー選手を例に、こうあるべきと伝えているのでしょうね。

 

そう考えると、コストナー選手もルールに振り回されている被害者だなと思いました。なんだかな。

ツル・白岩・本郷

続いてはツルスカヤ・白岩・本郷選手の感想を凝縮します。

ポリーナ・ツルスカヤ

SP 70.04点 FS 140.15点

はい、あっという間にショート70点、フリー140点のラインに乗せてきました!強いいいいいいい。ロシアの3枠目はツルスカヤ選手ですかね。ジャンプは高いし、ジュニアにいたら逆に違和感あるくらい大人っぽいし。用意周到でシニアに上がってくるのがロシアだなあ。こういうところ日本も参考にしてほしいな。若手ほどあえて落ち着いたトーンの衣裳にするところなんかも。日本人選手の衣裳はデザインがお姫様感強くて、アニメっぽい色合いというか・・あの幼稚さはどうにかならんのかい。カワイイから抜け出してほしい。

 

話が脱線しましたがツルスカヤ選手は、次戦がどうなるか楽しみ。もうこれ以上強くならないで!というのが本音でーす。

白岩優奈

SP 57.34点 FS 114.60点

緊張のデビューでしたね。練習ではいいジャンプ出来ていたんだけどなぁ。シニアの空気に慣れてきて、演技中に自分のペースがつかめてきたら、もっと評価もあがるはず!実際フリーは体もよく動いていましたし、パフォーマンスも良かったと思います。まだまだこれからの選手!いい経験になったんじゃないかな。

本郷理華

SP 65.83点 FS 122.00点

ショートは感情と魂がこもっていて良かったですね!鳥肌が立ちました!ショート・フリーで回転不足はどうしてもついてしまいますが、全体の出来は凄くよかったですよね。本郷選手はスピンでもう少しスピードがつけば、あの常に迫力あるプログラムの流れが止まらずに、PCSの評価も上がるのではないかと思います。ジャンプは、やはりタノなしでクリーンに決めた方が絶対に得すると推測。タノりだしてから普通のジャンプでも完全に腕を締めきらずに回転に入ってしまっているように見えるので、そこをギュッと締めれればクリーンにおりれるのではないかな?と思います。どうか回転不足がなくなって、高い評価を得てほしいです!がんばれ!

 

 

続いて、男子の感想をザックリいきます!

 

なんと今回、絶対王者羽生結弦選手が捻挫のため急きょ欠場という悲しいスタートにファンも騒然。全日本までに完治できるケガなのかは分かりませんが、どうぞお大事にしてくださいとしかいえない・・。(五輪に羽生がいないとかありえないでしょ)他の選手も練習中のケガやインフルエンザには気をつけてください。

 

男子の総合結果はこんな感じ

 

さっそく男子の結果からおさらい。


1. セルゲイ・ボロノフ ロシア 271.12点
2. アダム・リッポン アメリカ 261.99点
3. アレクセイ・ビチェンコ イスラエル  252.07点
4. ジェイソン・ブラウン アメリカ  245.95点
5.  キーガン・メッシング カナダ 235.80点
6. ラトデニくん  234.80点
7. 友野一希 日本  231.93点

11. 佐藤洸彬 日本  199.20点

 

優勝はロシアのセルゲイ・ボロノフ、2位にアメリカのアダム・リッポン、3位はイスラエルのアレクセイ・ビチェンコが入りました。日本の友野は7位、佐藤は11位でした。

おめでとう!ボロノフ選手!

私と同じ誕生日で親近感のあるボロノフ選手がやりましたよー!!ショートからかなりキてる気はしましたが、フリーも四回転をきめてノーミス!やりきりました!!!!さんじゅっさい、さんじゅっさいうるさいんじゃ~~!とばかりの気迫に圧倒されましたぜ。素晴らしかった。よかよか。

ビチェンコかジェイソンか

男子は最後までハラハラでした。ビチェンコ選手の「メダルは渡さない(キリッ)」という演技と、「え?ジェイソンまさかの表彰台があああああ」というバトル。ジェイソンはアクセルの2転倒が痛かったな。でもふたりとも懐かしの男子シングルという感じの戦いで面白かったです。この久しぶりな感じにワクワクして見ていましたよ~。NHK杯は羽生選手がいなかったのは残念でしたが、ポッキーの日が誕生日のリッポンやビチェンコの戦いを見ていたら、いつの間にか今までのGPシリーズの中で一番楽しめた試合になっていました。

ファンになりました

あとですね。Pちゃんのかわりに出場してくれたキーガン・メッシング選手の滑りも良かったです!すっかりファンになりました!ジャンプはとびすぎちゃいましたが、本人は気持ちよく滑れたんじゃないかな。細かな足技で楽しませてくれて、ここでもまた、懐かしの男子フィギュアのエンターテイメント感を思い出しました。やっぱこの競技は技術と表現を別個にした方がいいのかな。おじさん(失礼)たちの演技がとっても面白かったです。

 

そ・れ・と

 

ファンと言えば、今年もNHK杯に来てくれた私のランビエール様withデニスくん。日本でシーズンベストを出せて何より。そしてどんどん演技中のランビエール感が出てきているのに胸がトキメキます。アクセルが苦手なところまで似ているのか・・と思っていましたが、リカバリできて安心。いつでも日本の大会・ショーに来てね。

日本男子がんばった

日本男子たち!頑張った!精一杯が伝わった演技でした。なんか軽く全日本感も入った試合だったな。ここでの経験が全日本でも役立つと思うので、何かひとつでも手に入れたものがあればいいなと思います。でも普通にショートのふたりの演技は頼もしかった。観客の愛も素晴らしかった。選手もみんな喜んでいましたね。私も嬉しかった。

 

すみません・・男子は短いですが、病み上がりのためそろそろ疲れたのでここで終わりにします。(前回は結局あれから熱が出たのです泣誤字脱字お許しを

まとめ

NHK杯で男女ともにメダルがないなんて不思議な感じがします。それでも男子はボロノフやリッポン、女子はコストナーレオノワと昔ながらの選手が今もこうして滑りに来てくれて、良い結果を残している姿を見れたのは、ファンとして収穫がありました。今回技術的なことには、あまり触れないように観戦してみました。だって選手のみんなは毎日そこを頑張っているんですもん。上手くいかなかった部分はコーチに散々言われているだろうから、あえてNHK杯では別な目線で見て、純粋な気持ちで楽しみたいなと思ったんです。結果を見ると、どうしてもジャンプの出来や各要素のレベルに目がいってしまいますが、最後に男子の試合から、それを忘れさせてくれる何かを貰った気がしました。

 

この競技の方向性や在り方には色々と疑問や不安もありますが、それは選手の責任ではありません。しかし試合ごとに評価がめちゃくちゃな採点に不満が募るのも事実。おそらく五輪でも誰かが責められ、綺麗には終わらないと思います。そんな中で、少しシビアな空気をクリアにしてくれた男子の試合。海外ファンや他の皆さんもこの試合から私と同じような懐かしさを感じた方はいるのかな?私はあそこに競技本来の「戦い」と「採点」と「本質」があったように感じます。久しぶりのこのワクワク感が五輪でも再現されたら楽しいだろうなと思いました。

 

さてお次はフランス大会です!宇野&三原選手がエントリー!全日本前に良い結果をアピールできますように。がんばれ!

 

 

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さっとん、ショートの衣裳はこんな感じのデザインにしてはいかがだろうか?

ピンクよりダークな色×アクセントに明るい色を入れる方が似合っているよ。

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