オオカミのとおぼえブログ

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真凜風トゥーランドットの感想

 

こんにちは!お久しぶりです!オリンピックシーズンの新プログラムがぞくぞくと発表、公開されてきましたね!

 

私はというと、引っ越しの際にパソコンを壊してしまい、長らくスマホから細々とブログ更新に励んでいましたが、さすがに記事を打ち込む行為に疲れ果て、数か月ほどここを放置してしまいました。

 

しかし、やっと新しいパソコンを購入したので(貧乏なのに)今日からまたボチボチ復活していきたいと思います!

 

さて、そんな個人的な話はあっちにやって、スケートファンの皆さん!現在は「オリンピックシーズンがついにきたか~」という気持ちと、「もう4年経ったの?!」という2つの気持ちでドキドキワクワクしているのではないでしょうか?新プログラムの話題が出てくると自分が滑るわけでもないのに何だか緊張してきますよね。今シーズンは代表選考等でなかなかリラックスできるムードはないかもしれませんが、それぞれ応援する選手は違っても一緒にこの競技を楽しみ、盛り上げていきましょう!

 

そんな中、今回の記事では先日新プログラムをお披露目してくれた本田真凜選手について書いていきたいと思います。

 

 

 

新プログラムはトゥーランドット

 

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真凜ちゃんの今季プログラムは

SP「ジェラシー&ラ・クンパルシータ」 ジェフリー・バトル

FS「トゥーランドット」 デビット・ウィルソン

だそうです。SPはタンゴですね。真凜×タンゴって鈴木あっこ×タンゴ並みになぜかわかりませんが想像できるのは私だけでしょうか?表情を作るのが得意とする選手が滑るイメージがあります。しかしFSはその逆で予想外にもトゥーランドットです!私の中でオリンピックでトゥーランドットといえば完全に荒川さんのイメージ!いや、正確には荒川さんがトゥーランドットで金メダルを獲ったのが最近のように感じるからそう思うのかわかりませんが、この選曲は海外勢にトゥーランドット=日本人の勝負曲という印象を与えるかもしれませんね。

 

 

 

なぜ、この選曲なのか

私はSP、FSのどちらかに「スプリングソナタ」的なハマりプログラムを入れてくると思っていたのですが、そうではなかったのが驚きです。これはシニアデビューのためにジュニア時代とは違う大人っぽさを出すためにあえてそうしたのかはわかりませんが、トゥーランドットはまだ少し早いのではないかなと勝手に思ってしまいました。せっかく表現が売りなのに、曲負けしなければいいのだけれど・・・。トゥーランドットはどうしても天真爛漫や儚さというよりはどこか寂し気でクールな美しさというか・・葛藤から心を開くまでの心境を壮大でロマン溢れる曲に乗せて滑らなければならない難しさがあるので、決してわかりやすい表現ではないと思うんですよね。濱田コーチはこの選曲理由を「基礎からクラシックをやってきているロシア勢に対抗するためには東洋人的なものを出した方がいい」からとおっしゃっていました。(FSの選曲は濱田コーチ)ちなみに同じリンクメイトの先輩である宮原知子選手のFSも東洋美を象徴して「蝶々夫人」となっています。ん~個人個人によってハマり曲は違うと思うから、あまり東洋的なものにこだわらなくても・・という気持ちと、今後ロシアが活躍する限りずっと濱田組はその路線でいくの?という複雑な心境です。あ、でも宮原選手の蝶々夫人は期待しています。同系統のミス・サイゴンがめちゃくちゃ好きなので。

 

 

 

それでも完成度の高いFSを披露

上記でこれだけ心配していますが、実際にDOIで披露されたトゥーランドットを見てみると、なるほど~さすがだな~と声が出るような綺麗に表現された仕上がりで良かったと思います。一言でいうとジャッジが好きそうなスケートです。途中イナバウアーが入るのですが、大変失礼ながら、そこだけはどうしても荒川さんがよぎってしまうのでナシにした方がよさげな気がしました。ただ無理のない大人っぽさでまとめられていて、観客も演技早々からプログラムの世界観に溶け込めると思うので、全体的にはかなりの勝負プログラムとなっています。振り付けがデビット・ウィルソンということもあってか、これまたうまい具合に計算されているんですよね。演技を見て韓国人ファンは衣裳を含めキム・ヨナの真似をしている!と反応していますが、そもそもトゥーランドットは真凜ちゃんの先輩でもある太田由希奈さんのイメージの方が日本人にとっては強いですからね。さらにオリンピックでトゥーランドットといえば荒川さんなわけですよ。確かにキム・ヨナと同じウィルソンの振り付けだから似てしまう部分はあるかもしれませんが、私にはこのふたり、まったく違うタイプに見えます。私は真凜ちゃんのトゥーランドット、想像以上にストーリー性があって良かったです。

 

 

 

トーリー性と芸術性を持って

 

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現在、夏のアイスショーで大忙しの真凜ちゃんですが、シーズン開幕までの残り時間はオリンピック出場に向けてプログラムにバリバリ磨きをかけていってほしいと思います。ストーリー性に加えて、シニアの先輩スケーターの芸術性にも引けを取らないような練習や経験が積めることを願っています。

 

1.毎夜、心によみがえるのは? 「希望」

2.燃え上がるが火ではないのは? 「血潮」

3.火をつける氷とは? 「トゥーランドット

 

ちなみにこれはトゥーランドットに出てくる有名な3つの謎解きです。トゥーランドットは自身に近づいてくる男にこの問題を出し、不正解であれば処刑していたんですよね。この後トゥーランドットは全問正解したカラフに「やっぱり無理」と拒否したので優しいカラフは「私の名はなんでしょう?正解したら処刑していいよ、答えられなかったら結婚してね」と条件を出します。そこでトゥーランドットは民衆に「あの男の名前がわかるまで誰も寝てはならぬ!」状態になり、色々経て、最後にあの人の名前は「愛」だわ!となって終わるわけですが、こうして書いていても難しいプログラムですよね。特に曲の最大の盛り上がりでもあるVincero!のところは色々な感情が詰まった部分だと思うので見逃せません。それにしても、トゥーランドットって氷のように冷たい女ですよね。おそろしい。こんなお姫様を表現することを任せられた真凜ちゃんは、かなり濱田コーチから期待されているんだなと思います。当然、表現力だけでなく、技術面でも強敵のロシアやカナダ勢に負けないように若手にはガツガツいってほしいですね。

 

 

以上になりますが、真凜ちゃんの新シーズンが華やかなものになるよう応援しています。悔いのない演技ができますように!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。