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日本人のおなまえっ!高橋さんのルーツとは?

2017年5月11日にNHK総合で放送された「人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ! 【高橋】」のまとめと感想になります。

 

~番組あらすじ~

日本人の名字について特集する番組。今回は名字ランキング3位の高橋さんです。芸能界やスポーツ界でも高橋一生高橋尚子高橋大輔高橋克実高橋メアリージュンなどなど数多くの高橋さんがパッと思いつくくらいの超メジャーネーム。果たしてそんな高橋さんの由来は何かを探究していきます。(名字ランキングでは、はしごだかも合わせた集計になっています)全国の高橋さんは要チェック!

 

~目次~

1「高橋」は実在した橋だった?!

2 天皇の料理番の高橋さん

3 文字の秘密

4 神主をしている人も多い?

 

 

「高橋」は実在した橋だった?!

ルーツ探しの最初にやって来たのは、奈良県天理市。ここには高橋さんに関する貴重な石碑が存在しています。それは今から約1300年前の万葉集がかかれたもので、ここには以下の歌が綴られています。

 

"石上 布留の高橋 高高に 妹待つらむ 夜ぞ更けにける"

 

高い橋に愛する人への気持ちが高まる様子を重ねた何ともロマンチックな歌なんですね。ここで気になるのが「布留の高橋」というワード。あれ?もしかしてこれって実在した橋なんじゃない?と思いませんか。結論からいうとズバリyesです。見た目はごくフツーの橋なんですが、古くからある歴史の詰まった橋なんですね。ちなみに昔はもう少し高さがあったようですが、現在では建て替えられて万葉集の時代の姿とは変わっているそうです。しかしここにくれば、高橋さんは古の高橋さんと想いを共有できるかも?興味のある方は石上神社へ行ってみるとよいかもしれません。

 

続いてはやってきたのは、同じく奈良県の八条町。こちらには平安時代に登録された高橋さんのルーツともいわれる「高橋神社」があります。もちろんこちらにも橋は存在しているのですが、先ほどと同様フツーの橋なんですね。しかしガッカリしないでください。重要なのはここからなんです。実はこの橋が架かっている場所から東にはあの空海鑑真が住職をしていた大安寺があり、西には光明天皇ゆかりの薬師寺があるのです。ザックリいうと、この2つの大切な寺社の間に架かる橋がこの橋なんですね。つまりは高貴な方々が行き来する場所だったというわけです。そのためこの橋には当時の最新技術や特別なデザインが施されており、まさに現在でいう東京スカイツリー級のシンボル的な役割を担っていました。高橋さんは全国にたくさんいて、その分ルーツも様々ですが、以上のこともあり奈良の高橋さんが1番由緒正しく力のあった方たちだと考えられるそうです。

 

 

天皇の料理番の高橋さん

では、他の高橋さん情報についてもいくつか見ていきましょう。まずは栃木県小山市にある高橋神社にまつられている磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)さまについてのお話です。こちらの神社には多くの料理人さんたちが参拝にやってくるそうなんですが、それはなぜかご存知ですか?なんとこの磐鹿六雁命さまは天皇の料理番だったお方で、現在こちらの神社では料理の神様として信仰されています。その遥か昔、天皇の料理人や台所仕事を任されている人たちは皆「高橋さん」だったそうなんです。その料理人さんたちすべてを取り締まるリーダー的存在がこの天皇の料理番こと磐鹿六雁命さまだったんですね。なんでも包丁さばきの指導なんかもされていたようで、高橋流包丁式なんて儀式もあるくらい凄かったとか。ちなみに当時は鶴(捕まえるのも怖そう)や鯉が高級料理とされていたそうですよ。料理好きの高橋さんはこちらがルーツかも?

 

 

文字の秘密

次は甲骨文字から高橋さんのルーツを探ります。実は「高橋」という字は高も橋のどちらも甲骨文字に残されているんです。さっそく字を見ていくと、「高橋」には口がたくさん使われていることがわかります。実はこの口という字には、神様に対する願いが詰まった箱という意味があり、神事に関係するものを表しているんですね。このことから高橋さんは、かなり神様に近い存在だったことがわかります。

 

甲骨文字について解説


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高橋の「高」は城門の前に神様に対する願いを入れた箱を供えた様子を表したもの。城の中に悪霊が入ってこないよう、お祓いしていたことがわかる。


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高橋の「橋」は城門の上で舞いを捧げている様子を表したもの。

 

まさに「高橋」とは城門でお祓いをしている人の姿を重ねた文字だったんです。高橋さんは歩くスーパーパワースポットなのかもしれませんね。

いかがですか?普段何となく書いていた字が神秘的に思えてきたのではないでしょうか。最後に具体的な例を書いていきます。

 

 

神主をしている人も多い?

新潟県弥彦村にある弥彦神社は年間150万人もの参拝客が訪れる人気スポットです。また、恋愛祈願や子宝に恵まれることでも知られており、女性の神様がいることでも有名です。そんな弥彦神社の神主の名は高橋良直さん。そうです。さっそく高橋さんの登場です。もう予想がつく方もいらっしゃると思いますが、弥彦神社の神主さんは代々高橋さんがやっておられるんですね。

そんな神主の高橋さんが「ぜひ見ていただきたい」とオススメされたのが、神社内にある「玉ノ橋」という大変古い時代からある小さな橋。この橋は、おまつりをしている神様が何かあった時に、こちらを渡られて村内を回ったりする際に使われるものだと言われている、別名神様専用の橋なんだそうです。高橋さんが弥彦神社に行かれましたらぜひ橋をご覧になってみてはいかがでしょうか。(弥彦神社のパワーは凄いのである意味気をつけてください。特に御札。)

 

話は戻り、弥彦の神様が新潟に来た時、その家来や末裔が高橋さんだったと言われています。実際に神社におまつりしている神様の由緒を記した古文書(高橋文書)によると、天香語山命という神様がいて、この神様が天照大神のひ孫であることがわかっているそうです。さらにずっーと文書を遡っていくと昔から高橋さんが神主を受け継いでいることもわかったんですね。

しかし!現在弥彦神社の神主をされている高橋良直さんがラストタカハシになってしまうかもしれないとのこと…。高橋さんいわくご自身が生きている限りはこの伝統をまもりたいとのことですが、どうかラストにならないでほしいですね。

 

 

感想

以上が高橋さんについての回になります。同じ神様系統の名字※齋藤さんは伊勢神宮発祥でしたが、高橋さんにはルーツが色々あるので自分はどのルーツなのか探してみるのも面白そうですよね。あと、もうひとつ付け加えたいことがありました。そもそも名字とは江戸時代以前は皆さん気軽に変更しまくっていた(引っ越しする度にとか)らしいのですが、高橋さんは自らのルーツに誇りを持っており変えなかったことから現在もこんなにたくさんの高橋姓が残っているそうです。なるほどね~と思いますよね。なんだかスペインに侍の子孫を名乗る日本姓がいる感じに似ています。ぜひ名字に興味を持った方は他の名字、特に両親の名字について調べてみてください。新しい発見があるかもしれません。

 

※さいとうさんについてはコチラ

 

goldenretrievers.hatenablog.com

 

 

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