親子で確認!小学校入学前に最低限準備したい3つのこと
そろそろ幼稚園や保育園の卒園式も終え、小学校入学前準備の最終段階へと取りかかる方々も多いのではないでしょうか?
今回は近年仕事で小学生を見てきた中で、私が感じた「入学前にできるようになってほしい最低限のこと」を書いてみたいと思います。
※当たり前の内容ですが、当たり前ではなくなりつつあるのも現状のため、あえて特集致します。
その1 「トイレ」
こちらは小学校のトイレには花子さんがいるからひとりで行けないとか、和式トイレでちゃんと出来るか不安といったものではなく、単に「トイレトレーニング」がまだ終わっていないというものです。
最近では「トイレトレーニングは園が教えてくれるから大丈夫」という親もいますが、基本的に子育てや躾とは社会と家庭が共に協力していくものです。
いくら園でトレーニングしても、家庭で放置していたらいつになっても完成しません。大事なのは協力ということを忘れないでほしいです。
トイレができない例
・トイレをひとりでしたことがないから出来ない、でも小学校の先生には恥ずかしくて頼めないし、友だちにも知られたくないと学校では我慢する。
小学生になったというプライドから羞恥心も生まれてきます。トイレができない…と人知れず悩み、困るのはお子さんです。もし今できなくても少しずつ練習してあげてください。
・お漏らしをしたまま一日過ごす。
逆に「まだできなくても大丈夫」と楽観視する方々もいます。そうなると遊びたいからとトイレに行かず漏らしたり、失敗しても着替えが面倒だからしない!などお子さん本人も現状を気にせず行動する場合が実際あります。
あまり日常化すると二年生になっても改善できないので、やるなら早めにすることをオススメします。
尚、きちんとトレーニングしていても入学当初は環境の変化や心理的なことで失敗してしまうこともあります。それに関しては一年生には仕方ないこと。周りのフォローがあれば心配ありません、焦らず見守りましょう。
その2 「もちもの管理」
小学生になると教科書、ノート、筆記具ともちものがたくさん増えます。
入学したてによくあるのがもちものの紛失。「先生!うちの子のえんぴつが一本足りません!よく見てください!」「消しゴムをなくしすぎです!」という連絡が来るのもこの時期では定番かもしれません。
しかし皆さん、すべてのもちものに記名はしていますか?一年生はまだ新しい環境にソワソワしている状態。他学年よりも落とし物や「間違って隣の子の物を持ち帰ってしまった!」というようなことが本当に多いです。そんな時に記名されていないと、ごちゃごちゃになってしまいます。大変ですが親の仕事として記名はきっちりしましょう。
また、お片付けがきちんとできないと紛失の原因になります。使い終わったえんぴつや消しゴムを筆箱に入れるという作業をきちんとせずに、ランドセルの隙間から一本一本入れたりすれば、それだけなくなる確率は上がります。
筆記用具と限らず、ランドセルの中に教科書をちゃんと入れることやお道具箱の整理(ごちゃごちゃにならないように)することも大切です。
さらに自分の荷物は自分で持つ習慣をつけることは、当たり前ですがとても大事なことです。これが身についていないと、もちものを管理するという認識もなかなか生まれません。
もちもの管理は確認だけでなく、どうしたら上手くできるかについても親子で考えてみてください。また、親や周りの大人が子どもの前で整理整頓する姿を見せることは大前提です。
その3 「道路はまっすぐ歩く」
最近は整列ができない子が多くなった気がします。おしゃべりがやめられなくて時間内に並べられなかったり、遊びながら歩いて列からはみ出たり…。人様の敷地内に勝手に入って、物を触ったり。
人の話に耳を傾けられる子、ルール(約束)を守れる子になるためのまず基本的なことが、この安全管理です。
まっすぐ歩けないと登下校中の事故に繋がる危険性が高まります。 悪いこと、良いことの最低限はお家でしっかり確認することをオススメします。
以上が最低限準備してほしい3つのことです!
どれも当たり前なのですが、お家の方からお子さんへ指導されているかいないかで全然違ってくるんですよね。
それだけ子どもにとって親の言葉は響くし、絶対的なんです。
小学校に入学してからは勉強も始まるわけですが、そこでも家庭で「学習の様子はどうかな?」と気にかけてあげることは、低学年であばあるほど大切です。
特に一年生の頃の宿題に関して、親が確認することは「子どもの状態」を知るにも重要なことなんです。
ひらがな学習からはその子の学習到達度だけでなく、心理も読み取れます。なんだか心配事があったり、落ち着かない状態にあれば、字にも不安がそのまま影響してしまいますし、それだけ間違いも多くなります。
一年生は、体力的な疲れや好奇心などちょっとしたことで集中力が途切れてしまいがち。今の算数の説明聞いてなかった!なんてこともよくあるかもしれません。聞いていなかったことに気づいていない場合もあり、宿題をしてから「あれ?わからないな。どうしてお友だちはわかるのに私はわからないんだろう」なんてこともあるでしょう。
そんな時は家族の出番です。家というのは基本的にゆっくり落ち着ける場所。学校で習ったことに合わせてお家の方がフォローしてくれるだけで理解力がぐんと上がるし、子どもの安心感が違うんですね。
ぜひ、最初の一年間で基礎と復習の大切さを身につけてほしいです。この一年で作り上げたことは、後の学校生活で役立ってくるので必ず試してほしいです!
さいごに
今回書いたことは「園児時代に習っていること」として小学校ではスタートするため、お母さんの中には入学後「担任が身の回りのことをよく見てくれない!」と不安視する方もいらっしゃるかと思います。
そうですよね。最初は親子で不安なことも多いので、学校に対する不信感が強くなることも時としてあります。必ずしも相性の良い人が担任になるとも限りません。
しかし生活面ついて、小学校は保育園や幼稚園とは違うということは頭に入れておいた方がいいです。これは当然のことですが、園と同じ対応を求めるお家の方がいることも事実なんですね。
小学校では基本的なことは自分でして当たり前としているので、少し距離を感じてしまい園の先生とは違う!と思うのかもしれません。
でも大丈夫。だんだんと親子で小学校生活に慣れてきます。小学校には小学校のリズムがあるので、親は少しでも我が子がその流れに乗れるよう、そっと後押ししてあげれば良いのです。
きっと二年生になる頃には入学式の頃とはまったく違う成長したお子さんがそこにいますよ。
優しいけど気が弱いお子さんの前では心配や不安を口にせず、お母さんが大丈夫だよ!とポジティブなことを植え付けてドーンと構えてあげてください。逆に何でも積極的だけど気が強かったり、甘えん坊でチョロチョロするお子さんには、一日たっぷりお母さんと二人きりで過ごす時間を作り、その中で約束事を確認していくのも良いかもしれませんね。
今回は最低限の生活面で守ってほしいことを主に書きましたが、機会があったら入学後に出てくる心配事、特にお友だち関係について載せたいと思います。
大変なことはたくさんありますが、それを乗り越えたときの成長は格別です!
新一年生をみんなで見守り、必要あればその子のために厳しく、愛情たっぷりに支えていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。