オオカミのとおぼえブログ

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フィギュア国別対抗戦 PCSとGOEが競技を壊す

2017年フィギュアスケート国別対抗戦の結果が出ました。

 

1 Team Japan
2 Team Russia
3 Team U.S.A.

 

優勝は日本、2位はロシア、3位はアメリカとなりました。日本勢は男女シングルの活躍がチームに素晴らしい結果を運んでくれ、女子に関しては今大会で三原・樋口の両選手ともパーソナルベストを更新しました。

ロシアは2位となりましたが、女子シングルのメドベージェワがショート、フリーとも歴代最高点を記録し、圧巻の演技で今季を締めくくりました。

 

しかし皆さん、「フィギュアって毎回誰かが世界記録を更新していない?」って思いませんか。

いくら採点競技だからって短期間で、そんなに評価が変わるものなの?と自然に思いますよね…。

正直、今回に限っては私も擁護できないくらい採点システムが破壊していたと思います。確かに国別対抗戦はお祭りムードではありますが、一応「記録」として残るスコアなんだからジャッジまでお祭りムードではいかんだろうと不安になったのです。一体この競技はどこに向かっているのでしょうか。

 

 

積極加点の行く末

現採点システムでは質の良いものには積極的に加点をしよう!という傾向にあり、加点を得るための対策をしてきているプログラムには惜しみなく点が与えられます。そのため対策さえとって、きちんと滑りこなせれば誰にでもチャンスはあるよということでもあるんですね。

しかしこの積極加点。例えばジャンプをする時に片手をあげたり、両手をあげたりして跳ぶメドベージェワみたいな選手には、それが加点対象になるし、バンバンつけていかないとね!となった結果、今ではこんな風になっちゃいました。

 

今大会国別対抗戦の女子ショート結果

1 Evgenia MEDVEDEVA 80.85

 

(越えられない壁)

 

2 Elena RADIONOVA 72.21
3 Mai MIHARA JPN 72.10
4 Gabrielle DALEMAN 71.74
5 Wakaba HIGUCHI JPN 71.41

 

ルールにそって積極加点しまくった結果、メドベージェワが80点台の男子並みのスコアを記録してしまいました。

ちなみにトリプルアクセルもルッツも4回転もないプログラムで、です。

つまり現採点システムではそれらの技なしでも、ルールを上手く使いこなすことでここまで得点を出すことができるんですね。

ただ、この積極加点。基礎点なんて関係なしにポイポイついていくので競技としては時々マズイんじゃないかと思います。もう少し加点の基準を厳しくするとかしないとスポーツとして正しく評価されるべき技術の本質を見失ってしまうのではないかと思います。

実際にメドベージェワ以外の選手もタノジャンプをするようになったら、そこから頭ひとつ出すには結局、高難度ジャンプをするか、表現面を重視するか、加点の安売りをやめるかしかありません。

(メドベージェワの加点がタノジャンプのみ対象にされているわけでなく、ジャンプ前後のつなぎも評価されてのこと、とは付け加えさせていただきますが、今回は、いくらそのジャンプを着氷させても、その質が決して綺麗とはいえないレベル、見た目的に無理があるなぁ~というものには正直高い加点ってどうなのかな?ということで話しています)

国別では一見、日本勢が70点台を叩きだして「高い!やったー」と感じるかもしれませんが、トップと比較すればそれほどでもなく、むしろ今の女子では至って普通のスコアであると言えます。どちらかと言えば、世界選手権でのスコアが恐ろしく低かったという方が正しいかもしれません。

それにしてもメドベージェワのショートは世界選手権よりもクリーンではなかったのに歴代最高点とかよくわからない世界です…。ジャッジはどこを見て評価しているのでしょう。

 

 

表現力って何?

続いてフリーの結果を見ていきます。フリーではメドベージェワ、三原、樋口の3人が上位に立ちました。

 

1 Evgenia MEDVEDEVA 160.46 TES 82.40 PCS 78.06 SS 9.61 TR 9.50 PE 10.00 CO 9.79 IN 9.89

注目はまたしてもメドベージェワ。フリーで160点ですから驚きです。注目はPCS。俗に表現力と言われる部分です。PCSとは具体的にスケート技術(SS)、技と技と間のつなぎ(TR)、身のこなし(PE)、振り付け(CH)、曲の解釈(IN)を各項目別に評価し、合計した点数のことを言います。また、PCSはTES(技術点)とは異なり10点満点制です。なんとメドベージェワの今大会のPEはその満点なんですね。

ではPEって具体的に何なのかってことになりますが、言葉通りに言えばPerformance /Excution、動作/身のこなしのことになります。音楽、プログラムに合った動きができているかという辺りでしょうか。表現の要という部分でもありますね。曲の持つ感情に合わせてスピードにも緩急をつけたり、プログラム中の動作をひとつひとつ丁寧に隙なく演じることが評価のポイントになっているような気がします。メドベージェワのPCSを見る限りこのようにPEや、CH(振り付け)、IN(曲の解釈)といったプログラムのストーリーを表現するような項目がとりわけ高い評価を貰っています。

 

CH…振り付け/構成
調和のとれた演技構成になっているか
IN…曲の解釈
音楽を理解し、それに合った演技や表現ができているか

 

メドベージェワのプログラムはドラマチックでストーリー性のあるものが多いですよね。それがジャッジからかなり評価されているように感じます。

逆にSSやTRではメドベージェワ比では他の項目からすると低めになっています。

 

SS…スケート技術
スケーティングの質やスピード、エッジの使い方やその変化などの技術。

TR 要素のつなぎ
要素と要素の間などのつなぎ。ジャンプ前後の入りにステップを入れるなど、プログラム中に何もしない瞬間がないほど良い。

 

メドベージェワはあれだけのつなぎの濃いプログラムを息切れもせずに毎回ノーミスで仕上げられるのは凄いと思います。同じことをやれと言われても、なかなかできる内容ではありませんからね。ただ欠点があるとしたら後半もスピードを落とさずに滑ることはできますが、スケーティング技術として見ると滑らかさには欠け、滑るだけで美しいという域にはまだまだ達してはいないところと、ジャンプ前の沈み込みですね。実は私、メドベージェワはジャンプに関してはそんなに質の良い選手ではなく、タノジャンプをすることでそこを上手くカバーしている策士だと思っています。だってロシアの選手ってジャンプの着氷が詰まり気味だったり、姿勢がおっとっとな子が多いんですもん。(本来加点対象でないジャンプでも、それをタノジャンプにすれば、タノジャンプにしてはこの着氷は凄い!となり加点されている気が・・。なので、タノをしつつもクリーンなジャンプの選手が出てきたら、GOE制度も行き詰っちゃうんじゃないかと・・。だってもうこれ以上+しようがないので。)

 

 

日本人選手はどうなの?

次にメドベージェワのPCSに対して日本人選手の評価はどうなの?ということについて見ていきたいと思います。単刀直入に言うと今大会のフリーのスコアはお祭り点であり、めちゃくちゃ高かったと思います。

 

2 Mai MIHARA 146.17 76.07 70.10 8.75 8.57 8.96 8.82 8.71

三原選手は146点。これは日本女子の歴代最高点です。技術点が76点もありますから凄いです。確かにジャンプは回転不足とは無縁の流れるような美しさではありますが正直、三原選手は今大会より世界選手権のフリーの方が出来は良かったです。だから本人もスコアを見て「?」になっていました。(ん~こんなスコアを出されて逆に来季のプレッシャーにならなきゃいいんだけど)世界選手権と国別で同じノーミスでも全然スコアが違うのは紛れもなくPCSの違いなんですよね。なんと今まで60点そこそこだったPCSが国別では70点にもアップしちゃっていますから驚きです!ジャッジは来季もこの評価を維持してくれるんでしょうかね?お祭りだからサービスしたとか無責任な行為だけはしないでいただきたいものです。

 

3 Wakaba HIGUCHI 145.30 75.65 69.65 8.75 8.46 8.89 8.75 8.68

同じく樋口選手もパーソナルベストを更新。樋口選手の場合はまず、このプログラムをノーミスで仕上げた場合の目安がわからなかったので今回のスコアはかなり本人にとっても重要だと思うんですよ。選手はノーミスなら来季も今回並みの評価を期待してきます。どうかジャッジは試合によって評価をコントロールしないでほしいですね。しかしながら樋口選手が今回ノーミスで安定感あったのは体を絞ってきたからかな?

 

 

ちなみに二人のPCSの評価を考察してみます。

 

三原さん (70.10)
8.75 8.57 8.96 8.82 8.71

わかばちゃん (69.65)
8.75 8.46 8.89 8.75 8.68

 

スケーティング技術 (SS)

共に8.75

二人ともスケーティング能力は高く、エッジコントロールも流れがあり、正確ですよね。三原さんは今+パワーやリズムを使った動きになれば9点台に行くと思います。わかばちゃんはつなぎを入れてもスピードが出せるようになるとかなり良い選手になると思います。

 

要素のつなぎ(TR)

三原さんはプログラム全体をもう少し濃くする必要があります。独創性のある動きがあると良いかなと思います。わかばちゃんはとにかくスムーズにこなしていくことが重要です。

 

演技力、実行・遂行力 (PE)

音楽や振付けの表現面ではわかばちゃんの方が上かなと思いました。動作の質が上がればもっと点数が貰えそうです。

 

振付け (CH)

わかばちゃんのシェヘラザードは大人っぽい仕上がりではありましたが、少々背伸びした感がありましたね。来季は本来のキャラクターに合ったプログラムがくればもっと上手くいくのではないかと思います。三原さんのシンデレラはよーく考えてプログラムの起承転結がデザインがされています。上半身の動きをもっと丁寧に、感情を乗せて滑ると全体的に綺麗になりプログラムの世界観が広がると思います。

 

曲の解釈 (IN)

テンポよく滑るのは三原さん。メロディと調和させて滑るのはわかばちゃん。

無理のない流れを表現するのは三原さん、効果的な動作をするはわかばちゃん。

多分、キャラクターを演じる力があるのはわかばちゃん。与えられたテーマをスムーズにこなしていくのが得意なのは三原さん。どちらもパフォーマーというタイプではありませんが、個人的にはわかばちゃんが意外にも化ける選手ではないかと期待しています。

 

上記のことを書いてもPCSの評価ってかなり曖昧でわかりづらいものであります。たくさん動きを入れている選手なんかを見て、あ~この選手の表現は素敵だなぁと思っても技術的には少々足りなかったり(エッジが浅いとか、ポジションが甘かったり)すると点数はのびなかったりするので、表現+技術はやはり大切なんですよね。

三原さんもわかばちゃんも、あっという間に宮原選手に届いちゃったけれど欲張りなことを言うと、表現面ではまだ課題があると思うので今回の点数を意識せずに来季に向けて対策していってほしいです。

特に三原さんは宮原さっとんよりも質の良いジャンプとスキルがあると思うので、腕の使い方なんかをレベルアップして表現の幅を広げられると良いのですが、こればかりは本人のセンスもあるので、誰か衣装やヘアメイク等含めサポートしてくれると良いんだけどなーと思います。

わかばちゃんはカナダ系のプログラムが絶対似合うと確信しています。安藤ミキティ路線よりデールマンとかオズモンドみたいなプログラムカモンです。

 

私は今大会の日本人選手のスコアを見て「世界選手権は何だったの!」とお怒りモードですよ。国別みたいなお祭りスコアは嫌だけどもう少しあっても良かったんじゃない?と思っていましたからね。まぁ今回は日本2枠になっちゃった罪滅ぼし的なことなんでしょうか。それはそれで嫌ですが、何だか色々と悶々しちゃう大会でした。

それにしてもフィギュアスケートって国籍に点数がかなり反映していますよね。重要なのはどこの国の選手か。ここ、かなり闇な部分だと思います。

 

 

さいごに

私、さすがに今季中に三原樋口組が宮原選手のスコアを抜いてくるとは思いませんでした。だって世界選手権まではそんな風な格付け絶対にされてませんでしたよね。急な新二大エースに「そんなに宮原選手のケガは深刻なのかな」と心配になっちゃいます。さらに来季はまりん風が吹き荒れるかな?と思いきや、ここに来て三原樋口組が2枠の席にドシンと座りましたから、わけわかりません。ここまで団子状態だと平昌は誰が行くかわからなくなかったなぁという状態です。(その前に五輪があるのかが心配)

まず今の日本女子、この選手のジャンプは優れているけれど、表現ではあの選手の方が良いなぁ~とか、この選手は表現に長けているけれどジャンプに不安があるなぁ~とかで、それぞれ強みが違うから代表に誰を選ぶかは来季の採点傾向にすべてかかってますよね。

段々と採点も観客から距離ができすぎて予想がつかないし、男子は男子でミスしても積極加点のおかげで要素が抜けても点数は高いままだったり…競技として破綻しているので、平昌後のルール改正は相当考えないとファンが減っちゃいそうです。

噂では技術と表現でカテゴリー分けするとかしないとかみたいですが…それならショートは課題を出して、ミスしたり要素抜けならがっつり減点、フリーはジャンプも自由にしてガチンコバトルにしたら面白いのにな。そしてPCSの評価はもっとがっつり厳しくやっちゃってほしいですね!なんだかんだでSSはパトリック・チャンが基準じゃない?と私は思っちゃう。パトリックが満点出さなきゃ他も満点はダメだな(極端)という感じです。もっと言ってしまえば、PCSとGOEで勝負が決まるのはつまらないので、PCSとTESが連動しまくっている流れを阻止するべきではないかと思われます。いくらジャンプ跳べても、それ以外がまだまだジュニアさ満載なら容赦なく低いPCSで良いし、いくらシニアの熟練者であってもあまりにもグダグタな演技の時はがっつりPCSを下げないと競技とは言えません。

早くも平昌通り越して、ルール改正に目がいっちゃいますが、来季は来季の違う風が吹くと思うので楽しみにしています。

 

あまり不満とかは書きたくないのですが、今大会があまりにもお祭りムード採点だったのでつい書いてしまって見苦しくなってしまいました。読んでくださった方には申し訳ありません。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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おまけ

私チョイスの「表現」として好きなプログラムをひとつだけご紹介

 浅田真央愛の夢

異論はあると思いますが、真央ちゃんの傑作はコレ。佐藤コーチになってから真央ちゃんのスケーティングは神がかった。そのスケーティングの美しさが一番生きていたのが「愛の夢」だと確信しています。ファンから人気の「仮面舞踏会」と比べてみてもこちらの方がステップ含め真央ちゃんの長所をよーく散りばめられているプログラムだと思います。決してタラソワプログラムがダメとかいうのではなく、タラソワコーチのプログラムは競技プログラムよりエキシビションの方が好きなんです。

ちなみにタラソワコーチのプログラムで好きなのは「Por una cabeza」←(これショートプログラムにしてほしかった)やショパンの「バラード1番」、競技用プログラムでは「白鳥の湖」や「バイオリンと管弦楽のファンタジア」です。

以上、余談ですが私が好きな表現が詰まったプログラム紹介でした(突然おわり)

 

 

【真央、引退】さいごに笑顔が見たかった

2017年4月10日の夜、浅田真央選手がブログで引退を発表しました。

 

トリプルアクセルを跳ぶ天才少女として世間に知られてから今まで、日本中にたくさんのドラマと感動を与えてくれた真央ちゃん。

世界選手権、グランプリファイナル、四大陸選手権全日本選手権…と数々のタイトルを手にしてきた真央ちゃん。

2度のオリンピックで苦い経験をしても、いつも諦めずにスケートと向き合ってきました。

 

現役時代の長い間「成功と失敗」を繰り返しながら歩んできたその姿をファンは一生忘れることはないでしょう。

真央ちゃん、お疲れさま。素晴らしいスケートを見せてくれてありがとうございました。

正直、今は「ついにこの時がきたか」という気持ちと突然の引退発表に動揺している自分がいます。

過去にブログをしていた時から、「真央ちゃんが引退した日には、長年の思い出と共に感謝の気持ちを伝えよう!」と思っていたのですが、いざこの日を迎えてみたら何だかとても複雑な心境なのです。

そんな今日は色々な感情を整理しつつ、大好きなフィギュアスケーター浅田真央選手の引退」について語りたいたいと思います。

 

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突然の引退、なぜか

現役復帰時から、なかなか上手くいかない競技生活でしたが、それでも真央ちゃんは「平昌を目標にして最後までやりきる」ことを公言していました。それなのに「なぜあと1シーズン待たずに今辞めちゃうの?」と思うファンも少なからずいるのではないでしょうか。

 

 

全日本選手権12位

それについて真央ちゃんは「全日本で気力がなくなった」とブログに書いています。確かに今季はずっと成績が上がらずに苦しんでいたため、全日本選手権でも結果を残すことができませんでした。しかし、昨季も同じように全日本や世界選手権で上手くいかずに引退を考えたことがあっても「フィギュアスケートが好きで復帰したのだから」と現役継続を選び、ひたすら駆け抜けてきました。

そんな強い決心の中でも今季引退を決めたのは、あまりにも衝撃的だったのと同時に全日本後どれだけこの決断に迷い、考えたのだろうかと胸が痛いです。

 

 

引き金はたくさんあった

引退を決意した原因は若手の活躍?五輪枠?ケガ?それとも他の理由?

おそらくそのすべてが積もり重なっていたとは思います。調子が上がらない中で目標を見いだすことは難しかったとも思います。

私が真央ちゃんの復帰後からずっと気になっていたことは、真央ファンによる他選手への誹謗中傷です。特に平昌五輪枠が2つになってからのネットでの書き込みは若手選手を叩く酷いものでありました。

一部のファンがあそこまでヒートアップした状態では、五輪代表選手選考はどんなに恐ろしいものになるかが想像しなくてもわかります。もし、真央ちゃんが来季まで現役を継続しても全日本で揉めてしまうことを考えたら「後輩のために道を譲ろう」と思ったのかもしれません。

これはそんなことも要因の"ひとつ"だったのではないかという話なので、スルーしていただいて構いません。ただ私は真央ファンの中のカルト的なファンがずっと苦手でした。

 

 

感動をありがとう

真央ちゃんが言っていた現役最後に滑ると決めていたプログラムを見ることが出来なかったのは残念です。そして現役最後の試合が笑顔で終われなかったこと…できることなら私のワガママですが最後は真央ちゃんの笑顔が見たかったです。

ただ夏には毎年恒例のショーも開催されますし、きっと今後もスケーターとして活躍してくれるんじゃないかなと思います。既にほとんどのタイトルを持った方ですから、あとはもう好きなようにスケートや人生を全うしてほしいです。そしてそこで真央ちゃんが笑顔でいられるなら嬉しいですし、そう願っています。

 

今思うと全日本選手権が最後の試合だとわかっていたら、もっと別な気持ちで見れていたのかなと悔やむ自分もいます。ですがアスリートというものは、わざわざ世間にいつ引退するのか宣言する必要なんてありませんし、やめようと思ったタイミングで引退することが自然なことですよね。いくら国民的人気者であるからといって、みんなが望むようなキレイな終わり方である必要もありません。

真央ちゃん程の存在になると引退までのあいだ本当にこのまま引退していいのかという葛藤を繰り返していたのではないかと思いますが、どんな最後だとしても自分を貫く姿勢はカッコイイし、こういう去り方も真央ちゃんらしいなと涙がでてきます。

 

みどりさんも、クワンも、スルツカヤも、そして真央ちゃんも五輪には縁がなかった選手かもしれませんが、その存在感は圧倒的でした。真央ちゃんはチャレンジャーであっても勝負師ではなかったかもしれませんが、誰よりも感動を生んでくれたことには感謝しかありません。

完璧になるまでを目指すのもアスリートであり、限界まで続けるのもアスリート。最後の最後まで色んな姿を見せてくれてありがとう。真央ちゃんのこれからのキャリアを応援しています。

 

ちょっと、まだ混乱していて書いている内容もまとまりなく、思ったことからぐちゃぐちゃ並べてしまっていますが、落ち着いたらまた別な記事に気持ちを載せようと思います。

 

読みにくい文で申し訳ありません。読んでいただきありがとうございました。


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人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!【さいとう】

2017年4月6日にNHK総合で放送された「人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ! 【さいとう】」のまとめになります。

 

~番組あらすじ~

6日からスタートした日本の名字について取り扱う新番組!記念すべき第一回目の放送で紹介されるのは【さいとう】さん。日本中のさいとうさんは要チェックです!

 

目次
1 どの「さい」なのか問題
2 なぜ書き間違いが多いのか
3 日本さいとう史

 

 

どの「さい」なのか問題

皆さんは【さいとう】の「さい」の字が書けますか?そんなことを言われても【さいとう】の「さい」といってもたくさんあるし、ごちゃごちゃしていてわからないよ!という方が多いのではないかと思います。実際にこの「さい」の字については、書き間違いなどでイヤ~な思いをしたことがある人の数は58%もいるそうです。

 

一般的に世間によく知られている【さいとう】さんはこちら。

 

1 斎藤 or 齋藤
※名字人口15位

2 斉藤 or 齊藤
※名字人口38位

(左が新字体、右がそれぞれ旧字体)

 

実は1と2の【さいとう】は同じさいとうさんでも意味が違います。例として1の斎藤or齋藤さんの「さい」の字には斎場の「さい」の字を使います。これには「神を迎えるために身を聖する」という意味があります。

一方、2の斉藤or齊藤さんの「さい」の字は「等しく揃う」という一斉の「さい」を使います。一見同じ名字のようで意味は全く別なんですね。

では、次に【さいとう】のバリエーションをみていきたいと思います。現在、戸籍から抽出できる「さい」の字の数は85文字!なぜこんなにたくさん「さい」の字があるの?という疑問についてはいくつかの考えがあります。

ひとつは書き間違いがキッカケで新たな漢字が生まれたこと。【さいとう】さん本人ですら自分の名字を間違ったまま覚えていたりすることも少なからずあったそうです。

もうひとつは書き癖によって変化した文字がそのまま登録されてできたこと。明治時代当時は、まだ筆を使い登録をしていたため人によって字が全く違ったものに見えた可能性があるそうです。確かに達筆な人の文字は同じ字でも違うく見えますもんね。

その他にも、他の【さいとう】さんと区別をつけたくて勝手にアレンジして登録した人がいたりすることから、全国には様々なバリエーションの【さいとう】さんが誕生したと言われています。


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4つ足のサイトウさんや、ムが並んだようなサイトウさんも。

 

このようにして85文字もある「さい」の字ですが、戸籍が電子化されると数パターンにまとめられ少なくなるそうです。※本人の希望で現在の表記のまま残すことはできます。

 

 

なぜ書き間違いが多いのか

【さいとう】さんにたくさんのバリエーションがあることがわかった次は、「さい」の字になぜ書き間違いが多いのかを脳科学的にみていきたいと思います。

ちなみに題材はこちらの【齋】の字。複雑そうに見えますが画数は17画と意外に多くなくそんなに難しくはありません。(他にも優や鮮なんかも17画)では、なおさらなぜ書けないの?となりますよね。そこには3つのやっかいな秘密が隠されているのです。

 

1 パーツが多くて覚えにくい

例えば【明】という字なら左右のパーツが日と月に別れていて覚えやすいですよね。同じように【鮨】という字も魚と旨がくっついたものだとわかれば脳は記憶しやすく楽にマスターできます。一方【齋】の字は左右上下バラバラで覚えるパーツが多いため脳に負担がかかってしまい簡単に覚えることができません。

2 似たパーツを連想しやすい

脳は親しみがないパーツが出てきた時ほど、似たパーツがないか探そうと頑張ります。その結果【齋】の上部分が氏になったりするミスなどを招きやすい傾向にあります。

3 間違っていても「さい」だと認識してしまう

他に似た漢字がないと間違っていても、合っていると脳は認識してしまうそうです。

 

以上が脳科学的に考えられることなのですが、言われてみればそうかもしれないなと思いました。しかしどれも注意力を持って覚えていけば逆にマスターできるということでもありますよね!何事も集中と確認が大切です。

 

~どうしたら書ける?~

もし身近な齋藤さんのためにきちんと字を書けるようになりたい方は、【齋】の字を拡大してじっ~~と眺めると良いらしいです。これをゲシュタルト崩壊といい、改めて字を認識することで違和感を持ち、その違和感が好奇心やもう一度やり直そうというキッカケを生んでくれることからミスを減らせるそうです。【齋】の字と限らず覚えにくい漢字がある方は試してみてください。

 

 

日本さいとう史

さいごに【さいとう】さんのルーツについて書いていきます。実は名字の中でも【さいとう】さんは、元祖さいとうさんはほぼこの人かな?と断定できるかもしれない珍しい名字なんです!さらにそのルーツは伊勢神宮にあるのだから驚きです。

伊勢神宮といえば天皇家の先祖といわれる天照大神をまつる有名すぎるくらい有名なスポット。ここには遥か大昔に元祖さいとうさんと深い関係にある女性がいたのです。

 

有力情報1 【斎王】

昔「斎王様」という未婚のお嬢様が天皇のかわりに伊勢神宮のおまつりをお仕いになり、日本の平安を祈っていた。

有力情報2 【斎宮

その斎王様は伊勢神宮ではなく斎宮と呼ばれる役所で働いていた。その広さは甲子園球場約35コ分もあり、斎王様に仕えるものたちがたくさん働いていた。

有力情報3 【斎宮頭】

斎宮頭(サイクウノカミ)とは斎宮に仕える役職のトップのこと。この斎宮頭に元祖さいとうさんに繋がる鍵が隠されている。

 

3つの有力情報を見てわかる通り、【さいとう】さんは斎宮で働いていた人たちなんです。

 

さらに藤原氏の系図によると、歴代の斎宮頭の中のひとりに元祖さいとうさんがいたのではないかと言われています。

藤原氏の系図には斎宮頭を仕めた人物に「藤原叙用」の名が記録され、その脇には「斎藤党等祖」と書かれています。ここから、藤原叙用が自身の名前の藤と役職から斎の字を取り【斎藤】を名乗り出したことがわかるそうです。

つまり同じ藤原でも斎宮頭を看板にしているのは自分たちだけ(特別だ!)というアピールをするために斎藤さんは生まれたんでしょうね。余談ですが、斎宮で番組を撮影中にずっと風が吹いていたのが印象的でした。伊勢神宮といえば風の神様がいらっしゃいますがなんだか不思議な感じがしてしまいます。

 

以上でまとめはおわりになりますが、自分の名字のルーツを探すって楽しいですよね。実は私も【さいとう】さんとは非常に縁があるので、今回番組で紹介された内容は知っていたのですが、もしご存知でない【さいとう】さんがいたらぜひ読んでいただきたいなと思って書いてみました。

ちなみに私の知る齋藤さんだらけが集まる地域には、齋藤家がズラリと並ぶ真ん中にお宮があるんですよね。そのお宮は今でも普段は近所の齋藤さんたちで管理しているので、昔【さいとう】さんのルーツについて調べたときにめちゃくちゃロマンを感じた思い出が番組をみて甦りました。

もしかしたら皆さんの名字についても特集する回があると思うので興味を持たれた方は、ぜひ番組をご覧になってみてください!

 

「人名探究バラエティー日本人のおなまえっ!」

毎週木曜 午後7時30分 |
再放送 毎週火曜 午前0時10分(月曜深夜)

 

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

おこづかい3万円で充実旅 2度目のシチリア 観光地まとめ

2017年4月4日にNHKBSプレミアムで放送された「おこづかい3万円で充実旅 2度目のシチリア ちょっとディープな海外旅行」のまとめになります。今回はイタリアのシチリア島にある州都パレルモ周辺を3日間3万円で旅します。パレルモはイタリア5番目の都市で、西洋とイスラム異文化が重なり合って発展した街。そんなイタリア人から見てもエキゾチックだという街から番組で紹介されたスポットを書いていきます。

 
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~1日目~

 

マッシモ劇場

映画「ゴッドファーザー」のロケ地でもあるここは、旧市街地と新市街地のちょうど真ん中にあることから待ち合わせ場所としてよく使われるそうです。また、劇場内では観光客でもロイヤル・ボックス席に入れるので、旅のスタートと思い出に最適なスポットではないでしょうか?

(見学ツアー) 8ユーロ≒984円
※1ユーロ123円で計算、2017年3月のレート

 

 

カーポ市場

マッシモ劇場から徒歩5分にある市場。観光客が訪れる場所ではありませんが、地元の人がよく買い物にくる市場です。ここでは新鮮で安いシチリアオレンジを一杯で4コ分も生搾りしてジュースにしてくれる屋台があります。

(シチリアオレンジの生搾りジュース) 2ユーロ≒246円

 

 

Friggitoria Gastronomia

同じカーポ市場内にあるこのお店は、パレルモNo.1と評される揚げ物がたくさん売られています。そこで地絶対食べてほしいのが「アランチーナ」というサフランライスのコロッケです。ここでは注文したら揚げてくれるシステムなのでサクサクで美味しい出来立てのアランチーナを食べることができますよ。

(アランチーナ) 1.5ユーロ≒185円

 

 

マルトラーナ教会

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12世紀に建てられた世界遺産。外観は少し地味ですが中に入ると、壁や天井にはビザンチン様式のモザイク、床にはアラブ様式の幾何学模様、そして祭壇はバロック様式といった珍しいデザインが描かれとても華やかになっています。普通なら新たな支配者になる度に壊されていく文化が、ここではその時代その時代の文化が共存しているところが面白いところかもしれません。

(拝観料 2ユーロ≒246円)

 

 

Pasticceria Cappello

マルトラーナ教会から徒歩15分程の場所にある1940年創業のこちらの老舗和菓子店では、シチリアを代表する有名なお菓子「カンノーロ」が食べれます。しっとりサクサクの生地にイヤミのない甘さのクリーム、そしてデザートワインとしてカンノーロにぴったり合うパッシートを一緒にいかがですか?


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(カンノーロ) 1.7ユーロ≒209円

(パッシート) 4ユーロ≒492円

 

 

La Coppola Storta

シチリアではコッポラ帽をおしゃれに着こなす人たちが町中で見られます。帽子好きな方のお土産としてオススメしたいのは、こちらのハイセンスなコッポラ帽が揃うお店。コッポラ帽を被りながら旅をするとシチリアっ子気分になれてテンションが上がりそうですね。

(パレルモ風コッポラ帽) 50ユーロ≒6,150円

 

 

Pizzo & Pizzo

夕食にオススメのレストラン。こちらのレストランの隣には高級食材を試食させてくれるコーナーがあるので、ぜひ先にそちらの方を立ち寄ってみましょう。「Buono!」と美味しさを伝えまくると生ハムにチーズにと色々な種類の食材を食べさせてくれます。

隣に移動すると、700種類のワインがグラスで飲めるバーがあります。ソムリエがあなたに合ったワインを選んでくれるのでお楽しみに。ワインを頼むとおつまみの盛り合わせもついてくるのでかなりお得です。ちなみに、おつまみには生ハムなどの盛り合わせが7種類に加え、ひよこ豆のペーストフライ、そしてグリッシーニ(白ゴマのパン)までついてきます。営業時間は18:00~21:00まで。まったり時を過ごしたい方には良さそうなスポットですね。

(グラスワイン) 8ユーロ≒984円 ※おつまみ盛り合わせ7種+ひよこ豆のペーストフライ+グリッシーニつき

 

【1日目】
9,496円
残り 20,504円

 

 

~2日目~

 

Briosià

イタリアといったらジェラート!もちろんシチリアでもジェラートは大人気。こちらはシチリアの食材のみを扱うジェラート専門店で全部で90種類以上のオリジナルジェラートがあります。店員さんのオススメはピスタチオ味のジェラートをオレンジ味のパンに挟んでトッピング(無料)にホワイトチョコソースをかけた「ブリオッシュ・コン・ジェラート」アイスやパンの組み合わせは他にもたくさんありますが、この組み合わせが特にシチリアっ子らしく美味しいそうです。

(ブリオッシュ・コン・ジェラート) 2.5ユーロ≒308円

 

 

モンデッロ

旅の途中に景色を楽しむのも良いですよね。そこで海のきれいな街、モンデッロへ行ってみましょう!写真が好きな方には最適な場所かもしれません。

(バス1日券) 3.5ユーロ≒431円

 

 

Bye Bye Blues

モンデッロには日本人シェフがいる星つきなのにお安いレストランがあるので、ぜひランチに行ってみることを強くオススメします。なぜそんなにオススメかというと通常の60ユーロのコースの他に、日本人の食べる量や舌に合わせた30ユーロのコースがあるからなんです。

 

ちなみにメニューは

前菜(4品) ヒメジのボイル野菜と貝のスープ仕立て/スフィンチョーネ(ピザパン)/スモークマグロと赤玉ねぎの甘酢煮/ムーパ(白身魚)とウイキョウとオレンジのサラダ

パスタ(2種類) マグロのタルタルとカラスミのスパゲッティ/自家製ブシアーティ カンパチのラグー トラパニ風ペースト

メイン スズキとアーティチョークのせいろ蒸し ウニとジャガイモのソース カポナータ添え

デザート ティラミスとサボテンの実とミニサイズのカンノーロとレモンのソルベ

 

どれも日本人好みのさっぱりとした美味しそうなメニューだったので私も行ってみたいと思いました。それにおこづかい3万円の旅で星つきのコース料理が30ユーロで食べれるなんてラッキーですよね。

(日本人向けハーフサイズ) 30ユーロ≒3,690円※平日限定ランチ
(マルサラワイン) グラス一杯で8ユーロ≒984円

 

 

SANLORENZO MERCATO

上記のレストランで「お土産を買うなら…」とシェフが紹介してくれたのがこちらの食材店。なぜ食材店?かというと、ここにはシチリアならではの食材の他にもオーガニックコスメも置いてあるのです。特にエキストラバージンオイルから作られた石鹸は香り成分にも天然のエッセンスを使用しているのでオススメです。

(古代小麦の乾燥パスタ500g) 2.9ユーロ≒357円
(ブドウの搾り汁石鹸)4.65ユーロ≒572円
(ロバのミルク石鹸)6.1≒750

 

 

Antichi Sapori Palermitani

2日目の夕食にはこちらの「立ち食いモツの専門店」に行ってみませんか?タクシーで店名を言うだけで目的地まで連れていってもらえるほど運転手さんの間でも人気のお店なのでイタリア語がわからない方でも簡単に行けちゃいますよ。

(タクシー料金) 約20ユーロ≒2,460円
(ゆでた牛の胃袋) 2.5ユーロ≒308円
(モツ煮込みバーガー) 2ユーロ≒246円
(ビール小瓶) 1.5ユーロ≒185円

店内は混んでますので行くならお早めに!

 

【2日目】
10,291円
残り 10,213円

 

 

~3日目~

 

サント・ステファノ・ディ・カマストラ

シチリアに来たら伝統工芸品のマヨルカ焼きを買うことをオススメします。パレルモ中央駅から電車で一時間ちょっとしたところにあるサント・ステファノ・ディ・カマストラにはそんなマヨルカ焼きのお店が約60軒もあるので行ってみましょう。

(パレルモ‐サント・ステファノ・ディ・カマストラ間の運賃) 7.6ユーロ≒935円※進行方向の左側に座ると海が見れます。

(チキンカツバーガー) 2.5ユーロ≒308円※朝行く方は朝食をパレルモ駅周辺で調達しましょう。

 

 

Terre Cromate

数あるマヨルカ焼きのお店の中で現地に住む日本人ガイドさんがオススメするのがこちらの絵付け職人による直売店です。オススメの商品はシチリア伝統の赤色のマヨルカ焼き。皆さんぜひマヨルカ焼きを購入した際は赤色を選んでくださいね。

(ワイン瓶の栓) 5ユーロ≒615円
(オイルさし口) 10ユーロ≒1,230円
(赤い花挿し) 25ユーロ≒3,075円

 

 

チェファル

お土産を一通り買った最終日には、シチリアの海が見えるオススメスポット「チェファル」に行くのも良い思い出になりそうです。こちらは映画「ニューシネマパラダイス」のロケ地でもあり、中世の街並みが残る情緒溢れる風景が楽しめます。

(サント・ステファノ・ディ・カマストラ‐チェファル間の運賃) 5.6ユーロ≒689円

 

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チェファルの海沿いからは標高268mの岩山「ラ・ロッカ」を見ることができます。登ってみたい方はぜひチャレンジしてください。登ってみる価値ありの絶景が拝めますよ。

 

 

II Carretto

登山をする方、またはランチをしたい方は地元の人がよく行くというシーフード専門レストランで腹ごしらえをしましょう。安くて美味しいパスタを堪能できますよ。番組ではエビや貝をカレー粉やウコンで味つけしたパスタを食べていました。

(スパゲッティ・アル・カルトッチョ) 12ユーロ≒1,476円※カルトッチョとはホイルに包んで火を通す料理のこと。

 

 

ラ・ロッカ

最後に登山に挑戦したい方へ。「ラ・ロッカ」の登山道はキレイに整備され、階段があるので登りやすいそうです。5合目には展望台があり、そこから暫く進み中世の城跡が見えてきたら頂上はもうすぐです。旅の締めくくりに一番似合いそうなスポットなので体力を残しておきたいですね。

 

以上で3日間の旅は終了!この旅で使った合計金額は

【合計】28,607円

となりました!!

 

結構ギリギリまで使いきれましたね。あとはアランチーナをもうひとつ食べて、石鹸を買い足せばもう少し小銭を減らせるかも(セコイ)!?

余談として、シチリア島といえば先月の3月16日にエトナ山の噴火があり観光客からもケガ人がでたことが記憶に新しいですよね。旅行の際には現地の状況と安全確認をしっかりした上で行動することが大切なのでお互いに気をつけていきましょう。

 

これでまとめは終わりになります。どなたか2度目の海外シリーズと同じルートで旅行された方がいたら感想を聞いてみたいですね~。番組内で食べ人の呂敏くんが罪なくらい美味しそうに食べるので、毎回同じのが食べてみたくなるし、本当にそんなに美味しいのかが気になります(笑)

 

それでは、次回は「2度目のバリ島」になります。こちらも楽しみ!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

初心者ブロガーの1年間のブログ運営報告

 

ブログを始めてから今までのアクセス数をまとめてみました。

 


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(1ヶ月目)
1,617PV

ブログの知識ゼロで今思えば何をしていたんだという1ヶ月。

 

(2ヶ月目)
4,615PV

「毎日更新」を目標に頑張って更新したけれど思うようにアクセスは上がりませんでした。

 

(3ヶ月目)
13,618PV(はてな解析)
13,805PV(Googleアナリティクス)※自分のPV数はカット済み

Googleアナリティクスに登録し、自分のブログを研究ながら書いていた日々。

 

(4ヶ月目)
33,227PV(はてな解析)
33,349PV(Googleアナリティクス)

4ヶ月目はあまり更新していないのに、3万PVを超えることができたのは意外でした。

 

 

最もアクセスが多かった記事

4ヶ月目に一番読まれた記事はこちらでした。

 

 

goldenretrievers.hatenablog.com

 

 

ブログに新たなカテゴリーを加えようと、ニュースサイトの感想を書いてみたところ、この記事だけで月間16,607PVもいき、1日のアクセス数も最高で3000PV超えしたりました。

 

ブクマの力がなくてもこんなに読んでいただけるとは思ってもいませんでした。ちなみにFacebookのシェア数がいつの間にか52にもなっていて驚きです。ありがとうございます。

 

 

3ヶ月目以降のブログの動き

3ヶ月目以降に起きたブログの変化といえば、1日のアクセス数が1000PVを超える日が増えてきたことですね。

 

あとは過去記事がぐんと読まれるようになったことや、それらにコメントがつくようになったことです。ただコメントについては、色々と難しい部分が出てきたので承認制にすることにしました。

 

ブログを見に来てくださる方はGoogleとYahooからの検索流入が相変わらず一番多く、ツイッターからのアクセスも順調に増えてきました。

 

また、3月は忙しくて更新率が大幅に下がってしまった中で、少しでもブログの評価を上げようと新しい記事を書くかわりに、過去記事を編集したり質の悪い記事を削除したりしました。それにより?いつもより少ない記事数でしたが、アクセスをのばすことができたので良かったです。

 

今考えているのは、ブログ運営記事も古いものは削除してひとつにまとめるということです。実はブログの中で質の悪い(アクセスが少ない)ものは、こういった記事なので、今までは月1で書いていましたが今後はできるだけ1つのページに編集していきたいと思います。このような一部の記事がブログ全体の評価にも影響してくるので、初期の頃のダメ記事には容赦なくメスをいれていきます!

 

 

これから

今後の目標は記事をどんどん増やしていくことと同時に無駄記事を大量生産しないように書いていくことです。あとはもう少し自分の意見を自由に書いていっても悪くはないのかな?とも思っています。

 

たくさんの方から読んでいただけるブログを書くにはまだまだブロガーというものは奥が深くて難しいですが、色々と勉強しつつ長く続けていきたいです。

ひとりでもふたりでも自分のブログが好きだと言ってもらえるように頑張ろう!

 

 

追記:5~6 ヶ月までのアクセス数

一応、4か月目まではブログを順調に更新し、その苦労もあってかアクセスも3万PVまで伸びていました。が、しかし!そんな成長の真っ盛りにパソコンが使えない・多忙になる等の事情から数か月ほどブログを放置してしまった私。当然アクセス数はナシに等しいものと思っていたのですが・・・なんと予想外にもサボタージュ期間でも1~2万PVを維持することができていたのです!ありがたや。ブログ主不在の中でも読みに来てくださった方、読者登録してくださった方、ありがとうございます!

 

まあ、さすがに現在(7月のアクセス)は2万PVには届かず、1万5千ちょいでしたが、これからモリモリ復活させていきたいなと再び企んでおります。それにしても、あのまま順調に更新していれば今頃どのくらいのアクセス数になっていたんだろうと考えると何だか惜しい気もします。やはりブログの中でもずっと読まれる記事は一握りなので、常に新しいものを書いていかないと、ブログパワーもどんどん弱くなっていきますからね。何より久しぶりに書くと時間もかかるしいいことない。ブログは継続が大切。もっと大切にしないとな~と反省です。特に反省すべき点は、せっかくリピーターになってくださった方々もいたのに、サボタージュしたせいで離れていってったこと。カムバックしていただけるように、気合い入れなおして更新せねば!同じ境遇の方がいたら一緒に頑張りましょう!誰かが奮起しているところを見ると、つられるタイプなので仲間がいると嬉しいです。

 

 

 

 

 ※この記事について

1年間のアクセスの変動についてを今後はこの記事に更新していきたいと思っています。右も左もわからぬ初心者ブロガーが知識ゼロの状態でブログを始めたら365日でどこまでいけるかを記録していきます。

羽生逆転V、宇野は2位「世界選手権の感想と日本人選手活躍の裏側」

世界フィギュアスケート選手権2017男子シングルの結果が出たので感想を書いていきます。まずは総合結果から。

 

1 羽生結弦 321.59 
2 宇野昌磨 319.31 
3 ボーヤン・ジン 303.58 
4 ハビエル・フェルナンデス 301.19 
5 パトリック・チャン 295.16 
6 ネイサン・チェン 290.72 
7 ジェイソン・ブラウン 269.57 

 

(その他)

 

8 KOLYADA
9 ケビン
11 コフトゥン
12 ミーシャ
14 ラトデニくん
16 テンくん
19 田中刑事

 

 

フリーをふりかえって

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 1 羽生結弦 223.20 126.12 97.08

 ショート5位からの大逆転!いやぁ~正直なところ今回はメダルすら厳しいと思っていました(すみません)まさかフリーでノーミスくるとは思っていなくて…それくらい4Sは不調だと思っていました。しかし実際は違いましたね。冒頭の美ループから次々と要素をこなし、アクセルからの3連続ジャンプの頃には観客も大興奮!TESはなんと126.12点という驚異的なスコアを叩きだしました。凄すぎます。

ショートではネイサンを意識してか「ジャンプにしか意識がいっていないのでは…」と心配でしたが、フリーでは気持ちをきちんと整理して乗り越えてきた辺りはさすがだと思いました。羽生選手おめでとう!

 

2 宇野昌磨 214.45 120.03 94.42

ルッツが惜しかった~。けどショートもフリーも体がよく動いていたし、表現は指先まで行き渡っていて素晴らしかったです。音ハメもきまっていて、まさに氷上のアーティスト!今大会一番魅了されたフリーでした。

彼の強さは集中力。ひとつひとつの動作でちっとも雑になる瞬間がありません。そして若いのに緊張を見せない落ち着つきはとても頼もしいですよね。最初から最後までスピードが落ちなかったのも良かったです。

 

3 ボーヤン・ジン 204.94 118.94 86.00

ボーヤンはずっと可愛かった。観ている人が幸せになるスケート。技術はあんなに高いのに他の選手とはPCSで差がついてしまい悔しいところだと思いますが、まだまだこれからの選手なので頑張ってほしいです。

4Lzの質の高さは後に歴代最高と語り継がれるんじゃないですかね。ショートとフリーあれだけ揃えても3位なんて恐ろしい世界です。しかしボーヤンはここ最近で安定感が出てきたので、これをメドベージェワ並みに続けていけばジャッジに良いアピールができると思います。日本勢、来季はボーヤンに要注意!

 

4 ネイサン・チェン 193.39 110.61 84.78

急な羽生VSネイサンの煽りに押しつぶされちゃったかなという気がします。ネイサンは大人っぽく見えるけどまだ17歳。ネイサンも緊張するんだな、と当たり前なんですがそう思った大会でした。

フリーはショートのミスを巻き返そうと4回転を6つ組み込む構成で挑みましたが、さすがにこれはジャンプのことで頭いっぱいという感じで上手くいきませんでしたね。苦手な3Aを避けるための作戦でもありましたが、本来ネイサンはジャンプだけの選手じゃないということにも気づいてほしいな。しかしミスがあっても193点も出せるなんて凄い!今回は残念だったけれど、ネイサン・チェンの名はきっちりと世界に残せたシーズンだったと思います。

 

5 パトリック・チャン 193.03 98.11 94.92

ショートは4回転ひとつでも100点超えで痺れました。フリーではミスが出てしまって順位を落としてしまいましたが、やはりパトリックのスケートは別格ですね。エッジの傾き方からして他の選手とは大人と子どもくらい違うと思います。SSの項目では他の選手と1点以上の差がないと納得できません。ジャッジはちゃんと各項目ごとに評価してるのかな?トップ選手が必ずしも全項目飛び抜けているとは限らないのに!と疑問に感じます。

もうパトリックは今の構成でひたすら安定感を磨いていけば良いと思いますね。来季のプログラムはまた「四季」のような深みのある感じのでお願いしたいです。頑張れパトリック!

 

6 ハビエル・フェルナンデス 192.14 98.62 94.52

ショートがキレキレ過ぎてそのまま優勝するかと思っていたら、フリーでは驚くほど崩れてしまってもったいなかったですね。少し前まではショートで圧倒的な点差を見せていたら逆転なんてなかなかされなかったのに、今はみんな基礎点が高いし、その分ひとつのミスで大幅に失点もするので、フリーが終わるまでは本当に結果はわからないと改めて思いました。

今大会の流れは全体に「ショート&フリーはノーミスしないと争いの場にも立てない」という認識を生んだと思います。そして来季の問題は全員ノーミスなら誰が勝つかになるのでしょう。個人的にフェルナンデス選手は世界選手権にピークを合わせてくる選手であり、生で観るよりTV画面で観る方が良いという印象があります。来季の前半で油断してミスが続くと、下から追い上げてくる選手たちに表現面で差をつけられなくなってしまうのではないかと心配しています。

 

7 ジェイソン・ブラウン 176.47 88.27 89.20

ショートもフリーもため息が出るくらい美しかったです。4回転なしでも高いPCSがでるのは納得です。むしろSS以外はもっと評価してくれていいのにとさえ思います。

今の男子は技術は向上したけれど10年後も記憶に残る演技は少なくなったように感じます。過去に高橋大輔選手なんてひとりで一体いくつ名プログラム持ってるんだ?というくらいスケートファン以外も知っているプログラムを多く生み出していました。そんな中でジェイソンの「ピアノレッスン」は派手なジャンプがないため今のスケート界では埋もれてしまうかもしれませんが、私の中では何年経っても記憶に残るプログラムになっています。

しかし来季もし、クリーンな4回転を試合で安定して入れてくることができれば、彼は平昌で歴史的名プログラムを生んでくれるかもしれません。4回転がなくても美しいのですが、やはり少し期待をしてしまうのも事実です。

 

その他

コフトゥン…6分間練習中にケガをしつつも、今できるすべてを出しきって感動。

テンくん…ジャンプの調子が上がらない間に評価がどんどん下がっていって悲しい。一度評価が下がると上げるのが難しいこの競技。どこまでかつての勢いを取り戻せるかが鍵になりそうです。

ミーシャ愛の夢もくるみ割りも大好き!どちらも本人の納得いく演技で終われて良かったですね。彼は振り付け師としての才能は抜群だと思うので、今後の活躍に期待しています。しかし今回のプログラムは振り付け師としてのかなり良い宣伝になりましたね。

 

 

日本人選手活躍の裏に

以上が上位選手の簡単な感想になります。いや~今思い出しても羽生選手の追い上げには鳥肌たちますね!そして日本人選手1-2フィニッシュにも感動!これがオリンピックだったらどんなに最高か!

そんな今大会には、たくさんの日本人ファンがヘルシンキまで応援に駆けつけました。あれ?ここ日本かな?っていうくらい侵略してましたよね(笑)日の丸のオンパレード!

ただ気になるのは観客の多くは日本人、リンクの看板に載るスポンサーも日本、メダリストも日本人。もはや男子シングルは日本人による日本人のための競技になりつつあることです。

私はここに「なんで日本人ばかりこんな盛り上がってるの?」というよりは「もうフィギュアスケートは欧米では見向きもされない競技なのか」といつも残念になってしまいます。

もちろん日本男子が強いのは嬉しいですよ!日本だって羽生‐宇野時代が終わればどうなるかわかりませんしね。ただ男子フィギュアの競技人口の少なさと欧米での人気のなさがとてもとても虚しいのです。

 

 

偏見

欧米でフィギュアスケートなんていえば女のするスポーツとか「ゲイ」のするスポーツだという偏見があってなかなか男の子がやりたがるスポーツではありません。(というか別にゲイだっていいじゃんと思いますがね。一生懸命にしてる人をバカにするなよと思う。)

多分一般的には男のくせにヒラヒラした服を来てクネクネ踊ってる採点競技なんてスポーツじゃない!という印象が強いんですよね。しかし実際のフィギュアスケートって別にヒラヒラの服とか着なくていいし、レゲエでもヒップホップでもブルースでもマンボでもどんな「ダンス」をしてもよくて、採点競技といえど4回転なんてめっちゃスポーツなんですよね。

それにフィギュアスケートの練習を見てみれば、あれが優雅な習い事なんて思わないはずです。実際ステファン・ランビエールさんも過去のインタビューで学生時代、自分が真剣に練習をしていたことをクラスメイトたちは知っていたからフィギュアをしているからといってからかう人はいなかったと語っています。

 

現在の男子フィギュアは高難度4回転時代。羽生が技術を上げ、男らしくて強いネイサン(ネイサンはモテる)がいて、ちょっとアーティスト風な宇野(外国人に人気)がいて、ヒラヒラキラキラの衣装を着ないパトリックやフェルナンデスがいる。ロシアはTHEロシア。(+アジア系以外の選手がほしい…)様々な個性が揃った中でオリンピックでは「フィギュアスケートはスポーツで、男子シングルはカッコイイ」というイメージを世界中の人に残したいところです。

もう今のままじゃ日本人選手の引退と共に(男子は)競技の存続が危うい気がして心配なので、ISUには何とか人気復活のための手立てをうってほしいです。

 

 

そのためにできること

具体的にどんなことが必要かといえば「誰にでも勝てるチャンスがあるルールと採点方法」ですかね。

もっと言ってしまえば「誰にでもわかりやすい採点結果」が必要なんだと思います。「あれ?なんでこの人良かったのに点数低いの?」とか「この人ミスしたのになんでこんな点数高いの?」というギャップをなくすことです。正直ここら辺が競技人気の低迷に繋がってきたのではないかと思います。

ミスした選手にはきちんと予め定められたマイナスをつけて、基礎点が関係なくなるようなGOEの付け方をやめた方が勝ち負けもハッキリするんじゃないかなぁと思います。ジャッジによってマイナスにしたりプラスにしたりとバラバラな競技なんてのはおかしいですよね。

 

女子なんて3T-3Tと3Lz-3Tでは、やはりどんなに質が良くても明確な差があるべきだと思うし、むしろ3T-3Tはシニアではなしにしてほしいくらいです。あと5種(または6種)トリプルを揃える選手にはボーナスがあった方が技術向上のためには良いとも思いますね。

さらに例として、ジャンプ技術は足りなくて下位にいる選手にもステップが上手ければきちんと加点を与えるべきだし、いくらトップ選手でもステップがそこまで上手くない選手には高い評価を与える必要はないと思います。それはPCSの項目でも同じで、もっと正確に見ていったらひとつひとつの項目により点数がバラけても良いはずなんですよね。

やはりこの競技はどうしても選手のネームバリューや国籍によって評価が変わるところがあるのでジャッジと観客の印象に差が出てしまうのではないでしょうか。そういった部分を変えていくだけで、もっと多くの選手にチャンスが広がるし、見ている方もワクワクする競技になるのではないかと思います。

きっとどんなルールにしても基礎がしっかりしている選手なら変わらず強いはずなので、いつか大きな改革があるといいなと願っています。

 

 

おわりに

2016-2017年シーズンの世界選手権は日本男子は3枠確保、金・銀メダル獲得という素晴らしい成績で終わりました!羽生選手の追い上げと今季それに僅差まで食らいついた宇野選手の頑張りにはファンとして嬉しい限りです!特に宇野選手は来季になるともっと評価されると思うので楽しみにしています。

また羽生選手にはあまり若手の躍進を気にせずに、ジャンプだけでなく総合力の羽生として力を入れていってほしいなと思います。

 

今年の世界選手権もハラハラドキドキの楽しい大会でした。選手の皆さん感動をありがとう!今季の経験を次に生かしてオリンピックでは全員がベストを尽くせることを願っています。お疲れさまでした。

 

羽生結弦は韓国でも人気?韓国のファンとフィギュアスケートとの複雑な関係 - オオカミのとおぼえブログ

「女子フィギュア五輪2枠へ」世界選手権の感想と今後の戦い方 - オオカミのとおぼえブログ

 

「女子フィギュア五輪2枠へ」世界選手権の感想と今後の戦い方

世界フィギュアスケート選手権2017女子シングルの結果が出ました。

 

1 エフゲーニャ・メドベージェワ ロシア 233.41

2 ケイトリン・オズモンド カナダ 218.13

3 ガブリエル・デールマン カナダ 213.52

4 カレン・チェン アメリカ 199.29

5 三原舞依 日本 197.88

6 カロリーナ・コストナー イタリア 196.83

7 アシュリー・ワグナー アメリカ 193.54

 8 マリア・ソツコワ ロシア 192.20

9 エリザベート・トゥルシンバエワ カザフスタン 191.99

10 チェ・ダビン 韓国 191.11

11 樋口新葉 日本 188.05

 12 マライア・ベル アメリカ 187.23

13 アンナ・ポゴリラヤ ロシア 183.37

 

(以下省略)

 

16位 本郷理華 日本 169.83


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http://news.livedoor.com/lite/article_detail/12876382/

 

優勝はロシアのメドベージェワ、2位3位はカナダのオズモンド、デールマンとなりました。

 

 

日本は平昌五輪2枠に

日本勢トップは三原の5位、続いて樋口が11位、本郷が16位となり平昌五輪の枠は2つという結果で終えました。日本のライバル国であるロシア、カナダ、アメリカはそれぞれ3枠確保となりました。

 

 

試合の感想

世界で勝つためにはSP、FSノーミスで揃えられる選手が必要だと改めて実感しました。また、ルールにしっかりと対応した、選手の長所を生かしたプログラムを用意することも大切だと思いました。日本はあまり「挑戦」ばかりに惑わされず一つ一つの要素の質を上げていくことに力を入れた方が良いのではないでしょうか。ロシア、アメリカ、カナダを見て勉強になったのは、代表選手の個性に偏りがなく、ベテラン選手、安定感のある選手、加点が貰いやすい選手などでバラけていることが枠とりにあたって非常に効果的だったと思いました。

 

 

あえての辛口評価

メドベージェワ…演技は素晴らしいが、実際の点数ほどの内容をしているかと考えると少し違うのではないでしょうか。また彼女の場合、ここ短期間で上半身の骨格に変化があったように思えます。今でもかなり無理な体型管理をしているようですが(顔のむくみや目の下のたるみが不健康そうで心配)、来季は少しそこら辺での調整が難しくなるのではと思います。

ポゴリラヤ…私も大好きな選手ですが、転倒が続いてしまうと諦めモードを出して一瞬動きを止めてしまうことがあるのが残念です。キスクラで笑顔をキープしようと頑張れる素敵な選手なので、リンクでもマイナスな感情を見せないようにすればもっと良いと思いました。

デールマン…ジャンプの質は文句なし、見ていて気持ちの良いスケートですが、他のトップ選手と比べるとランが多いのが気になりした。同じくPCSも他の選手と比較すると高いのではないかと思います。

カレン…ショートは美しくて感動しました。ジャンプもスピンも勢いと若さが溢れていて良いですね。ただ気になったのは、ジャンプの回転不足が見逃されていたこと。彼女が悪いわけではありませんが、試合によってはマイナスされるジャンプだと思うので、点数の方でも試合毎に大きな変動がある選手になるのではないかと推測します。

樋口…ショートは点数が思ったよりでなくて残念でしたが、3-3は素晴らしかったですね。しかしフリーではミスを克服できないまま終わってしまいました。彼女のジャンプの出来はほとんどメンタルの影響によるものだと思います。厳しいですが、今のままでは来季の枠争いが難しくなりそうです。

 

以上が今大会で気になった選手なんですが、決して嫌いな選手ではなく、むしろ光るものを持っているだけにもっとこうだったら良いなという願望を込めて辛口にコメントしてしまいました。

 

 

日本はどうなる?

続いて来季の日本勢について見ていきたいと思います。

来季は五輪に行ける選手は2名。全日本選手権は熾烈な争いが予想されます。ここで心配なのは選考基準。あり得るのが全日本選手権のみ調子が良い選手が出てきた時に揉めるというパターン。これが2枠のコワイところです。

さらにエース宮原選手のケガも今後どうなるかわからない状態で日本に「宮原」しか用意していないという事態だけは避けなければなりません。今回、三原選手のフリーの得点を見ると、もしかしたら彼女は近い未来、宮原選手の点数を超える評価を貰うなんてこともある気がします。まだ表現やステップ等で足りないものはありますが、ジャンプの質やスケーティングといった面では三原選手の方が世界と戦っていく上では強いのでは?と予想します。

しかし三原選手も病気のことがあるので三原頼りになってひとりに負担をかけることは避けたいです。宮原、三原の他にもシニアの国際舞台で活躍できる選手を何人か育てることが日本スケート連盟にとって重要な課題だと思いました。特定の選手を育てあげるより、むしろロシアのように誰が代表になってもおかしくないくらいライバル争いが激しい方が選手の成長には良いのかもしれませんね。(使い捨ては嫌だけど)

ですから個人的に来季はキレイごとなしでメラメラやっちゃって大歓迎!アスリートは悔しがってなんぼです。特別優等生なコメントをする必要もありません。卓球の平野選手が言ってたように「前は好感度を気にしていたけど、試合に勝つのがスポーツ選手。嫌われても良いんです」くらいでOK。ちょっと日本のスケート界はマスコミによってあまりにアイドル化されすぎてますからね。みんな正々堂々と勝ちに行って、納得の選考になることを願います。

 

 

今できること

私は真央ファンなので(一番はランビエールだけど)真央ちゃんに五輪に行ってほしいというのが願いですが、ケガの状態が良くならない限りは練習も満足にできないだろうし複雑です。

ここ数年の世界選手権のショートを観ていても、どの選手も本当にミスをしません。そのためには物凄く通し練習をしてきているんだろうなと思います。この練習の要となる部分が出来ないのは難しいですよね。来季どうなるんでしょう。今の真央ちゃんに五輪を目指す気持ちはあるのかな?

世界の流れに乗るにあたって今できることは、とにかく今大会の演技もそうですが、とにかくライバル勢の演技やプログラムをじっくり確認し、研究するのが良いですよね。そういった部分は連盟にも力入れてほしいな。あとはうーん、やはり国内の練習だけではどうしても限界があるのも感じてしまうんですよね。海外出せる選手は積極的に出した方が良いのかもしれません。何よりも加点を多く稼げる質の高いジャンプ、スピン、ステップをマスターできる環境がそれぞれに与えられると嬉しいです。

さいごに、枠こそは減ってしまいましたが日本女子3人は周りからの想像以上のプレッシャーの中で頑張ってくれたと思います。選手の気持ちを考えると胸がいっぱいになりました。今季辛かったこと、苦しかったこと、嬉しかったこと、成長したところすべてを来季へのバネにして次に繋げていってほしいです。

 

皆さん本当にお疲れさまでした。感動をありがとう!来季も笑顔で会いましょう!