オオカミのとおぼえブログ

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おこづかい3万円で充実旅 2度目のシチリア 観光地まとめ

2017年4月4日にNHKBSプレミアムで放送された「おこづかい3万円で充実旅 2度目のシチリア ちょっとディープな海外旅行」のまとめになります。今回はイタリアのシチリア島にある州都パレルモ周辺を3日間3万円で旅します。パレルモはイタリア5番目の都市で、西洋とイスラム異文化が重なり合って発展した街。そんなイタリア人から見てもエキゾチックだという街から番組で紹介されたスポットを書いていきます。

 
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~1日目~

 

マッシモ劇場

映画「ゴッドファーザー」のロケ地でもあるここは、旧市街地と新市街地のちょうど真ん中にあることから待ち合わせ場所としてよく使われるそうです。また、劇場内では観光客でもロイヤル・ボックス席に入れるので、旅のスタートと思い出に最適なスポットではないでしょうか?

(見学ツアー) 8ユーロ≒984円
※1ユーロ123円で計算、2017年3月のレート

 

 

カーポ市場

マッシモ劇場から徒歩5分にある市場。観光客が訪れる場所ではありませんが、地元の人がよく買い物にくる市場です。ここでは新鮮で安いシチリアオレンジを一杯で4コ分も生搾りしてジュースにしてくれる屋台があります。

(シチリアオレンジの生搾りジュース) 2ユーロ≒246円

 

 

Friggitoria Gastronomia

同じカーポ市場内にあるこのお店は、パレルモNo.1と評される揚げ物がたくさん売られています。そこで地絶対食べてほしいのが「アランチーナ」というサフランライスのコロッケです。ここでは注文したら揚げてくれるシステムなのでサクサクで美味しい出来立てのアランチーナを食べることができますよ。

(アランチーナ) 1.5ユーロ≒185円

 

 

マルトラーナ教会

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12世紀に建てられた世界遺産。外観は少し地味ですが中に入ると、壁や天井にはビザンチン様式のモザイク、床にはアラブ様式の幾何学模様、そして祭壇はバロック様式といった珍しいデザインが描かれとても華やかになっています。普通なら新たな支配者になる度に壊されていく文化が、ここではその時代その時代の文化が共存しているところが面白いところかもしれません。

(拝観料 2ユーロ≒246円)

 

 

Pasticceria Cappello

マルトラーナ教会から徒歩15分程の場所にある1940年創業のこちらの老舗和菓子店では、シチリアを代表する有名なお菓子「カンノーロ」が食べれます。しっとりサクサクの生地にイヤミのない甘さのクリーム、そしてデザートワインとしてカンノーロにぴったり合うパッシートを一緒にいかがですか?


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(カンノーロ) 1.7ユーロ≒209円

(パッシート) 4ユーロ≒492円

 

 

La Coppola Storta

シチリアではコッポラ帽をおしゃれに着こなす人たちが町中で見られます。帽子好きな方のお土産としてオススメしたいのは、こちらのハイセンスなコッポラ帽が揃うお店。コッポラ帽を被りながら旅をするとシチリアっ子気分になれてテンションが上がりそうですね。

(パレルモ風コッポラ帽) 50ユーロ≒6,150円

 

 

Pizzo & Pizzo

夕食にオススメのレストラン。こちらのレストランの隣には高級食材を試食させてくれるコーナーがあるので、ぜひ先にそちらの方を立ち寄ってみましょう。「Buono!」と美味しさを伝えまくると生ハムにチーズにと色々な種類の食材を食べさせてくれます。

隣に移動すると、700種類のワインがグラスで飲めるバーがあります。ソムリエがあなたに合ったワインを選んでくれるのでお楽しみに。ワインを頼むとおつまみの盛り合わせもついてくるのでかなりお得です。ちなみに、おつまみには生ハムなどの盛り合わせが7種類に加え、ひよこ豆のペーストフライ、そしてグリッシーニ(白ゴマのパン)までついてきます。営業時間は18:00~21:00まで。まったり時を過ごしたい方には良さそうなスポットですね。

(グラスワイン) 8ユーロ≒984円 ※おつまみ盛り合わせ7種+ひよこ豆のペーストフライ+グリッシーニつき

 

【1日目】
9,496円
残り 20,504円

 

 

~2日目~

 

Briosià

イタリアといったらジェラート!もちろんシチリアでもジェラートは大人気。こちらはシチリアの食材のみを扱うジェラート専門店で全部で90種類以上のオリジナルジェラートがあります。店員さんのオススメはピスタチオ味のジェラートをオレンジ味のパンに挟んでトッピング(無料)にホワイトチョコソースをかけた「ブリオッシュ・コン・ジェラート」アイスやパンの組み合わせは他にもたくさんありますが、この組み合わせが特にシチリアっ子らしく美味しいそうです。

(ブリオッシュ・コン・ジェラート) 2.5ユーロ≒308円

 

 

モンデッロ

旅の途中に景色を楽しむのも良いですよね。そこで海のきれいな街、モンデッロへ行ってみましょう!写真が好きな方には最適な場所かもしれません。

(バス1日券) 3.5ユーロ≒431円

 

 

Bye Bye Blues

モンデッロには日本人シェフがいる星つきなのにお安いレストランがあるので、ぜひランチに行ってみることを強くオススメします。なぜそんなにオススメかというと通常の60ユーロのコースの他に、日本人の食べる量や舌に合わせた30ユーロのコースがあるからなんです。

 

ちなみにメニューは

前菜(4品) ヒメジのボイル野菜と貝のスープ仕立て/スフィンチョーネ(ピザパン)/スモークマグロと赤玉ねぎの甘酢煮/ムーパ(白身魚)とウイキョウとオレンジのサラダ

パスタ(2種類) マグロのタルタルとカラスミのスパゲッティ/自家製ブシアーティ カンパチのラグー トラパニ風ペースト

メイン スズキとアーティチョークのせいろ蒸し ウニとジャガイモのソース カポナータ添え

デザート ティラミスとサボテンの実とミニサイズのカンノーロとレモンのソルベ

 

どれも日本人好みのさっぱりとした美味しそうなメニューだったので私も行ってみたいと思いました。それにおこづかい3万円の旅で星つきのコース料理が30ユーロで食べれるなんてラッキーですよね。

(日本人向けハーフサイズ) 30ユーロ≒3,690円※平日限定ランチ
(マルサラワイン) グラス一杯で8ユーロ≒984円

 

 

SANLORENZO MERCATO

上記のレストランで「お土産を買うなら…」とシェフが紹介してくれたのがこちらの食材店。なぜ食材店?かというと、ここにはシチリアならではの食材の他にもオーガニックコスメも置いてあるのです。特にエキストラバージンオイルから作られた石鹸は香り成分にも天然のエッセンスを使用しているのでオススメです。

(古代小麦の乾燥パスタ500g) 2.9ユーロ≒357円
(ブドウの搾り汁石鹸)4.65ユーロ≒572円
(ロバのミルク石鹸)6.1≒750

 

 

Antichi Sapori Palermitani

2日目の夕食にはこちらの「立ち食いモツの専門店」に行ってみませんか?タクシーで店名を言うだけで目的地まで連れていってもらえるほど運転手さんの間でも人気のお店なのでイタリア語がわからない方でも簡単に行けちゃいますよ。

(タクシー料金) 約20ユーロ≒2,460円
(ゆでた牛の胃袋) 2.5ユーロ≒308円
(モツ煮込みバーガー) 2ユーロ≒246円
(ビール小瓶) 1.5ユーロ≒185円

店内は混んでますので行くならお早めに!

 

【2日目】
10,291円
残り 10,213円

 

 

~3日目~

 

サント・ステファノ・ディ・カマストラ

シチリアに来たら伝統工芸品のマヨルカ焼きを買うことをオススメします。パレルモ中央駅から電車で一時間ちょっとしたところにあるサント・ステファノ・ディ・カマストラにはそんなマヨルカ焼きのお店が約60軒もあるので行ってみましょう。

(パレルモ‐サント・ステファノ・ディ・カマストラ間の運賃) 7.6ユーロ≒935円※進行方向の左側に座ると海が見れます。

(チキンカツバーガー) 2.5ユーロ≒308円※朝行く方は朝食をパレルモ駅周辺で調達しましょう。

 

 

Terre Cromate

数あるマヨルカ焼きのお店の中で現地に住む日本人ガイドさんがオススメするのがこちらの絵付け職人による直売店です。オススメの商品はシチリア伝統の赤色のマヨルカ焼き。皆さんぜひマヨルカ焼きを購入した際は赤色を選んでくださいね。

(ワイン瓶の栓) 5ユーロ≒615円
(オイルさし口) 10ユーロ≒1,230円
(赤い花挿し) 25ユーロ≒3,075円

 

 

チェファル

お土産を一通り買った最終日には、シチリアの海が見えるオススメスポット「チェファル」に行くのも良い思い出になりそうです。こちらは映画「ニューシネマパラダイス」のロケ地でもあり、中世の街並みが残る情緒溢れる風景が楽しめます。

(サント・ステファノ・ディ・カマストラ‐チェファル間の運賃) 5.6ユーロ≒689円

 

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チェファルの海沿いからは標高268mの岩山「ラ・ロッカ」を見ることができます。登ってみたい方はぜひチャレンジしてください。登ってみる価値ありの絶景が拝めますよ。

 

 

II Carretto

登山をする方、またはランチをしたい方は地元の人がよく行くというシーフード専門レストランで腹ごしらえをしましょう。安くて美味しいパスタを堪能できますよ。番組ではエビや貝をカレー粉やウコンで味つけしたパスタを食べていました。

(スパゲッティ・アル・カルトッチョ) 12ユーロ≒1,476円※カルトッチョとはホイルに包んで火を通す料理のこと。

 

 

ラ・ロッカ

最後に登山に挑戦したい方へ。「ラ・ロッカ」の登山道はキレイに整備され、階段があるので登りやすいそうです。5合目には展望台があり、そこから暫く進み中世の城跡が見えてきたら頂上はもうすぐです。旅の締めくくりに一番似合いそうなスポットなので体力を残しておきたいですね。

 

以上で3日間の旅は終了!この旅で使った合計金額は

【合計】28,607円

となりました!!

 

結構ギリギリまで使いきれましたね。あとはアランチーナをもうひとつ食べて、石鹸を買い足せばもう少し小銭を減らせるかも(セコイ)!?

余談として、シチリア島といえば先月の3月16日にエトナ山の噴火があり観光客からもケガ人がでたことが記憶に新しいですよね。旅行の際には現地の状況と安全確認をしっかりした上で行動することが大切なのでお互いに気をつけていきましょう。

 

これでまとめは終わりになります。どなたか2度目の海外シリーズと同じルートで旅行された方がいたら感想を聞いてみたいですね~。番組内で食べ人の呂敏くんが罪なくらい美味しそうに食べるので、毎回同じのが食べてみたくなるし、本当にそんなに美味しいのかが気になります(笑)

 

それでは、次回は「2度目のバリ島」になります。こちらも楽しみ!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

初心者ブロガーの1年間のブログ運営報告

 

ブログを始めてから今までのアクセス数をまとめてみました。

 


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(1ヶ月目)
1,617PV

ブログの知識ゼロで今思えば何をしていたんだという1ヶ月。

 

(2ヶ月目)
4,615PV

「毎日更新」を目標に頑張って更新したけれど思うようにアクセスは上がりませんでした。

 

(3ヶ月目)
13,618PV(はてな解析)
13,805PV(Googleアナリティクス)※自分のPV数はカット済み

Googleアナリティクスに登録し、自分のブログを研究ながら書いていた日々。

 

(4ヶ月目)
33,227PV(はてな解析)
33,349PV(Googleアナリティクス)

4ヶ月目はあまり更新していないのに、3万PVを超えることができたのは意外でした。

 

 

最もアクセスが多かった記事

4ヶ月目に一番読まれた記事はこちらでした。

 

 

goldenretrievers.hatenablog.com

 

 

ブログに新たなカテゴリーを加えようと、ニュースサイトの感想を書いてみたところ、この記事だけで月間16,607PVもいき、1日のアクセス数も最高で3000PV超えしたりました。

 

ブクマの力がなくてもこんなに読んでいただけるとは思ってもいませんでした。ちなみにFacebookのシェア数がいつの間にか52にもなっていて驚きです。ありがとうございます。

 

 

3ヶ月目以降のブログの動き

3ヶ月目以降に起きたブログの変化といえば、1日のアクセス数が1000PVを超える日が増えてきたことですね。

 

あとは過去記事がぐんと読まれるようになったことや、それらにコメントがつくようになったことです。ただコメントについては、色々と難しい部分が出てきたので承認制にすることにしました。

 

ブログを見に来てくださる方はGoogleとYahooからの検索流入が相変わらず一番多く、ツイッターからのアクセスも順調に増えてきました。

 

また、3月は忙しくて更新率が大幅に下がってしまった中で、少しでもブログの評価を上げようと新しい記事を書くかわりに、過去記事を編集したり質の悪い記事を削除したりしました。それにより?いつもより少ない記事数でしたが、アクセスをのばすことができたので良かったです。

 

今考えているのは、ブログ運営記事も古いものは削除してひとつにまとめるということです。実はブログの中で質の悪い(アクセスが少ない)ものは、こういった記事なので、今までは月1で書いていましたが今後はできるだけ1つのページに編集していきたいと思います。このような一部の記事がブログ全体の評価にも影響してくるので、初期の頃のダメ記事には容赦なくメスをいれていきます!

 

 

これから

今後の目標は記事をどんどん増やしていくことと同時に無駄記事を大量生産しないように書いていくことです。あとはもう少し自分の意見を自由に書いていっても悪くはないのかな?とも思っています。

 

たくさんの方から読んでいただけるブログを書くにはまだまだブロガーというものは奥が深くて難しいですが、色々と勉強しつつ長く続けていきたいです。

ひとりでもふたりでも自分のブログが好きだと言ってもらえるように頑張ろう!

 

 

追記:5~6 ヶ月までのアクセス数

一応、4か月目まではブログを順調に更新し、その苦労もあってかアクセスも3万PVまで伸びていました。が、しかし!そんな成長の真っ盛りにパソコンが使えない・多忙になる等の事情から数か月ほどブログを放置してしまった私。当然アクセス数はナシに等しいものと思っていたのですが・・・なんと予想外にもサボタージュ期間でも1~2万PVを維持することができていたのです!ありがたや。ブログ主不在の中でも読みに来てくださった方、読者登録してくださった方、ありがとうございます!

 

まあ、さすがに現在(7月のアクセス)は2万PVには届かず、1万5千ちょいでしたが、これからモリモリ復活させていきたいなと再び企んでおります。それにしても、あのまま順調に更新していれば今頃どのくらいのアクセス数になっていたんだろうと考えると何だか惜しい気もします。やはりブログの中でもずっと読まれる記事は一握りなので、常に新しいものを書いていかないと、ブログパワーもどんどん弱くなっていきますからね。何より久しぶりに書くと時間もかかるしいいことない。ブログは継続が大切。もっと大切にしないとな~と反省です。特に反省すべき点は、せっかくリピーターになってくださった方々もいたのに、サボタージュしたせいで離れていってったこと。カムバックしていただけるように、気合い入れなおして更新せねば!同じ境遇の方がいたら一緒に頑張りましょう!誰かが奮起しているところを見ると、つられるタイプなので仲間がいると嬉しいです。

 

 

 

 

 ※この記事について

1年間のアクセスの変動についてを今後はこの記事に更新していきたいと思っています。右も左もわからぬ初心者ブロガーが知識ゼロの状態でブログを始めたら365日でどこまでいけるかを記録していきます。

羽生逆転V、宇野は2位「世界選手権の感想と日本人選手活躍の裏側」

世界フィギュアスケート選手権2017男子シングルの結果が出たので感想を書いていきます。まずは総合結果から。

 

1 羽生結弦 321.59 
2 宇野昌磨 319.31 
3 ボーヤン・ジン 303.58 
4 ハビエル・フェルナンデス 301.19 
5 パトリック・チャン 295.16 
6 ネイサン・チェン 290.72 
7 ジェイソン・ブラウン 269.57 

 

(その他)

 

8 KOLYADA
9 ケビン
11 コフトゥン
12 ミーシャ
14 ラトデニくん
16 テンくん
19 田中刑事

 

 

フリーをふりかえって

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 1 羽生結弦 223.20 126.12 97.08

 ショート5位からの大逆転!いやぁ~正直なところ今回はメダルすら厳しいと思っていました(すみません)まさかフリーでノーミスくるとは思っていなくて…それくらい4Sは不調だと思っていました。しかし実際は違いましたね。冒頭の美ループから次々と要素をこなし、アクセルからの3連続ジャンプの頃には観客も大興奮!TESはなんと126.12点という驚異的なスコアを叩きだしました。凄すぎます。

ショートではネイサンを意識してか「ジャンプにしか意識がいっていないのでは…」と心配でしたが、フリーでは気持ちをきちんと整理して乗り越えてきた辺りはさすがだと思いました。羽生選手おめでとう!

 

2 宇野昌磨 214.45 120.03 94.42

ルッツが惜しかった~。けどショートもフリーも体がよく動いていたし、表現は指先まで行き渡っていて素晴らしかったです。音ハメもきまっていて、まさに氷上のアーティスト!今大会一番魅了されたフリーでした。

彼の強さは集中力。ひとつひとつの動作でちっとも雑になる瞬間がありません。そして若いのに緊張を見せない落ち着つきはとても頼もしいですよね。最初から最後までスピードが落ちなかったのも良かったです。

 

3 ボーヤン・ジン 204.94 118.94 86.00

ボーヤンはずっと可愛かった。観ている人が幸せになるスケート。技術はあんなに高いのに他の選手とはPCSで差がついてしまい悔しいところだと思いますが、まだまだこれからの選手なので頑張ってほしいです。

4Lzの質の高さは後に歴代最高と語り継がれるんじゃないですかね。ショートとフリーあれだけ揃えても3位なんて恐ろしい世界です。しかしボーヤンはここ最近で安定感が出てきたので、これをメドベージェワ並みに続けていけばジャッジに良いアピールができると思います。日本勢、来季はボーヤンに要注意!

 

4 ネイサン・チェン 193.39 110.61 84.78

急な羽生VSネイサンの煽りに押しつぶされちゃったかなという気がします。ネイサンは大人っぽく見えるけどまだ17歳。ネイサンも緊張するんだな、と当たり前なんですがそう思った大会でした。

フリーはショートのミスを巻き返そうと4回転を6つ組み込む構成で挑みましたが、さすがにこれはジャンプのことで頭いっぱいという感じで上手くいきませんでしたね。苦手な3Aを避けるための作戦でもありましたが、本来ネイサンはジャンプだけの選手じゃないということにも気づいてほしいな。しかしミスがあっても193点も出せるなんて凄い!今回は残念だったけれど、ネイサン・チェンの名はきっちりと世界に残せたシーズンだったと思います。

 

5 パトリック・チャン 193.03 98.11 94.92

ショートは4回転ひとつでも100点超えで痺れました。フリーではミスが出てしまって順位を落としてしまいましたが、やはりパトリックのスケートは別格ですね。エッジの傾き方からして他の選手とは大人と子どもくらい違うと思います。SSの項目では他の選手と1点以上の差がないと納得できません。ジャッジはちゃんと各項目ごとに評価してるのかな?トップ選手が必ずしも全項目飛び抜けているとは限らないのに!と疑問に感じます。

もうパトリックは今の構成でひたすら安定感を磨いていけば良いと思いますね。来季のプログラムはまた「四季」のような深みのある感じのでお願いしたいです。頑張れパトリック!

 

6 ハビエル・フェルナンデス 192.14 98.62 94.52

ショートがキレキレ過ぎてそのまま優勝するかと思っていたら、フリーでは驚くほど崩れてしまってもったいなかったですね。少し前まではショートで圧倒的な点差を見せていたら逆転なんてなかなかされなかったのに、今はみんな基礎点が高いし、その分ひとつのミスで大幅に失点もするので、フリーが終わるまでは本当に結果はわからないと改めて思いました。

今大会の流れは全体に「ショート&フリーはノーミスしないと争いの場にも立てない」という認識を生んだと思います。そして来季の問題は全員ノーミスなら誰が勝つかになるのでしょう。個人的にフェルナンデス選手は世界選手権にピークを合わせてくる選手であり、生で観るよりTV画面で観る方が良いという印象があります。来季の前半で油断してミスが続くと、下から追い上げてくる選手たちに表現面で差をつけられなくなってしまうのではないかと心配しています。

 

7 ジェイソン・ブラウン 176.47 88.27 89.20

ショートもフリーもため息が出るくらい美しかったです。4回転なしでも高いPCSがでるのは納得です。むしろSS以外はもっと評価してくれていいのにとさえ思います。

今の男子は技術は向上したけれど10年後も記憶に残る演技は少なくなったように感じます。過去に高橋大輔選手なんてひとりで一体いくつ名プログラム持ってるんだ?というくらいスケートファン以外も知っているプログラムを多く生み出していました。そんな中でジェイソンの「ピアノレッスン」は派手なジャンプがないため今のスケート界では埋もれてしまうかもしれませんが、私の中では何年経っても記憶に残るプログラムになっています。

しかし来季もし、クリーンな4回転を試合で安定して入れてくることができれば、彼は平昌で歴史的名プログラムを生んでくれるかもしれません。4回転がなくても美しいのですが、やはり少し期待をしてしまうのも事実です。

 

その他

コフトゥン…6分間練習中にケガをしつつも、今できるすべてを出しきって感動。

テンくん…ジャンプの調子が上がらない間に評価がどんどん下がっていって悲しい。一度評価が下がると上げるのが難しいこの競技。どこまでかつての勢いを取り戻せるかが鍵になりそうです。

ミーシャ愛の夢もくるみ割りも大好き!どちらも本人の納得いく演技で終われて良かったですね。彼は振り付け師としての才能は抜群だと思うので、今後の活躍に期待しています。しかし今回のプログラムは振り付け師としてのかなり良い宣伝になりましたね。

 

 

日本人選手活躍の裏に

以上が上位選手の簡単な感想になります。いや~今思い出しても羽生選手の追い上げには鳥肌たちますね!そして日本人選手1-2フィニッシュにも感動!これがオリンピックだったらどんなに最高か!

そんな今大会には、たくさんの日本人ファンがヘルシンキまで応援に駆けつけました。あれ?ここ日本かな?っていうくらい侵略してましたよね(笑)日の丸のオンパレード!

ただ気になるのは観客の多くは日本人、リンクの看板に載るスポンサーも日本、メダリストも日本人。もはや男子シングルは日本人による日本人のための競技になりつつあることです。

私はここに「なんで日本人ばかりこんな盛り上がってるの?」というよりは「もうフィギュアスケートは欧米では見向きもされない競技なのか」といつも残念になってしまいます。

もちろん日本男子が強いのは嬉しいですよ!日本だって羽生‐宇野時代が終わればどうなるかわかりませんしね。ただ男子フィギュアの競技人口の少なさと欧米での人気のなさがとてもとても虚しいのです。

 

 

偏見

欧米でフィギュアスケートなんていえば女のするスポーツとか「ゲイ」のするスポーツだという偏見があってなかなか男の子がやりたがるスポーツではありません。(というか別にゲイだっていいじゃんと思いますがね。一生懸命にしてる人をバカにするなよと思う。)

多分一般的には男のくせにヒラヒラした服を来てクネクネ踊ってる採点競技なんてスポーツじゃない!という印象が強いんですよね。しかし実際のフィギュアスケートって別にヒラヒラの服とか着なくていいし、レゲエでもヒップホップでもブルースでもマンボでもどんな「ダンス」をしてもよくて、採点競技といえど4回転なんてめっちゃスポーツなんですよね。

それにフィギュアスケートの練習を見てみれば、あれが優雅な習い事なんて思わないはずです。実際ステファン・ランビエールさんも過去のインタビューで学生時代、自分が真剣に練習をしていたことをクラスメイトたちは知っていたからフィギュアをしているからといってからかう人はいなかったと語っています。

 

現在の男子フィギュアは高難度4回転時代。羽生が技術を上げ、男らしくて強いネイサン(ネイサンはモテる)がいて、ちょっとアーティスト風な宇野(外国人に人気)がいて、ヒラヒラキラキラの衣装を着ないパトリックやフェルナンデスがいる。ロシアはTHEロシア。(+アジア系以外の選手がほしい…)様々な個性が揃った中でオリンピックでは「フィギュアスケートはスポーツで、男子シングルはカッコイイ」というイメージを世界中の人に残したいところです。

もう今のままじゃ日本人選手の引退と共に(男子は)競技の存続が危うい気がして心配なので、ISUには何とか人気復活のための手立てをうってほしいです。

 

 

そのためにできること

具体的にどんなことが必要かといえば「誰にでも勝てるチャンスがあるルールと採点方法」ですかね。

もっと言ってしまえば「誰にでもわかりやすい採点結果」が必要なんだと思います。「あれ?なんでこの人良かったのに点数低いの?」とか「この人ミスしたのになんでこんな点数高いの?」というギャップをなくすことです。正直ここら辺が競技人気の低迷に繋がってきたのではないかと思います。

ミスした選手にはきちんと予め定められたマイナスをつけて、基礎点が関係なくなるようなGOEの付け方をやめた方が勝ち負けもハッキリするんじゃないかなぁと思います。ジャッジによってマイナスにしたりプラスにしたりとバラバラな競技なんてのはおかしいですよね。

 

女子なんて3T-3Tと3Lz-3Tでは、やはりどんなに質が良くても明確な差があるべきだと思うし、むしろ3T-3Tはシニアではなしにしてほしいくらいです。あと5種(または6種)トリプルを揃える選手にはボーナスがあった方が技術向上のためには良いとも思いますね。

さらに例として、ジャンプ技術は足りなくて下位にいる選手にもステップが上手ければきちんと加点を与えるべきだし、いくらトップ選手でもステップがそこまで上手くない選手には高い評価を与える必要はないと思います。それはPCSの項目でも同じで、もっと正確に見ていったらひとつひとつの項目により点数がバラけても良いはずなんですよね。

やはりこの競技はどうしても選手のネームバリューや国籍によって評価が変わるところがあるのでジャッジと観客の印象に差が出てしまうのではないでしょうか。そういった部分を変えていくだけで、もっと多くの選手にチャンスが広がるし、見ている方もワクワクする競技になるのではないかと思います。

きっとどんなルールにしても基礎がしっかりしている選手なら変わらず強いはずなので、いつか大きな改革があるといいなと願っています。

 

 

おわりに

2016-2017年シーズンの世界選手権は日本男子は3枠確保、金・銀メダル獲得という素晴らしい成績で終わりました!羽生選手の追い上げと今季それに僅差まで食らいついた宇野選手の頑張りにはファンとして嬉しい限りです!特に宇野選手は来季になるともっと評価されると思うので楽しみにしています。

また羽生選手にはあまり若手の躍進を気にせずに、ジャンプだけでなく総合力の羽生として力を入れていってほしいなと思います。

 

今年の世界選手権もハラハラドキドキの楽しい大会でした。選手の皆さん感動をありがとう!今季の経験を次に生かしてオリンピックでは全員がベストを尽くせることを願っています。お疲れさまでした。

 

羽生結弦は韓国でも人気?韓国のファンとフィギュアスケートとの複雑な関係 - オオカミのとおぼえブログ

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「女子フィギュア五輪2枠へ」世界選手権の感想と今後の戦い方

世界フィギュアスケート選手権2017女子シングルの結果が出ました。

 

1 エフゲーニャ・メドベージェワ ロシア 233.41

2 ケイトリン・オズモンド カナダ 218.13

3 ガブリエル・デールマン カナダ 213.52

4 カレン・チェン アメリカ 199.29

5 三原舞依 日本 197.88

6 カロリーナ・コストナー イタリア 196.83

7 アシュリー・ワグナー アメリカ 193.54

 8 マリア・ソツコワ ロシア 192.20

9 エリザベート・トゥルシンバエワ カザフスタン 191.99

10 チェ・ダビン 韓国 191.11

11 樋口新葉 日本 188.05

 12 マライア・ベル アメリカ 187.23

13 アンナ・ポゴリラヤ ロシア 183.37

 

(以下省略)

 

16位 本郷理華 日本 169.83


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http://news.livedoor.com/lite/article_detail/12876382/

 

優勝はロシアのメドベージェワ、2位3位はカナダのオズモンド、デールマンとなりました。

 

 

日本は平昌五輪2枠に

日本勢トップは三原の5位、続いて樋口が11位、本郷が16位となり平昌五輪の枠は2つという結果で終えました。日本のライバル国であるロシア、カナダ、アメリカはそれぞれ3枠確保となりました。

 

 

試合の感想

世界で勝つためにはSP、FSノーミスで揃えられる選手が必要だと改めて実感しました。また、ルールにしっかりと対応した、選手の長所を生かしたプログラムを用意することも大切だと思いました。日本はあまり「挑戦」ばかりに惑わされず一つ一つの要素の質を上げていくことに力を入れた方が良いのではないでしょうか。ロシア、アメリカ、カナダを見て勉強になったのは、代表選手の個性に偏りがなく、ベテラン選手、安定感のある選手、加点が貰いやすい選手などでバラけていることが枠とりにあたって非常に効果的だったと思いました。

 

 

あえての辛口評価

メドベージェワ…演技は素晴らしいが、実際の点数ほどの内容をしているかと考えると少し違うのではないでしょうか。また彼女の場合、ここ短期間で上半身の骨格に変化があったように思えます。今でもかなり無理な体型管理をしているようですが(顔のむくみや目の下のたるみが不健康そうで心配)、来季は少しそこら辺での調整が難しくなるのではと思います。

ポゴリラヤ…私も大好きな選手ですが、転倒が続いてしまうと諦めモードを出して一瞬動きを止めてしまうことがあるのが残念です。キスクラで笑顔をキープしようと頑張れる素敵な選手なので、リンクでもマイナスな感情を見せないようにすればもっと良いと思いました。

デールマン…ジャンプの質は文句なし、見ていて気持ちの良いスケートですが、他のトップ選手と比べるとランが多いのが気になりした。同じくPCSも他の選手と比較すると高いのではないかと思います。

カレン…ショートは美しくて感動しました。ジャンプもスピンも勢いと若さが溢れていて良いですね。ただ気になったのは、ジャンプの回転不足が見逃されていたこと。彼女が悪いわけではありませんが、試合によってはマイナスされるジャンプだと思うので、点数の方でも試合毎に大きな変動がある選手になるのではないかと推測します。

樋口…ショートは点数が思ったよりでなくて残念でしたが、3-3は素晴らしかったですね。しかしフリーではミスを克服できないまま終わってしまいました。彼女のジャンプの出来はほとんどメンタルの影響によるものだと思います。厳しいですが、今のままでは来季の枠争いが難しくなりそうです。

 

以上が今大会で気になった選手なんですが、決して嫌いな選手ではなく、むしろ光るものを持っているだけにもっとこうだったら良いなという願望を込めて辛口にコメントしてしまいました。

 

 

日本はどうなる?

続いて来季の日本勢について見ていきたいと思います。

来季は五輪に行ける選手は2名。全日本選手権は熾烈な争いが予想されます。ここで心配なのは選考基準。あり得るのが全日本選手権のみ調子が良い選手が出てきた時に揉めるというパターン。これが2枠のコワイところです。

さらにエース宮原選手のケガも今後どうなるかわからない状態で日本に「宮原」しか用意していないという事態だけは避けなければなりません。今回、三原選手のフリーの得点を見ると、もしかしたら彼女は近い未来、宮原選手の点数を超える評価を貰うなんてこともある気がします。まだ表現やステップ等で足りないものはありますが、ジャンプの質やスケーティングといった面では三原選手の方が世界と戦っていく上では強いのでは?と予想します。

しかし三原選手も病気のことがあるので三原頼りになってひとりに負担をかけることは避けたいです。宮原、三原の他にもシニアの国際舞台で活躍できる選手を何人か育てることが日本スケート連盟にとって重要な課題だと思いました。特定の選手を育てあげるより、むしろロシアのように誰が代表になってもおかしくないくらいライバル争いが激しい方が選手の成長には良いのかもしれませんね。(使い捨ては嫌だけど)

ですから個人的に来季はキレイごとなしでメラメラやっちゃって大歓迎!アスリートは悔しがってなんぼです。特別優等生なコメントをする必要もありません。卓球の平野選手が言ってたように「前は好感度を気にしていたけど、試合に勝つのがスポーツ選手。嫌われても良いんです」くらいでOK。ちょっと日本のスケート界はマスコミによってあまりにアイドル化されすぎてますからね。みんな正々堂々と勝ちに行って、納得の選考になることを願います。

 

 

今できること

私は真央ファンなので(一番はランビエールだけど)真央ちゃんに五輪に行ってほしいというのが願いですが、ケガの状態が良くならない限りは練習も満足にできないだろうし複雑です。

ここ数年の世界選手権のショートを観ていても、どの選手も本当にミスをしません。そのためには物凄く通し練習をしてきているんだろうなと思います。この練習の要となる部分が出来ないのは難しいですよね。来季どうなるんでしょう。今の真央ちゃんに五輪を目指す気持ちはあるのかな?

世界の流れに乗るにあたって今できることは、とにかく今大会の演技もそうですが、とにかくライバル勢の演技やプログラムをじっくり確認し、研究するのが良いですよね。そういった部分は連盟にも力入れてほしいな。あとはうーん、やはり国内の練習だけではどうしても限界があるのも感じてしまうんですよね。海外出せる選手は積極的に出した方が良いのかもしれません。何よりも加点を多く稼げる質の高いジャンプ、スピン、ステップをマスターできる環境がそれぞれに与えられると嬉しいです。

さいごに、枠こそは減ってしまいましたが日本女子3人は周りからの想像以上のプレッシャーの中で頑張ってくれたと思います。選手の気持ちを考えると胸がいっぱいになりました。今季辛かったこと、苦しかったこと、嬉しかったこと、成長したところすべてを来季へのバネにして次に繋げていってほしいです。

 

皆さん本当にお疲れさまでした。感動をありがとう!来季も笑顔で会いましょう!

 

ホームレス大学生 アメリカ カリフォルニアからの報告 ドキュメンタリーWAVE

2017年3月26日にNHKBS1で放送されたドキュメンタリーWAVE「ホームレス大学生~アメリカ カリフォルニアからの報告」のまとめと感想になります。

 

 
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10人に1人がホームレス経験者

ここ最近、アメリカのカリフォルニア州立大学に通う46万人中5万人の学生にホームレス経験があるという衝撃の結果が明らかになった。

 

 

一体なぜアメリカでそんなことが起きているのか?

その背景には授業料と家賃の高騰があった。ロサンゼルス内では都市開発が進みアパートは高級志向でプールやジム、屋上施設などが併設されている。それにより家賃は月に約22~28万、1DKですら11~13万もかかり、中流家庭層でも大学に通うのが難しい状態になっているのだ。さらに授業料も以前より2倍も上がっている。

 

 

シェルターも入居待ち状態、結果ホームレスに

番組の取材に協力してくれたヘンリー(仮名)もそんなホームレス学生のひとり。

幼い頃に父親が家を出て行ってからずっと貧しい生活をしていた彼は13歳で自立を覚悟、その後は職を転々とする毎日だった。

学歴がないヘンリーには安定した職業に就くことが難しかった。結婚し、息子が生まれてからも貧困層からは脱け出せず、離婚。以後、家庭を経済的に支えることが出来なかった自身を悔やんだ。息子には同じ人生を歩ませないためにも貧困から抜け出そうと考えた彼は大学進学を決心、そして現在に至る。

13歳からいつも鞄に必要なものすべてを持ち歩いていたヘンリー。出生証明書に、もしもの時の護身用のカッター。そして教科書。お腹が減ったたら紙を食べて水を飲みお腹を膨らませたこともあった。

しかしこんな生活をしている事実をヘンリーは誰にもうち明けることが出来ず、ずっと友達を作ることを拒絶している。

 

 

支援

そんなホームレスたちを支援する働きのひとつとして政府発行の低所得者向けのカードがある。このカードでは月に食料品を189ドルほど使えることが出来る。しかし、このカードだけでお腹を満たすことは難しいのが現状だ。

また、生活に困っている学生への緊急支援として、食料や日用品を無料で提供する取り組みもある。 手続きは学生証を見せ、名前を書くだけで細かなことは聞かない。 ホームレスと知られたくない学生への配慮だ。

こちらでは調理しなくても良い缶詰めやパンなどを用意し、 1回あたりひとり5品まで持ち帰ることが出来る。1日の利用者は30~40人。多くのホームレス学生の助けとなっている。

 

 

学歴社会の中で…

アメリカでは中卒~高卒、専門学校卒~短大卒、四大卒~院卒まできっぱりと収入差、失業率がわかれている。中卒は大卒の収入の半分以下、失業率は3倍に及ぶ。高卒と大卒では生涯年収は約1億1千万円も違う。安定した生活を送るには学歴が大切だからこそ、皆ホームレスになってまでも大学に通いたいのだ。

 

 

ギリギリの大学生活

金銭面をバイトでカバーしたくても授業が多く思うようには働けない。そんな中で友達の家を転々とする人も多い。

幼い頃に父を亡くし、母子家庭で育ったロージーは、母を少しでも楽にしたいと スポーツトレーナーを目指し仕送りを受けず大学に通っている。もちろんホームレスだということは先生も友達にも秘密にしている。

ロージーは支援施設から食料品や日用品の補助を受ける他に学生ローンを利用している。

彼女はこのローンにより大学の寮に入ることが出来たため、ホームレス生活を免れたが、4人でシェアするこの部屋の家賃は36万円。 9万をローンで払っている状態だ。

1学期ごとに40万のローンを組んでいる彼女。ローンは卒業後6ヶ月の猶予があるが、その後は毎月返済しなければならない。しかし現時点の生活では食費だけでも外食で月4500円、 食品の買い物で約7000円、家賃と合わせて月10万ほどかかっている。そのため80万借りたローンの残りは既に18万しかない。これは家賃2ヶ月分の金額だ。このようにローンを組んでも、結局はホームレス生活に戻る学生は少なくない。

 

もともと低所得者層のために作られた学生ローンも今では中流家庭層の学生も利用している。その数は全米の70%にあたる4400万人が使ってる。しかし返済滞納率は11%、10人1人が返せていない計算だ。

ますます深刻化するホームレス問題の中で今年1月、ニューヨーク州が全米で初めて公立大学の授業料無償化を決めたりしている。今後は国をあげて、よりこの問題について対策が練られていくのかもしれない。

 

 

ホームレス学生たちの本音

取材を通してホームレス学生たちのほぼ全員はホームレスであることを誰にも知られたくないと答えていた。そこには、あわれみを受けたくないという心境や支援を受けるのは恥ずかしいという思いがあった。

こういったことから社会ではホームレス学生の存在自体が認知されていなかった。しかし少しずつこの問題が世に浮かび上がり支援が広がりつつある今、私たちにとってもどこか他人事ではなく「いつかあり得ること」と受け止めていく必要がありそうだ。

 

今の状態では誰でもホームレスになりえるからこそ真剣に考えていかなければならない。

 

 

感想

この番組を見ながら「日本の将来もこうなるかもな」と思ったり「学歴」について考えさせられたりしました。

以前日本の貧困層を特集した番組がNHKでも放送されました。

  

 こちらでも「貧困層だけど大学に通いたい!けどそのためには奨学金が必要!」という話がありました。私はこの「奨学金」については既に貧困層だからとかでなく、もっと前から日本では中流家庭層の子も多く利用していたよなぁ的なことを書いたのですが、この「ホームレス学生」についても日本でも将来的に全くあり得ない話でもないかなと感じました。

ただアメリカは日本と比べて社会的格差に開きがあるだけに、このような問題も広がり、大きくなっていると言えますよね。

学歴が人生を左右するからこそ、そこから抜け出すために勉強をするという考えは、立派なことであるけれど、そうしないと生きていけない社会にいるからこそなんでしょう。

 

日本はまだこんな風に学歴が必要かどうか争ってるので平和なんだか幸せなんだかおバカなんだかわかりませんね。

 私には日本が他国と比べ学歴社会でないのが良いことなのか悪いことなのかがわかりません。職業差別がないのは良いことだと思う一方(全くないわけではないが)、学ぶことが「真面目」だとか「無意味」だとかで軽視されたり、学歴をあまりにも必要としない最近の流れは好きではありません。一生懸命勉強して大学卒業しても少ない賃金しか貰えないというのも何だかなという気がします。

 

ヘンリーさんやロージーさんは貧困だった環境から抜け出すためホームレスになってまでも大学に通っていました。しかし日本でも貧困層は広がっていますが、なかなかそこから抜け出すための手段として学歴が重要視されているとは少し言い難いものがあります。

言ってしまえば何だかどこかに勉強するのがカッコ悪いという空気があるようにすら思えるのです。

確かに学歴関係なく手に職をつけて満足のいく暮らしが送れれば、それはそれで良いと思うんです。仕事とは生活のためが大半ですから、その目的が果たせれば良いと思います。

ただそうではない人もいる中で、学歴を貧困から抜け出す手段から取り除いてしまう社会の流れは無責任だなと思うのです。だからといってアメリカのホームレス学生が良いというわけではありませんがね。

 

少し話はズレますがアメリカの学生、食費削ってるのに何でみんなふっくらしていたのだろう…。量ではなく高カロリーなスパムとか缶詰めのせい??

 

話は戻って全体の感想をまとめますと、こういった問題を「貧困は甘え」と放置すると事態はますます深刻化して小さいところの問題じゃすまなくなってくるんですよね。だからこそ、どこかできっちり対応していかなければならないのだと感じます。

アメリカのホームレス学生に向けた支援活動でも「なんでコイツらのために」と思う人もいるかもしれませんが、長い目で見てそれで貧困層が減るならとても意味のあることだと思います。

見えない貧困というのは、あちらこちらで存在している中で声をあげられないという現状が問題解決まで遠くなっていると感じます。

別にこのテーマと限らず、「社会に告白しにくい悩み」を持った人の問題は、そこに誰かが気づくまではそのままであると思うと、まずは声に出せる環境があることは必要なのかもしれません。

 

 

関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅 総集編 かけがえのない出会いを求めて

2017年3月25日に放送された「関口知宏のヨーロッパ鉄道の旅 総集編」の感想になります。

 

今回はヨーロッパ10か国2万㎞130日間の旅の総集編!今までオランダ、チェコオーストリアハンガリー、ベルギー、イタリア、クロアチアスウェーデンポルトガル、そしてイギリスと様々な国の文化や人々に触れあってきた関口さん。

 

私もこのブログを始めてからそんな関口さんの旅の内容や感想を書いてきたのでヨーロッパ編がおわり、かなり名残惜しい気持ちでいっぱいです。

 

そんな中、この番組で生まれた「出会い」や、さらにそこから見えてくる人と人との「縁」の大切さで感じたことは、心の中でいつでも振りかえれるようにしたいので、ここに書き留めておこうと思います。

 

 
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関口さんの旅といえば、とにかく行く先々で様々な人と触れ合うことで「縁」を育てることを大切にしているように見えます。

 

普通の旅だったらオススメの場所を紹介し、「これが美味しい」とか「ここがキレイ」といったものが見所になりますが、この番組ではその国、その土地に暮らす人の生き方そのものに深く入っていくので、見てる側としては色々と考えさせられ、時には共感するといったところが面白いんです。

 

ここで気になるのは関口さんのコミュニケーション能力!関口さんは旅中、誰とでも親しくなれて凄いと思う方は多いのではないでしょうか。

 

 

関口流コミュニケーション能力はどこからくる?

これに関しては関口さんいわく「どちらかというと(相手から話かけて)くる感じ」だそうです。

 

確かに関口さんは電車内でもカフェでも道端でも現地の人から話しかけられる率は半端ないと思います。

 

いくらカメラがあって撮影しているからといってもあんなに話しかけられるもの?ってくらい人が寄ってくる不思議な関口さん。

それはきっと関口さん自身の何でも知りたい!という欲求で溢れている感じが、逆に「知ってほしい」ことがある人たちの思いとリンクするからなんだろうな。

 

それに関口さんは旅というのは先入観を探し、それを人の話を聞くことで取っ払っていく。それこそが自分のスタイルだとも語っていました。

 

基本的には受け身でガツガツはいかない。けれど相手が持つ先入観と自分が持つ先入観を取っ払うことが旅ならではの楽しみ方。だからコミュニケーションは大切にする。なるほど。そう考えると知らない人に話しかけるというのはそんなに遠慮や怖がる必要もないのかと思いました。

 

数々のコミュニケーションから見えてくるのはそこで生きる人たちの人生観や歴史。話さないと、触れ合わないとわからないことばかりがそこにあります。

 

関口さんはそんな旅中で感じた様々な内容を曲にもしてきました。

 

 
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出会いの連鎖から生まれた曲

オーストリアで作曲した「Mein Freund 我が友よ」も旅で生まれた曲のひとつです。

 

ここでまた気になるのが、関口さんはどこでどんな風に曲作りされているのか。または関口さんの曲は誰が歌って演奏しているのかです。私はてっきり現地の合唱団や音楽家に協力してもらってるのかと思っていましたが、実際は何と関口さんのご自宅で作られていたのです!

驚き~!!詳しく言うとパソコンを使って作っているのですが、まず関口さんが機械に自身の歌声を記録し、その後声を加工します。演奏に関しては楽器が弾けないということでそちらも一音ずつ録音していき編集するそうなんです。ちなみにこれらの作業をめちゃくちゃ広い部屋でしていました。

 

"Mein Freund"を関口さんが歌っていたのには衝撃でしたが、色々と才能があるのは本当の意味で芸能人だと思います。だって関口さんと言えば絵もお上手じゃないですか!特に絵日記で綴られる言葉には毎回じーんとくるものがあります。

 

 

 ~作曲に関して~詳しくはこちらをどうぞ

goldenretrievers.hatenablog.com

 

 

絵日記から伝わる名言

 意図して結ぼうとしても結べないのが縁

そして目に見えないのが縁

なので自分の力や意図がすべてだと思ってい

る人には特に決して見えないのが縁

 

この詩には関口さんの旅のすべてが詰まっていると思います。まさに「運命に出会えないと、縁の本当の魅力はわからない」という関口さんの言葉通り、運命を縁に変える力を持つことで人の生き方って違うんだなと思いました。

 

おそらく世界の大半の人が自分の望む人生を生きているわけではないでしょう。しかしどんな運命でも、そこからしか繋がらない出会いがあります。今いる場所では気づかなくても一歩外に出たら、何かに導かれるかもしれません。自分の抱えている運命の一部が縁に結びつくこともあるのでしょうね。

 

個人的にこの関口さんの絵日記シリーズは国境を越えた妙な共有感が伝わってきて大好きです。何か違うのに理解できる不思議さというか、遠く離れた人と繋がる安心感というか。そんな何とも言えない縁に癒しの効果がありますよね。出来ればお茶を飲みながら全ページじっくり読みたいくらいです。

 

さらに、この「国境」といえばこのヨーロッパ鉄道最大のテーマと言っても過言ではありません。さいごに国境について関口さんが語られたことをまとめておわりにします。

 

 

国境で考えたこと・学んだこと


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 Wikipedia

 

日本は海に囲まれているため国境というものに対して他と比べ無感覚に等しいのかもしれません。しかし今回旅したヨーロッパには人によって勝手に作られた国境がたくさんあり、それ故に長い歴史の中で争いを繰り返してきました。

 

「国境をなくしてしまえば皆仲良くできるのではないか。」

 

だからといって全部一緒にしてしまえば良いのでしょうか。みんな同じ世の中…それがどんなに良くて、どんなに息苦しいかを実は一番知っているのは日本人ではないかと思います。そう考えると何だかんだでバランスって大事だなとなるんですよね。

 

関口さんはこれらに対して「違いをそのまま守って、良さを守る」ことが重要であると語りました。国としての国境はあっても、心には国境を作らないという考えですね。

 

また、関口さんは「国境知恵でなければならない」とも語ります。旅を通してわかったのは真逆の意見同士の人々と直接話すことによって、そのどちらの気持ちも認められるようになるということ。そこから考えることの大切さが見えてくるのだと言います。

 

日本では「あまり深く考えないで!」と考えないことが正義になりつつあると心配する関口さん。まぁ日本のような国では考えすぎると生きづらさもあることから気楽さが求めらたという背景があるのかもしれませんが、それでも昔の日本人はもっと考えることをしていたよというのが関口さんが気になった点であるそうです。

 

「ちゃんと考えるからこそ良いこともある。」

 

本当にそうだと思います。ヨーロッパの旅だっただけに移民や歴史について触れる機会が多く、それこそいつも出会いの先には拒絶か寛容かという問題が見えてきました。(これもまた運命=縁によって知れた話)

 

しかしこれら問題もどちらの意見が良いかとか、どちらも尊重するとか、自分なりの答えを出す前にはまず「考えること」なしではできないことです。

 

私はやはり無知であることよりは少しくらい関口さんと同じく「考えること」を取り戻す日本であっても良いのかなと思ってしまいますね。

 

なぜなら「こういった思想はおかしい!」という以前に、今の日本にはその問題自体に興味のない人があまりにも多すぎるのではないかと感じるからです。つまり意見がわれる前に意見がないし、そもそも政治や歴史なんてなると考えなくても大丈夫だからと知ることすらも求めていない人がほとんどです。別に考えることはカッコ悪いことではないのにね。

 

ちょっと熱が入ってしまいましたが、世の中や世界に関心を持つ人がもう少し増えると良いなと思っただけで、全部が全部頭カッチカチになれというわけではありません。どちらかにかたよった流れにならなければ良いなと思うのが私の考えです。

 

 

さいごに

さて!ヨーロッパ鉄道も完結したわけですが、関口さんの鉄道旅、お次はどこになるのでしょうか?!撮影は大変だと思いますが、ファンとしては早く続編がみたいです。

 

みなさんはどこの国の鉄道旅がみたいですか?

 

また続編があったらブログに感想を書いていきたいと思います。その日まで鉄道旅よ、さようなら。国境は知恵であること、歴史を忘れないことを大切に。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。 

親子で確認!小学校入学前に最低限準備したい3つのこと

そろそろ幼稚園や保育園の卒園式も終え、小学校入学前準備の最終段階へと取りかかる方々も多いのではないでしょうか?

 

今回は近年仕事で小学生を見てきた中で、私が感じた「入学前にできるようになってほしい最低限のこと」を書いてみたいと思います。

 

※当たり前の内容ですが、当たり前ではなくなりつつあるのも現状のため、あえて特集致します。

 

 

 

その1 「トイレ」


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こちらは小学校のトイレには花子さんがいるからひとりで行けないとか、和式トイレでちゃんと出来るか不安といったものではなく、単に「トイレトレーニング」がまだ終わっていないというものです。

 

最近では「トイレトレーニングは園が教えてくれるから大丈夫」という親もいますが、基本的に子育てや躾とは社会と家庭が共に協力していくものです。

 

いくら園でトレーニングしても、家庭で放置していたらいつになっても完成しません。大事なのは協力ということを忘れないでほしいです。

 

トイレができない例

・トイレをひとりでしたことがないから出来ない、でも小学校の先生には恥ずかしくて頼めないし、友だちにも知られたくないと学校では我慢する。

 

小学生になったというプライドから羞恥心も生まれてきます。トイレができない…と人知れず悩み、困るのはお子さんです。もし今できなくても少しずつ練習してあげてください。

 

・お漏らしをしたまま一日過ごす。

逆に「まだできなくても大丈夫」と楽観視する方々もいます。そうなると遊びたいからとトイレに行かず漏らしたり、失敗しても着替えが面倒だからしない!などお子さん本人も現状を気にせず行動する場合が実際あります。

 

あまり日常化すると二年生になっても改善できないので、やるなら早めにすることをオススメします。

 

 

尚、きちんとトレーニングしていても入学当初は環境の変化や心理的なことで失敗してしまうこともあります。それに関しては一年生には仕方ないこと。周りのフォローがあれば心配ありません、焦らず見守りましょう。

 

 

 

その2 「もちもの管理」


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小学生になると教科書、ノート、筆記具ともちものがたくさん増えます。

 

入学したてによくあるのがもちものの紛失。「先生!うちの子のえんぴつが一本足りません!よく見てください!」「消しゴムをなくしすぎです!」という連絡が来るのもこの時期では定番かもしれません。

 

しかし皆さん、すべてのもちものに記名はしていますか?一年生はまだ新しい環境にソワソワしている状態。他学年よりも落とし物や「間違って隣の子の物を持ち帰ってしまった!」というようなことが本当に多いです。そんな時に記名されていないと、ごちゃごちゃになってしまいます。大変ですが親の仕事として記名はきっちりしましょう。

 

また、お片付けがきちんとできないと紛失の原因になります。使い終わったえんぴつや消しゴムを筆箱に入れるという作業をきちんとせずに、ランドセルの隙間から一本一本入れたりすれば、それだけなくなる確率は上がります。

 

筆記用具と限らず、ランドセルの中に教科書をちゃんと入れることやお道具箱の整理(ごちゃごちゃにならないように)することも大切です。

 

さらに自分の荷物は自分で持つ習慣をつけることは、当たり前ですがとても大事なことです。これが身についていないと、もちものを管理するという認識もなかなか生まれません。

 

もちもの管理は確認だけでなく、どうしたら上手くできるかについても親子で考えてみてください。また、親や周りの大人が子どもの前で整理整頓する姿を見せることは大前提です。

 

 

 

その3 「道路はまっすぐ歩く」


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最近は整列ができない子が多くなった気がします。おしゃべりがやめられなくて時間内に並べられなかったり、遊びながら歩いて列からはみ出たり…。人様の敷地内に勝手に入って、物を触ったり。

 

人の話に耳を傾けられる子、ルール(約束)を守れる子になるためのまず基本的なことが、この安全管理です。

 

まっすぐ歩けないと登下校中の事故に繋がる危険性が高まります。 悪いこと、良いことの最低限はお家でしっかり確認することをオススメします。

 

 

以上が最低限準備してほしい3つのことです!

 

どれも当たり前なのですが、お家の方からお子さんへ指導されているかいないかで全然違ってくるんですよね。

 

それだけ子どもにとって親の言葉は響くし、絶対的なんです。

 

小学校に入学してからは勉強も始まるわけですが、そこでも家庭で「学習の様子はどうかな?」と気にかけてあげることは、低学年であばあるほど大切です。

 

特に一年生の頃の宿題に関して、親が確認することは「子どもの状態」を知るにも重要なことなんです。

 

ひらがな学習からはその子の学習到達度だけでなく、心理も読み取れます。なんだか心配事があったり、落ち着かない状態にあれば、字にも不安がそのまま影響してしまいますし、それだけ間違いも多くなります。

 

一年生は、体力的な疲れや好奇心などちょっとしたことで集中力が途切れてしまいがち。今の算数の説明聞いてなかった!なんてこともよくあるかもしれません。聞いていなかったことに気づいていない場合もあり、宿題をしてから「あれ?わからないな。どうしてお友だちはわかるのに私はわからないんだろう」なんてこともあるでしょう。

 

そんな時は家族の出番です。家というのは基本的にゆっくり落ち着ける場所。学校で習ったことに合わせてお家の方がフォローしてくれるだけで理解力がぐんと上がるし、子どもの安心感が違うんですね。

 

ぜひ、最初の一年間で基礎と復習の大切さを身につけてほしいです。この一年で作り上げたことは、後の学校生活で役立ってくるので必ず試してほしいです!

 

 

 

さいごに

今回書いたことは「園児時代に習っていること」として小学校ではスタートするため、お母さんの中には入学後「担任が身の回りのことをよく見てくれない!」と不安視する方もいらっしゃるかと思います。

 

そうですよね。最初は親子で不安なことも多いので、学校に対する不信感が強くなることも時としてあります。必ずしも相性の良い人が担任になるとも限りません。

 

しかし生活面ついて、小学校は保育園や幼稚園とは違うということは頭に入れておいた方がいいです。これは当然のことですが、園と同じ対応を求めるお家の方がいることも事実なんですね。

 

小学校では基本的なことは自分でして当たり前としているので、少し距離を感じてしまい園の先生とは違う!と思うのかもしれません。

 

でも大丈夫。だんだんと親子で小学校生活に慣れてきます。小学校には小学校のリズムがあるので、親は少しでも我が子がその流れに乗れるよう、そっと後押ししてあげれば良いのです。

 

きっと二年生になる頃には入学式の頃とはまったく違う成長したお子さんがそこにいますよ。

 

優しいけど気が弱いお子さんの前では心配や不安を口にせず、お母さんが大丈夫だよ!とポジティブなことを植え付けてドーンと構えてあげてください。逆に何でも積極的だけど気が強かったり、甘えん坊でチョロチョロするお子さんには、一日たっぷりお母さんと二人きりで過ごす時間を作り、その中で約束事を確認していくのも良いかもしれませんね。

 

今回は最低限の生活面で守ってほしいことを主に書きましたが、機会があったら入学後に出てくる心配事、特にお友だち関係について載せたいと思います。

 

大変なことはたくさんありますが、それを乗り越えたときの成長は格別です!

 

新一年生をみんなで見守り、必要あればその子のために厳しく、愛情たっぷりに支えていきましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。